KAWASAKI Yuma / Associate Professor

(Japanese version only)

Department
Civil Engineering
Laboratory
Materials and Structures for Sustainable Infrastructures Laboratory
Major
Concrete Engineering, Non-destructive Inspection, Retrofit and Strengthening of Structures
Access
TRICEA-I 3rd floor
Web Site
http://www.ritsumei.ac.jp/se/rv/kawasaki/en/index.html

Materials and Structures for Sustainable Infrastructures Laboratory

研究概要
「社会基盤施設の非破壊検査による防災」
 皆さんは体調などを崩した時、病院へ行き検査をしてもらったことがあると思います。その時、いきなり手術等で体を傷つけるような検査はされなかったはずです。実は、我々が使用している社会基盤施設も同様です。もちろん、社会基盤施設には意思がないため、定期的な検査が必要です。そこで、今、世界でも注目されているのが「非破壊検査」です。名前の通り、構造物を傷つけることなく検査する手法です。
我が国では、多くの資本が高度経済成長期に建設されており、これから数十年の間に多くの資本を維持管理・更新しなければなりません。非破壊検査法の一つとしてAE(アコースティック・エミッション)法という手法があります。この方法は、コンクリート内部で発生した弾性波(コンクリートの悲鳴)をセンサで検出し、解析することで状態を把握するものです。AE法を用いて、社会基盤施設の状態を把握し、維持管理・更新に役立てるような研究を行っています。
研究室紹介

研究室では、供試体と呼ばれる実構造物を模擬したコンクリートを作製し、力を加えることでどのような過程で破壊が起こるのかなどの実験を行います。実験後には、得られたデータを用いて、いろいろな解析を行い、場合によっては、破壊が起こった位置を3次元グラフ化するなどコンピュータを用いて解析していきます。また、学生自身が実験や研究の計画・準備・実施など責任を持って行います。
週に一度は学生と私の間でゼミを行い、各自の研究進捗状況の報告をしてもらい、それに対してアドバイスを与え、研究に対する相談をしていきます。
研究テーマ
  • ■塩害を受けるコンクリートの腐食モニタリング
  • ■コンクリート中の腐食ひび割れメカニズムの解明
  • ■コンクリート乾燥収縮過程の解明
  • ■コンクリート割裂破壊メカニズムの解明
  • ■ハイブリッド非破壊検査法による腐食評価
  • AE法によるコンクリート中の鉄筋腐食実験の様子

  • 破壊源の3次元画像

  • 破壊源の3次元画像

メッセージ
「非破壊検査による社会基盤施設の防災・維持」
 熊本大学自然科学研究科博士後期課程を卒業後、2012年4月から立命館大学理工学部に所属しています。 専門はコンクリート材料・構造、非破壊検査です。AE法による非破壊検査の高精度化および定量的評価の確立を目指し、構造物の損傷度の検討を行い欠陥箇所等を判定・評価し、早期に補修・補強・延命化を図る手法について研究しています。今後は、AE法による評価の実構造物への適用可能性についても検討しています。
私達が快適に暮らすために必要な多くの社会基盤施設を安心して使用するための研究を行っていきます。