[ 2011年02月 ] の記事一覧

2011.02.08

湖の健康と子供の成長。

<RecO便り44>
 先週火曜日、滋賀県主催のセミナーで嘉田由紀子知事に初めてお会いしました。
  想像通りの気さくな方で、研究者としての視点から琵琶湖の今後についてのお話しも伺うことができ、琵琶湖の健康を守ることが、滋賀県人の、ひいては日本の健康を守ることにつながることを再認識しました。
 スポーツ健康科学部の活動についてもとても興味があるとのこと。是非一度、こちらにも来ていただきたいと思いました。
 
R0012619.JPG
 そして土曜日には、ヘッドラインニュースにもご紹介いただいた、草津リトルパンサーズの選手とその保護者のみなさんにセミナーを行いました。




 

 

 


P1030641.JPG
 草津リトルパンサーズは、小学生・中学生を対象とした、フラッグフットボールのクラブチームです。中学生は今年、ライスボールの会場での全国大会に西日本代表として出場した実力のあるチームです。
 
 

 
 
 今回の栄養・食事セミナーは、過去、小学生・中学生のアスリートからたくさん頂いた質問を元に、Q&A式で行いました。
 また、要所要所、必要なところはメモを書いてもらいました。最初の質問「どうして今日、食事の話を聞かなきゃいけないの?」の答えの時、大きな三角形を書いてもらったら、写真にあるような、みんなが紙からはみ出しそうな、本当に大きな三角形を勢いよく書いてくれました。
 セミナーの中では「滋賀県の子供たちのアドバンテージ」ということで、湖の食材や近江米、そして地元産の野菜の話をしました。「うれしが。おいしが。」これらのおいい力をしっかり受け取って、たくましい選手に成長して欲しいと思います。

P1030646.JPG
P1030650.JPG
 









次回は「たくましく育つためのおやつレシピ」をRecOで実習する予定。
 今から楽しみです。【abc.】
 
 
 

2011.02.07

マグマの力

20110207-2.JPG

20110207-3.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真左:飛行機の上から,右:空港からみた新燃岳の噴火

 

先週の月曜日に,鹿屋体育大学へ出張したしたときに,霧島連山の新燃岳が噴火して噴煙を噴き上げているのを飛行機の上から眺めました.山並みは所々白く,噴火口からは黙々と白い煙が吐き出されていました.鹿児島空港から,車で南下すると,桜島を正面にみることができます.この桜島も大きな噴煙を吐き出していました.火山灰が巻き上げている間は,洗濯物を外に干すことができず,コインランドリーは超満員であることを,鹿屋医体育大学の大学院生から聞きました.また,桜島が噴火したときは,窓が揺れるので分かるようです.いわゆる"空震"が起きるようです.新燃岳の噴火ではかなり強烈な空震が起こり被害が出ています.

 

20110207-4.JPG火山の噴火は,目には見えない地下のマグマの圧力が貯まり,その圧力が猛烈に高まることで,マグマが吹き出てきます.スポーツ健康科学部・大学院スポーツ健康科学研究科にとっての「マグマ」は,学生・院生,教職員の夢・目標,支援して頂いている保護者,関係者の熱い思い,本学部・研究科を志望する志願者,高校関係者の熱い思いでしょう.このようなマグマを,スポーツ健康科学部・大学院スポーツ健康科学研究科という山で,教育・研究という刺激(圧力)をかけて,火口から社会へ送り出すことになります.インパクトを与える人材を送るためには,普段は目にすることのない「マグマ」へ刺激を与え続ける地道な営みが必要です.この地道な作業を怠ると,休眠状態の休火山として目立たない存在となってしまいます.

 

スポーツ健康科学部・大学院スポーツ健康科学研究科という山の火口から地上高く舞い上がり,まさに燦然と輝く星々になって欲しい.2つの火山の噴火が,このことを改めて考えるきっかけをくれました.

 

【忠】

 

 

 

 

 

2011.02.06

BKC でも、一般入試が行われていました

ここ数日は、小春日和が続いていますが、
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

立命館大学では、2/1 から、一般入試が行われていますが、
BKC キャンパスでも、たくさんの受験生の姿が
見かけられました。

P1000485.jpg
















また、大学生協の書籍部では、スポ健の先生方が
推薦した新入生にお勧めの本が並んでいました。

P1000487.jpg









 

「すきになる分子生物学」から「言語の脳科学」そして
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
と並ぶ本棚を見て、改めてスポ健の学問分野の広さを実感しました。

明日からも、一般入試は続きます。
ぜひ春にスポ健に合格して、沢山の本を読んで、
しっかりと勉強して下さいね!

それでは、また。失礼致します。
良い休日を。
              敦


 

2011.02.05

大阪体育大学大学院の集中講義にて...

