[ 2010年08月 ] の記事一覧

2010.08.11

「サクサクとケンサク」は、どう?

最近、私がスポーツ健康マネジメント領域の大学院生にメールを送る時の文書の最後に、「サクサクとケンサク、しましょう。」という一文をつけることが多い。

 

実は、立命館大学図書館に、結構高価な「SPORTSDiscus」というデータベースが入った。

 

【Hassy】先生、【Hamaoka】先生、【ippo】先生、【Jin】先生、学部の先生方、さらに、図書館の方、特に、【Ms.Kuritani】さんを始め、大変多くの方のご尽力を得た。

心から感謝致します。

 

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このデータベースは、体育・スポーツ分野において、多くの領域、特に、スポーツ教育学、スポーツマネジメント等のスポーツに関する人文科学系のデータベースとして、とても優れている。また、スポーツ分野の自然科学系の基礎的な文献もカバーしている。

しかも、論文の抄録ばかりでなく、文章全てがダウンロードできる。

このことが、何を意味するかといえば、世界で行われた研究結果が、即座に手に入る、ということ。

少し、大げさに言うと、世界に瞬時にアクセスできるルートを手に入れた、ということである。

(注意しなくてはいけないことは、世界で「行われた」という過去形での表現。世界の各地で、今、現実に研究が進められているが、それらについては、予想することはできても、知ることはできない、ということ。)

 

ともあれ、このデータベースは、スポーツ健康科学部のソフトに関する強力な基盤になり、スポーツ健康科学部のパワーアップに大きく貢献するに違いない。

 

けれども......、しかし......、だが......、使わないと、全く、意味がない。

 

そこで、「サクサクとケンサク、しましょう。」である。

 

【スポーツ健康科学研究科の大学院生の皆さん、一日一回、ログインですよ。そして、「サクサクとケンサク、しましょう。」 ねっ。】

[ 余談 ] 今、TVで、「●たやでケンサク」、というCMが流れている。が、それとこれを比較した場合、キャッチコピーとして、結構、「サクサクとケンサク、しましょう。」は、イケテルと思うのだが、某N氏からは、「「サクサクとケンサク」って、あれは、いかんなあー」という評価を頂いた。私は、某N氏のセンスを疑っているのだが、皆さんはどう思いますか? ]

【 智 】(本文中の絵は、立命館大学図書館から引用しました。)

 

 

2010.08.10

夏の訪問者。

<RecO 便り17>
french_G.jpgのサムネール画像
8月に入り、RecO studioには、たくさんの見学者の方々がいらっしゃいました。

 まず、5日は、滋賀県立膳所高校ラグビー部の皆さんとお母様方がいらっしゃいました。
お盆開けから、菅平での合宿を控えていると聞いて、合宿の成功のために、夏にしっかり食べるためのお話と3食で食べられない時のための簡単にできるおやつレシピを選手のみなさんで実習していただきました。

写真上;膳所高校ラグビー部実習風景(父母の方撮影・提供)

 
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9日は私の母校である大妻女子大学の高波先生が10名の学生さんと一緒に、さらに同日、国立スポーツ科学センター(JISS)に在籍してた時の仲間(研究員の他、この中には母校の後輩である管理栄養士と元実業団バスケット選手で栄養士の資格を取得中の短大生も含まれます)が来訪。 せっかくなので、こちらの皆さんにも、簡単なおやつを実習していただきました。
 女子大生のみなさんからは、スポーツと栄養に関する、様々な質問をたくさんいただき、私もいろいろ勉強になりました。

写真下;大妻女子大学+JISS関係のみなさんが一緒に実習

 今後も来訪者のみなさまには、できるだけ実習を取り入れ、RecOを実感していただければと思っています。
 お越しいただいた皆さん、暑い中ありがとうございました。
 ぜひまたRecO studioを味わいにいらして下さいね。
 お待ちしています。【abc.】
 
 

2010.08.09

夏のイベント

 
 
先週末に2つのイベントをインテグレーションコアにて開催しました。

ひとつは、「第8回日本生体医工学サマースクール -スポーツ健康科学の最先端研究に学ぶ-」

MEposter 2010_1.pdfです。もうひとつは、「ひらめきときめきサイエンス -スポーツ健康科学の最先端研究を体験してみよう-」
20100808poster.pdf
でした。

