立命館大学 生産材料研究室 立命館大学 生産材料研究室

究内容
Research

『新しい工法・調査管理方法の確立』電気比抵抗調査研究概要

 電気比抵抗(R)は定量的な単位で、大きさは1立方体(㎡×m)の抵抗(r)で換算された値で式は、R(Ω・m)=r(Ω)×A(㎡)/L(m) となり単位はΩ・m となる。スラリー状(液体)の場合、測定センサーの形状に依存するが、各電極表面から隣接する電極表面間で、電気の通り安い(流れ易い=小抵抗)半ドーナツ状の立体的な最短ルート間が抵抗値となる。材料により、この特性は異なり、液体と固体の複合した材料や、複合化した材料の水硬していく過程の変化を把握することが出来る。本研究では、電気比抵抗を活用した材料(地盤)の特性や施工管理の手法の開発を行う。

電気比抵抗調査研究経過

2021年

電気比抵抗をICT活用した杭施工直後の品質確認手法に関する研究(土中のソイルセメントの電波伝達)
杭状地盤補強工法の開発

2020年

電気比抵抗をICT活用した杭施工直後の品質確認手法に関する研究(水中の電波伝達)

2019年

重曹添加のセメントミルクのブリーディングと圧縮強度に関する研究(ブリージング低減と電気比抵抗による強度予測)
電気比抵抗調査による流動化処理地盤改良工法における品質管理に関する研究 流動化処理の完了管理値への適用

2018年

電気比抵抗を用いた地盤改良体の施工管理の可能性に関する研究(早期のひび割れ・孔壁崩壊の影響)

2017年

電気比抵抗調査を用いた埋込み杭工法におけるソイルセメントの強度予測に関する研究(室内試験での材齢と一軸圧縮強度の関係より)
電気比抵抗測定器の作製とその利用に関する研究(埋込み杭工法における現場測定の検証)

2016年

Promotion of ICT Utilization by Electric Resistivity Management in Fluidization Treatment Process for Ground Improvement
Study on quality control using the electrical resistivity of the cement milk in embedded Pile
電気比抵抗を利用した杭周固定液の 一軸圧縮強さの予測手法に関する研究
電気比抵抗調査を用いた埋込み杭の杭周固定液の施工品質管理に関する研究
粘性土地盤における電気比抵抗を利用した土の細粒分含有率の評価法

2015年

電気検層法による土の細粒分含有率の評価

2014年

電気比抵抗調査による埋込み杭の杭周固定液の実施工品質に関する研究
東日本大震災における電気比抵抗調査を用いた溜池除染活動に関する研究
スウェーデン式サウンディング試験孔を利用した電気比抵抗による土の細粒分含有率の評価法について

2013年

電気比抵抗を利用した土の細粒分含有量の評価
現地土を用いた流動化処理地盤改良の未固化試料による一軸圧縮強度評価に関する研究
セメント系固化材と現地土を用いた流動化処理地盤改良工法の開発(その1、施工及び管理方法)
セメント系固化材と現地土を用いた流動化処理地盤改良の開発 未固化試料による一軸圧縮強度評価について

2012年

セメント系固化材と現地土を用いた流動化処理地盤改良工法の開発(改良体品質管理)
セメント系固化材と現地土を流動化処理したブロック状地盤改良工法の開発

2011年

異なる分類の土における地盤改良土の圧縮強度と電気比抵抗値に関する研究
有機質土のセメント固化材系地盤改良における圧縮強度と六価クロム溶出量に関する研究

2009年

流動化処理地盤改良における電気比抵抗管理におけるICTの推進

2008年

電気比抵抗と混合度合いの関係に関する研究

2007年

電気比抵抗を用いた品質管理法(地盤改良や流動化処理)

『サステイナブルデザインの推進』免震レトロフィット研究概要

 世界的にも活用されてきた免震レトロフィット工法は、現在、地震国・日本において、多くの建物に採用されている。大地震後の機能を確保すると共に、建物そのものの文化的価値を継続させる。その代表とされるのが、コルジュジェのデザインである国立西洋美術館本館である。この工事は、阪神淡路大震災後の免震構造の普及や、建築文化のサステイナビリテイの実現に寄与した。
 研究では、デザインの文化的価値、いわゆる建築家のデザイン思想の強い近代建築に対し、地震国・日本における社会的な要求(法規制)が、その意匠性を十分に満足させない可能性がある。それを踏まえ、意匠デザイン性と構造性能の関係を検証したり、これまでの免震レトロフィット工事の実績から、より効果的な設計・施工方法等を提案する。

免震レトロフィット研究経過

2021年

伝統木造の免震レトロフィットの設計法に関する研究

2020年

木造の免震レトロフィットに関する研究

2019年

免震レトロフィット工事の工程管理に関する研究

2018年

免震レトロフィット工法における仮受工法の歩掛に関する研究

2017年

近代の世界遺産『国立西洋美術館本館』のデザインへの構造性能の在り方に関する研究
免震レトロフィットにおける仮受け方法による品質工期への効果に関する研究

2015年

A study of construction management of seismic isolation retrofit (Dalian)
免震レトロフィット工事の施工管理に関する研究-仮受け杭を用いる有効性について-

2014年

A characteristic seismic study and development of Earthquake resistant techniques in existing structures (Seoul)

2010年

免震レトロフィットのアンダーピニングを中心とした生産プロセスの特徴に関する研究(金沢広坂合同庁舎免震化工事の事例)