2月3日から今日までの3日間、大阪体育大学大学院の「地域スポーツ経営論特論」という科目の集中講義で、熊取町に来ています。

朝の9時から夕方の18時まで...びっちり5コマを毎日、行っています(笑)。

 

地域におけるスポーツマネジメント研究の視座、スポーツマンシップ、スポーツがもたらす社会的ベネフィット、スポーツプロダクト、スポーツ振興政策の流れ、新しい公共の担い手となる総合型クラブなどなど...。

講義形式ばかりでなく、ディスカッションを多く取り入れ、授業を進めました。

 

最終日の今日は、大学院生による事前課題の発表でした。

文献は、ドラッカーの「マネジメントの基本と原則」やマートンの「官僚制の逆機能」、またエドガー・シャインの「組織文化とリーダーシップ」、さらには、ラッシュとバーゴの「サービスドミナントロジック」などなど、経営学の古典的な文献から最新の文献までを抄読し、発表してもらいました。

 

OUHS.JPG
大学院生は、膨大な課題?のために寝不足ながらも、熱心に授業に取り組んでくれました。

 

このような授業は、もちろん、立命館大学でも行っていますので...(笑)

 

むしろ、うちの大学院生たちが他大学の大学院生たちと、授業をシェアし合いながら、同じ学びの場で、互いに刺激しあうことができればと思いました...。

 

まぁ、学会に行けば、それに近いことは味わえますが...。

 

 

発表は、後2つ...

コミュニティ・オブ・プラクティスとサービスドミナントロジックです...。

 

このブログをご覧になった方々も、どうか刺激的な文献と学びの場に身を投じてください!

我々は、両手を広げて、皆さんの進学をお待ちしています~

 

 

 

2011.02.04

高齢者の血管を若くするには?

image020402.jpg
 ここ数週間は寒い毎日でしたが、今日のBKCキャンパスは非常に温かい1日でした。今、立命館大学では入試の真っ盛りです、受験生の皆さんのご健闘を祈るばかりです。

image020401.jpg
 後期の授業、後期試験も終了し、キャンパス内はひっそりとした感じですが、今週から、スポ健の実験の方が活発になってきました!! 【Moto】は現在、高齢者の筋力トレーニングにより動脈硬化リスクがどのように改善するのかを【聡】先生や【真】先生とともに検討しています。動脈硬化リスク改善には、ジョギングやサイクリング、水泳などの有酸素性トレーニングが効果的という研究がたくさん行われてきました。ですが、高齢者は、筋量や筋力が年々低下することで転倒による骨折が原因となり、寝たきりになることから、いかに筋量や筋力を維持するかが問題となっています。そうなれば、高齢者の筋力トレーニングもやらないと!となるのですが、はたして血管にはどのように影響するのか、まだ完全には解明されていません。そんな研究に今、取り組んでいます!! 興味のある方は是非一緒に研究してみませんか??

 ちなみに最近運動不足を解消するために自転車をみんなでこいでみました。次の日、足よりもなぜか肩がだるくなりました。。。なぜでしょう?? でも運動は爽快ですね!

by Moto

 

 

 

2011.02.03

そろそろ春ですね

 静岡・三島に行ってきました。明日は暦上での春。静岡も三島もあたたかく、昼間はコートがまったく要りませんでした。

さて、今回、この2地域の共通キーワードは「モノづくり」。

 

 静岡では修士論文審査会が行われました。社会人院生の方の審査会で、アルミニウム業界を題材に、金属製品のマーケティング戦略がテーマでした。論文の主旨は、アルミニウム業界あるいは金属製品の価格競争から抜け出すために、"「消費者を意識したモノづくり」という価値観"をどう構築していくかという視点で、具体的な展開の方向性を示そうとした力作でした。

 

20110203.jpg アルミニウムのことを意識したことがほとんどなかっただけに、こういう機会は貴重でしたし、知らない世界を見せてもらえるのは楽しい時間でした。

 そして、1年後は、この研究科からも修士論文が...!

 

(写真: 夜も明るい大学・・・ 右側は理系棟。お茶(カテキン)の研究が盛ん)。

 

 

 

 三島市では、メインの仕事の合間にうかがった話が興味深く、また深刻でもありました。

 某有名企業の立派な建物がマチの主要道路のそばにあるのですが、今は物流倉庫になっているとのこと。以前は、ここで研究開発等も行っていて、多くの中小関連企業はその部品の受注・下請けをしていたそうです。・・・が、その拠点が中国に移されて、この中小企業は全滅状態になったとのこと。他にも、環境的な条件もあって、苦心されている様子でした。

 

 それでも、この地域の中小企業の経営者の方々は明るくてユニーク。モノづくりをこよなく好いておられるようでした。そして、お邪魔したところの理事長さん曰く、「単に大学に行って、有名な企業・大企業にただ勤めるのではなく、本当に好きなものを見つけて目的的に追求できる幸せ、"あなたがいないと困る"と言われる存在になれることの幸せ・・・今の若い人にも感じてほしいものですね...」と。

 学生だけでなくて私も、そう感じられるようにならねば、です!