 

 第8回日本生体医工学サマースクールは、若手研究者(大学院生、企業の研究者など)を中心に、講義、実習を織り交ぜて、2泊3日の合宿形式でのセミナーでした。講演者として、滋賀医科大学の犬伏先生には、「MR計測」について基礎から応用ならびに注意点を非常に分かりやすく開設して頂きました。また、インテグレーションコア3Fの低酸素室を体験した後に、「低酸素トレーニングの応用」と題して、名古屋大学の片山先生に講演して頂きました。

 

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左:犬伏先生

右:片山先生

 

 

 

 

 

 

 スポーツ健康科学部の木村助教、吉岡助教には、講演ならびに長時間の実習の責任者として頑張ってもらいました。若手研究者のロールモデル(模範生)として、研究へ打ち込む態度、意欲、情熱も注ぎ込んだ内容で、受講生からの評判も非常に良かったです。

 

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左:木村助教

右:吉岡助教 

 

 

 

 

 

 

 

 【敦】先生には、fMRIについての解説と実習、【Goto】先生には、低酸素室の案内と体験実習、【Moto】先生には、超音波法を用いた血管の抵抗性(コンプライアンス)計測をご担当頂きました。それぞれの分野の最先端研究を行っている先生から実習を通じた情報は、論文では得ることのできない、『ここだけの情報』を持ち帰ることができ、受講生たちに多くの関心と喜びを与えていました。

 

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左:【Goto】先生

中:【Moto】先生

右:【敦】先生

 

 

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左:修了式の一コマ

 

 

 

 

 

 

 

  「ひらめきときめきサイエンス -スポーツ健康科学の最先端研究を体験してみよう-」は、高校生を対象に、インテグレーションコアにある最先端機器を使っての実習体験でした。実習①自分のDNA を観察する、実習②MR 装置で身体の内部構造を調べる、実習③スポーツ動作を高速度カメラで解析する、実習④脂肪と筋の厚さと筋力を測定するから構成され、高校生は今まで経験したことのない実験を体験し、これまでのスポーツ健康科学への見方、概念を大きく変えるきっかけになったことでしょう。人の身体のおもしろさ、不思議さ、奥深さを感じるとともに、身体のメカニズムの精妙さと曖昧さも感じ取ってくれたと思います。

 

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 左:【聡】先生の講義

 右:【真】先生の筋厚計測 

 

 

 

 

 

  今回のイベントには、教員スタッフ以外にも大学院生の強力なサポートがありました。大学院生の協力なしにはこのイベントのスムーズな運営、成功はありませんでした。また、彼らにとってもこのイベントを通じて多くの交流、多くの経験、自らの研究へのフィードバックなど、これまでの院生生活では味わえなかった刺激を受け、多くのものを得たことでしょう。

  

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 このようなイベントを開催するには大きなエネルギーが必要です。その一方で、イベントを運営するための組織づくり、協力体制、実施、フォローアップなどを通じて、参加者のみならず運営者(ならびに参画者)にも多くのメリットを手にするのは間違いありません。このあたりは【仁】先生の専門ですが、いずれにしてもこのようなイベントが教育研究にも充分にフィードバックされ、スポーツ健康科学部の学生、院生、教職員にとって大きな成果が得られることと確信しています。

 今後も積極的にこの種のイベントを開催するつもりですので、先生方、院生、学生の協力をお願いします。

 

 

 
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左:未来博士号(スポーツ健康科学)の授与式

右:データの手ほどき(浜岡先生)

 

 

 

 

 

  イベントに参加の先生方、院生の皆さん、関係者の皆さん、ご苦労さまでした。

 

 

【忠】

 

 

 

2010.08.08

生体医工学会 サマースクールが開催されました

暑い日が続いておりますが、
みなさん、いかがお過ごしですか?

