TATEYAMA Kazuyoshi / Professor

(Japanese version only)
所属学科
環境システム工学科
研究室名
建設保全工学研究室
専門分野
建設施工、地盤工学、情報化施工
連絡先
tateyama(at)se.ritsumei.ac.jp
所在地
イーストウイング3階
Webサイト
http://www.ritsumei.ac.jp/se/rv/tateyama/

建設保全工学研究室

研究概要
「構造物の建設と保全における環境負荷低減技術の開発」
 地盤工学や土質力学を基礎とし、建設施工と保全に関する技術の高度化に関する研究を行います。この研究では、建設や保全工事に関わる情報を綿密に収集・ 管理し、それらを有効活用することにより、構造物の設計や施工の精緻化を図っていきます。この考え方では、材料や建設機械の有するポテンシャルを最大限活 用しつつ所定の品質を有する構造物の建設と維持保全を行うことができるため、必要以上の資材やエネルギーの投入を省き、工事に伴う環境負荷を最小限に抑え ることができます。また、地盤の液状化や基礎の変形のメカニズムを詳細に分析することにより安定した地盤構造物の構築を目指す研究,廃棄物処分場から発生 する汚泥・スラグなど産業廃棄物の特性を把握し、それらの長所を最大限活かして建設分野で有効に利用する方法を確立することにより廃棄物の減容化に寄与す る研究,さらに究極の省エネルギーが要求される月面開発のための研究なども行っています。  
研究室紹介
「自ら考えて、それを実行に移す力の育成を目指す研究室」

卒業論文、修士論文の研究では、自ら考えて、それを実行に移す力の育成を第一目標とします。このため、卒業研究では、課題の設定、情報収集、研究方針と研 究計画の策定、研究の実施、データの分析と成果のまとめという一連の過程に沿って自主的に研究活動に取り組むことにより、論理的思考、探求心、調査能力、 問題解決能力、プレゼン力、文書作成力を養うことを目指していきます。また、毎週のゼミでは、その週の成果を発表するとともにそれついて全員でディスカッ ションすることにより、他の人に自分の研究の目的、内容、成果をわかりやすく説明する能力とともに他の人の研究に対して意見や質問を述べる積極性、ならび にチームとして研究に取り組む姿勢を身につけていくことを目指します。
研究テーマ
  • 地盤の締固め施工へのICTの有効利用に関する研究
  • 地盤の液状化現象の解明と安定した基礎構造に関する研究
  • 構造物の外壁診断による構造物の劣化把握に関するする研究
  • 産業廃棄物のリサイクル技術に関する研究
  • 人工的植物生産システム(植物工場)の高度化に関する研究
  • 古来技術から学ぶ親環境技術に関する研究
  • 月面地盤の効率的掘削技術に関する研究
  • 宅地地盤上の建物の沈下を予測するための地盤調査

  • 地盤を締め固めるための振動ローラ

  • 転圧初期 → 繰り返し転圧後
    振動ローラの振動挙動変化から地盤の締固め度を評価する研究

  • 地搗き法による土の締固めの再現実験

メッセージ
「分野の枠を越えた横断的な研究や活動を目指します」
もともとの研究テーマは、地盤工学、建設施工の自動化や合理化のための新技術の開発研究ですが、特に研究分野を制限することはありません。最近は、分野の 枠を越えて様々なテーマの研究に取り組んでいます。例えば、食の問題もその 一つで、8年前より取り組みを始めました。国内で安全な食料の自給体制を確立する ために工学分野の技術や研究成果を応用することによりその改善を目指すととともに、都市と地域における農業の多面的な役割について他分野の方々と一緒に考 えることを始めました。分野にこだわらず他分野の方々と横断的な研究を行うことを目指しています。

担当講義

  • 小型植物工場による植物の栽培実験

  • 基礎工事現場の見学(土質力学)

  • 基礎載荷の模型実験装置(土質力学)