[ 2014年09月 ] の記事一覧

2014.09.10

授業アンケートから自分の授業を反省する。

こんにちは。Ma34です。

 

後期の授業開始がもうすぐ見えてきましたが、今日は前期の授業アンケートの結果を前に、反省をしているところです。

 

教職科目としての大講義は、例年通りの評価となりました。「教育方法論」という大講義ですが、グループワークや模擬授業(小教室に4グループごとに集まって、全員が教師役を経験し、1人5分の導入を行います)を取り入れたことが一定の評価を得られた理由かと思います。

ただこの科目は、教職を志す学生が、いくつかの同じタイトルの授業からシラバスを読んで選択してきている授業ですので、もともと興味関心を持った学生が集まってきています。そう考えると、評価は決して高いものではなく、いろいろと反省、工夫することが必要です。

 

一方、今回落ち込んだのは、小集団。全体的に今年は昨年度よりも低い値が目立ちます。何よりそれは、私の準備不足によるもの、あるいは学生の興味関心の見極めがきちんとできていないことから来るのだろうと思います。なかでも、授業外の学習時間の「少なさ」は、とりわけ改善の必要なポイントです。この点については、ただ課題を与えるのではなく、課題の意味・意義を教員側もしっかり考えねばならないし、学生にもその意味を伝え、理解してもらわないといけないということを、改めて思います。

 

ここで思い出すのは、長男の学校の宿題で、「面積が18cm^2となる図形を描きなさい」というものです。(毎度、育児のネタとなり、申し訳ございません。)私はすぐに、「長方形」をイメージして3パターンしか考えられなかったのですが、長男は実に色々な「図形」を生み出していました。私は、それは「アウト」(間違い)なんじゃない? 「□」じゃないとだめなのでは?と言いましたが、長男は「いや、でも図形って書いてあるから別にいいんじゃない?」とのこと。たしかに、「図形」です。

 

そして、1平方センチを分解したら▲になるでしょう?と言いながら、ぎざぎざの恐竜の尻尾のような形、三角形やトンネルのような形などを作っていました。そういう、豊かな発想を引き出すような楽しさがある課題で、かつ面積の概念をしっかりと定着させることができる課題です。次の日も、この宿題をもとに、友達同士の対話がさらに面白かったそうです。こうした課題を学生に出さないといけないのだなあ、とはっとさせられました。

 

スポ健の学びでは理論と実践の融合、というキーワードがよく聞かれます。

わたしも、教育学を研究対象として、理論はそれなりに知っているけれど、それを自分の授業で実践できていないことがとても多くあります。「それなり」というところで満足しているのもダメ。授業アンケートの数値は色々と物語ってくれている…と、今年はほんとうに色々と反省しています。

 

もちろん、私が1人で空回りしていることが一番の原因でしょうから、学生の素晴らしい力を信頼して、大いに頼りながら、一緒に授業を作っていけるように考えていきたいと思います。また、よいアイディアがあったら、ぜひ教えてください。  Ma34

2014.09.09

デンマークでの実験

Hassyです。

デンマークから昨晩、戻って参りました。
今回は、東洋大の小河先生の研究グループが、コペンハーゲン大学のSecher教授の研究グループと共同研究をするということで、その実験補助として参加させてもらいました。

Secher教授は、脳循環や代謝研究で世界をリードする研究者の一人で、60代後半の現在も、年間20本もの論文を出しておられます。
薬剤を投与しての研究など、医学的・生理学的な研究が盛んに行われています。
また、小河先生も脳循環研究の世界的研究者の一人で、私をはじめ、多くの若手研究者に刺激を与えておられます。
今回、そうした研究者同士の共同研究に参加する機会を得て、多くの刺激を受けました。
被験者さんが非常に協力的なのも印象的でした。
こうした協力により、日本ではなかなか難しい実験も遂行でき、それによって貴重なデータが輩出されます。
それが元で、また貴重な実験の遂行も認可される、という好循環が生まれているのを感じました。

Ritsumeikanのタオルもラボに掲げて貰いました!

