福祉機械論試験問題2010年度

1.右図(省略)の車いすマークについて、次の2問に答えよ。@その本来の意味は何か、Aこのマークがついているトイレと駐車場とで、健常者としての対応は異なることが望ましい。その違いと、その違いが発生する理由を述べよ。

2.講義の行われたF103教室において、障害を持った学生が講義を受ける場合に、1)どういう問題点があるか、および、2)どういう配慮があれば問題ないかを、@肢体不自由学生、A視覚障害学生、B聴覚・言語障害学生についてそれぞれ簡単に述べよ。ただし、制度や人的補助は覗き、機器・設備に関する内容に限定するものとする。

3.次の福祉機器から1つを選び,知っていることをできるだけ詳しく書け.

(1)視覚障害者用歩行補助機器 (2)聴覚障害者用の警報音への対応機器 (3)電動車いす (4)装具 (5)リフト(リフター・ホイスト) (6)肢体不自由者用のパソコン操作手段


解説

1.(1)はできがよい。平均7.5点/10点満点。講義で話した内容そのままなので当然ではあるが。
(2)もできがよく、平均点は15.9点/20点満点。半分以上が満点だったのでサービス問題になってしまった。しかし0点も3人。

2.2007年にもほぼ同じ問題を出している。全く書けていない人はいないが、特定の障害についてだけしか書けていない人がいた。また、ひとつだけ問題点を挙げている人がたくさんいたが、問題は一つだけではないはず。解決方法も。それでは満点にはなりません。全体によく書けていて、15点未満は4名のみ。
平均点は20.7点/30点満点.

3.例年だしている知識を問う問題。毎年言っていることだが、複数の選択肢の中で一つだけを選んで詳しく書けというのであるのだから、その内容が間違っていたり、内容が乏しかったりするのでは、その他の項目はもっと理解していないということを意味していることになる。それなのに1、2行しか書いていない人が今年は3人もいて呆れました。山をかけてはずれたのか?初めっから全く勉強していないのか?複数の選択肢があるのにこれしか書けないということだけで、この講義を全く修得していないとみなしていいかも知れません。その一方で、きちんと勉強していて詳しくていねいに書いてある答案が例年よりも多かった印象があります。


A+:10% A:37% B:20% C:10% F:24%。全体に出来が良かった。満点が3名。すばらしい!


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Last modified: Mon Aug 9 2010