2011.09.22

アピール力!

 修士課程の頃、「どうなってしまうかと心配するより、どうするかを考えよう!」、こう見えても結構楽観主義(Optimist)?のんき?な私は、自らアクションをおこすことを考えていました。「アクションをおこす」にも様々な方法があると思います。私の場合、話すことは得意ではありませんが、文章では何とかなる!と、他人よりスピードもありませんが何とかやっています。小学校の卒業式の日、担任の先生から「あなたは話すことでアピールするのは下手でも、作文や紙芝居、行動力で必ず勝負して行けるから、努力を続けなさい、それを怠ったら絶対にダメ」と言われたことを時々思い出します。担任の先生の人を見抜く驚き、その言葉にとても感謝しています。

 東北大学にいた頃、「どうして、あなたはメールではこんなにいろいろ意見してくるのに発言しないの?」と外国から来られていた先生にたずねられたことがありました。時には「筆談」してみたり、とても滑稽な様子だったと思うのですが、考えを伝えるためには文章でならと思っていました。


 そんなことを思いながら、忠先生のブログでもご紹介くださった、体力医学会(山口)に参加いたしました。この学会は毎年、国体の地で行われます。体育系の学会では中心的な学会になっています。最終日の早朝には持久走大会が行われ、学生時代、持久走大会で優勝するとランニングシューズがもらえるのが楽しみで参加していたことを思い出します。富山と宮城の学会大会でシューズをゲットしました。修士の指導教官である豊岡先生からは「当然だろ。」と一言そっけない対応。。。確かに、こんなところでアピールしても仕方ないのですが、日本体育協会のIto先生から「さすが、豊岡研だねー」と声をかけてくださったことがありました。これもプレゼンが苦手な私のアピール力の1つだったのかもしれません。

 今年の学会大会はは若手や就職活動中の人にチャンスをということで主催者側によってPoster発表とOral発表に分けられました。私もなぜかPoster発表となりました。ポスター発表はプレゼンが苦手な私にとっても「自己アピール」できる場でもあります。日本でのポスター発表は久しぶりでしたが、お陰さまで、たくさんの方が見に来てくださり、有意義なディスカッションの場となりました。


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1日目のMa2tani君の発表です!堂々と説明している姿がとても印象的でした。本当にみんな逞しくそだっています(^0^)

そんな姿を見ると、とても嬉しいです。







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1日目のキム哲先生の発表。普段となりの席にいるのに、分野が違うこともあり、研究の話はほとんどしません。

こういう機会は良いですね(^0^)

おもしろい光景だったので...O塚先生が撮ってくださいました。






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3日目のMasa美さんの発表。M2になってお姉さんらしくなり、堂々と質問に受け答えしている姿が立派でしたよ(^^)

修士論文、楽しみにしていますね!







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そして私も3日目にPoster発表でした。スポ健に来てから、IZUMI先生のもとでのお仕事です。Machiくん、Liuさん、Joくん、いつも、お手伝いありがとうございます!またこれからも、よろしくおねがいします(^^;;)




全員登場させられなくてごめんなさい。。。院生に限らず、学部生の活躍もすばらしかったです。そして、HPにも紹介されていますが、Sanada先生は学会賞を受賞されました!立命館からはたくさんの演題で「すごい勢いだねー」という言葉をたくさん頂きました!

 無事に終了した体力医学会。初めて学外での発表となった大学院生のみなさんは、研究だけに限らず、たくさんの方と出会い、自身の研究を知ってもらう良い勉強の機会になったと思います。
「自身のアピール力」、様々な方法があります。私自身にも言えることですが、まずは研究論文の形にして、世の中の人に研究を知ってもらう力を養ってほしいと思いながら帰路につきました。院生のみなさんが、周囲のアドバイスを糧にして、どんどん成長していく姿を楽しみにしています。
一生懸命を見てくれている人は、必ずいるので自分の目標に向かって頑張りましょう!





2011.09.21

「敬老の日」に「姿勢」を正す?!

