[ 2014年03月 ] の記事一覧

2014.03.21

オリンピックへの期待─社会のあり様とオリンピック、ビジネスとオリンピック─

こんにちは。

先日、セミナーの講師を務めさせていただきました。

テーマは、「オリンピックへの期待─社会のあり様とオリンピック、ビジネスとオリンピック─」

 

オリンピックに関わって問題にされるのは大別すると、オリンピックと政治の問題、そして、オリンピックとビジネスの関係です。

これまでもオリンピックはその影響力の大きさから、開催国やさまざまな組織、団体が、何かを世界に主張、アピールするために利用されてきました。

2020年の東京大会で、日本は世界に何を発信するのでしょうか。

それは、「上質で成熟した社会の姿」ではないかと思います。

そのためには、オリンピックに向かうプロセスが大切です。

そして、オリンピックの後に何を残すのか。

また、オリンピックが財政的に健全に開催されることは重要で、今やオリンピックは最大のメガスポーツイベントビジネスです。

しかし、巨額の収入の半分が放映権料収入となり、しかもその半分が北米の放映権料になっている現実が、競技スケジュールへの介入や放映に適さない競技のルール改訂やオリンピック競技からの脱落を生み出しています。

オリンピックの「商品」は世界のトップアスリートが国の威信を懸けて闘う競技ですが、これはプロスポーツのゲームイベントではありません。

世界のトップアスリートたちが集い、最高のパフォーマンスを発揮することが、ドラッカーの言う「顧客の創造」を進めることになるのです。



BULLCO


2014.03.20

松本大学との合同ゼミ

先日、長野県松本市にある松本大学を学部ゼミ生と訪問しました。長野県は現在、男女とも各都道府県で長寿NO.1となっています。今までは沖縄県がNO.1でしたが、今では肥満者の割合が全国1位となっていて、長寿のランキングから外れてしまいました。欧米よりの食事と活動量の低下が原因の1つと考えられます。それに対して長野県は気候もよく、県民の健康意識が非常に高いことで知られています。リタイア後は長野県へ移住する高齢者も増えているようです。

 

松本大学では、O研究室のゼミ生3名とsanaゼミ3回生2名、ab先生ゼミ3回生1名が参加しました。最初は、健康運動指導士の情報交換会、その後、各ゼミ生による卒論に関する発表等を行いました。松本大学は、全国の大学の中でも健康運動指導士の希望者が非常に多く、入学者のおよそ半数が、健康運動指導士を希望してくるそうです。これは、地元の高校の教員、特に進路指導部や体育教員の健康運動指導士に関する認識が高く、高校生の段階からアピールされていることが理由のようです。さすがは、長寿NO.1の県だと思いました。学生へのアピール方法等とても参考になりました。2日目は、身体教育医学研究所を訪問させていただきました。こちらの施設では、診療所、福祉施設、研究所、スポーツ施設が一か所に集まっています。福祉施設の入居者は50名程度ですが、スポーツ施設を利用する地域高齢者は1000以上で、とても活気がありました。全国の福祉施設のモデルともなっており、医療費を数年間で半減させた地域として報道ステーションでも紹介されたそうです。ここでも、健康運動指導士が数名常勤で働いていました。全国にこのようなモデルが広まって、健康運動指導士の活躍の場がさらに増えるといいですね。sana


2014.03.19

この世界は誰かの仕事で出来ている。

こんにちは。ma34です。
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月に入ったと思えば、もうすぐ終わります。なんて時間が経つのが早いのでしょう。

今日は、どこかの缶コーヒーのCMで見た文句だったと思いますが、
ここ一週間私がとても感じたこと、「この世界は誰かの仕事で出来ている」ということを書きたいと思います。

この時期になると、さまざまな場で年度の総括と、新年度の体制づくりが始まります。
子どもの時は、ああ、このクラスも終わりで新しいクラスはどんな先生で誰と一緒になるのかな?というワクワクがありましたが、大人になるとそのようなワクワクばかりではなく、色々な「役」も振ってきて、不安も、実質的な仕事も増えてきます。