2005年

耐震改修工事において発生する騒音振動に関する研究

2003年

免震レトロフィット化におけるアンダーピニングの鉛直性状に関する研究

2002年

BEHAVIOR OF STEEL PILES DURING JACKING (Singapore)

2001年

圧入鋼管杭の施工挙動に関する考察
SEISMIC ISOLATION RETROFIT FOR PRESERVATION AND RENOVATION OF THE HISTORIC AND IMPORTANT CULTURAL BUILDING (Singapore)

1998年

国立西洋美術館本館保存免震レトロフィット 構造設計
国立西洋美術館本館保存免震レトロフィット施工の計画と概要
既存建物基礎と免震部材の一体化に関する実験的研究

1997年

国立西洋美術館本館免震レトロフィットプロジェクト(1995年 阪神淡路大震災、1959年 国立西洋美術館本館竣工)

『新しい材料の開発』炭素繊維研究概要

 高強度繊維で構成される炭素繊維複合材は、鉄に比較して軽くて高強度である事が知られている。しかし、現在、国内での建設産業において、十分な活用に至っていない。高強度繊維複合材の有効性を、2015年、耐震補強を目的に開発されたロッド状のCFRPT(小松精練㈱fa-bo (ファーボ))はその先駆的な試みである。これまで、経済産業省等の支援により、熱可塑性樹脂を用いた高強度繊維部材の開発は行われてきた。熱可塑性樹脂等に比べると工場生産性が高く、リサイクルに優れる。更に、高強度繊維複合材の建設現場での施工生産性は極めて高く省力化に適している。今後、強度・温度依存性の面等で今後の発展は必要であるが、使用目的の可能性が多彩であり、多くの分野での活用が望まれる。

炭素繊維研究経過

2021年

FRP構造の設計指針作成の取組み

2020年

免震ブレース材への熱可塑性樹脂を用いた炭素繊維複合材の活用

2019年

緊張力を導入する建築物の構造上の有効性に関する研究(熱可塑性樹脂を用いた炭素繊維複合材の活用)

2018年

熱可塑性樹脂を用いた炭素繊維ストランドロッドの開(接合部と撚り性能に関する研究)

2017年

熱可塑性樹脂を用いた炭素繊維ストランドロッドの実用化に関する研究(耐震補強対応を事例とした施工生産性の検討)

2016年

Development of CFRPT Rod Using the Thermoplastic Resin -The Effects of Mechanization of the Production Line

2014年

熱可塑性樹脂を用いた炭素繊維ストランドロッドの開発・試行製品における材料性能についてp

2013年

熱可塑性樹脂を用いた炭素繊維ストランドロッドの開発

2012年

炭素繊維組紐をラミナ間に組込んだ集成材に関する研究
A STUDY OF CARBON FIBER STRAND ROD USING A THERMOPLASTIC RESIN
熱可塑性樹脂を用いた炭素繊維ストランドロッドの開発

2011年

熱可塑性樹脂による炭素繊維複合材料の基礎的研究

その他の取組み

その他研究経過(RC造建物の耐久性・長寿命化)

2019~2020年

プレキャストコンクリートの表層性能に関する実験的研究

2022年

伝統木造建築の修繕工事に関する研究

大規模障害者交流施設の保全計画に関する研究

2020年

外部塩化物の影響を受ける建物の長寿命化計画

2019年

学校施設の長寿命化計画策定

2016年

老朽化した競輪場の改修計画に関する一考察
鉄筋コンクリート構造建築物の建築寿命の評価に関する研究―物理的寿命の算出事例―
鉄筋コンクリート構造建築物の物理的寿命の評価に関する研究 中性化と内部塩化物を有する建物

2014年

Surface quality of actual structure with concrete using expansive additives

2011年

膨張コンクリートの応力評価手法に関する一検討
膨張材を使用したコンクリート造建築部材のひずみ挙動と発生応力
景観と調和するコンクリート建築物をめざして-酒造りを支える打ち放しコンクリート建物群-

その他研究経過(応急仮設住宅)

2015年

震災後の住宅の被災度と必要応急仮設住宅戸数に関する研究p

2013年

東日本大震災の鉄骨系応急仮設住宅折板屋根の屋上緑化基盤設置の効果に関する研究
東日本大震災における応急仮設住宅の供給・仕様に関する研究-外断熱・遮音材の折板屋根への活用事例を通して-
東日本大震災の鉄骨系応急仮設住宅折板屋根の屋上緑化基盤設置の効果に関する研究(ヒアリングアンケートと計測モニタリングを通して)

2012年

震災復興仮設住宅における外断熱、遮音材の活用~宮城県名取市での事例紹介

その他研究経過(構造材料関連)

2021年

木材の節の圧縮強度への影響に関する研究
PCM(Phase-Change Material)左官材料に関する研究

2020年

PCM(Phase-Change Material)コンクリートに関する研究
PCaの建物設計・施工におけるBIMの活用に関する研究

2019年

浮上りを考慮した基礎の設計法に関する研究
プレキャストコンクリートの表層性能に関する実験的研究

2018年

CLT工法の免震建物における耐震性能に関する研究

2011年

隣接する異なる構造種別の建築の耐震改修の提案
エキスパンションジョイントを介する異種構造建築物の耐震補強に関する研究
金沢別院西本願寺における和瓦の工法の特徴に関する研究

2005年

森本・富樫断層群による地震動を考慮した免震建物に関する考察
塑性域領域拡大型の現場溶接梁端仕口の研究

1990年

鋼管割り込みセパレート型ガセットプレート継手の力学的性状-スチフーナリングによる局部補剛効果-

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