919日は「敬老の日」。総務省が916日に発表した高齢者推計人口によると、65歳以上人口は前年より24万人増えて2980万人、総人口に占める割合は23.3%と過去最高を更新した。高齢者人口が総人口比7%を超えたのが1970年。1994年にはそれが14%を超え現在に至っている。

80歳以上人口も前年比38万人増の866万人、総人口比6.8%とこちらも過去最高だ。因みに100歳以上人口は、先日発表があったように、43,000人を超えている。圧倒的な「高齢社会」(超高齢社会)だ。一方で、年少(0から14)人口が13%を割り込んで、合計特殊出生率は1.3を何とか上回った程度。こうした諸々の数値に見る限り、完全な「少子高齢社会」それも「超」の字の付く状態だ。

いつも講義の中で触れることだが、「少子高齢社会」での健康づくりの課題が山積している。子どもの健康問題の特徴はどんなところにあるのか。また、働き盛りではどうなのか。そこでは「人間観・発達観」に裏づけられた、人間の成長・発達の筋道に即した問題の把握とその解決が求められることになる。

高齢者の健康問題を見てみよう。典型的な問題である「寝たきり」ではなぜいけないのか。それは逆に言えば、どうして「起こすこと」が大切なのか?と言うことになる。起こすための道具や人手があれば、ほとんどの人は「寝たきり」にならないという実情もあるようだが、いずれにしても、そこでは、「抗重力姿勢で活動し、従重力姿勢で休息するヒトの生活スタイル」に関わる本質的な問題が浮かび上がってくる。

「体位」(position)と「構え」(attitude)から構成されて無限の変化を示す姿勢の中から、目的に合致した姿勢をとることが最も大切な過程となる。日常の姿勢保持(姿勢管理)は、呼吸器や循環器そして消化器の働きを活性化し、食事や排泄を正常化し、休息や睡眠という人間の基本的な生命維持機能を保障するという。長時間の同一の従重力姿勢が、重度の変形や拘縮を引き起こすことになり、とくに問題なのが、ベッド上での仰臥位だという。「ベッドレスト」の実験例はそのことを良く示している。

 まだまだ高齢者に対する様々な「誤解」や「無理解」も存在する。そんな「姿勢」

を正すことから始まって、高齢者の健康づくりにおいてスポーツ健康科学の果たす役

割の大きさに思いを馳せる機会となった。 mm

2011.09.20

秋の発表会。

<RecOだより76>

 9月8〜10日、広島県広島市で第58回日本栄養改善学会が開催されました。
 昨年に引き続き、RAのOさんと、今年初めて院生のAさんが発表を行いました。

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 Oさんの発表は「大学における朝食喫食率向上への取り組み〜朝食提供を中心とした介入指導の検討」。RecOの朝食実習を含む、今年度の大学内での朝食推進の取り組みが、学生の朝食喫食率に反映したかどうかを評価しました。









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 一方Aさんは「運動教室参加高齢者の骨密度と食事摂取の関係」。Aさんが入学前から取り組んでいた、【聡】先生の運動教室に参加されていた高齢者の皆さんの日常的な食事の特徴と骨との関係について発表しました。





 二人とも落ち着いて堂々とした発表。
 この経験を今後の研究に活かしましょう。 
 二人のポスターはRecOに掲示してあります。
 お立ち寄りの際は、是非、ご覧下さい。




 今週の別腹
 
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 キュウリと大葉、ごまと一味唐辛子が絶妙なアクセントとなっている「さんまの押し寿司」。家人作(NHKの番組で紹介していたものを再現するよう仕向けてみたことろ、帰ったら作ってありました)。こちらも堂々としたできあがり。
 ここまで作れたら大したもの。食教育成功例?















2011.09.19

シンガポール出張

先週末に行われた体力医学会大会(山口県下関)では,本学部の先生方,院生,学部生を会わせると総勢37名の参加がありました.この詳細は,今週の【香】先生,【Hassy】先生のブログで紹介されるはずでので,そちらを楽しみにしてください.

 

また,本日は修士2回生の修士論文構想発表会が行われます.全員15分の持ち時間を使って,自らの修士論文を最終的にどこまで達成するのか,その具体的なこれまでの進捗と残り4ヶ月間の計画を発表します.はじめでの修士論文を出す教員にとっても緊張します.

 

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さて,9月11日から14日までの期間,シンガポールに【聡】先生と出張してきました. 今回の出張は,アジアでの教育交流の可能性,ならびに研究ネットワークを構築するためのものです.訪問先は,National Institute of EducationNanang Technology University, Singapore Sports Institute の3カ所です.まず感じたのは,いずれの教育,研究機関でも雇用されているスタッフは世界中から集まってきていることです.シンガポールの人口は約600万人で,中国系約70%,マレー系20%,インド系10%,その他,という比率です.英語は公用語になっており,全ての国民が英語を話します.ですので,もちろん大学の講義は英語です.現在の大学進学率は,20%であり非常に競争が激しいと聞きました.