私事ですが、今年度は下二人の子どもが通う保育園で、保護者会の副会長でした。実質的な仕事量はそうでもなかったのですが、子供たちやその保護者たちが一堂に会す前で、豚の格好をして「ぶた子」さんを弾けながら演じ、いつもの姿とのギャップ(!?)に我が子やお姑さんを仰天させたりしました。

話がそれましたが、新年度は長男の学童保育の役員で、こちらも副会長となることが決まりました。
市での連合の行事や、個別のさまざまな行事で、小学生と保護者の交流事業を企画・運営するそうです。

これまで、「一保護者」として園や学童保育の取り組みに参加してきましたが、
日々、子どもたちが快適に過ごせるように、そして保護者が安心して過ごせるようにと、
小さな仕事から大きな仕事まで、本当にたくさんの仕事を多くの方が分担してくださっていることに、
ほとんど目をむけて来なかった私でした。

しかしながら、よく考えてみれば、「ベルマークを集めて〇〇が新しくなりました!」ということの裏には、集まったベルマークを仕分けした保護者の汗がたくさん見えるし、子どもたちがもらってくるプリントに個別に書かれた名前の裏には、それを一つ一つハンコを押す先生や保護者の姿が見えるのです。企画の運営には、いろんな人の努力や工夫が必要でした。

今までは、見えていなかったのですね。
見えてきてはじめて、感謝の心が生まれます。
当たり前に、安心して、楽しく暮らせていることは、それを支えてくれる人々がたくさんいるからなのですね。

そういう意味で、仕事だけでなく、地域に出て役割を担うことも、今の私にとってとても多くの学びを得られる場であると少しワクワクしてきた最近です。
(役員に決まった時は、嫌だなあ、大変だなあと思ったのも正直な気持ちなのですが・・・)

大学の仕事も、研究も、生活も、子育ても、すべては誰かの(先人も含めての)仕事で成り立っている。
だとしたら、私は何をすべきなのだろう。何ができるのだろう。何がしたいのだろう。
せっかくの機会なので、役割を果たしつつ、「何がしたいのか」を考えて、したいことをしてみようと思います。

ただ、何よりもまずは、そのエネルギーを失わないように、
「健康でいること、笑顔でいること」かな、と結局はそこに落ち着きますが、
新たな成長の機会を活用したいと思います。

ma34.

2014.03.18

春はもうすぐ

少しずつですが、あたたかい日が多くなってきたようです。

 

 いつの間にか、1期生の卒業式の日も近づいてきました。ゼミっ子たちのこれからが楽しみなような、でもちょっとさびしいような、複雑な気持ちです。先日は、4回生のゼミ生たちとの小旅行に入れてもらい、(ハプニングもありましたが)想い出になる時間を過ごすことができました。

 スポ健出身の学生たちみんな、それぞれの道で、困難にめげず、健康に過ごしてくれればと思います。

 

 さて、週末は「あなたの実験結果、再現できますか?:false-positive psychologyの最前線」というテーマで、再現可能性・結果の妥当性に関する問題、研究・分析手法ついてのセミナーが行われました。・・・まだまだ勉強することはたくさんありそうです。  【ippo】

 

写真:春はもうそこまで。菜の花畑を発見して、1枚写真を撮りました。

2014.03.17

早稲田大学との交流会

 2月末に早稲田大学スポーツ科学部の矢内研究室のゼミ生を迎えて交流会を行いました。昨年は、当方の研究室のゼミ生が訪問してお世話になりました。今回は、ホストとして懇親会、施設案内、研究交流会をゼミ生自身で企画して進めてくれました。 矢内先生のゼミ生も非常に活発なゼミ生ばかりで、懇親会での勢いは、ホームチームの我々に勝っていたような感じでした。若い同世代同士が、非常に早く仲良くなる姿をみると気持ちをオープンにできる若者の特性をみているようで気持ちが良いものです。


