ヒューマンインターフェイス中間試験問題2005年度

1.インターフェイスとヒューマンエラーの関係について例を挙げて説明せよ.
2.インターフェイスにおける対応付けの重要性を「電灯のスイッチ配置」を具体例に挙げて説明せよ.


解説

1.ヒューマンエラーの中で特に2つのミステイクと1つのスリップに関して詳しく書いているがインターフェースとの関連についてほとんど書けていない人も結構いたが,それではあまりいい点はつけられない.うまくまとめて10行ぐらいの文章で満点の人もいたが,多くの満点者は20行程度は書いていた.しかし量が基準ではなく,挙げた重要な項目の数で採点したので,重要でないことをたくさん書いてもあまり点はあげられない.項目の重要度にもよって異なるが,手嶋が採点基準として考えた8項目のうち,6項目以上に言及していれば満点となるはず.5項目だけでも17〜19点つけている.特に「ヒトは必ずエラーをするので,それを前提としたインターフェースにする」という最も重要な項目を挙げているだけで5点つけた.授業中でも何度も強調したポイントであった.
平均点は14.8点/20点満点.ちゃんと講義に出て勉強していた人はほぼ満点が取れていると思う.19点以上の人が全体の42%になった.一方,あらかじめ問題を教えているのに10点未満だった人が2割もいたのはどうしてなのでしょう.

2.「電灯のスイッチ配置」の例は講義中に具体例で説明したので講義に出席した人ならば覚えているはずだし,去年も全く同じ問題を中間試験に出した.85%の人たちは適切な例を挙げて説明ができていた.しかし,去年の解説で満点をとるためのポイントとなるのがどこかをきちんと明記しているので,今年は去年よりもその点を厳しく採点したが,去年の解説をきちんと見ていない人が多いのでしょうか?満点者は少なく2割のみ.去年と同じ問題なのだから4割くらいは満点がいると予想していたのだが.
平均点は14.3点/20点満点.


 なお,どうしても中間試験を受けられなかった人にはレポートを課した.しかし,配布資料を見ながらレポートを書けるにもかかわらず,試験の満点の解答から比べてみても劣るものばかりであったのは残念.ましてレポートでは試験よりも厳しく採点をせざるをえないので,いい点を取るには相当がんばってもらいたいのだが.

平均点は15点/40点満点.


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Last modified: Mon Dec 26 2005