まずは,マイデータを作っておく


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さあ,「本物の」データ処理に挑んでみよう.その前に,いきなり日本全国の657市制自治体(市だけでも本当はもっと多い.町村まで入れると3000以上)を相手にするのも荷が重い(かもしれない)ので,自分が生まれ育った都道府県(外国で生まれ育った人は,日本で住み始めた最初の都道府県にしよう.以下,「ふるさと都道府県」と記す)の自治体だけにしてのんびり作業を始めることにする.このような場合は,元のワークシートを「複製」してから必要なデータを絞り込んでいく.「waste」の「1994年度」というワークシートを表示させたまま,「編集」メニューの「シートの移動またはコピー」をクリックする.「シートの移動またはコピー」という小さなウィンドウが出てくるので,「コピーを作成する」にチェックを入れてからOKボタンをクリック.すると,新たに「1994年度 (2)」というワークシートが出てくる.中身は元の「1994年度」というワークシートと全く同じ.このようにして,ワークシートそのものの「コピー」を作ってデータ処理を進めることで,失敗したときや始めからやり直したいときにいつでも元に戻れる体勢を作っておく.

さて,いまコピーして新しくできたばかりの「1994年度 (2)」というワークシートの中で,ふるさと都道府県のデータを残しながら他のデータを消していこう.ひとつの自治体=ひとつのサンプル(標本)=1行というデータなので,ふるさと都道府県の自治体のデータが入っている行だけを残して,他の行をすべて「削除」する作業である.2列目(B列)の「自治体コード」の上2桁が都道府県コード(j北海道01から沖縄県47まで)になっているので,これを参考に探す.ワークシート左端に縦に並んだ数字が行の番号を表しており,この数字をクリックすることで,その行全体が選択される.例えば,左端の行番号の中から「5」をクリックすると,5行目(旭川市)が選択されて画面上の色が反転する.

このまま「編集」メニューの「削除」を選ぶと「旭川市の行」全体が消えて「室蘭市」が新しい5行目のデータとして上がってくる.なお,「編集」メニューの「削除」を選ぶ代わりに「クリア」→「すべて」を選ぶと,中身のデータだけ消えて空白のセルが残る.北海道出身の人は,札幌市を消すわけにはいかないので,もっと下の方の行で試すこと(もう遅いか).間違えて自分が生まれ育った都道府県の自治体データ(行)を消してしまった場合は,始めの「元のワークシートのコピー作成」からやり直す.失敗したワークシートは不要となるので,「編集」メニューの「シートの削除」でワークシート全体を消しておくこと.ワークシートがやたら増えると後でうっとうしい.

日本全国の657市制自治体からふるさと都道府県の自治体のデータだけを残すために,他の都道府県の自治体のデータを1行ずつ消していく?,600行以上もこつこつ消していく?,ということはない.例えば,滋賀県の自治体のデータだけを残すためには,いま札幌市を消したばかりのワークシートにおける3行目(函館市)から400行目(久居市)までを「一括選択」してから,「編集」メニューの「削除」を選ぶと「一瞬のうちに」大津市のデータが3行目(データの入った行の先頭)に飛び出してくる.後は,守山市のすぐ下の行である京都市から最下行の沖縄市までを「一括選択」して,「編集」メニューの「削除」を選ぶと「滋賀県だけのワークシート(7行だけ)」の出来上がりである.さてその「一括選択」の方法だが,例えば「5行目から16行目」を「一括選択」したいときは,左端の行番号の中から「5」をクリックして5行目を選択したままで,「shift」キーを押しながら左端の行番号の中から「16」をクリックする.これで,5行目から16行目までが連続的に一括選択されて画面上の色が反転する.このまま「編集」メニューの「削除」を選ぶと,5行目から16行目までが一気に消える.一括選択する行数が膨大になって画面におさまりきれないときも,右側縦方向スライドバーを使ってスクロールしてから「shift」キーを押しながらクリックすることでOK.

このようにして,ふるさと都道府県の自治体のデータだけのワークシートができたら,ワークシートの名前を「1994年度 (2)」から「1994年度 (都道府県名)」に書き換えよう.左下端の見出しのところをダブルクリックすると,ワークシート名の色が反転して文字入力可能になる.Wordのときと同様の日本語変換機能を使って,自分が選んだ都道府県名を入力する.さらに,今までの作業を無駄にしないために,「waste」というファイルそのもの(ブック全体)を保存しておこう.「ファイル」メニューの「上書き保存」,「名前を付けて保存」のいずれでもOK.「名前を付けて保存」を選んで新しい名前のファイルを持っておく方が,いつでも元の「waste」ファイルが使えるという点でbetter.なお,日本語入力のOn-Offについていつも注意を払うこと.この後始める数値や式の入力では常に日本語入力Offとする習慣をつけた方がいい.数字は日本語モード(全角文字)で無理矢理打っても入るが,なんとなく気持ちわるいかも.

都道府県によりデータのある市制自治体の数が異なっており,4〜5行しかない都道府県から20行以上もある都道府県までいろいろだが,気にしないように.また,元データの整理の都合で始めから掲載されていない自治体もいくつかある.さらに,市町村合併等により現状とは異なる形で掲載されているデータもあるが,今回は細かいところを気にしないで演習を進めよう.もしも,自分が生まれ育った自治体の名前が無いときは,がっかりしないで近隣の市に思いを寄せよう.


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