  

ippo

 

 

 

2011.02.02

国立教育政策研究所教育課程研究センター関係指定事業研究協議会

125日~27日まで、文部科学省及び航空会館で実施された国立教育政策研究所教育課程研究センター関係指定事業研究協議会に参加した。

 

幼稚園、小学校の全教科・総合的な学習の時間・特別活動、中学校の全教科・総合的な学習の時間・特別活動、そして、高等学校の全教科・総合的な学習の時間・特別活動を対象にして、(1)学習指導の改善充実を図るため、教育課程の編成や効果的な教材開発、指導方法等の工夫改善についての実践的な調査研究、並びに、(2)指導方法や教育課程の改善を図るため、学習指導要領に定める目標等の実現状況等についての実践的な調査研究、の研究発表があった。

 

 

CIMG2098.JPG 

すごく、簡単に言うと、幼稚園、小学校、中学校、高等学校の全教科等について、(1)新しい指導要領に対応した教育課程をどのように作成し実践すればよいか、という教育課程に関する研究と、(2)新しい教育課程を実施した場合、そこで実施した教育課程を通して獲得した学力をどのように把握すればよいか、という学力把握に関する研究、の発表会である。

 

 

小学校体育、中学校保健体育、高等学校保健体育について、それぞれ4校、合計12校が23年間にわたり、それぞれが勤務する学校で研究を進めた。学校名のみ簡単に紹介します。

 

 

CIMG1709.JPG

[ 小学校 ]

・宇都宮市立横川東小学校

・練馬区開新第三小学校

・甲賀市立貴生川小学校

・盛岡市立北厨川小学校

 

[ 中学校 ]

・伊万里市立伊万里中学校

・熊本市立鹿南中学校

・大仙市立大曲中学校

・北海道教育大学函館中学校

 

[ 高等学校 ]

・愛知県立西春高等学校

・石川県立金沢桜丘高等学校

・学校法人呉武田学園呉港高等学校

・長崎県立猶興館高等学校

 

滋賀県の甲賀市立貴生川小学校も発表した。びわこくさつキャンパスの近くにある学校である。

 

発表者は、研究を実施して本当に良かった、と語っていた。

 

我がスポーツ健康科学部の卒業生が学校体育に関わり、そのような研究を進める機会を得て、全国発表に臨む日が来ることが楽しみである。

 

 

【 智 】(20110125-27 文部科学省にて)

 

 

 

2011.02.01

食の文化研究会。

<RecOだより 43 早稲田編>
 いつもコメンテーターとして参加させていただいている、早稲田大学文化構想学部複合文化論系主催の「食の文化研究会講演会」の最終回「食文化のかたちをみちびくシンポジウム」にパネラーとして参加してきました。

P1030516.JPG
P1030517.JPG
 このブログでも何度かご紹介してきましたが、この研究会は早稲田大学文化構想学部の先生方と料理研究家土井善晴先生が中心となり、「食は現代日本を最も鮮明に映し出す鏡である。なぜなら食の変化は必ずその背景にある、社会・家庭の問題と関係しているからである。」との趣旨から「食の様々な専門家、学生、非専門家が集い、食の一つのテーマについて積極的に意見を戦わせ、お互いのものの見方を変換することでダイナミックな化学反応を起こさせる」ことを目的に、今年度は日本の様々な食のプロフェッショナルをゲストに迎えての講演会が行われました。

 今回はその総括としてのシンポジウムでした。詳しい内容はHP(http://shoku.fukugo-waseda.jp/)をご覧下さい。
 
   今回のディスカッションの中で印象深かったのは、会を運営し、食のスペシャリストにも取材に行った早稲田大学4回生からの「研究会に参加する前、私にとって、食は、生活の一部ではあるけれど、ファッションの一部でもあって、あまり強い関心事ではなく、雑貨や洋服を選ぶのと同じ、あるいはそれ以下のレベルでしかありませんでした」という一言。食べ物も含め、全てコンビニエンスストアで事足りてしまう学生も少なくない、という現実から考えると、なるほどなぁ、と感心する一方、それでいいのか? 各個人が、家庭が、そして社会が、もう一度しっかり考えるべき問題だと痛感しました。

 いつか、彼らとスポ健の学生との交流ができれば、と思います。同世代の、それぞれの専門の立場から考える「食」の見方の意見交換はそれこそ私が予期しない化学反応を起こしそうです。

 シンポジウムの後、懇親会が行われました。
P1030521.JPG
 ほぼ皆勤でご参加だった、明走会のみなさん。土井先生のお仲間でもあるみなさんですが、驚くことにこの方々、70才で50km、100kmのマラソンに参加することが当たり前の皆さんです。食に対しても貪欲で、私の話にも興味を持って下さいました。「食べる力は生きる力」だなぁ、と改めて感動しました。

 


P1030520.JPG
 最後の写真は、この講演会を毎回見事に仕切ってくださった、早稲田大学の山本先生。先生の仕切りのおかげでどれだけ発見があったことか! とってもすてきな先生です。
 これら研究会での活動も含め、来年度もRecOでは様々な試みを企画・検討しています。どうぞお楽しみに。【abc.】