第14回スパゲティブリッジコンテスト

 
  

 ゆでていないスパゲティを使って、美しい橋の模型をつくり、その出来映えを競うものです。

主催:
立命館大学 建設会 学生部会(環境都市学系OB会の学生部門です)
審査日:
2012年11月21日(水)18:00~19:30
場所:
防災システムリサーチセンター2階 第2会議室
使用材料:
スパゲティ、瞬間接着剤
提出物:
  1. 作品
  2. 概要説明書(どのような場所にかかる、どのような目的の橋で、何に注意して設計したか)

設計条件:
  1. 形式:トラス橋。
  2. 支間:40cm以上。連続橋の場合、最大支間40cm以上。
  3. 幅員:車道として想定する幅員6cm以上。
  4. 荷重:約8Nを移動荷重として載荷することに耐えること。

審査員:
伊津野和行、野阪克義、川﨑佑磨、林倫子

審査項目:
機能性(想定した目的に適した構造か)、構造特性(力の流れに無理がないか)、景観への配慮(想定した状況との関連で)、新規性(オリジナリティ)、模型の完成度(きれいな模型か)、設計書の完成度(計算の正しさ等)

審査概要:
まず計測が行われ、次に載荷を行った。 いずれも、設計条件は満たしていたが、8Nの載荷に耐えられなかった橋もあった。 なお、8Nという荷重は、スパゲティを横に並べただけの単純梁の崩壊荷重を元に 設定された値である。

 
 

各チームからプレゼンテーションがあり、続いて伊津野先生からの構造力学的評価、林先生からのデザイン的評価があった。

審査結果:
6項目各5点満点で採点し、4人の審査員の点数を合計した。デザイン賞は林助教により選出された。採点結果は次のようになり、表彰式が執り行われた。
全体講評:
今回はトラス橋がテーマであり,各チーム既設の橋梁を参考にしたためか,斬新な構造がみられなかった. シンプルな構造形式であるため,逆に大きな発想の転換が必要である. 模型の出来栄えについては各チームとも良くできていたが,何が「きれい」「良い」のか,テーマと関連づけてアピールする必要がある.

項目 防災システム研 橋梁工学研 2回生A 2回生B
重量 (gf) 260 200 170 320
スパン (mm) 407 592 550 450
幅員 (mm) 100 100 65 110
機能性 16 8 17 14
構造特性 15 6 11 15
景観への配慮 14 11 15 13
新規性 13 15 11 12
模型の完成度 20 16 15 17
設計書 15 1 17 17
合計 93 57 86 88
順位 1位 4位 3位 2位


優勝:防災システム研究室 「LIBERT ~新西新井橋~」

  

東京に実在する橋の架け替えを想定したトラス橋. ニューヨークのクイーンズ・ ボロー橋を彷彿とさせるイメージだが,トラスとしてはタワーが高すぎる. 部材長が長く,座屈の懸念.全体的なまとまりが長所.

第2位:2回生B 「Truss Bridge」

  

鉄道用にがっしりと設計した中路トラス橋. 上下のトラスのバランス,構造的な必要性・必然性についてアピールできれば良かった. 端径間が浮き上がることへの対策が必要.

第3位:2回生A 「Kojima Bridge」

  

橋上からの眺望を重視した鉄道用の上路トラス橋. 水面に映ると菱形を形成するというところが興味深い. スパン中央部が弱点.片持式トラスと見るべきか.

第4位:橋梁工学研究室 「DCT」

  

東京ディズニーランドの横に架設することを想定したトラス橋. 観覧車をイメージした上部の半円部分が,構造的に無意味で単なる荷重になっている. 半円部分とトラス部材との連結が問題であり,風など横荷重に対しても不安定.


来年度の予定
2013年11月に開催予定。テーマは未定。興味のある研究室はぜひ参加を。


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