[ 2012年08月 ] の記事一覧

2012.08.11

大学院生の夏休み

夏休みに入り、キャンパス内で見かける学生の数は一気に少なくなりました。学部生は部活での合宿、帰省、旅行など8月、9月を様々な過ごし方をすることになります。ぜひ充実した2ヶ月にして下さいね。


さて、大学院生はと言うと、、、、特に夏休みという区切り(概念)はありません(夏休み入り、大学院生の数も減っていることが気になりますが・・・)。むしろ夏休み期間中は授業がありませんので、研究活動に十分時間を費やすことができます。また、教員も自由な時間が増えますので、この機会に大学院生の研究指導にたっぷり時間を注ぐことができます。そういう意味で、大学院生に関しては、私は夏休みを「研究力強化期間」として捉えています。


強化期間1週目の今週は、月曜日に筑波大学より蘇リナ先生にお越しいただき、内臓脂肪量の定量に関する最新の実験データをご紹介いただきました。彼女は博士課程の大学院生ですが、とても質の高い研究内容でした。また、日頃の努力と豊富な勉強量を感じさせるプレゼンテーションでした(ちなみに、彼女は留学生です。日本語で流暢にプレゼンできる能力を多いに見習う必要がありますね)。特に、大学院生にとってはとても良いお手本となりました。


photo2.jpg
火曜日〜水曜日にかけては、東北学院大学より高橋信二先生にお越しいただき、統計解析の講習会を企画しました。高橋先生とは大学院時代の同期です。研究室は違ったのですが、まさに同じ時期に同じ環境で頑張り合った仲です。ご専門が測定評価学ということもあり、これまでにも統計解析に関して以前よりアドバイスをもらっていた私にとっては、いわば統計解析の相談役なのですが、今回、研究室の大学院生に集中授業のような形での講習をお願いしました。


写真のようにノートパソコンを持ち込んだ実践的な講習になりました。この2日間の講習で完全にマスターをしたわけではありませんが、理論と実践を兼ねた実習は大変充実した内容でした。まさに、夏休みだからこそできる企画でした。

次はどんな企画をしようか・・・今、いろいろと考えています。

GOTO


2012.08.10

オリンピック報道から

 自分の果たせなかった夢?を選手の連日の活躍に託し、祈る思いでテレビの前に釘付けになっているせいか、睡眠不足の日が続いています。チャレンジする勇気、その種目に掛けた情熱、愚直なまでの忍耐力の結果として、晴れの舞台での選手の活躍を、マスコミは(ウェットな部分を含み)我々日本人好みのストーリー性豊かに報じてくれています。今朝(9日)の朝日新聞は、女子レスリング48キロ級で見事に金メダルを獲得した小原日登美選手(31歳)について「3111年越しの気迫」「日は登る 何度でも」「小原"うつ"を克服し集大成」と大きな見出しで紹介していました。努力しても結果が出なく、不運としか言いようがない、自分ではどうしようもない大きな壁が立ちふさがって、リストカットの状態にまで追い込んでしまった苦悩の中から「レスリングがなければ生きている価値がない」と、最も大きな心のよりどころとなるものを見出し、周囲の人たちのサポートによって、絶望と虚無との世界の彷徨から選手としてだけでなく生きる意味(少し心理学的に表現)を見事に見出した結果であったようです。

 スポーツの持つ教育力、人間力を講義でも話しをしていますが、ある教育学に関する本の中に人間のあり方に関わる"動詞"として、学ぶ、考える、知る、育つ、築く、関わる、育てる、教える、求める、生きるなどが掲げられており、強く印象に残っています。スポーツ活動はこれら全てを含んでおり、この分野に携わっていられることに感謝しています。(老ブロガー・ハル)

2012.08.09

熱中症について知ろう!

 Hamaです。

 熱中症は、色々な分類がありますが、今週はその分類を2つほど紹介します。

まずは「日本救急医学会」が推奨する分類です。その分類を表1に示します。

hyou.pdf

表1 日本救急医学会「熱中症に関する委員会」の推奨する分類

 

 Ⅰ度からⅢ度までに分類され、Ⅲ度がより重症となります。

 

Ⅰ度は比較的軽いのですが、症状が改善しない場合は、すぐに病院に運んで下さい。古い分類では、熱失神や熱けいれんがこのⅠ度に相当します。

 

Ⅱ度は体温管理、水分補給が必要で、古い分類では、熱疲労がⅡ度に相当します。

 

Ⅲ度は場合によっては、命に関わるほど重症になります。脳の症状や肝臓と腎臓の障害、血液が体の中で固まってしまうほど、重大な結果となります。古い分類では、熱射病がⅢ度に相当します。

 

特にⅢ度の場合には、すぐに救急車を呼んで病院で点滴をしたり、集中治療室(ICU)で治療する必要があります。さらに救急車が来る前に、水や氷水で全身をとにかく冷やして下さい。急を要しますから困わず対処して下さい。


netu.pdf

熱中症の古い分類

 

 

【今週の1shot!!

mon.jpg


遠くに見えるこの門は、どこの、なんと言う門でしょう?































