今年は一年間、色々な再会や出会いがありました。
2012.12.11
年末にふと振り返る
今年は一年間、色々な再会や出会いがありました。
[ 2012年12月 ] の記事一覧
2012.12.11
2012.12.10
出張中のためTAのN塚君にスポーツ健康科学セミナーの概要を送ってもらいました。その内容にもとづいて各先生を紹介します。
ポスドクの佐藤先生 イギリス留学中にプロサッカーチームからスカウトが来る程の腕前の佐藤先生。現在は生活習慣病の発症リスクが高まる40歳代になると性ホルモンが減少することに注目し、性ステロイドホルモンの増大が糖尿病を改善させるかというテーマで研究。性ホルモンの元となるDHEAという物質は筋内でも作られることを発見。この物質は肥満の改善が期待でき、運動が健康に効果的であるという新たな根拠となりそうです。今後は運動と栄養の組み合わせでの効果をさらに検討するために、実験を積み重ねて行かれます。実技も旨く格好良く文武両道の先生です。
ポスドクの東田先生 いかに安全に持久力を高めるか。東田先生の研究テーマです。ラットの実験では高脂肪食を摂ると持久力が向上したという研究を紹介しながら、持久力向上のメカニズムについて解説していただきました。今後は太らずに持久力を向上させる食事というのが研究課題とのことです。また、女子マラソン選手の記録を参考にしながら、スゴイ記録の裏にはドーピングの危険性があること、そして持久力向上の研究をすることでドーピングの抑止に繋がるという言葉が印象的でした。落ち着きのある洞察力を備えた次世代のホープです。
RAの黒澤先生 クレアチンと言えば、代謝に重要なエネルギー要素です。近年、脳にクレアチンのない患者が認知機能や言語能力等に障害があることが確認さ、脳でもクレアチンの重要性が認められました。黒澤先生の研究は、①動物モデルを遺伝子操作して作成し、②そのモデルがヒトに近いのかを検証し、③そして新薬の投与で効果を見るといった流れで進んでいます。興味深いことにクレアチンを投与するよりも新薬の方の効果が高かったという結果が出ました。将来、認知症の改善にもつながるかもしれない研究内容を紹介していただきました。非常に研究熱心で頭脳明晰なかつ温和な人柄の先生です。
今回の先生方の研究は今後の健康分野を支える非常に興味深い内容です。近いうちに、スポーツ健康科学部から健康分野へ新たな指標が出来るかも知れません。
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
その1 12/1-2 第25回日本トレーニング科学会が無事に開催できました。参加者の皆さん、関係者の皆さん、ご協力いただきありがとうございます。
http://www.ic.fc.ritsumei.ac.jp/trainingscience2012/
(当日のダイジェスト映像もあります)
その2 アメリカのUSC(南カリフォルニア大学)に2日ほど滞在してきました。Dr.Kulig先生のラボミーティングで、現在、滞在研究中の【栗H】先生が1時間のプレゼンを行いました。これまでの研究内容のみならず、学部の紹介を交えながら、かつ笑いもしっかり取っていました。ラボの院生、教員スタッフとすっかり溶け込んでいるのが分かりました。今回の滞在で、Dr.Kulig先生、Dr.Gregor先生、Dr.McNitt-Gray先生とディスカッションでき、多くの刺激を受け、研究を含めて多くのアイデアが湧いてきました。
【忠】
2012.12.09
今日、大阪長居スタジアムに行ってきました。ラグビー大学選手権のセカンド・ステージ初戦、福岡工業大学と対戦する立命館ラグビーチームを応援するためでした。試合結果は42対17でみごと勝利し、心技体ともに好調を維持している姿を見せてくれました。
例年とは少し異なった状況に、担当する卒業研究SF(サービス・インス最後の卒研クラス)は直面しています。普通ではこの時期、アメフト部が甲子園ボウルや正月のライスボウルへの出場権と勝利に向けて切磋琢磨しています。ラグビー部は関西Aリーグを4番手辺りで大学選手権へ滑り込むも、初戦突破が難しくて、四回生は、学生選手としての公式試合をすでに終わっていました。本年度はアメフト部が関西リーグ最終戦で関西学院に敗れ、逆の立場になっています。でも、前回の卒研クラスでの集まりで、ラグビーの応援に行こうと誰からとなく声が出て、私も出かけたしだいです。
この5~6年間はサービス・インスの演習と卒研クラス生のなかに、アメフト、ラグビー部に所属する学生達の占める割合が相対的に多くなっていました。その中にはキャップテンや副キャップ、あるいは攻防の要プレイヤーになる人もみられ、三~四回生にかけて急速に成長する姿に何回も接することが出来ました。彼ら自身も偉いと思いますが、クラブの指導スタッフの苦労も味のあるチョコレートの表裏の紋様だな、と私は合わせ感じているところです。
