[ 2013年05月 ] の記事一覧

2013.05.12

運動施設に求められる人材とは?

スポーツ健康科学セミナーⅡのゲスト講師として、株式会社東大阪スタジアム 代表取締役社長 山澤正之氏に、表題のタイトルにてお話ししてもらいました。以下その概略です。

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山澤さんは、本学経済学部を卒業始業して、都市銀行へ。40歳前に、現職の家業をつぐ一方で、研究がしたくなり、大阪大学大学院研究科へ進学して、「異文化コミュニケーション論」を中心に研究。現在の事業は、フィットネス施設、ゴルフ、テニス、ボーリングなど幅広く経営している。一つの施設で、複数bjリーグのエベッサの練習コートの提供も行っている。昨年度は、本学スポーツ健康科学研究科修了生2名も採用。フィットネスビジネスは、会員の会費収入が主である。会員は60歳代の年齢層が多い。入会数は20歳代が多いが若い層は継続率が悪い。

これからの『少子化』は、見方を変えると一人の子供にかけるお金が多くなって来ていて、こどものスイミング教室は堅調である。また、こども教室の参加曜日は、保護者が余裕をもって時間が取れる土日にシフトしてきている。その一方で、大学生までは割合に運動していた層が社会人として勤めると運動習慣がとぎれることが多い。特に、スポーツを継続するのは難しくなる。

そのような中で、運動施設に求める人材は、直接、顧客に関わってスポーツ・トレーニングを教えられるだけでなく、他の種目を教授できる技能、マネジメントができる、企画ができる、など年齢によってスキルあげてもらい、個人の給与が上がり、会社としても発展するようにしている。言い換えるとスポーツのインストラクターとして教えられる年齢はある程度決まってくるので、会社組織の中でスキルアップできる人材が求められる。

ここにいる2回生は、1年半後には、進路・就職を決める時期になる。働く期間は約40年で、大学の10倍。自分はどんな仕事が向いているのか、考える時期ではないでしょうか。

質疑応答の中では、具体的な面接でのやりとり、印象づけられる内容とコミュニケーションについて採用側の立場で語ってもらい、学生たちに逆サイドの目線を教えていただいた。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

付属4校の先生方と懇談する機会がありました。スポーツ健康科学部は付属校の生徒にとっても人気のある学部で、志望決定時期が早いのが特徴のようです。この間、先生方に付属校での説明会を丁寧に行っていた成果でしょう。本学部は、理系も文系も問わず総合・学際的に学びます。言い換えると高校時代にオールラウンドに学んでおくことが大事で、そのような力をつけておけば、どんな組織でもスキルアップできる人材に育っていくのでしょう。

【忠】





2013.05.11

今日は授業日でした

 今日は土曜日にも関わらず通常授業日でした。午後からはパフォーマンス測定評価実習で最大酸素摂取量の推定法について学んだ上で、実際に全員が自転車エルゴメータを用いて体力測定を実施しました。パフォーマンス測定評価実習はスポ健の授業の中でも学部の機器を利用して実習を行なう数少ない授業の一つです。

 今日実施したAstrand-Rhyming法を用いれば、心拍計と自転車エルゴメータさえあれば、最大酸素摂取量が推定できるので、簡易的かつ最大下での運動で持久性の体力を評価できます。スポ健の学生には、これらの実習で学んだ測定方法を将来活躍する教育や運動指導の現場で活かしてもらいたいです。

satoshi















Birthday boyが運動中!


2013.05.10

シンクロナイズドスイミング・ジャパンオープン2013に行ってきました!!

こんにちは。

GW明けの一週間、みなさん元気にお過ごしですか??

 

さて、GW終盤の5月5日、浜松にシンクロ・ジャパンオープン2013、日本選手権に行ってきました。

 

日本のエース、乾友紀子さんは立命館大学の学生。みなさんの仲間です。

そして、今年4月、産業社会学部に加島知葉さんが入学、井村シンクロAチームで出場。

 

乾さんたち、日本代表は次のオリンピックでメダルに届くために頑張っていますし、加島さんはジュニアワールドカップに向けて奮闘中です!!

 

ところで、シンクロ・ジャパンオープンというスポーツイベントをビジネスの観点から見るといろんなことが感じられます。

どんな企業がスポンサーを務めているのか?

どの局がテレビ放映権を購入して編集し放映しているのか?