 

3つの教育・研究機関ともに,研究に力を入れていました.そのために海外から優秀な人材を集めています.シンガポールには日本人研究者が100名ほどいるようで非常に著名な先生から若手の優秀な研究者までいます.今回,コーディネイトしてもらった増田先生もそのような若手研究者の一人です.客員教授である田口先生のおられた京都大学で博士号を取得して,その後シンガポールで研究をして現在2年目です.増田先生は,学部をでたあと一度仕事に就いた後,「どうしても研究したい」ということで30歳前に博士課程に入ったそうです.その分,意欲高く,現在の研究に集中して研究成果をあげるべく頑張っておられます.

 

このような意欲的な人材を集め,そのための環境を十分に整えています.スポーツにおいても同様な「勢い」を感じました.Singapore Sports Instituteは,日本の体育協会,国立スポーツ科学センター,国立トレーニングセンターを兼ねたような組織です.対象のスポーツ種目は少数に特化して,その分,集中して強化を図っています.施設整備についても,2025年までの構想ができており,巨大スポーツ施設(競技場,スポーツ科学施設,トレーニング,スポーツ医学施設など)が建設されます.おそらく,今後も世界中から関連の人材を集めるでしょう.本学部・研究科の卒業生の進路の一つになってほしいと願っています.今回の訪問で,日本の大学で修士をでてそのあとオーストラリアで博士号と取った日本人の研究スタッフにも会いました.彼に続いてほしいものです.

 

このSingapore Sports Instituteのミッションは,「参加」「競技力向上」「スポーツ産業」の3つです.「参加」「競技力」は他の国でも共通にみられます.「スポーツ産業」をミッションに入れているのは新鮮に感じました.産業の少ないシンガポールにあって,スポーツ産業の振興を掲げているのは興味深いです.この産業振興のために,スポーツ科学の研究スタッフは,経営,テクノジーの分野の人々との交流が求められます.やはり「学際的な力」が必要になってきます.本学部の強みである学際性,総合性は,異分野交流にとっても産業振興にとっても強みになることを感じさせてくれました.

 

【忠】

 

今週『ちょっと,もっと,ほっと話』

takeda.JPG今回のシンガポール滞在で宿泊先にしたのは,Furama City Center です.ここにサービスマネジメントインスティチュートを卒業した,竹田健二朗君が働いています.彼は在学中からホテルマンになることを固く決意し,卒業後にホテル業の専門学校へ行った後,このホテルで国際的なホテルマンの修行をしています.にこやかに,巧みな英語で接客している彼をみて頼もしく,嬉しくなりました.ホテルマンとしてさらに磨きをかけることを念頭において修行するようです.シンガポールに行く際には是非,彼のつとめるホテルをご利用してください.

 

 

 

 

2011.09.18

前期の成績発表と後期に向けた履修ガイダンスが行われました。

またもや台風のせいで、生憎の週末となっていますが、
みなさん、いかがお過ごしですか。

立命館大学では、夏期休暇が終わりに近づき、
16日 (金) に、前期の成績発表と、
後期に向けての履修ガイダンスが開催されました。

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午前に、一回生、午後に、二回生が参加したのですが、
久しぶりに見る学生が、大きく変化しているのを見て、
夏期休暇どんなふうに過ごしていたのか、
非常に興味深かったです。


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成績発表の後、友達と一緒に
研究室を覗いてくれた学生もいて、
英語の勉強方法やら、卒業後の進路やら、
お勧めの映画やら、色々と、話をして、
帰って行きました。





たくさんの学生が戻ってきて、
改めて新学期が始まるのを感じた一日でした。
それでは、また。失礼致します。
             敦


2011.09.17

レギュラー目指して頑張っています

今春のリーグ戦で、チームの不運なアクシデントから2部落ちした男子バレーボール部の現状を1回生の池田拓真(たくま)君に聞きました。

春はセンターポジションの攻撃力不足が敗因だったそうですが、夏を過ぎてようやく中央からの攻撃力が戻ってきたそうです。

ただ心配なことは、現在2試合を終え全勝(落としたセット0)していますが、簡単に勝つため1部リーグ時のような1点をもぎ取る緊迫感が全くないことだといいます。
「今秋は必ず全勝して1部復帰し、来春は必ず優勝します」と。