2019年ワールドカップラグビー、日本大会の開催決定を受け、ラグビーの統括組織からも学生競技界にちょっとしたてこ入れがなされています。
例年ならば正月三ヶ日の準決勝、半ばの日曜日に決勝と、いずれも国立競技場で開催です。人気、注目度ともに高いこれらのイベントに向け、関東、関西および九州を主とした複数リーグの順位代表によってトーナメントが繰り広げられます。あるリーグの下位校が他のリーグの上位校と初戦で当たれば、そこでもう終わりという結果でした。今年度から、各出場校の試合数の増加、また、実力の接近した大学同士の試合を増やすことで、大学ラグビーの強化をはかるための新方式になっています。
11月18日(日)からファーストステージが始まり、中四国や東海その他のいくつかの地区の大学にも参加の道が開かれました。12月8日(土)からはセカンド・ステージ入り。4チーム4グループに分かれてのプール戦が行われています。立命館は、帝京大、拓殖大、福岡工大と1つのプールを形成しています。強豪の1つ帝京大とは、23日秩父の宮ラグビー場で対戦予定です。
上記のラグビー界の1つの改革の動きと、立命ラグビーチームの奮起・努力とが、期せずしてこの時期に一致していると、私には感じられます。キャップのO君には、まだまだ先に年を越してからお疲れさま、と言いたいと思います。そして、「・・をボールパークに・・・」に倣って、「私を国立競技場に連れって!!」と心の内に秘めて応援したいと思います。
【善】
2012.12.08
2012.12.07
いよいよ12月に入り、ここ数日は寒さもひときわ厳しくなっています。マスクを掛けた学生も結構目にしますが、学部の名に恥じないように健康管理に気をつけてもらいたいと願っています。
年の終わりを意味する"師走"が、師が走ると書くとはいえ、普段は落ち着いて(のんびり?実態は違うのですが)いる先生でさえ忙しく走り回る月を意味するかのように変わった訳は?でも、本来はお坊さんを意味したと聞いたことがあります。また、ある本に師走とは為果(しは)つで、しは為る、はつは果てると言うことで、仕事を成し遂げ締めくくりをつける月と書いてありました。
"じれったく師走を遊ぶ針とがめ"が川柳の本に紹介されていました。この川柳は、世間の人が多忙なこの月に、自分一人が何もできないつらさ、後ろめたさを詠んだ句と解説されていましたが、これまでは比較的のんびりしていた3回生も、12月に入り就活に奔走しています。いろいろな場面に出会うとは思いますが、何事も経験!自己理解、自己評価の第一歩と考え積極的に行動し、笑顔を見せてもらいたいと願っています。
2012.12.06
Hamaです。
今年も残すところ、あと一ヶ月を切りました。
このシーズンは、いろいろと生活が不規則になることが多いです。
寒いので、どうしても外出がおっくうにもなりますし。。。
そこで、気になるのは、運動不足や食べ過ぎ、そして体重増加。
冬は脂肪を蓄えた方が、暖かくていいのです、
ところで、日本では、2008年4月に特定健康診査・
特定健康診査は、メタボリックシンドローム(
基本的な項目
○質問票(服薬歴、喫煙歴等)
○身体計測(身長、体重、BMI、腹囲)
○血圧測定
○理学的検査(身体診察)
○検尿(尿糖、尿蛋白)
○血液検査
・脂質検査(中性脂肪、HDLコレステロール、
・血糖検査(空腹時血糖または HbA1c)
・肝機能検査(GOT,GPT,γ―GTP)
特に、腹囲については男性85㎝以上、女性90㎝以上または体格指数((体重)/(身長)2:BMI)が25以上であれば、メタボリックシンドロームの危険性があることになります。
これらの検査結果により、その後の保健指導が異なってきます。
次回は、体重コントロールの必要性についてさらに話を進めていきます。
【今週の1 shot!!】
【おまけ】
先日行われた、第25回日本トレーニング科学会大会にて、大学院2年生のI田君が初発表を行いました。初発表とは思えないほどの、堂々とした発表でした!2012.12.05
2012.12.04
2012.12.03
「立命館には、この学部設置の前の年に来ました。この学部の先生方は、皆さん尊敬できる方ばかりで、この学部で働けるのは本当に嬉しく、毎日楽しいです」と、スポーツ健康科学部の「広報担当」と自他共に認める【敦】先生。専門は、「認知言語学」。fMRIを利用して研究を進めています。脳血流を手がかりに、言語、運動、脳機能との関連を、映像などを使って分かりやすく説明してもらいました。キャリアとの関連において、学部生へ向けてメッセージをもらいました。①科学する姿勢を身につける(疑問に思う姿勢・関心を持つ姿勢)、②様々な分野を幅広く学ぶ(視野を広げる)、③積極的に自分から行動する、④将来を予測しながら行動する(人口の推移、世界情勢の流れ、グレーバル化の加速)。質疑応答の時、学生から、お子さん誕生のお祝いのメッセージも寄せられる人気の先生です。公私ともに益々充実される【敦】先生です。