会場ではテレビ放映が始まるタイミングで時間調整が入り、中継が始まると、プラズマディスプレイに映し出される映像も変わります。

そしてもちろん、演技後には視聴者を意識したインタビューが行われます。

そして、シートはSS、S、A、自由席に区分されています。

 

プロスポーツも同様。

試合そのものの結果はコントロールできないので、ファン参加型イベント、エンターテインメント的演出、シートやフード、グッズ販売など、スタジアムの居心地もビジネスの重要な要素です。

こんな目でスポーツのゲームを見てみるのも面白いのではないでしょうか。

 

当日は浜松祭の最終日で大賑わい、大混雑・・・

帰りに浜松餃子で打ち上げをと思いましたが、どこも長蛇の列で叶いませんでした・・・(涙)

 

BULLCO

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2013.05.09

専門演習発信weekに向けて

ゴールデンウィークも終了し、早くも夏の気配が漂ってきました。スポ健の研究棟であるインテグレーションコアの隣の茂みには、紫色の藤の花がきれいに咲いています。京都では今週末は葵祭です。

 

さて、先週は、スポ健の小集団科目の概要をお話ししましたが、今回は3回生のゼミの授業風景を紹介します。現在、3回生のゼミは木曜日の1時限目、4回生のゼミは2時限目に行っています。3回生のゼミでは、6月11日(火)に行われる「専門演習発信week」(各教員のゼミ内容を1回生に紹介するイベント)に向けての準備をしています。イベント内容は、「腹筋王子・ふくらはぎクイーンを探せ!」と題し、超音波装置を使って腹部と下腿後部の筋組織厚と周径囲を測定します。筋肉が多くて周径囲が一番細い学生を、それぞれ王子とクイーンにする、という企画です。超音波法での体組成の測定は、2回生のパフォーマンス測定実習や3回生の健康スポーツ指導実習の授業でも実施します。今のところ、我がゼミ生の腹筋王子はカヌー部に所属しているO君で、腹部の筋組織厚さは2cm、腹囲は73cmでした。定員は80名です。1回生の皆さん、ぜひsanaゼミ企画にご参加のほどお願いします!sana

 

 

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2013.05.08

教育に興味を持ってほしい

おはようございます。ma34です。

昨年度から基礎演習を担当するようになり、
私の研究室にも学生さんが時々訪れてくれるようになりました。
今年に入っては、専門ゼミ、研究入門、基礎演習と、いろいろな機会で学生にかかわる機会が増え、
さらに訪れてくれる学生が多くなり、うれしい悲鳴をあげています。

そのなかでも、ただ遊びにくるのではなく、
「ゆとり教育について調べているのですが、なかなか賛成意見が無いのです。
 何かいい資料はありませんか?」
「小学校英語教育、賛成だと思っているのですが反対意見も知りたくて。何かいい資料は無いですか?」
といったように、
教育学や英語教育について関心を持っている学生が
その学びの途中で私を活用してくれることがとてもうれしいと感じます。

「ゆとり教育=学力低下=ダメ」というマスコミ的な位置づけを超えて、
では、韓国(「遂行評価」≒パフォーマンス評価を実施)や中国(「素質教育」の推進)が日本のゆとり教育の理念と同じような方向性を持ちながらも、なぜ成功しているのか?といった問いを見つけて、色々と考え、調べていってほしいと思います。

その中で、みなさんご存じ(!?)の「尾木ママ」こと、尾木直樹さんの著書『日本人はどこまでバカになるのか―「PISA型学力」低下』(青灯社、2008年)を読み直していましたが、
やや尖った意見の部分もありますが、主張されていることは私が感じ、考えていることと重なる部分がおいにありました。
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 たとえば、習熟度別授業が本当によいのかという疑問。「ゆっくりコース」「スピードコース」とあったとして、「ゆっくりコース」の子どもたちの方が、生活から学問をしっかりととらえる発想が豊かなのに比べ、「スピードコース」の子どもたちは公式もきちんと暗記し、すらすら問題をこなせるけれど、実はその意味を本当に理解できているわけではない、というあたりは、実によく感じることです。


(教職の授業で、「2人×3人は?」と聞いたら、当然!という顔で「6人!」と答える学生もいます。首をかしげる人の方が正解ですよね!」)

それでは、体育ではどうなのでしょう?やはり、習熟度別の方が良いのでしょうか。
是非、教育に興味を持った方、お話しに来てくださいね!

2013.05.07

運動のお兄さんは名パティシエ!?