 

ところで始まったリーグ戦では、池田君はなんとかベンチに入っているものの、レギュラーにはまだまだ力が及ばないそうです。

ピンチサーバーとして、1セットにつき1回の出場に集中しているそうです。相手を崩して、いい流れを引き寄せることが池田君の役割です。試合にはミスや失敗は当然あります。

しかし1回のチャンスが巡ってこない池田君には失敗は許されないのです。心臓の音が聞こえるぐらいの緊張感があることでしょうが、この試練を乗り越え、レギュラーとして活躍してほしいと願っています。

 

学部の学びでは、まだ半期終わったばかりなので、大学の勉強に少し慣れたかなというところだそうです。でも、授業後に長積先生に声をかけてもらったりすることがとても嬉しいと。また先生方の笑えないジョークに、心の中で突っ込みをしているそうです・・(「うん、確かに・・」私のことかな・・・汗。)。

 

CIMG1654.JPG夢は、中学校の先生になって、バレーボールの普及に貢献したいそうです。勝ち負けよりも、正しいフォームを丁寧に指導できる教師になりたいそうです。現在中学校では、バレーボールやバスケットボールの指導者が不足しています。そのことから、よくない癖がついてしまう学生が多いそうです。池田君には、ぜひバレボールが楽しいと眼を輝かせてプレーする生徒を育ててほしいですね。

 

今回「小さなチャンスに全力で向かっています」と語ってくれた池田君が、めっちゃカッコイイなと思いながらお話を聞かせてもらいました。

 

 

【shine】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2011.09.16

息吹

Hassy@本日から下関で開催されている日本体力医学会に参加です。

昨年に引き続き、「発表するのに事前登録を忘れる」というA型らしからぬ失態をおかしてしまい(これまで人にA型でしょう?と言われたことはないですが)、情けなくも当日登録(登録料は勿論高くなります)です。。。来年はこんなことがないようにしないといけません。

 

今回立命館スポ健からは教員、院生、学生あわせて30名ほどが参加しています。私の発表は明日です。敦先生のブログにありました学部2回生藤江君の発表も明日です。

学会の詳細はまた次回に報告したいと思います。

 

その藤江君と同様、学部2回生の横川君が頑張っています。

IMG_2347.JPGのサムネール画像

「研究」は「新しい発見」を導いたり、「わかっていないことを明らかにする」ことですが、研究のなかで最も大切、かつ難しいと言っても過言ではない(と思っています)、『何がわかっていないのか、何を明らかにすることが「研究」となるのか、を見出すこと』が、彼はできているのです。そのためには、興味をもった事柄に関連する知見を、主として学術論文を読んで整理し、まだ未解明で、かつ、解明することが非常に意義深い重要な課題を見出す作業をしないといけません。

 

研究は人類共通ですので、勿論相手は世界です。毎日膨大な学術論文が世界中で公表されています。したがって、最新の知見を整理するには、英語で書かれた国際誌(学術論文)を読みこなしていかなくてはなりません。横川君は、時にはCellhttp://www.cell.com/などの超一流雑誌を「難しい」「難しい」と連呼しながらも読み、研究テーマ(これについては追々紹介したいと思います)の背景をまとめる作業をしてくれました。特に、私がこれまでに発表した知見を基盤としたテーマで、我々がそのテーマに挑む『道理』を自ら提示してきたことには感心しました。

 

スポ健学部1期生は、国際学会に積極的に参加した木戸君や、キム哲先生と既に実験を始めている何人かの学生など、まさに「息吹」を感じさせてくれています。スポ健の今後の大いなる発展を確信できるものです。是非、周囲でもこの息吹が共鳴していくことを期待しています。

