学生実験 データ解析の手順

 

まず最初にエクセル形式のデータシートを各自以下のURLからdownloadする。

http://www.ritsumei.ac.jp/se/rv/higuchi/envdatanal.xls

 

 

1.CODの解析


(1) Downloadしたエクセルファイル「envdatanal.xls」を開き,開いたファイル画面の下端にあるシート選択部分よりシート名「COD解析」を選ぶ(ただし最初に開いた時には概ねこのシートが選択されているので,この作業は通常必要なし)。

(2) 検水量V(mL),滴定量a(mL),空試験滴定量b(mL),力価滴定量c(mL)の欄に,それぞれ測定値を入力する。

(3) セル"H7"に以下の式を代入して力価Fを求める。
  =10/H6
  ここで,セル"H6"は力価滴定量c

(4) COD(mg/L)の欄には計算式を代入する。
  例 琵琶湖水の場合;=(D8-$H$5)*$H$7*1000/C8*0.2
    ここで,セル"D8"は滴定量a,"$H$5"は空試験滴定量b,"C8"は検水量V
    なお,セル指定における"$"は絶対参照(他のセルに式をコピーしてもセル位置が変わらない)の意味。

(5) グルコース分解率を計算する。
  計算式はシート中の説明参照

(6) 未知試料のグルコース濃度を計算する。
  =(未知試料COD濃度のセル)/$E$11*100

(7) BODの測定結果と今回の結果からBOD/CODを計算する。

 

2.塩素要求量の解析


(1) ファイル画面の下端にあるシート選択部分よりシート名「塩素要求量解析」を選ぶ。

(2) 実験に用いた塩素標準液の濃度Cs(mg/L)および測定液総量V(mL)を,それぞれセルL6とP6に入力。また,「表 残留塩素濃度測定の結果」の試料名と試料採取量Vs(mL)も入力。なお検量線のデータについては,既にシートに入力されているデータをそのまま使用する。

(3) 「表 残留塩素濃度測定の結果」の塩素標準液注入量x(mL)および吸光度Aの列に,それぞれ値を入力。入力が終われば塩素注入率Ci(mg/L),比色管内残留塩素濃度Ct(mg/L)および試料液内残留塩素濃度Cr(mg/L)が自動的に算出される。さらに表の右にある「図 残留塩素測定結果(1)」および「図 残留塩素測定結果(2)」には,それぞれ表内上半分の試料および下半分の試料におけるCiとCrとの関係が図示される。全てのプロットが図中に正しくかつバランスよく配置されない場合は,座標軸の数値の範囲が適当でないことがその原因である。その際は,修正が必要な座標軸をダブルクリックして「軸の書式設定」を表示し,さらに「目盛」項目に入り,適当な軸の最大値,目盛間隔などを設定すること。

※ 自動的に計算される数値の内容については,「図 検量線測定の結果」の下部に定義された式が各セル内に予め入力されている。このことをセル内に入力済みの式で確認し,内容を十分理解した上で,レポートでは計算過程の概要を説明すること。

 

以上