北研二の紹介(素数表の前書きにかえて)


北研二---- それは、現代文明への辛辣なアンチ・テーゼ、あるいは、悪魔 が仕掛けた第5世代コンピュータプロジェクトへの挑戦かも知れない。彼の魔的な エネルギーは、まさに分裂病患者のそれのようにあくまで発散し、あるときは コンピュータアーキテクチャの勉強に、あるときは麻雀に、あるときは昼間からかっ 食らうウイスキーに、そしてあるときは素数を中心とした整数論に費されている。 その底流にあるのは「ピースの世界」である。

「ピースの世界」とは何か? それは今なお自己増殖と核分裂を繰り返し、周囲の 我々としても、その全貌を展望することは望むべくもない。だた、彼の狂気は まさに、この「ピースの世界」の実現へと向けて轟々と突き進んでいることだけは 確実な事実であろう。

さてこの素数表は、C言語によって書かれたひとつの小さなプログラムによって 作られたものである。北研二が、今やC言語の専門家の一人である事は、我が総合システム 研究所の公然たる秘密であるが、このことは彼の発散分裂するエネルギーの一端 を垣間見せることであろう。
This is the mysterious world of KITA! 我々は、この美しい素数表によって、 KITAの世界へと旅立つことができるのである。

1983年8月 高山 幸秀


北研二作成素数表