2011.09.15

夢を追う同級生。

 先週、オーストラリアでポスドクとして働くことになった同級生の壮行会がありました。いつか、自身のラボを持つことを目標にし、新しくできた研究室で筋の再生についての研究を進めていくとのこと。目標は私も同じで、院生時代、夜中まで研究しながら将来について話していた仲です。そんな同期の活躍は心から嬉しいと感じられます。集まったメンバーは、一般企業、大学、研究所、様々なところで働いています。お互いの職業柄か、研究、教育や指導についての話で盛り上がりました。「待つ」という指導がいかに難しいか、そんなことが話題の中心になりました。私たちが所属していた研究室は「放牧」だったので、研究課題を与えて指導することより、「自身が手がける研究なのだから、時間がかかっても自身で考えなさい」というような指導でした。基本的に自分から研究したい課題を持って行かない限り、何も強いられることがなかったのですが、指導者側もかなりの幅広い能力を要します。学生の頃も研究のOKをもらうのに大変でしたが、立場が変わると、学生が持って来る課題に対して、ゼロから一緒に勉強しなければならない場合もあることなど、学生時代とはまた違った議論になり、それぞれが目標に向かって前進していることがとても励みになりました。


 そして翌日、びわこ成蹊スポーツ大学に行ってきました。大体大院の同級生、岩井雄史先生がいらっしゃって「100m全力疾走」の講習会をしています。岩井先生は、大阪体大の伊藤章先生の研究室出身です。現在も仕事のネタとして?マスターズの大会に出られているそうです。ジョギング教室やマラソン教室などは耳にすることが多いと思うのですが、「短距離走」の教室という試みは珍しいかもしれません。おもしろいことに「ゆっくり楽しく走る」ことが目的の場合、女性参加者が非常に多いのですが、「全力疾走!」となると男性の参加者の方が多く、かなり本格的でスパイクは当然、自身のスターティングブロック(スタブロ)を持っていらっしゃる方もいらっしゃいます。あくまでも「楽しく走る」というのがコンセプトの教室ですが、およそ35名中、30名近くが男性で、「楽しく=競う!」という様子がうかがえました。練習も真剣で、参加者の中にはマスターズの男子100m年代別記録をお持ちの方がいらっしゃいます。


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スタートダッシュの練習まで本格的でした。私も学生時代を思い出し、ちょこっとやってみましたが、スタブロを見た瞬間、授業の苦い思い出!?がよみがえり...「苦手オーラ」が隠しきれなかったのか、参加者で記録保持者の方が、丁寧に教えてくださいました。。。



大学院の頃、岩井先生と800m対決?をしたことがあります。運動生理学か何かの授業で、短距離選手と長距離選手、中距離だったらどっちが速いか!?という議論になったのですが、そんな話題に夢中になっていたことがきっかけで、長距離の私と短距離の岩井くんで「・・・じゃあ、今日の夜、こっそり走ってみよっか?」と、部活が終った後のグランドで「ちょこっと、こっそり」。。。のはずが、お互いの持ちタイムでスタートをずらそうか...そんなことを話してたら、研究室の先輩がやってきて「そんなことせんでも、負けんやろ。」の一言で同時スタート。いきなり10m、20mと離され、追いついてきたものの1m差で負けてしまいました。。。また先輩に「なんでやねん!負けんなよ!」と叱られ、勝敗を競う予定ではなかったのに、結構ショックだったことを覚えています。(しかし、収穫もあり、50m走と1500m走の結果から速筋線維タイプか遅筋線維タイプか予測できる、という論文があり、実感できたような気がしました。当時、日本でバイオプシーをやった研究だったので、興味深く読んでいた論文でした。)その先輩は卒業後、京都の研究所にいらっしゃいましたが、数年前から、大体大に戻り、現在は中長距離のコーチをされていて、今だに、いろいろな場面で声をかけてくださったり、本当にありがたい限りです。


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終了後のミーティング。みんな必ず一言ずつ、どんな些細なことでも、観察し、意見することにしているそうです。教育的で良いなあと思いました。お手伝いに来ていた短距離の学生さんから「一番楽しそうに走ってらっしゃいましたね〜」と声をかけていただきました。「走ることは大好きです!」

ミーティング後、岩井先生と800mの話題になり、懐かしくて2人で大笑いしました。「今やったら、確実に負けるわ」と弱気な岩井先生でした(^^;)





 院生の頃は本当に「くだらない疑問の解決?議論?言い合い?」をしていたなあと思い出します。でもそんな日常の話題から新しい研究が始まるような気がしています。同級生はいつまでたっても、何でも言い合える大切な仲間です。
きっと院生のみなさんは、そんな関係を築いている真っ最中なんだろうな、と見ていてとても懐かしい気持ちになります。同期の仲間、先輩後輩の関係は大切にしてくださいね(^^;)きっと10年先、20年先、30年先?!ずっと続いて行く関係になっていくことでしょう。香


さて!明日から体力医学会です。今日から私も研究会に参加するため下関に向かいます。今回は1日目の夜の運動免疫学研究会での発表と、3日目のポスター発表。いつもラットのトレーニングをお手伝いしてもらっているMachiくん、Liuさん、Joくんの分までがんばってきます!







