(6)データ並べ替えで見えてくるもの


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  ついでに,「データの並べ替え」というのも知っておこう.例えば,いま見ているマイデータの中で「いちばん面積の広い自治体」をどうやって探すか?.「目で見たらわかる?」・・・確かに,4つ5つからせいぜい20個ぐらいのデータ見ていちばん大きい数値を探すのにコンピュータは不要.でも,日本全国657市制自治体のデータから各変数(社会経済特性)の最大や最小を目で見て探す?.そうそう,最大見つけるなら「max」,最小見つけるなら「min」という関数を使えば簡単.じゃあ,君の故郷の街の「1人1日あたりのごみ排出量」が国内の都市で何番目に多いかを知るには?.

  そこで登場するのが,メニューバー「データ」のところの「並べ替え」.マイデータの入っているワークシート左端の「行番号」クリックで自治体データの入っている行を一括選択しよう.まず,2行目(いちばん始めの自治体データ行)の行番号(2)をクリックした後で, 「shift」キーを押しながら最後の行(いちばん下の自治体データ行,その下の合計や平均値を計算した行は入れない)の行番号をクリック.このような,「データ並べ替え対象を一括選択」した状態で,メニューバー「データ」のところの「並べ替え」を選ぶ.

  「並べ替え」という小窓が開く.並べ替え小窓の下の方にある「先頭行」のところで「データ」が選択されていることを確認し,選択されていない場合にはクリックして選択する.上から順に,「最優先されるキー」,「2番目に優先されるキー」,「3番目に優先されるキー」,とあるが,最優先されるキーのところを「列D」とする.そのすぐ右に「昇順」と「降順」を選ぶようになっているが,「降順」を選ぼう.「2番目」と「3番目」はとりあえず無視.これで「面積(D列の数値)の大きいデータ(自治体)から順に並べ替える」準備が整った,最後に「OK」ボタンを押す.

  何が起きたか解ったかな?.面積の数値のところだけが大きい順に動いたのではなく,面積の数値の大きさの順番に従って,自治体名も他の変数も連動して「行」ごと順番が並べ替えられたところに注目しよう.これで,データ数が何百でも何千でも何万でも「君の故郷○○市の1人あたりの預貯金残高は,日本の市制自治体の中で何番目に多い?」という問いに瞬時に答えられるようになった.聞きたくもない話かもしれないが,情報処理演習の成績評価が「A+」になるか「A」になるか,はたまた「?」か「?」か,よもや「?」には・・・などという極限状態においても,この「データ並べ替え」は本領発揮している.


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