ISTVS(The International Society for Terrain-Vehicle Systems) は「土と車両等との間の問題」を扱う国際的な学会です．この学会は世界各国に支部をもち，また農業機械，建設機械，特殊車両，その他数多くの関連領域の研究者，技術者が会員として加入しています．
最近では第17回国際会議が 2011年9月にアメリカ・バージニア工科大学で開催されました．第18回国際会議は2014年にソウルで開催の予定です．この他，アジア太平洋，ヨーロッパ， 北米の各地域別の会議も開催されています．アジア太平洋地域会議は，テラメカニックス研究会との共催として 2007年6月にアラスカ，フェアバンクスにて北米地域との合同で開催されました．また第10回のアジア太平洋地域会議が2010年9月に北海道札幌市で開催されました．そして2012年9月には第12回ヨーロッパ地域会議が南アフリカ・プレトリアで開催されました．
ISTVSは「開かれた学会」であり，会議への参加，ジャーナルへの投稿も比較的簡単に行なえます．会員には学会誌が届き，また会議その他に関する情報が適宜通知されます．外国の研究状況をお知りになりたい方，国際会議に興味をお持ちの方は是非入会されることをお勧めいたします．
現在の会長はアメリカ・工兵研究開発センターの Sally Shoop氏 で，その他に日本からの役員としては中嶋洋准教授(京都大学)が副会長に,山川淳也教授(防衛大学校)がアジア太平洋地域理事に，また建山和由教授(立命館大学)が日本国理事に就任しています．2012年3月現在のISTVS日本支部登録会員は43名で，国際会議や各地域会議には毎回多数の方が参加され，積極的に活動されています．
会員にはISTVSの学会誌 Journal of Terramechanics （年4 回発行）が送られます．この学会誌はElsevierより刊行されています．