2012.08.08

つながりのなかで生きる

おはようございます。ma34です。

今日もオリンピックの話題で大盛り上がりの日本ですね。
バレーボール女子の強敵中国を破った熱戦、サッカー男子の躍進、
卓球女子団体戦での銀メダルなどなど・・・。

今回のオリンピックでは、女子の活躍が際立っているなあと個人的に思っていますが、
もっと感じているのは、団体での頑張りです。

とくに私が感銘を受けたのが、水泳の男子400メートルメドレーリレー。
北島選手を囲んで、松田、入江、藤井選手が「康介さんを手ぶらで帰すわけにはいかない」との思いで勝ち取った銀メダルです。
支えあい助け合う仲間とともに勝ち取った銀メダルに心を動かされました。

個人でも、日本の多くの選手は(海外の選手もそうなのでしょうが)、
「自分のため」だけではなく、「誰か」のために、「応援してくれる方々」「支えてくれた方々」のために、
ここまで頑張ってきたのだから、良い成績を残したいのだ、と
インタビューで語っています。

あらためて、人はつながりの中で生きていて、
だからこそ頑張れるのだろうな、と思います。
負けてしまっても、そうしたつながりに感謝する言葉を忘れない選手も多く、
世界レベルのアスリートは心も身体も強いのだと改めて感じました。



今週は、日本ではヒロシマ・ナガサキの平和記念日があります。
広島の平和記念式典での広島市長による平和宣言、そして子ども代表による平和への誓いを
皆様はご覧になったでしょうか。

それぞれHPで文章が読めますのでご覧になって下さい。
「平和宣言」(広島市長)
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1110537278566/index.html
「平和への誓い」(子ども代表)
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1341550712167/index.html

とくに子ども代表の言葉は、その話し方・伝え方が心に響くものでした。

つらい出来事を、同じように体験することはできないけれど、

わたしたちは、想像することによって、共感することができます。

悲しい過去を変えることはできないけれど、

わたしたちは、未来をつくるための夢と希望をもつことができます
 (H24年「平和への誓い」より)



オリンピックの選手たちがこれまでどれだけ辛い試練・練習を乗り越え
今、こうして輝かしい結果を残し、嬉しい気持ちであるのかを想像し、共感するのと同様に、
戦争、災害で失われた命、そこから生まれた深い悲しみを想像し、共感することができるのです。
そして、明るい未来を創ることができるのも私達なのだ、と。

つながりあって生きる。
想像し共感し、そこから一緒に創造する。

これまでメダルを取った、取らない、しか見られていなかったオリンピックですが、
今回は色々と考え、感じながら見ています。(といってもあまりじっくり見られていないのですが...)

うまくまとまらないですが、オリンピックを通して、平和を改めて考えたということでした。
そして、スポーツはやっぱり素敵だな!と思ったのでした。

ma34.

2012.08.07

オープンキャンパスで話したこと

今回は、4日、5日にあったオープンキャンパスで話をしたことについて、
補足も兼ねて書いておきます。

さて、オープンキャンパスでは、JリーグとNPBのちがい、について、話をしました。
内容は、SWOT分析をしてみよう!という形にしました。
25分の持ち時間。。。100人を越える人が来て、
時間が長いようで短くて、きれいに終わりませんでした。

そこで補足。

SWOT分析は、

Strength(強み)
Weakness(弱み)
Opportunity(機会)
Threaten(脅威)

の頭文字を取ったものですが、それぞれを組織の内部と外部、
そして組織にとって+と-に分けていきます。




強み(S)は、組織の中の+になること。
弱み(W)は、組織の中の-になること。
機会(O)は、組織の外の+になること。
脅威(T)は、組織の外の-になること。
です。