今後もこの経験を活かしていきたいと思います。

2014.09.08

卒論打ち合わせ

先週1週間は、卒論、大学院生の打ち合わせに時間をかけることができました。

特に、卒論をまとめる4回生たちは、夏休みに行ってきた予備実験、本実験のデータを踏まえた検討、あるいは少し遅めでこれから実験を始めるゼミ生には、研究背景、目的を確認の上、予備実験のプロトコールなどの検討を行いました。

ひさしぶりに会うゼミ生とこの夏の過ごし方を聞いてみると、最後の夏休みということで、それぞれが自由で長い時間を活用しながら、海外へ出かけたり、卒論の実験を行ったり、大学院の準備とそれぞれ思い思いの時間を使っているようでした。

いずれにしても、9月末から後期のセメスターが始まり、10月初旬に、卒論の中間発表、12月中旬には卒論提出となります。残り約3ヶ月となります。時間の経つのは早いものです。実験系の論文作成においては、実験結果を出すまでよりも、出した後の解析により時間がかかります。昨年の卒論はかなりバタバタしたこともあるので、昨年の経験を生かし早め早めの意識づけをしながら、集大成の卒論作成のサポートをしていきます。

研究の発想、研究のレベルとしてもかなり興味深いテーマもあります。最後の解析、考察を踏まえて、よりよい成果にして欲しいと願っています。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

先週金曜日に、Jin先生担当の「大学スポーツ政策論」(京都コンソーシアム提供科目、キャンパスプラザ京都)で、ゲスト講師としてお話しさせていただきました。スポーツ健康科学分野からイノベーションを考える、というテーマで現在、プロジェクトで行っているCOI-T拠点「運動を生活カルチャー化する健康イノベーション拠点の取り組み」についてお話ししました。若い学生さんに我々が描くイノベーションを聴いてもらい、質問も受けて、よりこの事業を推進するモチベーションが高まりました。

【忠】

 

 

 

 

2014.09.07

スポ健な人 (12)

9月に入っても、まだまだ暑い日が続く今日この頃ですが、
皆様いかがお過ごしですか。

今週も、スポ健で頑張っている学生を紹介したいと思います。
今回、紹介する学生は、Tatsuki さん です。
Tatsuki さんは、現在4回生で、
藤田聡先生のゼミに所属しています。



では、Tatsuki さんにインタビューです。
Q: 「現在の研究テーマについて教えて下さい」
T: 「今は、機能性食品とスポーツ・運動の関係について研究しています。」

Q: 「機能性食品とは簡単に言うと何ですか?」
T: 「機能性食品とは一般にサプリメントと呼ばれているものです。
  体の中の機能を補助するために用いられています。」

Q: 「なぜ研究に興味を持ったのですか?」
T: 「元々サプリメントに興味があったので、専門的に研究してみたいと思いました。
  初めは脂質代謝について研究のお手伝いをして、今は
  筋損傷をサプリメントがどう改善するかに関心があります。」

Q: 「昨年、三回生の春に、国際学会で発表していますが、発表してみてどうでしたか?」
T: 「2013年の4月に BOSTON で開催された Experimental Biology で
  オリゴノールが若年者の運動中の脂質代謝にもたらす効果について、
  ポスター発表を行いました。実際学会に参加して、
  やはり向こうのレベルの高さを痛感しました。
  同じ年齢の学生でも、非常に意識が高いことを肌で感じました。」

Q: 「今後の目標を教えて下さい」
T: 「当面は、スポーツ健康科学部の大学院に進学して、現在のテーマを
       発展させて研究を行いたいと考えています。
       将来的には、いったん大学を離れ外の環境に身を置きたいので、
       企業の研究職に就きたいと考えています。」
Q: 「ありがとうございました。」

それでは、また。失礼致します。
良い休日を。

2014.09.06

GROWモデル

多くの人々は、「○○のようになりたい…」というように、様々な事柄に「目標」を設定していることでしょう。我々の成長の源泉は、その目標をいかに設定するかが、鍵を握っているといっても過言ではありません。

コーチングの分野、特に人材育成においてよく用いられるのが、「GROWモデル」と呼ばれるものです。
このGROWモデルの“grow”は、まさに「成長する」という意味ですが、以下に示す5つの視点における頭文字をとったものです。

