福祉インターフェイス論期末試験問題2023年度

1.宇宙のかなたにあるA星は大気の成分や気温などの環境が地球とそっくりであり,そこにすむ高等生物Xは人類とそっくりであったが,ただひとつXは記憶力が非常に低くて短期記憶で1〜2チャンクの内容しか記憶できないという点が異なっているとする.この星における使いやすいインターフェイスに関して考察せよ。
2.次の福祉機器名ないしキーワードから1つを選び,知っていることをできるだけ詳しく書け.
(1) 装具  (2) QOL  (3) 視覚代行機器  (4) クッション  (5) ユニバーサル・デザイン。


解説

1.2005年度に出した問題。なのでしっかり過去問を勉強していた人には難しくなかったはず。実際予想していたよりもできがよかった。一部の人を除けばしっかり説明できていた。こんなにできるのだったら採点基準をもうちょっと厳しくしておけばよかったと思ったくらい。

平均点19.7点/30点満点。27%の人が満点。一方10点未満の人も20%いて、相当出来不出来の差が激しかった。ちゃんと勉強した人は点が取れたし、勉強していない人はあまり点が取れなかったということだろう。

2.どれでも選んでよいので、ゼロ点とか低い点になる人はほとんど出ない問題形式だが30点満点で10点未満の人が22%もいて驚いた。ちゃんと勉強していないんだねえ。中には1つ選ぶのではなく、2つとか5つとか解答している人がいた。こういう人はほかも解答すれば加点してもらえるかもとか、一番点数が良いものを選んでもらえるかもとか思うのでしょうか?そういうことはしません。そもそも加点式でいっぱい書くほうが有利だと言っているのに、複数のものを少しの量ずつ書いたのでは点には結びつかないのは当然でしょう。複数を書いた場合、すべての解答の平均点にしました。それとも単に「1つを選び」というのを読み落としたのでしょうか?
 一番多くの人が選んだのが(2)QOLでした。講義中に強調して説明しましたし、過去問でも何回か出しているから当然でしょうか。しっかり書けている人も多く、(2)だけの平均点は20.4点と高めでしたが、説明を読む限り正しく理解していないと判断される人も多くいました。
 二番目に多くの人が選んだのは(5)ユニバーサル・デザインでしたが、授業をちゃんと聞いていなかった人も多かったらしく、十分ではない答えも多く、満点は二人のみで、残りは20点未満でした。装具は以前より義肢と混同する解答が多いのですが、今年も多くいて、満点またはほぼ満点の人が3名と、残り3名が5点未満でした。視覚代行機器とクッションは選ぶ人が少なかったし、講義での印象が薄かったのかあまり出来が良くなかった。

平均点18.5点/30点満点。1番が出来が良かったので、少し厳しめにつけたのだが、できた人とできていない人の差が激しい。18%の人が満点。


A+:9% A:22% B:9% C:29% F:31%。中間試験と合わせて、ちゃんと勉強をした人としていない人との差が大きく出ている。


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Last modified: JULY 27 2023