YAMAZAKI Masafumi / Professor

(Japanese version only)

所属学科
建築都市デザイン学科
研究室名
歴史・修景研究室
専門分野
建築・景観史、歴史的景観保全計画、景観計画
連絡先
所在地
ウエストウイング4階
Webサイト

歴史・修景研究室

研究概要
「歴史的景観の保全と美しい景観創生」
「景観」というテーマは日本では比較的新しいテーマである。実際の都市景観を調査し、その保全や改善(修景という)を計画する方法の研究を行っている。京都府木津川市などを対象に調査・計画し、現在も市へ提案している(写真左参照)。歴史的な景観から、景観の演出やデザインの方法を分析し学び取るという研究も行っている。人々に好まれる景観について、なぜ好まれるのかを分析したり、京都の山麓にある寺院の境内デザインの研究などを進めている。当研究室では、景観についての基礎的研究を、注視や視線の動きといった景観の物理的な見方、目に見える色彩の両面から研究している。これにはアイ・マーク・レコーダーという視線の動きをビデオに記録する装置を用いている。
研究室紹介
日本は明治以降の性急なほどの近代化と、戦後の急速な復興を果たしてきた。安定成長の時代を迎えて、近代化を背景に、都市の美的側面と景観の整備がこれからの大きな課題と考えられる。そのための基礎的研究と現実的な方法論を考察するのが当研究室の課題である。そこで、次のような3分野の研究を中心に進めています。「景観の見方・評価に関する基礎的研究」、「歴史的景観の特質に関する研究」、「景観形成のための手法研究」。これらのテーマに沿って、その他様々な研究を進めています。
研究テーマ
  • アイカメラを用いた景観の見方に関する研究
  • 町並みの色彩研究
  • 寺院境内の景観的特質に関する研究
  • 看板・広告の景観に及ぼす影響に関する研究
  • 歴史的な雰囲気の残る町並みを整備する
    提案図(木津川市)

  • 眼球の動きから、見ている対象を記録する
    装置(アイ・マーク・レコーダー)

メッセージ
「歴史と文化の流れをくんだ都市景観を提案する」
「都市の開発と景観保存は両立が可能。大切なのはそのバランス」と語る環境計画担当の山崎先生は、'69年に京都大学工学部建築学科を卒業し大学院へ。その後建築事務所に勤めるも「歴史や文化性を無視して機能のみを考える近代建築のあり方に抵抗を感じて」京大に戻り、'74年からは工学部助手として都市史の西川幸治教授のもとで環境保全や修景計画に取り組んできました。'93年より本学へ。「街並みの保存には、現在の生活に合わせながら優れた面だけを継承していくことが必要」と主張し、さまざまな都市の景観づくりのコンセプトを確立して提言。調査・研究の対象は、京都を中心に西日本各地区におよびます。「地域ごとの歴史性や環境をくみとって、そこから新しい景観のあり方を考えます。これはかつての建築学にはなかった概念」と語ります。この論点から学位論文「地域の文脈に基づく景観計画試論」を執筆。著書に『京の都市意匠』(プロセスアーキテクチュア116)、『京都歴史アトラス』(共著・中央公論)など。趣味はバロック音楽の鑑賞。工博。(談)

担当講義

  • 卒業研究
  • 都市計画Ⅰ・Ⅱ
  • 景観保全計画特論
  • 理工学特別研究Ⅵ(環境社会システム)
  • 理工学特別演習Ⅵ(環境社会システム)
  • 建築都市デザイン概論
  • 理工学特殊研究
  • 理工学演習1・2・4
  • 建築都市リサーチ演習
  • 景観計画
  • 建築史Ⅰ・Ⅱ
  • 理工学特別演習Ⅴ・Ⅵ(歴史都市防災)
  • 理工学特別研究Ⅴ・Ⅵ(歴史都市防災)