スポーツ健康科学部では、8/6 〜 8/8 まで、
生体医工学会サマースクール が開催されました。

まず初めに、MRI の権威である滋賀医科大学の
犬伏 俊郎 先生 がご講演下さり、その後で、
私も、fMRI実演ということで参加させて頂きました。

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医学部の1回生の学部生から、大学院生、
さらには、実際の現場に立たれている社会人までと
かなり幅広い層の方に参加して頂きました。
また、色々、鋭い質問も頂き、とても良い経験になりました。

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スポーツ健康科学部では、最先端の研究の成果を、
みなさんにお届け出来るよう、これからも頑張っていきますので、
注目して下さいね。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を。
               敦

 

2010.08.07

文理融合:スポーツ健康科学部のめざす方向

"文理融合"という言葉、みなさん、聞いたことがありますか?

 

まぁ、読んで字のごとくなのですが、なかなかイメージしづらいこともあるでしょう...。

そもそも全ての学問の基礎には、哲学が存在し、「哲学は文系...」と考えがちですが、古くから哲学の研究対象は、数学、物理学、化学、生物学などにも及びます。1つの学問領域にとらわれず、文系と理系の双方の考え方を同時に扱ったり、統合させたりする考え方が"文理融合"ということになります。個別の学問領域による横断型の研究として、"学際的研究"という呼ばれたりもします。

 

私の研究分野であるスポーツマネジメントやその関連領域でも文理融合、または学際的な研究が進みつつあります。その典型的な例が行動経済学です。

従来の経済学では、"合理性"や"効率性"を追求することが学問上の命題でした。つまり、経済学の立場に立脚すれば、人間は、ある一定の目的を達成するために合理的な選択をし、得られるであろう効用を最大化しようと行動する、これが前提条件でした。言い換えれば、「完全無欠な人間が完全な情報を得て正しい判断をする」ということになり、これが経済学でいう経済人(ホモエコノミクス)であると考えられてきました。

 

しかしながら、現実的には、どうでしょうか...

これは、学問上に描かれた姿にしかすぎず、こんな人は、実際、いないことでしょう。いや、そんなこと、できないことでしょう。我々の周りには、あまりにも多くの情報があふれ、それを完全に処理することなど、現実的に無理です。多くの人が経験していることと思いますが、あれだけ情報収集したにもかかわらず、買い物をした後で、もっと安い店があることを知って後悔する...こんなことは、よくあることでしょう。


また株式投資、オークション、競馬、宝くじなどなど...人間は、経済学でいう「ホモエコノミクス」とは裏腹に、非合理な行動を繰り返してしまいます。その他にも、喫煙、飲酒、ダイエット...。吸ったら、身体に悪いのに...飲み過ぎて二日酔いで痛い目に遭っているのに...これを我慢したら、痩せられるのに...我々の行動には、"のに...""たら...""れば..."という接尾語のつく行動の多いこと...。これらの行動は、往々にして、失敗しがちです。


たとえば、喫煙行動でいえば、喫煙者の大多数がたばこによる身体的なダメージのことを理解しながらも、「食後の一服は、至福の時!」「イライラを解消し、精神的な安寧が得られる!」とタバコを吸うことが自分自身にもたらす効用を提示しようとしたり、タバコを吸う行動を合理化したりします。

(※ これは、心理学でいう"認知不協和理論"で説明できる行為です。ippo先生から学んでください!)

「自己利益の最大化」のために「最も合理的な」選択をするという人間の原則は、現実を反映したものとはいえない!なんて、大それたことをいうつもりはありませんが、このような「誤り」や「非合理・不合理」をパターン化したり、構造化しようとするのが、昔でいうところの"経済心理学"であり、現在の行動経済学です。

 

で...(前置き、長っ!)

8月5日に早稲田大学スポーツ科学部が行っている「東伏見スポーツサイエンス研究会」に参加してきました。

私の恩師である原田先生と博士課程に在籍する押見さん、そして彼末先生が登壇し、「感情(情動)」を共通テーマに社会科学(スポーツマネジメント研究)と自然科学(神経生理学)のそれぞれの立場からプレゼンが行われました。

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私の恩師とその学生さんは、"Beyond Satisfaction:スポーツの感動を科学する"という内容で、また彼末先生は、「感情・情動の生理的・社会的意味」という内容で発表されました。詳細な内容は、紙数の関係で?(笑)割愛しますが、私の恩師たちは、行動経済学や"ニューロマーケティング"というキーワードで話を進め、購買行動のみならず、観戦行動、広告から受けるブランド認知など、生理的、認知的、行動的な側面から文理融合の学際的研究の必要性と可能性を主張しました。


