福祉インターフェイス論中間試験問題2023年度

1. ヒューマンインターフェイスにおける概念モデルの重要性に関して説明せよ
2.インターフェイスにおける対応付けの重要性を「電灯のスイッチ配置」を具体例に挙げて説明せよ


解説

1.2020年から3年間コロナで違う出題にしたのだが、その前の2019年と1番も2番も全く同じ問題である。過去の問題の解説を見ていてくれていれば、ポイントがどこかが分かりやすかったはずで、実際に2019年や2016年の解説に書いたことをしっかり意識して書いたと思われる解答は多かった。しかし満点に少し足りない人が多く、満点は5名のみだった。
 その一方で、全く講義では使用していない用語を使って説明している人も複数いた。講義は一切聞いておらず、レジュメも使わずに自分で勉強したのでしょうね。しかし、講義に即して採点基準が作られていますので、そういう人はほとんど零点でした。たぶん書いている人もどういう意味か分からずに書いているような文章でした。例を挙げている場合も、全く講義で使っていない例を挙げている人も多かったですが、そういう人で適切な例はほとんどありませんでした。

 平均点12.3点/20点満点。できている人とできていない人の差が激しい。42人中零点が5人。零点を除いて10点未満が7人。結局、きちんと講義を聞き、しっかり勉強している人と、そうじゃない人との差が明確に出たのでしょう。


2.こちらもよく出している問題。例はレジュメには載っていないが、講義では実際にデモンストレーションして説明したので、出席していれば印象深いはず。しかし今年は出席している人が例年より少ないからねえ。ちゃんとできない人が多いかもと思って、またこれを出してみました。しかし結果は出席者数よりも多くの人が講義で説明した例をきちんと挙げていました。ちゃんと勉強してくれてよかったです。
 ただし、日本語の説明力の面でうまくない解答が多かったです。「自然な」とか「物理的アナロジー」のようなキーワードを適切に使えば簡潔に説明できるのに、使っていない人が多かったです。また、「対応付けが悪ければエラーが増える。対応付けが良ければエラーが減る」というように同じことを繰り返して書いている人も多かったです。説明しているように加点方式で採点しますので、同じことを何度書いても加点にはなりません。できる限り違うことを書いてほしいのですが、できていない人も多かったです。また、相変わらず例の話だけで一般化できていない説明の人も点が伸びないです。

平均点は11.8点/20点満点。意外とできていないでした。満点は4名のみ。零点は3名。


 1問目で10点未満の人が合計12人いたわけですが、これらの人の2問目の点数を見ると、2問目も10点未満の人が9名で、10点以上の人が3名だけです。つまり片方の問題だけできてもう片方はできていないという人はほとんどおらず、両方できている人と両方できない人が大多数ということでした。つまりちゃんと勉強して理解しているか、そうでないかがはっきり出たと思います。試験問題を事前に知らせていてこの程度の成績というのは呆れてしまいます。

 

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Last modified: June 28 2023