□G:Goal(目標設定)
□R:Reality(現状把握)・Resource(資源)
□O:Options(選択肢)
□W:Will(意志)


GROWモデルは、部活動、勉強、就職活動など、自己の成長に活用できる有効なツールです。
まず、「○○のようになりたい…」という目標を設定します。自分が望む目標設定をしない限りは、主体的に取り組むことができません。また目標を設定する場合、具体的に何が成し遂げられればいいのか、後で振り返った際に達成できたのかどうかがはっきりとわかるようにしておくことが大切です。壮大な目標を設定した際には、短期・中期・長期といったように期間を区切って、目標を細分化する必要があるでしょう。

次に、目標を設定したら、その目標に対して現在、どの状態にいるのかという「ギャップ(隔たり)」を明らかにします。その「ギャップ」が、現状における問題点であり、解決すべき課題となります。その浮かび上がった問題や課題をどのように解決し、クリアしていくかというアイディア、戦略、方法、手段などといった「選択肢」を考える必要があります。

その場合、課題を解決し、設定した目標にたどり着くために、どの選択肢を採用するのかを決めなければなりません。なぜながら、我々が課題を解決するために活用できる「資源」、つまり、人、もの、金、情報、知識・経験、スキル、また時間は、無限ではありません。「できることは全て、手を尽くす…」とはいうものの、できる限り早く設定した目標を達成するためには、どの選択肢に資源を集中させるのか、優先順位を決めなければなりません。もちろん、「なにを、いつまでに、どの程度…」といったような具体的なアクションプラン(行動計画)を定めることも大切です。

最後に、自らが設定した目標に対して、それを成し遂げたいという想い、つまり、達成意欲や強い意志が求められます。同時に、決断したことに信念を持ち、とコミットし、そして責任を持つという強い意志が大切です。

「○○のようになりたい…」
競技や学業の成績、就職、卒業論文、ダイエット(ウェイトコントロール)…
多くの場合、そのような目標は、一朝一夕には成し遂げられないことでしょう。繰り返しになりますが、大切なことは、「自らが望む目標を設定する」ということに尽きます。
みなさんが描いた目標が達成できますように…

Jin



2014.09.05

言葉の認識

今日は、少し私の専門分野からのお話しをしてみたいと思います。

皆さんは、「かわいい」という言葉をどのようにイメージし、共通点を見いだし、認識し、獲得してきたか覚えていますか?例えば、次のような共通点でしょうか。

・小さなものに対して

・淡い色のものに対して

・ふわふわしたものに対して


これって、とても簡単なようで実は非常に難しい作業です。全ての人が同じ感覚を持っているわけでもないのに、なぜかなんとなく「かわいい」の対象に暗黙の了解というか共通の認識があります。私たちがこのなんとなくでしかない共通の認識を受け入れ、時にはそれが自身の感覚とずれていても気にならないのは、私たちがかなりいい加減に言葉を定義し幅を持たせているからです。ほとんどの形容詞に同じことが言えます。デジタル大辞泉では、「かわいい」は次のように定義されています。

小さいもの、弱いものなどに心引かれる気持ちをいだくさま。

物が小さくできていて、愛らしく見えるさま。

無邪気で、憎めない。すれてなく、子供っぽい。

かわいそうだ。ふびんである。


では、数字はどうでしょうか。「3」という概念は「3」でしかなく、3つのリンゴを4つと数えることは間違いになります。数字は形容詞とは対照的で、誰もが揺らぎない共通認識が持てるものです。同じく、デジタル大辞泉の定義です。

1 数の名。2の次、4の前の数。みっつ。みつ。

3番目。第3

3 三味線で、三の糸。

「3」はこのようにしか定義のしようがありません。3つのリンゴの「3」は絶対的であり、「3は3である」としか言いようがないわけです。


私たちは、「かわいい」のあいまいさも「3」の絶対も自然と受け入れてきました。言い換えれば、成長の過程でいい加減さ・適当さを身につけてきたからです。しかし、それが非常に難しい人たちがいます。あいまいな言葉を理解することが非常に難しい。「かわいい」を例にとってみます。