スライドは、原田先生のプレゼンに用いられた資料の一部です。記憶を司る「海馬」、そして意思決定を司る"DLPFC"の活性化が脳断面図の写真で提示されました。

 

"文理融合"は、スポーツ健康科学部のめざす方向です。【泉】学部長も、「学部・研究科で設定されているコースや研究領域は、あくまでも教育上のカテゴリーであり、25名の教員は、学問領域の垣根を越えて、互いに交流し合い、刺激し合い、そのような姿を学部生や大学院生に示すべき」ということを常々おっしゃっています。

 

スポーツ健康科学部には、立派なMR室があり、【栗】先生や脳科学の専門家の【敦】先生がいらっしゃいます。ニューロマーケティングで用いられる生体情報や測定技術は、脳内血流(fMRI)、脳波(EEG)、皮膚電位(GSR)、視線・瞳孔(アイカメラ)にまで及びます。

 

"ボケとツッコミ"以外では、【敦】先生との接点はないと思いましたが(笑)、アカデミックな研究で今後接点が生まれるかもしれないと思えば、ワクワクします!

といっても、知識や技術(脳科学のみならず、お笑いの科学も...)では、全く足下にも及んでいないので、さらなる勉強が必要ですが...。

【敦】先生、ご指導のほど、よろしくお願いします!

 

 

 

2010.08.06

暑い、熱い!研究発表

 暑い日が続いていますが、スポ健はその暑さに負けず熱い研究発表に奮闘しています!

鹿児島で開催された日本運動生理学会でスポ健の【聡】先生がシンポジストとして、研究内容を熱く、熱く発表して頂きました(写真)。【聡】先生は、ヒトを対象にした研究で、運動による骨格筋のアミノ酸合成に関する研究内容だけでなく、サプリメントによる骨格筋のアミノ酸合成に関する最新のデータを発表し、多くの先生方から質問を受けていました。現在は、高齢者の生活の質の向上にむけて筋力向上と循環器疾患リスクの軽減の両方の効果を実現するために、運動とサプリメントの両面から検討している世界で注目される研究をしています。今後の【聡】先生の研究は必見です!!

 

 

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Moto】は今日、生体医工学サマースクールで自分の研究内容や測定技術の解説と実習を行いました。大学院生や社会人の方など22名程度が参加して、超音波装置や血圧計を用いて心臓・血管の形態や動脈硬化の指標などを実際に触れて測定してみる体験をしました。みなさん非常に熱心に興味を持って話を聞いて、実際に測定してなかなか盛り上がりました!

 

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by Moto

 

 

 

 

 

 

2010.08.05

夏休み

 前期の定期試験もオープンキャンパスも終わり、夏休みの雰囲気も漂い始める頃になりました。

院生は、自分の研究を進める"稼ぎ時"です。

 

 

出張先の静岡で、ヒット商品を発見。前任校のある研究室(岩崎教授:マーケティング)の話です。地域の活性化を目指して、理論的かつ実践的な取り組みをされている先生とゼミ生さんたちです。今も、勉強させていただいている先生・研究室です。

 

その研究室で開発された、"ふりかけ"「ふりーらフローラ」が今、ヒット中とのこと(4月の発売以来3万本も売れているそう)。発案者は、ここのゼミ学生。味は4種類(お茶、アメーラトマト、三ケ日みかん、紅ほっぺいちご)で、素材はすべて静岡特産のフルーツや野菜を使用しているようです。ヨーグルトやフレンチトーストのトッピングに使うふりかけ、という新しい感覚の商品らしく、今度試してみたいと思います。学生がとても苦労をしつつ、休みの日も取り組んでいる様子を傍でうっすらと見ていたので、うれしいニュースです。私には絶対にない、学生の潜在能力や発想のユニークさを感じます。

 

アイコアからも、学生の力が結集して情報発信される日ももうすぐのはず。スポーツ健康科学部を目指して、仲間に加わってくれるメンバーが増えることも、とても楽しみです。何が飛び出すやら...!