  研究交流会では、それぞれのゼミ活動での調査報告を行い、活発な意見交換がなされていました。活きの良い東西のゼミ生同士が、今後、研究プロジェクトでの交流まで発展させてくれるのを十分期待できる交流会でした。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

「最後の英語やり直し!」(勝間和代著)というタイトルに惹かれて購入しました。結論は、ショートカットできるノウハウではなく、集中した時間を1000時間かけること、そのかけ方の方法論について語っていました。まさに、勉強の王道の話でした。やはりコツコツ地道に。

【忠】

2014.03.16

「50回目!」に閑話休題?

3月10日(月)に、「"ヘイトスピーチ(差別扇動)"の暴力性・攻撃性を考える」のテーマで、開催された「月曜会」に参加した。BKCの各学部に所属する教員が、学部横断的にその時々の教育・研究問題を中心に交流をする場が「月曜会」だ。

この「テーマ設定」の理由は、BKCでの授業「東アジアと朝鮮半島」をめぐる「ネット攻撃」に端を発していた。年明け1月10日の授業中に「ツイート」されたと思われる「在日朝鮮人教員が出席と引き換えに、朝鮮学校高校無償化を求める嘆願書に署名させた」と印象づける内容がネット上で「炎上」し、1月15日には大学が「声明文」をホームページに掲載する事態となった。『産経新聞』や『夕刊フジ』などでも記事が掲載されたので、多くの人が目にすることにもなった。

「月曜会」では、そうした問題の「経過」やその持つ「問題性」について、じっくりと学び考えることが出来た。例えば、地道な教育実践に関わることが、教室を「突き抜けて」歪んだ形で社会に流布され、「攻撃の的」にされてしまったという問題。また、「陰湿な暴力性」の発揮ともいえる問題だけに、大学で教育に携わる者として座視することが許されない課題が突きつけられているということなど。

こうした点に加えて、『アンネの日記』や関連書籍が破られるなど250冊以上に被害が及んでいるというニュースが流れた後だけに、図書に対する「物言わぬ蛮行」なども含めて、社会には十分過ぎるほどの「暴力性・攻撃性」が蔓延っている問題などについても意見交換がなされた。そして、学生との信頼関係にもとづく「教育的な営み」が困難な状況に置かれてしまっていることについて、学生共々考えて行かなければならないことを教えられることになった。

ところで、先日、64年ぶりにブラジルで開かれるW杯や各国で高まるサッカー熱にも水を差しかねない残念な出来事が起こった。Jリーグの試合会場で「Japanese only」(日本人以外お断り)の横断幕が掲げられたことだ。Jリーグは「重大な差別的な内容」だとして、無観客試合の厳罰処分を科した。こうした差別や偏見が渦巻くようだと、「寛容で自由な社会をつくる」というスポーツの根幹を揺るがすことにもなりかねない。  

 

このように、看過できない問題が身近に蔓延っている。そんな時、スポーツ・健康の科学を学ぶ本学部にあって、学生・院生には「スポーツ・健康に関わる広くて深い」問題として、是非、正面に据えて考えて欲しいものだ。      mm生

2014.03.15

ミネソタ大学

先週はミネソタ大学に行ってきました。

テキサス大学の訪問の後、そのままミネソタ州のミネアポリスに入りました。

気温はマイナス7°、、。凍りつく寒さです。

 

主には理工学部の小西先生についていくような形での訪問でしたが、ミネソタ大学のMedical Devices Centerを訪問し、医療機器の開発から製品になるまでの一通りの行程を知る貴重な経験を得ました。

テクノロジーを医療の現場で活かす。それをミネアポリスでは大学と企業が共同して取り組んでいるようでした。

我々のスポーツ科学の知見をどうやって医療現場で活かせるか。。色々と考えさせられました。

 

今週は味の素ナショナルトレーニングセンターで日本テニス協会のカンファレンスです。

またその状況を御伝えします。

 