 運動の楽しさを...!と、スクールで子どもたちに運動を教え続けている、学部の学生たちがいます。

 さて、そのメンバーの一人、辻本くん(4回生になりました!)が、ある日、スタッフをまとめたり、子どもたちと関わっていくときのことについて、情報や意見を交換しにきてくれました。

 そのときの雑談でのこと。
 この3月のホワイトデーの前日、スクールの子どもたちと親御さんに、チョコレートを作ろうと急に思い立ったらしく、クックパッドでつくり方を検索。後輩と一緒に生チョコを手作りして(人生で初挑戦の生チョコづくり!)、当日プレゼントしたそうです。

 そこまでの話もほほえましく、彼の真剣さも伝わってくるのですが、その日スクールを休んだ子の家までチョコを届けたのだそうです。そうしたら、その子は病気だったらしく...お母さんはチョコを手に涙ぐんで喜んでくれたそうです。

 スポ健の1期生も、4回生になりました。その学生(たち)が、大切に思っている人に、しっかり心を配れるようになってくれていることを感じさせてもらって、ほんわかうれしい気持ちになったのでした。【ippo】


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名パティシエの辻本くん。
お菓子を両手に、はいポーズ!

















2013.05.06

「競技とスポーツビジネスの勝負は科学的根拠」

スポーツ健康科学セミナーⅡのゲスト講師として、株式会社ブルーミング 高尾憲司氏にお越し頂き、表題のタイトルにてお話ししてもらいました。以下その講演要旨です。

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小学校の頃は、走りも遅く、勉強もあまりできなかった。中学校の頃から少し早く走れるようになり、長距離が楽しくなってきた。中学3年生の時に、大切な仲間が交通事故で亡くなる経験をした。「彼の分まで」と思い、府下大会(駅伝)で活躍することを胸に走るが、1区で大ブレーキを起こす。陸上を続けるかやめるか、1度目の転機を迎える。大いに悩んだが、『命があればやり直しができる』と思い、自分の好きな陸上競技を目一杯やりたい、という思いで宇治高校(現、立命館宇治高校)に入学。しかし、名門チームでは、周りは早い選手ばかり。当時のルールでは、一番遅い選手がマネージャーになる、と決められていて、マネージャー候補の一番手。せっかく好きな長距離をしたいと入学したので何とか強くなろうと、走るときは、余分に1周多く走り、補強運動などでは、1回余分にやるようになり、そのおかげか半年後に芽が出る。そして、高校時代の後半では、全国高校インターハイ1500m2位 10マイル日本高校記録を樹立するまでになった。そのまま、大学で陸上を続けることが決まっていたが、入学直前の大会で惨敗。日本代表になれず。ここで2度目の転機が訪れる。 思いっきり競技できるのは、30歳ぐらいまで。人生は一回しかない、後悔したくない、いましかできない競技力を高めたい、との思いから、大学入学を辞退(もちろん、親からは強い叱責を受けたが・・・)。縁あって、旭化成に入社して、陸上競技部でアジア大会優勝、世界選手権2度出場など順調に記録、成績を上げてきた。しかし、その一方で、2001,2004年に2度のアキレス腱手術を受け、この頃から科学的データの重要性を感じ、以降データを活用するようになる。その後、旭化成を退職し、貯めた貯金を使って、大阪産業大学で「スポーツ健康科学」を学ぶ。3度目の大きな転機といえるが、講義を聴くときは、いつも最前列の真ん中。『この話、この内容はどのように生かせるか』を常に意識して講義を受けていた。4度目の転機は、大学2回生のときに、現在の会社を起業、大学で得た知識を活用して、ランニングサポート、選手指導、メーカーのアドバイザーなどの業務で活躍している。現在、展開している『フルマラソン完走力テスト(登録商標)』は売れ筋商品となっている。もとは大学で学んだことをアレンジして商品としたものである。

大学の卒論では、「一般ランナーの傷害」を取り扱い、今月の「ランナーズ」に掲載される。

座右の銘 「勝つためには勝つ方法がある!」

 お話しを聴いていて、今何をすべきなのか、という目標が常に明確で、その目標達成のために科学的根拠をベースに方策をしっかりと創り出し成就した上で、次のチャレンジへと進んで来られたことを感じました。『かけがえのない今、この瞬間に成すべきをなせ!』と穏やかな語り口の中で熱を込めてお話しいただきました。

 

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<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>先週はOBOGの訪問が沢山あり、教員としては教え子の成長と発展をみることができ非常に嬉しい時間でした。理工研究科出身の市河君と奥さん、スポーツ健康科学研究科2期生、中塚君、サービスインス卒業で、銀行づとめのさち、スポーツメーカーのあっこ、消防士のしょうた。皆さん、訪問ありがとう!