 

【ippo】

 

 

 

2010.08.04

オープンキャンパスで学んだこと

7月31日~8月1日まで、オープンキャンパスがあった。(詳細は、7月31日版【Jin】先生、8月1日版【敦】先生のブログを参照してください。) 当日は、大変数多くの方に参加して頂いた。有り難いことである。

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また、スポーツ健康科学に、多くの方が関心を持っているということは、私たちにとっても、嬉しい限りである。

私も、【Jin】先生のブログでもご紹介頂いたが、「スポーツ教育」に関して、模擬授業を担当した。

どんな方が来られるのかな?、と思いながら、準備をした。

写真は、私の模擬講義の時の写真であるが、会場は、ご覧のように、ほぼ満席であった。

高校生とその保護者の方に、私の話が受け入れられたかどうかは、参会者の評価を待つしかないが、話していて、楽しい一時であった。

 

さて、今日のブログのテーマです。(前置きが長くなってすみません。)

実は、今日、ブログで書きたいと思ったことは、私の前に模擬講義をされた【Hassy】先生のことである。この写真の右上で、時計だけが見えている【Hassy】先生は、ご自分の担当終了後も、教室に残ってくださっていた。

 

【Hassy】先生の話はとても面白かった。そして、話が乳酸のことになった時、一層、語りに熱が入った(ように思う)。そして、本当に、大変分かりやすいことに驚いた。さらに、【Hassy】先生は、これらの内容を、とても楽しそうに話されていた。【Hassy】先生は、乳酸に関する研究がご専門であるとのことであった。

 

私の講義では、優秀なスポーツ指導者の一つの考え方を少しお話しし、それらの指導者が指導上で適用している理論である内発的動機づけについて話をしたのであるが、【Hassy】先生は、まさに、内発的に動機づけられて、研究をされているなあ、と感じた。

 

内発的に動機づけられていることは、人間の行動にとってとても重要なことである、ということを、【Hassy】先生を通して、今更ながら学んだ次第である。

 

【 智 】(写真 20100801 オープンキャンパスの模擬授業)

 

 

 

2010.08.03

abゼミの季節。

<RecO便り 16>
 蝉(セミ)の声が暑さを誘う中先週末行われたオープンキャンパス、RecOでは予約イベントとして大阪ガスさんの協力を得て(芝田室長、いつもありがとうございます!)、「夏を元気に乗り切るための調理実習」を開催しました。
 
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 講師の大阪ガスクッキングスクール久保先生がご用意いただいたメニューは、タコとオクラの冷製パスタ、鶏もも肉の南蛮酢(野菜添え)、豚肉と夏野菜のクレープごまソースの3品をワンプレート盛りに、そして、ダッチオーブンで作った、びっくりBIGプリン。どれも、夏の体を考えた、おいしく華やかなレシピです。

 事前予約のページがわかりにくかったため、当日初めて知って来られた一部の方には、材料の関係でお断りせざる終えず申し分けなく思いました。

 イベントには高校生とそのご家族に混じり、大学院入学希望の学生も数名いらっしゃいました。「こんな施設初めて見ました!」と皆さん驚いていましたが、RecOがスポーツ健康科学部の「理論と実践」を象徴する場所の一つであり、同時に学生、院生の生活力を養う場所でもあることを、今回のイベントで実感していただいたようです。

(写真上:参加者の立命館高校野球部3年生。出来上がったプレートを手に笑顔。クレープも上手に焼けました!)

 
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さて、今回のイベントには、サービスマネジメントインスの私のゼミ生3名が両日手伝いに来ました。彼らはゼミでも、また私のイベントがある度に準備や後片付けの手伝いでRecOを使っていますので、動きがとてもスムーズになってきました。先週ご紹介した「準備力」がついてきたようです。
 特に今回感心したのは、周りへの気配りができるようになったこと。
 挨拶から始まって、参加者や関係者が何を必要としてるかを察し、笑顔で対応できるようになってきました。
 りがけゼミ長からは「夏休み中、他に手伝えることありませんか?」。うん、ゼミ長、成長したね(涙)。

(写真;準備の動きに安定感と余裕の出て来たインスabゼミ生3名。ちなみに左がゼミ長)

今回の手伝いのうちの2人のゼミ生の紹介として、インスのabゼミの様子が
「+Rな人』で紹介されました。

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 https://www.ritsumei.ac.jp/rs/categoly/r_na_hito/100728.html

 彼女たちのピカピカの笑顔とともにゼミの様子をご覧いただければうれしいです。

【abc.】

 