このそれぞれに分析した内容をあてはめて考えていきます。

今のスポーツのリーグで一番大きいことは、こどもが減っていること。
これが一番の脅威です。
それと共にファンも減りますし、良い選手の候補も減っていく可能性があります。
また、従来のマスメディアの価値が下がっていること、も大きな脅威です。
日本のマスメディアはスポンサー料によってまかなわれていますので、
無料で見ることができます。
ところが、最近視聴率が低下して、スポンサー料が減っていて、
その分放映にお金をかけることができなくなってきています。
つまり、地上波での放映で、放映権料が稼げなくなってきています。

また、機会(O)は、コンテンツの価値が上がっていること。
世界的に市場がつながっている中で、トップレベルのリーグの試合の価値は高くなっています。
野球のメジャーリーグは東アジア全体で、放映されていますし、
サッカーは、ヨーロッパのトップリーグが全世界で放映されています。
世界の市場がつながることで、こんなチャンスは生まれています。

強み・弱みはそれぞれのリーグによって異なるので一概には言えませんが、
リーグとしてのものを決める仕組みや、収入の事情によって異なっています。
決めるためのスピードや、誰が決めることができるのか、など、
色んな条件があります。
特にマネジメントで見ていくのは、
リーグとしての価値の向上に取り組めるかどうか、ということ。
各チームの価値の向上は当然ですが、それよりもリーグとしての価値が高くなければ、
試合そのものに魅力を感じてもらえません。

そんなこんなで書いてきましたが、話すよりも長いな。。。

というあたりで、SWOT分析のイメージをつかみたければ、一回検索してみてください。
そして、実際に自分であてはめて考えてみてください。
こんな思考の訓練が、マネジメントを理解するために役に立ちます。

ではでは。

PS:4日にゼミの飲み会をしました。この小さい字コーナーがちょっと話題になって。。。
ネタを作らないように、みんな気をつけて話をしていましたが、一部ネタができました。
これに関しては、次週!

2012.08.06

ひらめきときめきサイエンス

スポーツ健康科学の最先端を体験 ひらめき☆ときめきサイエンス「『スポーツ健康科学』を体験しよう~最先端研究で自らの身体を深く理解しよう~」を昨年に引き続き、8/1に開催しました。

20120806-1.jpg 

このイベントは独立行政法人 日本学術振興会の採択を受けて実施される「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」の一環として、高校生を対象に、自身の身体,特に動くための身体の仕組み・機能について,講義を受講及び最新の測定システムを使って自身の客観的データを測定、データの解析を行いました。

 

20120806-2.jpg当日は、「スポーツマンシップとは?」と題して長積 仁・スポーツ健康科学部教授による講義とグループワークもあり、自然科学的アプローチから社会科学的アプローチまで幅広く、『スポーツ健康科学』を理解するとともに、この分野の研究内容を実践的に体験してもらいました。

  

 

20120806-3.jpg修了式では、「スポーツ健康科学に関わる理論的背景を知り、実践につなげること、自らの身体や動きを客観視すること、を今回のイベントで学んでもらいました。『スポーツ、健康を科学する』という発想、視点にもとづいて、これからのスポーツ活動、日常生活を見つめて下さい。そこには、『科学』につながるひらめき、アイデアがあるでしょう。この分野の将来にとっても、みなさんの今後の活躍を期待しています。」と挨拶させてもらい、未来のこの分野を担う参加者に「未来博士号(スポーツ健康科学)」を授与しました。

 

来年も行う予定です。是非、未来の博士のみなさんは集まって下さい。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

8/4-8/5はオープンキャンパスでした。スポーツ健康科学部のイベントには大勢の参加がありました。学生、院生スタッフとも大活躍でした。学部紹介では、院生、学部生がそれぞれこの学部の魅力を語ってくれました。日曜日の午前に、学部1回生の成澤さんの説明に感動した生徒さんがいました。その生徒さんは、クラブのマネージャーでスポーツをするのではなく、支える立場で、かつ周囲の進路が国立志向の中で、本学への志望を熱心に考え、悩んでいたようです。でも成澤さんの説明に感動し、涙を流したようです。成澤さんも共感しもらい泣きしました、と話してくれました。

 

【忠】

 

 

2012.08.05

BKCオープンキャンパス

8月4日(土)、5日(日)の両日、BKCの7学部が参画して、オープンキャンパスが行われています。高校生や父母のみなさんにBKCを訪れてもらい、入試・入学から学部での勉学・学生生活を経て進路・就職問題まで、これはまさに大学での学びをトータルにイメージしていただこうという企画です。

 1日のキャンパスライフは次のようです。学部説明会やAO入試説明会、施設見学ツアー、それに研究入門(スポーツ健康科学の4分野からそれぞれ、興味がもててわかりやすい内容・テーマで展開される、模擬授業あるいは参加・体験型授業のこと)の受講、また個別相談ブースが7学部隣接して設けられ、学部・学生生活のことなら何でも相談にのるという体制が組まれています。お昼休みをはさんで、各プログラムを参加者に選んでもらいます。

