池田 浩章教授 IKEDA Hiroaki
- 所属学科
- 物理科学科
- 研究室
- 物性理論研究室
- 学位
- 博士(理学)
経歴概要
1992年3月 大阪大学基礎工学部物性物理工学科 卒業 1994年3月 大阪大学大学院基礎工学研究科物性物理学専攻博士前期課程 修了 1997年3月 大阪大学大学院基礎工学研究科物性物理学専攻博士後期課程 修了
研究について
- 研究分野・テーマ
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高温超伝導体、新しい量子相の発見を目指して
- 研究キーワード
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超伝導、磁性、重い電子、第一原理計算
- 研究概要
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物性物理学は、物質のマクロな性質を微視的な立場から理解しようとする学問で「もの」の理を追求する物理学です。例えば、同じ元素からなる結晶でも、ある組成では磁石の性質(磁性)を示すものが、圧力を加えたり、少し組成を変化させたりするだけで突如、超伝導を示したりします。その起源は何か。また、研究の舞台となる結晶は、色々な元素の無数の組み合わせで構成され、さながら手のひらサイズの小宇宙と言えるでしょう。そこではまだ見ぬ新奇な現象が存在するかもしれません。我々の研究室では、理論計算と大規模数値計算を併用して、磁性や超伝導に関する新奇現象や新物質探索を行っています。また、最近では、社会に還元できる「もの」ができないか、日々、精進しております。新しい現象や新しい物質の発見は新しい技術の発展・創出にも繋がる可能性を秘めています。若い皆さんの挑戦をお待ちしております。
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鉄系高温超伝導体の結晶構造。超伝導は鉄原子の作る2次元面で生じる。
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インタビュー
研究者になったきっかけ
小学生の頃、図鑑を読むのが好きで、自然と科学に興味を持ちました。中学生の頃には研究者になることを漠然と考えていたように思います。元々、パズルを解くのが好きで、高校では数学の持つ美しさに魅力を感じ、難問をいかにきれいに解くかが趣味のようになっていました。現在、この謎解き好きな性格がこうじて、物理の研究をしているという印象です。教科書に載っていない謎の解明に向け、日々、精進しています。なかなかスッキリ分かったと思えることは少ないですが、そのことについて,人と議論すること自身が楽しみです。