2011.09.14

学校保健と保健室

910日。大阪で、近畿の養護教諭の方々の学習交流集会があった。毎年この時期に、近畿圏各地域での地道な教育実践にもとづくレポートを持ち寄って活発な討論が行なわれるのがこの集会だ。5つの分科会が設定されていて、私が討論に参加したのは「保健室から共同の学校づくりへ」の分科会。

例年この分科会では、養護教諭実践が中心的に報告され討論がなされてきていて、前年まで継続された分科会討論の到達点を踏まえて、1.保健室からみえる子どもたちの実態を参加者が出し合い、共有すること 2. 子どもたちの「健康権」「学習権」を保障する保健室づくりや学校づくりの上で養護教諭に求められているものを明らかにすること 3.父母や地域や教職員の願いがどのようなところにあるのか明らかにすること、の「討論の柱」が準備されていた。

そうした討論を導き出すために報告されたのが、「保健室は子どもが"みえる""つながる"出発点」と題する、直接的に保健室の意義や価値といったものに迫ろうとするレポートだった。

保健室は、「学校保健安全法」第7条で規定されていて、制度的に設置が保障されている。しかし、そのことが、本来もっている保健室の「役割・機能」を十分に果たすこととイコールではない。今回の報告者が3年間勤務した中学校では、長年にわたり保健室は閉鎖されていて、必要な応急処置などは職員室で対応していたし、現在もそうだと言う。レポートでは、異動した現任校でも「保健室閉鎖」がされていた状況を変革して再開室にまで至った経過が詳細に語られ、それにもとづく討論がなされた。

参加していた何人かの養護教諭から、自身の学校ではないけれども、子どもが通う中学校で「保健室閉鎖」の実態があることが語られた。同様のことは、全国の至るところで散見される。「保健室が開いている」ことが必ずしも「当たり前」なのではない。荒れて教室に留まれず、行き場を失った中学生たちにとっての「たまり場」としての保健室からは、本当に必要に迫られながら、行きたくても行けない中学生たちが排除されてしまう。「保健室閉鎖」は、そうした止むを得ない状況で現実のものとなる。

学校保健の中核に位置づくのが、養護教諭・保健室だ。学校における教職員との共同はもとより、地域・社会、家庭との「つながり」を図りながら、子どもたちの成長・発達に寄り添い、健康づくりの担い手として豊かな実践を地道に行なっているのが養護教諭であり、その拠り所となっているのが保健室だ。

教職に就き「学校保健の担い手」となるであろうスポーツ健康科学部の学生諸君にこそ考えて欲しい問題だ。 mm

2011.09.13

うずら名人。

<RecO だより75>
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9月6日、RecOで教職員向け料理教室が行われました。今回で5回目。
講師は大阪ガスクッキングスクールの先生方(写真)です。

大好評のこのセミナー、今回も定員を上回る申し込みをいただきました。
ご希望に添えなかったみなさま、本当に申し訳ありません。





今回のテーマは「韓国料理で残暑に打ち勝つ!」。
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韓国料理、改めて野菜が多いのにびっくり。
以前、韓国の方が作る家庭料理の本の栄養監修をさせていただいた際、著者より「韓国人は日本人の4倍の野菜を食べている」ときっぱり言われた時には「本当かな?」と思いましたが、こうやって実際に使う野菜の量をみると、恐るべし、と思ってしまいました。







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みなさん、野菜の切り物も多く大変でしたが、協力的にこなし、早々にいただきますができました。
丼に載せるウズラ卵を担当していた方は、途中からコツを掴んだらしく、動きに余裕が。
自らを「うずら名人」と呼べる程の技術を習得! 素晴らしいです。



彩り鮮やかなレシピに今回も大きな舌鼓を打ちました!
ご参加いただいた皆さん、大阪ガスの先生方、ありがとうございました。【abc.】