【場面A】

うさぎのぬいぐるみを見せ、「かわいいね」という友だち。

「かわいい?」「ただのうさぎじゃないか」→『かわいい=うさぎ』


【場面B】

アイドルの話で盛り上がる数名の友だち。「アイコってかわいいよね!」「分かる!うちも好き!かわいいよね。

「アイドルって人にかわりないよね?」「人ってかわいい?」→『うさぎ=かわいい=アイドル?????』『うさぎ≠アイドル』→『かわいい????????』


毎日のように氾濫する形容詞の理解は年齢が上がっても困難です。そのため、他者の発言から形容詞に対する共通点を少しずつ集めます。「かわいい」=「赤ちゃん」「毛の多い動物」「年下の子」「水玉模様の洋服」「ピンク色」などなど。そして、その言葉の意味がいい意味なのか悪い意味なのかを他者が発する言葉のトーンなどで決めていきます。「かわいい」=とりあえず悪い意味のようではないから「+(プラス)」

これらの作業を通して作られる自分なりの「かわいい」のイメージ=「まるい」「ふわふわ」「もこもこ」→「3」に似ていると考えていいかな?「2」も少し含むのかな?


発達障がいのある人が抱える困難さです。全ての人ではありませんが、多くの発達障がいのある人は、このように「あいまいさ」を理解することが非常に困難です。そのことが対人関係に支障をきたすこともあります。皆さんは、不思議に思われるかもしれませんが、このしんどさを少し理解していただけたらと思います。ずけずけものを言う、その場にそぐわない発言をする、そんな人に出会った時、一呼吸して相手を見ると違った見方ができるかもしれません。



2014.09.04

論文の指導

大学院(スポーツ健康科学研究科)を修了する上では「学位論文」の執筆が必要です。また、博士課程後期課程になると、自らの研究成果が「論文」として学術誌に掲載されることが必要です。学術誌に投稿すると2~3名の研究者による審査が行われ(査読)、その結果により論文掲載の採否が決定します。一般には、査読者からの指摘をふまえ論文を修正し、再審査を受けて論文の掲載が受理されるという流れになります。論文投稿から掲載決定までには、最短でも2ヶ月程度、長い場合半年以上の長期戦となることも珍しくありません。学術雑誌に論文が掲載されるというのは、長い道のりなのです。

大学院博士課程後期課程の学生にとっては、論文が採択されるか否かによって学位取得が決まると言っても過言ではありません。実験を行うこと、学会発表を行うことも大切ですが、研究者として生きる上では「論文を書く」ことは何よりも重要です。そのため、大学院在籍中に「自らの力で論文を執筆できる能力を養成すること」、これは博士課程後期課程の大学院生を指導する教員にとって課せられたハードルとも言えます。

私自身、大学院生の頃には本当に丁寧に、当時の指導教員から論文指導を受けました。日本語の論文では句読点の位置から主語と述語の対応関係、英語の論文では基礎的な構文から論文独特の言い回しまで学びました。原稿中に書き込まれた先生のコメントを必死で理解し(文字が読めない場合には内容を想像して)論文を修正し、指導を受けて・・の繰り返しでした。私の恩師は様々な役職にも就かれ多忙だったのですが、その中でも時間をみつけて必ずコメントを返して下さいました。

それから約10年が経過し、自分が論文執筆を指導する立場になりました。この10〜15年間で研究環境は大幅に便利になりました。文献検索システムが発達し、論文は図書館でコピーをしなくても、簡単にダウンロードできます。論文投稿はオンラインになり(以前は印刷した論文を国際電子郵便で海外に送っていました)、査読に要する時間も短くなりました。けれでも、指導方法は今でもアナログ、、、紙にコメントや修正箇所を書き込むスタイルです。日々仕事はたくさんありますが、論文添削は原則として最優先です。また、こちらが最速で論文を返却すると、これに応えて学生も速やかに改訂稿を持参してくれます。そしてこの学生の頑張りが、指導に必要なエネルギーを生み出してくれます。地道な取り組みですが、今年に入り複数の論文の掲載も決定し、ようやく成果が出てきました。「今の頑張りが学生の10年後を決める」この言葉を胸に、今日も論文指導を続けます。

なお、学術雑誌への論文の掲載情報は、学部ホームページにも随時アップされていますのでぜひご覧下さい!!