 

satoshi

2014.03.14

パラリンピックが開かれていますね。

こんにちは。

 

また寒い日が続いています。

来週には暖かくなるようですが、どうかみなさん、体調を崩されませんように。

 

 

さて、ソチでの冬季オリンピック大会に続いて、今、パラリンピックが開かれています。

すでに日本の金メダルの数は全大会に並んだそうで、選手のみなさんは頑張っていらっしゃいます。

 

 

ところが、パラリンピックの様子は「スカパー」でしか見ることができません。

そこにビジネスとの関わりがあります。

一般的に考えると、視聴率が取れない、ということでしょうが、これはオリンピックとは対照的です。

 

 

すべてのビジネスには公共性があり、とりわけメディアは公共性の高いビジネスです。

みなさんはこの現状をどう考えますか。

 

 

BULLCO

 

 

追伸:浦和レッズの試合でサポーターによる、人権に関わる大変残念極まりない出来事が起こりました。こういうことを行いながら、「深い意図はなかった」と。横断幕を掲出した数人は問題外ですが、それを止めさせるサポーター仲間は一人もいなかったのですか。どういうことですか。理解不可能というか、恥ずかしくて全身の力が抜けます。スポーツファンの民度が疑われる出来事でした。これではスポーツは、本当のポジションを得ることはできません。これはスポーツに関わりを持つすべての人の問題です。

2014.03.13

第143回 京都滋賀体育学会 学会賞受賞

先日の土曜日、京都大学にて第143回京都滋賀体育学会が開催されました。会長は、京都大学大学院教授の森谷敏夫先生で、午前中は一般発表、午後からはシンポジウム「これからのスポーツを科学する~京滋の若手研究者の挑戦」および会長講演「最新の運動医科学:生活習慣病における運動と栄養の役割」が企画されました。一般発表は、京滋地域の若手研究者を中心に全28演題が発表され、そのうちsanaゼミ院生のTさんが最優秀賞、Hamaゼミ学部4回生のShimo君が優秀賞をそれぞれ受賞されました。おめでとうございます!お二人とも、立命館大学の体育会ラグビー部、アメフト部、ラクロス部などのコンタクトスポーツ選手の体組成をテーマとした発表でした。クラブ関係の皆様やK先生、【忠】先生をはじめ関連教員の皆さま、ありがとうございました。是非今後のキャリアに生かしていただければと思います。sana


2014.03.12

平和ミュージアム6月ミニ企画展のお知らせ

おはようございます。

 

ma34です。

 

 

昨日は3.11でした。

それぞれが3年前のあの日の出来事に思いを馳せた一日になったことと思います。

 

 

私はちょうど東京で研究会の前日で前入りしていたときに大きな揺れに合いましたが、

帰る日の電気のほとんど点いていない東京駅の風景は今も忘れられません。

また、関西に帰ってきたときの、いつもと何ら変わらない綺羅びやかな駅の様子が

遠く離れた地との温度差を象徴しているようで、こちらも忘れられません。

 

 

私もできる事をしていくこと、それを忘れずにいたいと思います。

 

 

さて、少し先のこととなりますが、何度かこれからも告知をしていきたいと思っているのが、表題にある、国際平和ミュージアムのミニ企画展です。

毎期、興味深い企画展や特別展がありますが、2014年度6月、7月には、スポーツ健康科学部の所属学生による団体「Sports for Cambodia」が選ばれ、活動報告をすることとなりました。

 

 

ミニ企画展への応募は、選考もあり、もちろん一般のお客様から見学料を頂戴している展示の一部となります。ですので、まずはその選考に無事通ったことが素晴らしいことだと思っています。

 

 

これから6月に向けて準備を進めていくこととなりますが、ぜひとも応援をお願い致します。

また、是非ミュージアムを見学し(衣笠にあります)、実際に企画展をご覧になっていただきたいと思います。

 少し先のことですが、是非ご予定にいれておいてくださいね!

 

 

ma34.