2010.08.02

北から、南から

 7/24-26は、札幌で開催された第18回統合医療機能性食品国際会議に行ってきました。札幌までは、飛行機でした。関西は晴れていて、札幌も飛び立つ時の情報では曇りでしたが、到着時は案の定!?雨でした。同行の【聡】先生、【ippo】先生からも冷たい視線を頂きました。札幌の花火大会の日で、観客のかたもずぶ濡れのようでした。

 今回の上記の会議には本学から、スポーツ健康科学部の【聡】先生、生命科学部の西澤先生、木村先生の発表がありました。名前の通り、機能性食品(サプリメント)に関する国際会議で、14カ国から350名を越える参加者がありました。同時通訳(英語、中国語、韓国語、日本語)もあり、参加者は得意な言語で発表し、それを4つの言語で同時通訳されます。【聡】先生はもちろん英語で講演し、各国の研究者から研究内容、プレゼンも含めて注目を集めていました。研究の内容は、オリゴノール(ライチから抽出のポリフェノール)を摂取することで脂質代謝を亢進させる可能性がある、というものでした。今後もデータを積み上げて、研究成果としてしっかりとしたものにまとめていかれるでしょうから、今後も注目しておいて下さい。

 

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20100726-2.JPG 会議の合間を縫って、恵庭近くにある北海道ハイテクアスリートクラブの中村監督にインタビューさせてもらいに【ippo】先生と伺いました。ご存じのように、陸上の女子100m日本記録保持者の福島千里さんを指導されている先生です。屋内の130mの直線走路、トレーニング施設を備えたスポーツ施設には、随所に工夫と最新の機器が備えてありました。お話しの中で興味深かったのが、指導者は指導しすぎてはいけない、というお話しで、指導するときは簡潔に「一言だけ」を話すように心がけているとのこと。教えきるのではなく、選手が考える、創意工夫する余地を残して指導することを意識した考え方です。このインタビュー記事は、日本トレーニング科学会の機関誌『トレーニング科学』の連載「一流コーチに聞く」に掲載予定です。次号もしくは次々号を楽しみしておいて下さい。

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 桜島に傘のような雲がかかっているときは傘が必要のサイン

 残念ながら3日とも傘つき桜島しかみれませんでした。

 噴火直後の桜島、フェリーの上から、特別桟敷での花火見物

 

7/30-8/1は、第18回日本運動生理学会大会に参加のため鹿児島でした。今回も飛行機で、予め天気予報をしらべみると、鹿児島地方は、「雨なし」の様子。念のため、折りたたみ傘は持参、同行の【聡】先生と相談し、レンタカーも借りることに。到着のあと、天気は曇りがちながら持つような感じでしたが、高速に乗ったあたりからワイパーを最強にしなければならないほどの「ゲリラ豪雨」に遭遇!翌日、早朝のジョギングでは晴れていて安心していたら、窓を激しく叩く音で外を見ると、ビー玉ほどの「雹(ひょう)」が降って来る始末。あげくには、学会初日を終えて、桜島へ渡った途端に、「噴火」に遭遇。【moto】先生、曰く、「先生と同行していると空から降って来るも のは何でも観られますね!?」とお褒めの言葉を頂戴しました。さらに、隕石でも降って来るのを観ることができれば、などと考えてしまいました。

20100731-chiro.JPG20100731-sashimi.JPG 学会初日の夕食は、【Izumi】先生のご実家で、お母様の手料理をご馳走になりました。桜島の花火が正面にみえる「特別桟敷席」にて、豪華料理に舌鼓をうち、花火を堪能し、贅沢な夜を与えて頂きました。ありがとうございました。

  

 学会の方は、初日に【聡】先生がシンポジストして、2日目に【真】先生と私が2題続きの口頭発表を行いました。中高年のセラバンドを用いた筋力トレーニングの効果について、【真】先生が形態と機能、血液性状から報告、私がピンチングコントロールに関する効果を報告しました。詳細は【moto】先生の次のブログをご覧下さい。

 会場からもいくつも質問を受け、関心を持って発表を聞いてもらうことができました。また、この大会を通じて、立命館大学スポーツ健康科学部についての注目がされているのを強く感じました。

 

【忠】