ワイヤ干渉駆動ロボットの研究・開発

本研究では,「ワイヤ干渉駆動アーム」と呼ばれるワイヤ駆動機構によるロ ボットアームを設計・試作し,その制御方法について検討している.干渉型 腱駆動アームは,アーム先端座標に対する関節座標の運動学的な冗長自由度 と関節トルクに対する腱張力の力学的な冗長自由度(干渉駆動)を持ってい る.干渉型腱駆動アーム特有の制御法として張力のみ生成できない腱駆動系 の制約を考慮しつつ,干渉駆動の効果を最大限に発揮させ消費パワー最小化 などの評価を満たす動力学効果も考慮した制御法を提案している.