- 研究概要
災害のない安全で住みよい都市の維持管理に必要とされる構造物のメンテナンス技術は確立されているとはいえない状態にあります。これまでは、都市の計画、設計、施工に重きの置かれた研究開発が行われてきたためです。建設材料学研究室では、構造物に損傷を与えることなく状態を的確に把握するため研究を行っています。
- 研究テーマ
- 構造物コンクリートの強度を正しく推定する方法
- 構造物に生じているひび割れ深さの測定方法
- 構造物中の鉄筋の位置探査方法に関する研究
- 表層劣化層厚の測定方法に関する研究
- 超高強度コンクリートの品質評価に関する研究
- コンクリート構造物の非破壊診断方法に関する研究
- 超軽量人工骨材コンクリートの土木構造物への適用
- PCグラウト充填状況の非破壊診断
- 赤外線法によるコンクリート構造物の欠陥検出
- ポストアンカー法による構造体コンクリートの強度推定
- メッセージ
メンテナンスフリーと考えられてきたコンクリート構造物も、老朽化した構造物の増加と最近のコンクリート高架橋あるいは山陽新幹線トンネルなどからのコンクリート片の落下事故などを契機として、その非破壊診断方法の重要性が指摘されています。私は、従来からコンクリート構造物の非破壊診断方法を研究しています。構造物の非破壊診断は「人の内科的診断」に相当します。コンクリート表面を打撃したときの反発度あるいは構造物を伝播する弾性波の速度および周波数特性などによる品質分布の評価、および内部欠損の探査の方法を中心に研究しています。「人の体と違い、コンクリート構造物は構造物ごとに組成、品質および過去に作用した外力が全く異なること、さらに構造物に生じる現象を実験室で再現することの難しさを感じています。1969年本学理工学部を卒業、大学院へ。'71年本学助手、'89年4月に現職。'91年9月から1年間英国バーミンガム大学に留学。趣味はテニスです。工博