岡本 享久・教授OKAMOTO Takahisa

所属学科
環境システム工学科
研究室名
環境マテリアル研究室
専門分野
環境マテリアル、セメント系硬化体、鉄筋コンクリート
建設マネジメント、環境技術、構造力学・耐震工学・維持管理工
連絡先
所在地
トリシアI 4階
Webサイト
http://okamoto.rits-ese.jp/

環境マテリアル研究室

研究概要
「環境に配慮した新規セメント系硬化体の創造と応用」
  • セメント系硬化体からなる新規発音体の楽音特性と癒し効果

    ・高性能セメント系硬化体を用いた新規の弦楽器および管楽器の製作技術開発(’08、’09および'11年度と3回に渡り「全国手作り楽器コンテスト」に予選から本選へ、超高強度繊維補強コンクリート製の箏、アルプホルン、パイプオルガン、ダルシマにて優秀賞を獲得)
    ・新規発音体が人に与える癒し効果の定量評価;官能検査によるセメント系硬化体の癒し効果の評価(コンクリート共鳴箱では楽音が高周波域において木製楽器と大変に異なり、高齢者を「明るく、逞しく、元気に」する効果があることは判明した。)


  • 地域性、快適性および耐震性に配慮した古民家再生の推進

    ・日本古来の建設材料と建造技術から成る古民家の再生と保有する自然エネルギーを評価・分析(温熱環境改善効果と古民家の持つ癒し系パワーのコラボ効果の評価)


  • 多孔系セメント系硬化体(ポーラスコンクリート)を用いた環境問題解決への挑戦

    ・ポーラスコンクリートを用いた植栽;自然の力を活かす植栽工法及び浄化工法の提案


  • 早期開放型舗装用コンクリートの開発

    ・石油を基盤とするアスファルト舗装と比べ国産基盤材料(石灰石)からなるコンクリート舗装の有意性を早期開放型技術とLCC、LCAの両面から検討し、持続的社会面から評価。

研究室紹介
「明るく、楽しく、逞しい」研究室

 基礎的分野、学際的分野の両面で、学生が実力を付ける土壌を研究室内に造りたいと思います。すなわち、企業が最も必要とする人材は「幅広い知識と卓越した複数の専門性を有するいわばπ(パイ)型人間」です。その土台作りは大学、大学院での研究・教育にあります。実験・実習を中心に、目で見て、触れ、汗を流す経験を集中的に積ませ、グループ的な活動の大切さ、卓越した道徳観(モラル)、さらにはチームワークを身につけるような研究室にしたいです。すなわち、個人主義での日常生活と、「ことを成す」場合のチームワークとリーダーの必要性を肌で感じる経験していただきます。語学面で将来対外関係において壁にならぬような実力をつけようにしたいです。立命館大学・理工学部教育にて最も必要な学際領域の力を身につけるには、海外の民間企業での実習、場合によっては「Earth Science」などを有する海外の大学への短期留学が効率がよいです。これらのチャンスを確実にものにでき、将来生かせる最小限の語学力を身につけて卒業していただきたいと思っています。  
研究テーマ
  • セメントコンクリートに基盤を置いた各種計測および製造技術
  • 廃棄物・副産物などの製品分野への活用(特にセメント系製品に注目して)
  • 多孔質骨材(超軽量骨材)の開発とコンクリートへの応用
  • 多孔質ポーラスコンクリートの実用化
  • AE法、超音波法による鉄筋コンクリート構造物の非破壊検査方法の開発
  • コンクリート構造物の景観評価方法と景観の向上に関する研究
  • セメント系構造物の劣化メカニズム解明と補修材料の特質に配慮した鉄筋コンクリート部材の合理的補修方法の研究
  • 鉄筋コンクリート、プレストレストコンクリート部材のねじりを中心とした曲げ、せん断に対する耐荷特性に関する研究
  • コンクリート製楽器の製作と楽音評価
  • エココンクリートからの持続型環境教育の推進
  • 早期開放型コンクリート舗装用混和剤の開発と実用化
  • デザインのコンクリート製品への適用と高付加価値化
  • パルス波、波力およびポーラスコンクリートの3因子のコラボによる水質浄化システムの開発
メッセージ
「研究・教育の基本は、「明るく、楽しく、逞しい」研究室の創造から」
 まず必要なことは、設定した研究目標に向かい、教官自身が自らの研究室を「明るく、楽しく、逞しく」する努力を常にしなければならないと思います。この「明るく、楽しく、逞しく」は立ち向かう困難さ突破への必須のキィワードです。これまでの経験・実績を活かし、新規環境材料の開発と応用に主眼をおきます。その際、「基礎的研究」、「産学共同研究」および「本学以外の大学との共同研究」バランスよく進める予定です。「産学共同研究」を通じ、これまで関係した企業との接触と交流も重視し、これまでの「人脈」を最大限に活かします。首都圏、阪神圏との大学との共同研究も積極的に進め、それぞれを補完する関係を保ちたいと思います。  

担当講義