 

SIMG_Kanban7767.jpg 第1日目の8月4日(土)は、全体で約3200名の参加者があったそうです。午前の学部説明会では約250名の参加者、R103号教室に立ち見が出るほどでした。またその後の研究入門の1つスポーツ科学(「自分の動きを見てみよう」@1F,パフォーマンス測定室)では約170名位の参加があり、参加・体験型授業と実習室スペースとの関連で、先生と学生・院生スタッフには大変苦労をかけることになりました。

 

午後の説明会には約130名位、研究入門の参加人数も比較的安定しました。第1日目は約400名近くの参加をえた様子です。2日目の午前の説明会にはやはり220230名の参加があります。同じような1日のキャンパスライフが始まっています。きっと好印象であろうと期待しています。

 

 オープンキャンパスは今では多くの大学で行われ、そう珍しいものではありません。でもキャンパスをあげて行う行事ですから、準備についても多くの人びとが関わっています。当日の業務でも、バスを降りたところからの道案内、学部建物の玄関から教室や実習室までの誘導、会場の整理や機材の準備、資料パンフの説明・配布、それに授業や説明を行う先生方の補助、等々を学生、院生のスタッフがテキパキとこなしている姿が、今回非常に印象に残ります。

 

SIMG_Kobetusoudan7761.jpg 学部説明会でも、学部で学ぶ様子や学生生活について丁寧に話してくれました。また、院生は大学院へ進学したいきさつから院生としての研究活動の様子、それに勉強・研究した領域から就職希望の分野や具体的なターゲット企業に至る過程はどのようなものであったか、等々、実に丁寧にしかも簡潔に話ししてくれました。

 今回、スポ健の学部からは11名の学部学生スタッフ(ICナビゲーター)、および11名の院生スタッフが参加して

 

 

SIMG_Yuhaku7769.jpgくれています。個別相談ブースやICナビでの説明の仕方や内容を聞くと、実に分かりやすく丁寧だなと感心しました。また、今回のBKCオープンキャンパスの学生スタッフリーダーはスポ健の学生(3回生、藤吉君)が務めています。学部の主人公は学生だ、と心底そう思えます。

 

 

研究入門は、2日間で8講座をそれぞれ先生方にお願いしました。どうもありがとうございました。学部説明や個別ブース設置を引き受けていただいた教職員スタッフを含めると、このオープンキャンパスは広報企画でも相対的に大きな位置を占めるものに発展してきています。昼休み時の学生サークルの紹介、実演イベント、ポスター発表等々、学部学生や院生の活気あふれる「知力」「体力」がより一層強く感じられるようになると、私の理想とするところにもっと近づくことができるかもしれません。

 

【善】

 

 

2012.08.04

ゼミ合宿

photo1.jpg
今週は学部3回生のゼミ生を連れて、2日間のゼミ合宿を行いました。内容は・・・練りに練ったこともあり大変豪華です!!初日の午前中はアンダーアーマーの販売で有名な株式会社ドームを訪問し、実際に勤務をされている社員の方々から商品開発(フットウェア)のプロセス、入社に至った経緯や入社後の仕事内容などにつ いてお話を伺うことができました。本当に素晴らしい内容で、参加したメンバーが集中をしてメモを取りながら話を聞いている姿が印象的でした。私も夢中で話を聞いていました。また、大変丁寧に対応していただき、感激の連続でした。


photo2.jpg
午後は、トップアスリートを多面的にサポートするアスリート専用トレーニング施設であるドームアスリートハウス(DAH)に移動し、以前に学部の授業にゲ ストスピーカーとしてお越しいただいた友岡先生から、DAHの施設紹介や現場でのアスリートのサポートに関するお話を伺うことができました。私自身、DAHを訪問するのは久々だったのですが、以前はなかった新しいトレーニング機器(パワープレートなど)も導入されており、最新のトレーニング科学を目にすることができました。 リラックスした雰囲気での質疑応答では、参加メンバーから様々な質問がみられました。タイトなスケジュールの中で私達のためにお時間を確保していただき、株式会社ドームの皆様に感謝しています。