スポーツ健康科学部の工学分野を担う【成弘】先生からは、生体工学については、「生体模倣:生物の機能を模倣して工学製品に応用」、を用いて説明。ベルクロテープ(マジックテープ、ゴボウの実のフック状の棘を模倣)、サメ肌を模倣した水着(水の抵抗を低減)。人間工学はヒューマンなファクターのモデル(SHEL モデル)から説明。S;ソフトウエア、H;ハードウエア、E;環境、L;周囲の人たち。S,H,E,Lの形は複雑、お互いの関係は複雑となり、その隙間がヒューマンエラーの原因になる。逆に隙間がなければ人間の特性にあったつやいやすいものになる。本学部には、「電気機械工作室」があり、機械工作、電気電子回路の製作が可能で、新しいスポーツ健康科学の機器やセンサが開発可能。【成弘】先生は、スポーツ健康科学部の"エジソン"といえるでしょう。
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先日、東京の学部相談会に出かけてきました。キラキラと眼を輝かせた受験生、保護者とお会いして、本学を本命に考えている方々に会うことができました。中には、「入学したら、こんな勉強したい!こんな活動に取り組みたい!」とイメージしていて、保護者から「その前に受験があるでしょ!」と突っ込まれている受験生もいました。スポール健康科学分野を目指す受験生から支持され、入学後にしっかり能力を高められ、のぞむキャリアへ巣立ってもらう。このことをより一層強く意識できた説明会でした。
【忠】
2012.12.02
平成24年12月1日(土)、2日(日)、ボディメーカーコロシアム(大阪府立体育会館 第2競技場)において、第43回 全日本室内自転車競技選手権大会が行われています。以前にこのブログで紹介したサイクルサッカーとサイクルフィギュアの両方を合わせて、室内自転車競技(Indoor Cycling)と呼ばれています。
サイクルフィギュアは、英語でアーティスティックサイクリング(AC)と呼ばれ、ドライビングエリア(サイクルサッカーのコートと同じ)内で演技の美しさや難しさを競うスポーツで、バランス、集中力、勇気を必要とする難しい技を展開させるところがフィギュアスケートや体操競技と似ています。サイクルフィギュアは華麗かつ繊細で、見て楽しい競技といえます。
先のサイクルサッカーは、英語表記ではサイクルボール(CB)と呼ばれていますが、試合形式がミニサッカーと似ていることから、そのような呼称が使われました。およそ半世紀前に我が国に伝わり、競技者・愛好者の発掘および競技文化の普及に携わった初期の人たちの苦労やアイディアが伝わってくるような気がします。
同じように自転車を使うけれども、運動目的に従って自転車の形状は随分異なっています(写真1と2番目)。ボール操作を行う、手の延長としてのCB車のハンドルと、バランス・ポーズの土台となるAC車のハンドルを見ただけでも明です。さらにCB車のサドルは不使用のため結果的に退化、逆にAC車のものは、中央部分の重要な土台としてむしろ頑丈さを増すように進化しています。
また、同じように室内で行いますが、発生の経緯や室内で行われるようになった経緯は異なっています。CBは屋外の芝地サイクポ ロやサイクルボールが屋内に入ってきたもの
です。ACは、19世紀の末頃に自転車を娯楽として楽しむ人たちやクラブが、お祭りや集会などで自転車ショーとして、アクロバティックな曲乗りからグループによるマスゲーム的なものまで、バラエティーに富んだ競技会を開催しました。いつ頃からか、それらがドッキングして1つのイベント内で相補う形で開催されるようになった、と推測されます。
競技が行われている様子を示す写真が、3番と4番目です。CBが7分ハーフで、ハンドボール・ゴールよりやや小さめのゴールに前
輪でボールを蹴り込む、前後輪固定ギアでかつギア比1対1ペダルを前後にゴー・ストップ、ターンとジャンプ等々、激しい動きを示します。一方ACでは、演技者が定義された技の中から30種目を選び出し、演技中に流す音楽と一緒に演技リスト(審査表)を提出して、審査を受けつつ技の完遂を目指します。ソロ、ペア、ミックス・ペア、グループなど、多彩で優雅、かつ静的筋力の発揮が求められます。
ちょうど「静のAC」と「動のCB」と表現できる位対照的です。
この2つが、2日間のプログラムの中に、交互に配置されて大会が運営される予定です。まだご存じでない方や実際を観ていない方には、是非お勧めしたいと思います。
【善】