2014.09.03

英語を学びはじめる小学生へのメッセージ。。。

早いものでもう9月になってしまいました。

9月は紀要の締切など色々と抱えているのですが、楽しみにしているのは、研究会で知り合った小学校の先生が企画をしてくださった、小学校での外国語活動の授業です。

 

小学校外国語活動については、その目的や目標、内容、方法などをめぐって、賛否色々な議論がありますが、ことばの壁よりも、異文化に出会う際の壁(情意フィルター)が高かった私にとっては、小学校のうちから異なる言葉、異なる文化をもつ人に出会い、楽しい体験をすることはとても大切だと考えています。

 

私は今回、文字への気づきをメインのテーマにして、外来語や外国語の看板などに着目し、そこから文字と音声の結びつきを「発見!」できる授業にしたいと考えていますが、大きなテーマとしては、「間違えてもいいじゃない!」というそんな雰囲気を伝えられたらと思っています。

 

中学校以上の英語教育では、(とくにこれまでは)読み書きが始まり、唯一絶対の「解」があるような、そんな英語学習が浸透しています(いました)。それが、「英語嫌い」や、「きっと十分に通じる英語を話せるのに全然自信を持てないという人」、「間違いを恐れて話す機会を持たなかったからなかなか上達しない人」(⇒わたしもこの1人)を生んでいる一番の原因だと思います。

 

読み書きが始まるこの段階に、「小さな間違いなんて気にしない!それよりも英語を楽しんでほしい。色々な発見をしながら学んで欲しい!」そんなメッセージも小学生に伝えられたらよいなあと思っています。

 

・・・45分の授業、準備には相当の時間がかかりそうですが、小学生に直に自分で授業ができる貴重な機会を楽しみたいと思います。

 

【平和ミュージアムより】

 今年も国際報道写真展が衣笠キャンパス、BKCキャンパス、APUの各キャンパスで開催されます。チラシが出来上がり、各教員のポストにも届いていました。


衣笠: 2014917日(水)~1012日(日)

 BKC: 20141014日(火)~1030日(木)

APU: 20141014日(火)~1030日(木) 

 もっと詳しく知りたい方はこちらのリンクを↓

https://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/event/special/2014exhibition20142.html

 ぜひ、ご予定に入れておいてください。わたしも、小集団やゼミ単位で何度も見に行こうと思っています。

2014.09.02

常軌を逸するエネルギー

Hassyです。

現在実験補助でデンマークに来ております。

さて、今日から我が息子は新学期が始まりました。
お盆前後から生活が大きく乱れておりましたが、ちゃんと登校できたでしょうか?

宿題では「天体観測」と「読書感想文」の2つが最後までできていませんでしたが、大丈夫でしょうか?
今夏は雨が続き、確かに星の観察は難航しておりました。。。
とすると「晴耕雨読」でさぞかし読書がはかどるか!?というと、そうはいかず、
(私も読書はあまりしてこなかったのですが)、息子はもっぱらマンガやゲーム関連本です。。。

妻が読書感想文を促すと、人体のなぜなに?などのマンガ図鑑などを読み出すあたりは自分に似てる!と思わざるを得ません・・・

息子から、「努力って大切なん?」と突然質問され、
父「お父さんの好きな言葉やけど、何?突然?」
息子「読んでた本に大切って書いてあって・・・」
父「そら、無茶苦茶大切やで!みな天才でもないから、何か成し遂げよう!って思ったら努力せなアカンやろ?(んー、なかなかいい本読んでるっぽいなー)」
息子「じゃあ、お父さんは努力したん?」
父「才能ないけど、粘り強く努力する力は少しはある気がする・・・(ちょっと格好つけ過ぎたかな?)」
息子「そうか、、、じゃあやっぱり成功してお金持ちになるには努力せなアカンのか・・・?」
父「ん??どんな本読んでるんや!?」
と、こんなやりとりをしていると、公共放送の番組で取り上げられていた美術監督の種田陽平氏が
「常軌を逸するエネルギーを注ぎ込まなければ、人には伝わらない(成果を挙げれない)」と語るシーンが。

