スポーツ健康科学セミナーⅡのゲスト講師として、株式会社東大阪スタジアム 代表取締役社長 山澤正之氏に、表題のタイトルにてお話ししてもらいました。以下その概略です。
山澤さんは、本学経済学部を卒業始業して、都市銀行へ。40歳前に、現職の家業をつぐ一方で、研究がしたくなり、大阪大学大学院研究科へ進学して、「異文化コミュニケーション論」を中心に研究。現在の事業は、フィットネス施設、ゴルフ、テニス、ボーリングなど幅広く経営している。一つの施設で、複数bjリーグのエベッサの練習コートの提供も行っている。昨年度は、本学スポーツ健康科学研究科修了生2名も採用。フィットネスビジネスは、会員の会費収入が主である。会員は60歳代の年齢層が多い。入会数は20歳代が多いが若い層は継続率が悪い。
これからの『少子化』は、見方を変えると一人の子供にかけるお金が多くなって来ていて、こどものスイミング教室は堅調である。また、こども教室の参加曜日は、保護者が余裕をもって時間が取れる土日にシフトしてきている。その一方で、大学生までは割合に運動していた層が社会人として勤めると運動習慣がとぎれることが多い。特に、スポーツを継続するのは難しくなる。
そのような中で、運動施設に求める人材は、直接、顧客に関わってスポーツ・トレーニングを教えられるだけでなく、他の種目を教授できる技能、マネジメントができる、企画ができる、など年齢によってスキルあげてもらい、個人の給与が上がり、会社としても発展するようにしている。言い換えるとスポーツのインストラクターとして教えられる年齢はある程度決まってくるので、会社組織の中でスキルアップできる人材が求められる。
ここにいる2回生は、1年半後には、進路・就職を決める時期になる。働く期間は約40年で、大学の10倍。自分はどんな仕事が向いているのか、考える時期ではないでしょうか。
質疑応答の中では、具体的な面接でのやりとり、印象づけられる内容とコミュニケーションについて採用側の立場で語ってもらい、学生たちに逆サイドの目線を教えていただいた。
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
付属4校の先生方と懇談する機会がありました。スポーツ健康科学部は付属校の生徒にとっても人気のある学部で、志望決定時期が早いのが特徴のようです。この間、先生方に付属校での説明会を丁寧に行っていた成果でしょう。本学部は、理系も文系も問わず総合・学際的に学びます。言い換えると高校時代にオールラウンドに学んでおくことが大事で、そのような力をつけておけば、どんな組織でもスキルアップできる人材に育っていくのでしょう。
【忠】