橋本 征二・教授HASHIMOTO Seiji

所属学科
環境システム工学科
研究室名
循環型社会研究室
専門分野
環境システム工学、資源・廃棄物管理
連絡先
所在地
トリシア4階
Webサイト
http://www.ritsumei.ac.jp/se/rv/hashimoto/index.html

循環型社会研究室

研究概要
「循環型社会の評価手法とシステムデザイン」
「循環型社会」は、持続可能な社会に向けた一つの社会像を表す言葉です。リデュース、リユース、リサイクル(3R)に象徴される資源・廃棄物の循環だけで なく、自然界における炭素や栄養塩の循環、社会における人と人との循環など、より広がりをもった社会像として語られることもあります。本研究室では、日本 や諸外国を対象として、以下のような疑問に答えるための研究を行っています。
●循環型社会とはどのような社会か? 循環型社会への進捗度をどのように計測・評価すればよいか?
●社会における物質循環の状態はどうなっているか、将来どうなるか? どのような資源循環・廃棄物管理の技術システムを作っていくべきか?
●循環型社会についての人々の意識はどのようなものか? 循環型社会を形成するために、どのような社会システム(制度・仕組み)を作っていくべきか?
研究室紹介
「3つの力と6つの運営方針」

研究を中心とした研究室での活動を通じて、いくつかの力を磨いていけるような環境作りをしていきたいと思っています。その力とは、「自ら問題を見つけ、対 応を考え、改善の方向を導く能動力」「様々な事柄の相互関係を考慮できるシステム思考力」「コミュニケーション力と国際感覚」です。これらの力は、これか らの日本を担う皆さんに欠かせないものです。このため、以下の方針で研究室の運営を行っていきます。
●早く卒業研究・修士論文に着手し、試行錯誤する時間をつくる
●システム思考に基づいて政策・企画の立案と評価に貢献する研究を行う
●「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」を旨とする
●研究室の運営をできるだけ学生主体で行う
●年に数回、他大学との合同ゼミを開催し、卒業までに学会発表する
●留学生を積極的に受け入れ、研究室を国際化する
研究テーマ
  • 循環型社会のあるべき姿に関わる分析
  • 循環型社会の進捗度を計測・評価する手法の開発
  • 経済社会における物質フローの把握と将来のシナリオ分析
  • 資源循環・廃棄物管理に関わる技術システムのLCA的評価
  • 循環型社会に関わる意識と行動の分析
  • 循環型社会づくりを支援する制度に関わる分析
  • 循環型社会への貢献を表現するよりよい
    指標とは?

  • 環境的にも経済的にも社会的にもよりよい
    資源循環のシステムとは?

  • 環境配慮行動を促進するためのよりよい
    仕組みとは?

メッセージ
「好きなものを見つけ、それを極める」
好きこそものの上手なれ。大学時代、いろいろなところに顔を出し、いろいろなことに挑戦して、自分の「好きなもの」「こだわりを持てるもの」「頑張れるも の」「楽しいと思えるもの」を見つけてください。そして、それを誰にも負けないほど極めていきましょう。1つのものを極めていくと、それが他の色々なもの と繋がっていることが見え、幅広い素養も必要となることに気づきます。つまり、1つのものを極めることで、自身の幅も広がっていくことになります(一生勉 強です)。次に、その「好きなもの」と社会との関わりを考え、それを生業(なりわい)にすることを考えましょう。自分の「好きなもの」さえはっきりすれ ば、どんな困難にも立ち向かっていけるはずです。

担当講義

  • 起こりうる未来を複数想定してそれへの対応を考える「シナリオ・プランニング」
    (都市・地域マネジメント演習)

  • 出典)環境省:日本の物質フロー2006 社会の物質代謝を分析する「物質フロー分析」
    (環境評価システム)