「常軌を逸するエネルギー」
研究活動もそうでしょう。
例えば、もうすぐ科学研究費の申請書作成時期が来ますが、申請書の作成にしても、まさにエネルギーを注がないと採択には至らないことを身をもって経験しています。
実験や論文にしてもそうだと思います。

ただ、常軌を逸するのはどの程度か?
これは難しいと思います。
自分で設定するフレームと、一般的な常識の範囲がどの程度のものか、ということになってくるかと思います。

掲げるフレームや志を大きくもち、それに向かって努力するしかないんだろうな・・・
と自問自答するシーンでもありました。
(息子の感想文は読んでないですが、さて、「努力」をどう感じとったのでしょうか。笑)

2014.09.01

教授会FD研修会

GOTO】先生のブログにあるように、夏休み休暇中の過ごし方は、学生、院生、教員もさまざまです。でも、スポーツ健康科学部の教職員は毎年夏と春の2回、朝から夕方まで一日かけて「FD研修会」を開催しています。先週の金曜日に行いました。学部開設当初からですから、既に9回目となりました。

 今回は主に、次のような内容を検討、議論し、情報共有、指導の共有を徹底しました。

1.キャリア形成

次年度から経団連所属企業を中心に採用時期がいまよりも遅くなります。8月から学生リクルート活動、101日内定のスケジュールとなります。今より遅くなるといっても、企業も良い人材を求めて早い段間からアプローチをすることが予想され、一昔前の先輩OBOGのリクルーターが復活するのでは、といわれています。今回は、キャリアセンターのスポーツ健康科学部担当の【勝N】さんを中心に情報提供いただきました。先生同士も情報共有し、想いをそろえられました。また、仁先生、ippo先生担当の学部キャリア形成科目の情報共有できました。さすがキャリア教育にたけたお二人の授業展開は見事なものです。

2.小集団教育の接続

スポーツ健康科学部は1回生の基礎演習、2回生の研究入門、3,4回生の専門演習(ゼミ)と4年間を通した小集団教育が徹底されています。また、これが学生育成、人材教育の強みでもあります。今回は、それぞれの小集団科目のシラバスをひもといて、それぞれの小集団科目で、ディプロマポリシーで掲げたどんな力を身につけさせることができるかをグループワークで検討しました。そうすると各学年でダブりもなく見事に段階的に力をつけさせていることが可視化できました。このことは参加いただいた共通教育センターの先生方からもお褒めいただきました。

3.アドミッションポリシーの検討

入学時にどんな基礎力、関心、意欲をもって入学してもらうかは、アドミッションポリシーに掲げておく必要があります。今年は今までのものを見直す時期に来ていて検討素案をたたき台に議論しました。さらに、企画委員会、教授会で検討し、次年度から新しいアドミッションポリシーを掲げることになります。

これ以外にもいくつかの検討、アイデアだしを行い、目一杯知恵を絞った教授会FD研修会を過ごしました。研修会の後は、こうれいの懇親会「あいコア会」を開催し、こちらもみなさん、絶好調で充実した1日を過ごせました。

 

教授会FD研修会を通して、“Student first”ならびに“Student first and double”の意を強く感じました。大学の大きな役割は、人材育成にあり、「学生最優先の教育研究」が第一であり、他の大学よりも2倍以上の濃密な教育研究を実践することが、立命館大学スポーツ健康科学部の誇りであり、基本スタンスであることも共通認識することができました。

教職員のみなさんご苦労様でした。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

教授会FD研修会の翌日、順天堂大学で開催されたCOI-T関連のシンポジウムで発表してきました。現在進めている東洋紡-立命館大学の「運動を生活カルチャー化する健康イノベーション拠点の取り組み」についてお話しさせてもらいました。多くの参加者と意見交換でき、研究の新たな視点も頂き有意義な会でした。

【忠】