福祉インターフェイス論中間試験問題2018年度

1.インターフェイスにおける対応付けの重要性を「車のハンドル」を具体例にあげて説明せよ
2.インターフェイスとヒューマンエラーの関係について例を挙げて説明せよ


解説

1.2010年度も出した問題。レジュメにもちゃんと載せているのでたとえ出席していなくてもできて当たり前の問題である。が、相変わらず(特に日本人学生で)日本語が正確に書けず、そのために点に結び付かない人がいる。以前より何度も指摘しているが、単に「使いやすい」「重要だ」では、この講義では何も説明していないのと同じである。もっと正確に用語を使って説明してほしい。また、相変わらず同じことを何度も何度も繰り返す人は多いが、それでは長々と答案を書いても加点できない。「対応付けが良ければ・・・」と書いた後に「逆に対応付けが悪ければ・・・」と同じ内容をもう一度書いている人は相当数いたが、それでは後半は一切加点できない。
 「良い対応付けがなされればよい概念モデルとなる」と書いている人が数名いて、そのあと概念モデルの説明をしていたが、その書いていることが正しくても問題にある「対応付けの重要性」を説明していることにはならないのでほとんど加点できない。
 また何名か「曲がろうと考えた方向と操作の方向が一致する」などのように「考える」と書く人がいたが、厳密には正確ではないため少し減点した。「操作の方向と車が曲がる方向が一致する」のならば正しい。「考えるかどうか」ではない。「対応付けが悪いと慣れるまでは事故を起こしやすくなる」という説明は間違っている。この場合「慣れても事故を起こしてしまう可能性が高い」からである。

 平均点14.6点/20点満点。満点者は26%いて、特によくかけた人は加点要素を足すと27点になった(成績上は20点です)。その一方、0点も2人。10点未満も20%いた。


2.そのまま試験問題候補としていたので、ほぼ満点が取れるはずの問題である。しかし過去と同じように、具体的な例は挙げていてもそれが一般化した形で説明できていないために点がつけにくい人も多くいた。ただ、全体には最も大事な「エラーをなくすことはできないことを前提にする」ことが書けている人がほとんどでよかった。

平均点は14.5点/20点満点。満点は35%もいてよい。その一方で0点は3人、10点未満は14人とできた人とできなかった人の差が大きかった。


 

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Last modified: Wed July 5 2018