【忠】





2013.05.05

「3.11を超えて」!? の最後に

 3月27日には、宮城県女川町を訪ねた。あの「3.11」から既に2年が経過していたが、女川の町はまだまだ「殺風景」そのものと言ってよかった。それでも、高台にある町立病院の駐車場や施設内に「仮設店舗」が営業を始めていたし、地元では名の知れた鮮魚料理・寿司店が営業再開していたのには救われる思いだった。

そんな「風景」の中、仮設町役場・「教育委員会」の一室で、前教育長とお会いした。昨年3月半ばに、学会講演の「打ち合わせ」でお邪魔して以来1年ぶりだ。講演内容の概要が掲載された学会『年報』をお渡しするのと、その後の女川の復旧・復興ぶりについての聴き取りが目的だった。

「復興7ヶ年計画」が策定され、地域再開発「モデル」も作成されていて、いよいよこれからが本格的な復興なのだという印象を持たせてくれた。しかし、具体的な作業に掛かるとなると、極めて現実的な問題が立ち表れてくるということを率直に語っていただいた。

例えば、人口の流出度が28%と高くなっているという。そして、実質は、1万人の人口が現在は6,000人程ではないかというのだ。人口に見合った復興計画が修正されなければならないという。とくに若年層そして児童・生徒の流出も深刻だという。3月末で3つの小学校と2つの中学校だったものが、4月からはそれぞれ1校ずつになるという。

子どもたちについてみると、「体力低下」が著しく、とくに女子には肥満が増加しているという。学力問題も深刻だ。何しろ、仮設住宅は「4.5畳で2人」が基準なのだから。「仮設暮らしは日常性の破壊」だという言葉が耳に焼き付いている。確かに、早川和男氏が語ったように、子どもたちの命や健康にとって「居住空間」は極めて重要な存在だ。そして、その「居住空間」は、「仮設住宅」の範囲にとどまるものではなく、全生活の場である「地域空間」そのものに拡がって行く。3.11の巨大津波は、その「生活空間」を根こそぎ浚ってしまったと言ってよい。

3.11を超えて」の意味合いは、こうした問題と真正面から向き合うことでしか解決の糸口が見出せないことのもどかしさをも含んでいる。しかし、そんな意味合いを一緒になって考えようとしてくれる学生もいる。4回生ゼミの諸君たちだ。「健康づくり」の広くて深い課題に取り組もうとしている彼らの姿に接した時、女川の子どもたちの詠んだ句の一つである「見上げれば 瓦礫の上に こいのぼり」が頭に浮かんだ。 mm生

 

 

2013.05.04

未来の活動量計

今回のアメリカ出張で、ボストンのナイキストアに立ち寄る機会がありました。
前々から気になっていたNIKE+ FuelBandを購入しました。
リストバンドタイプの活動量計ですが、歩数、消費エネルギー、Fuel(加速度計を用いたナイキ独自の活動量の単位みたいです)、そして時計にもなります。
まだ日本では発売されていませんが、現在早速使っています。スマートフォンとBluetoothで同期して、日々に活動量をチェックできるのが最大の強みです。

もう一つ、最近国内で発売されたのが、Jawbone UPです。こちらもリストバンドタイプの活動量計ですが、こちらはなんとアクチグラフで睡眠時の動作を記録していて、睡眠が浅くなったときに振動して目覚めさせてくれる優れものです。

現在この二つを使って、それぞれの長所と短所を比較しています。
アクセサリー感覚でかつ意識せず身につけれる活動量計は理想的だと思います。

また、詳細は次回にお知らせします。

satoshi

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2013.05.03

新歓祭典、Gクラス、完売です!!

こんにちは!!

先週の土曜日は新入生歓迎祭典!!

盛大にBKCで開催されました!!

この新歓祭典には、今年度の全学部の新入生のすべてのクラスが模擬店を

出店します。

何を売るかから、店の名前、価格設定、コストの計算、看板のデザイン、当日のシフトなど、

すべてをクラスごとに新入生が考えて形にしていきます。

そして、そのプロセスを通じて、クラスの仲間をよく知り、打ち解けて、結束が

高まります。

 

ぼくの担当するGクラスは「フリポテ」を販売。

どんどん売れに売れて、2回も追加仕入れに行くほどの大盛況でした!!

 

ところが、決算してみると「赤字」だったんですねぇ~(笑)

(ぼく、経営学の教員で、もともと会計学してたんですけどね・・・)

まぁ、事前のもろもろの打合せのふ徹底や情報の共有の問題など、原因はいろいろあるには

あるのですが、とにかく楽しかった!!

 

みんな、素敵な学生諸君です!!

今年度のGクラス、期待大です!

 

 

BULLCO

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