手嶋研究室では、福祉機器の研究開発を通して福祉工学の学問体系を確立することを最終目標としています。現在の福祉工学は「学問」といえるほど体系的ではなく、個々のケースに対して個別に福祉機器を開発している状況です。しかしこのような状況では、福祉機器の開発は、一部の専門家にしかできないことになります。それに対して福祉工学の基礎となる技術を確立でき、方法論が解明されれば、福祉機器の開発は容易になると考えます。
手嶋研究室では広く興味を持っています。福祉工学は、工学技術だけではなく、医学・理学・社会学・心理学・教育学・経済学などとも深く関わっている複合領域です。障害者や高齢者の生活全般に関わっているためで、生活に関連する分野はすべて福祉工学の対象であると考えます。そのため、一つの分野に固執するのではなく、関係ないと思われる分野にまで興味を広げています。そのため、「障害者や高齢者だけのための機器」だけではなく、「障害の無い若い人が使用しても便利な機器」、「人に優しい機器」も対象としています。また便利な機器、必要不可欠な機器だけではなく、生活を楽しくするための機器も研究しています。
逆にロボティクス学科だからと言って福祉ロボットばかりをやっているわけではありません.福祉ロボットも研究テーマのひとつですが,ロボットは複数の問題解決手段のうちのひとつの選択肢であり,福祉ロボットがいいかどうかはユーザーが決めるべきであると考えています.
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Last modified: Thu March 6 2003