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教員紹介

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伊藤 隆基教授 ITOH Takamoto

所属学科
機械工学科
研究室
材料強度評価研究室
学位
博士(工学)

経歴概要

1988年3月 立命館大学理工学部機械工学科 卒業 1990年3月 立命館大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士課程前期課程 修了 1992年3月 立命館大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士課程後期課程 修了

研究について

研究分野・テーマ

機械構造材料の強度評価

研究キーワード

金属疲労、多軸負荷

研究概要

高温機器等で用いられる耐熱・耐腐食合金、航空機で使用される軽量・高強度合金や超合金、電子デバイス用の低融点合金など、各種幅広い機械材料を対象に、材料強度試験、とくに多軸負荷や高温での疲労試験を多数行っています。材料の変形・破壊特性を実験的に把握し、さらに試験結果の観察と分析・評価、数値解析等を駆使して、材料の強度特性の解明と強度評価手法の開発を進めています。多軸負荷での疲労試験は、特殊な機構の試験装置を必要とするため、研究室では世界的には類をみない独自に開発した試験装置を使用し、さらに新たな試験装置の開発も行っています。 研究室の学生は、機械材料や材料力学の学習にとどまらず、材料試験装置の制御プログラム開発や油圧サーボ制御技術の知識を実践的に学びます。また、材料試験では試験装置の不測のトラブル解決や高度な試験技術が要求されることもありますが、それらの高いハードルを越えるために学生と教員が一体となって日々研究に取り組んでいます。

  • 耐熱鋼の高温多軸低サイクル疲労試験(電気油圧サーボ試験装置)

インタビュー

研究者になったきっかけ

子どものころから機械の分解や修理をよくやっていましたので、機械好きということで大学では機械工学に進みました。当時はまだロボットは一般的ではなく自動車のイメージが強くて内燃・熱の分野に興味があったのですが、そのうち興味が変わり卒業研究は材料強度の研究室を選びました。大学院進学後、材料強度の研究職分野に進もうと工学博士の学位を取りました。もともと機械に触ることが好きなので、研究者になるというよりは研究に携わる技術者になるつもりで民間企業への就職を考えていましたが、たまたま大学教員職への誘いがあり、結果的に教育・研究の道へと歩むことになりました。それでも機械いじりから離れたくはなかったので、研究分野は金属などの材料試験を主に行う地味なイメージの実験研究を選び、研究テーマもあえて流行には目を向けず、ユニークな研究を常に目指ことを信念に、独創的な研究成果を世界に発信しています。

受験生へのメッセージ

大学で得る知識や経験、友人や師、さらに学位は、仕事に対してのみならず皆さんの一生の“宝”となります。なんとなく大学に入り、それなりに学ぶだけでは、その宝の有効・有益性は低いものになってしまいます。“宝”の価値をよりいっそう高めるためには、自分の目標と学ぶ意義をきちんと理解したうえで大学でしっかり学ぶことが大切で、それが成功へとつながります。その鍵を握るのは、進もうとする方向が、皆さんの興味があってほんとうに好きなことであることかと思います。

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