2日目の午前は、国立スポーツ科学センター(JISS)を訪問し、施設案内をしていただきました。日本のスポーツ科学の最高峰でもあるJISSの研究施設は素晴らしいものでした。また、以前に大学院の授業でゲストスピーカーとしてお越しいただいた鈴木先生から、「大学時代に何を学ぶべきか」「どのような人材がJISSで必要なのか」といったお話を伺うこともできました。私自身、今後どういった人材を育て、社会に送り出していけば良いのか?という点に関し大きなヒントを得るこ とができました。


photo3.jpg
午後は、お隣のナショナルトレーニングセンター(NTC)を訪問し、施設を案内していただきました。ロンドンオリンピックの期間中ということもあり日本代表選手はほとんどいませんでしたが、約1000畳の柔道場(世界最大)、先日の内村選手の個人総合での金メダルの記憶が新しい体操競技の練習場などを見学する ことができまし
NTC.jpg
た。また、卓球場では、全国から選抜されたJOCエリートアカデミーに所属するジュニア選手の激しい練習を見学したほか、将来、オリンピック出場を目指した彼らの日々の生活についてお話を伺うことができました。その後、今回のゼミ合宿の締めくくりとして、今度はゼミ生に今年度行う研究(ミニ卒論)の内容に関するプレゼンテーションをしても らい、JOCの伊藤先生からコメントを頂戴しました。普段の授業内で行うプレゼンとは異なる雰囲気で緊張したと思いますが、なかなか良い出来でした。伊藤先生、ありがとうございました!


以上のように、様々な方々のご協力・ご配慮の結果、密度の濃い・有意義なゼミ合宿となりました。3回生前期というのは、卒業後の進路や自分の将来に対し 不安を抱く時期です。その時期に今回の企画を実現できたことで、進路に関して新たに感じることがたくさんあったはずです。参加したメンバーの満足な顔を見て、「企画して良かった・・」と私自身も大きな充実感を感じることができました。

GOTO

2012.08.03

遇と不遇とは・・・・

 開会式から早1週間が過ぎようとしています。当初の期待と願望を込めた金メダル獲得予想の達成は難しい様相を呈しています。東京オリンピック、アテネオリンピック時の金メダル数16個にどれだけ近づけるか。心身共に限界まで鍛えあげた選手でも、この日のこの時の為にベストの状態に持って行くことがいかに難しいことか。"遇と不遇とは時なり"と言われるように、うまくいく時と何をやってもどんなに試みてもうまくいかない時があるように思われます。なんとかしようと焦るよりも、"時"が訪れたときに備えていつものように淡々と励むのも必要かと思います(スランプ時の心得?・・・・スポーツ心理学)。

 選手の育成環境について感ずることがあるのですが、水泳の北島選手、マラソンの有森選手、高橋(尚)選手と偉大な目標を達成した後、それまでの指導者の下を離れて、独自の主体的なトレーニング環境を求めた結果、選手寿命を縮めているように思われます。厳しい指導者の下で育った選手は、主体的に厳しいトレーニング環境に身を置き、さらなる向上を図ることは難しく、どうしても質・量とも以前よりは甘くなりがちです。自主性、主体性はそれ自体理想的な美しい言葉でありますが、明確な目標達成のために一緒に歩んでくれる絶対的な存在としての指導者が必要なのではないかと思います。

2012.08.02

熱中症に気を付けましょう!

Hamaです。

 さて、今週は持久競技選手のレース中の水分摂取について、お話しながら夏本番の「今」の日常生活での注意点、特に熱中症の予防についてもお話しします。

 

 これまでのトライアスロンレース(気温は18.225.4℃、湿度4373%)の調査によれば、水分摂取量は1時間あたり、0.66ℓ程度とされています。もちろん、気象条件により大きく異なります。

 今回の例では、気温が比較的低いので、水分摂取量も低くなっていますが、トライアスロンレース中の発汗量は、1時間あたり1.5ℓに達するとの報告もあります。ですから、とにかくトライアスロンのレース中には水分摂取を続ける(15分ごとに200250ml)ことが重要です。もちろん、塩分摂取も合わせて行う必要があります。


最近では、各種スポーツドリンクが充実していますから、スポーツドリンクを利用するのがいいでしょう。大量に汗をかく場合にはスポーツドリンクを2倍程度に薄める(または、スポーツドリンクと水を交互に摂る)ことも大切です。

 

夏に運動をする時には、運動前にも250500mlの水分と塩分の補給を行い、運動中にも早目早目に補給を行って下さい!

 

来週は、熱中症発症のメカニズムについてお話します!!

 

参考文献)丸山千寿子ら 体力科学(1994. 43,325-333.

 

 

【今週の1shot!!
ji.jpg

この寺院はどこの、何という建物でしょうか?