[ 2014年10月 ] の記事一覧

2014.10.11

新卒者を採用する企業側の“苦悩”

先週のブログで、一般社団法人日本経済団体連合会に加盟する企業の内、新卒者の採用を増やしている企業が全体の44.4%を示したという調査結果をご紹介しました(660社・回答率50.4%)。来年、就職活動を控える3回生にとって、この数年間における採用数の増加傾向は、朗報であることに間違いありません。

その一方で、採用者サイドとなる企業にも“苦悩”が存在します。それが「採用充足率」です。


株式会社マイナビが国内企業を対象に実施する「2015年卒マイナビ企業新卒内定状況調査(2195社・回答率27.4%)」によれば、採用充足率は83.0%と過去10年間で最低の値となりました。つまり、企業は、景気の回復や事業拡大にともない採用数の増加をめざすものの、内定者数は目標値に届かないという状況が生じています。中でも、非上場企業の充足率は78.3%、業種別では、小売業が75.8%、サービス・インフラ業が76.4%、そして建設業が77.4%とのことです。もちろん、ここで示された数値は、2014年8月1日から8月29日までという調査時期にも影響を受けていることが予想されます。


同調査において、企業サイドの採用活動に対する印象についての結果も提示されており、「前年よりも厳しかった」と回答する企業が全体の53.2%と、前年度よりも17パーセントポイントも増加していることが示されました。採用が厳しかった理由として上げられているのが、「母集団の確保」で、全体の6割以上と最も高い割合を示しました(前年度比:11.1パーセントポイント増)。次いで、「(採用)辞退の増加」と回答した企業が全体の45.6%と前年度よりも7.9パーセントポイントも増加しました。この傾向は、非上場だけでなく、上場企業にもあてはまり、特に金融業や小売業、また建設以外の製造業においてその傾向が強く、上場企業全体の55.8%が新卒者の採用辞退に頭を悩ませているようです。




「派遣切り」や「内定取り消し」など、企業の採用をめぐって、様々な社会問題が取り上げられていますが、“going concern”をめざす多くの企業は、組織にとって大切な財産である「人」の採用に対して責任を負うとともに、企業が社会に受け容れられ、存続するために必要な「品格」も問われます。ただ、その一方で、採用辞退者の増加、さらには、入社を希望する学生の「質の低下」にも頭を悩ませています。


採用数を増やそうとする企業が増加傾向にあることは、在学生にとってありがたい反面、企業の採用方針は、今後、より一層、「量より質」を重視することは間違いありません。ある意味、「品定め」をされる学生は、この採用状況の好転を楽観的に捉えるのではなく、企業に求められる人材となるべく、自身の「資質の向上」に努めてもらいたいと思います。


Jin


2014.10.10

3年生のミニ論文完成

今日は3年生のゼミの様子をご紹介します。
前期の課題のメインは、ミニ論文でした。前にもご紹介したのですが、とにかく一番興味のある・知りたいことを調べて答えを出すことでした。3年生の関心事は、
「競馬場にカップルが多い理由は?」
「傷害リハビリ期間におけるメンタルトレーニングの有無」
「長続きするカップルの秘訣」
「ラルカディア、インテグレーソンコアにおける電波状況とその改善策」 などでした。

その延長線上に夏休みの課題を2つ設定しました。
(1)前期に実施した調査をミニ論文としてまとめる。枚数はA4用紙8~10枚。卒業論文と同じ体裁を取ること。
(2)卒業論文に関連する、あるいはテーマを絞るために、きちんとした論文(書籍も可)を最低10本読みまとめる。また、それを自身の研究にどのように活用するかを記述する。

前期のミニ論文作成に向けては、結構楽しみながら実施していたように思う3年生でした。9月中旬には、まとめたものを琉球大学との合同ゼミで発表もしました。プレゼンテーションも回を増すごとに上達しています。が、やはり心配はしていました。みんな、10本読むだろうか?10枚近くまとめるだろうか?

時々managa+Rを見ては、「ほっ」。今日もまたアップされているファイルが増えてると。

そして迎えた提出期限最終日、9月30日。

manaba+Rに作成した提出ボックス10個が全て「11」という数字で埋められていました。3年生は11人なので、全員が論文を10本読み、概要をまとめて提出したということです。もちろん、まだまだ論文の検索やまとめ方に課題はありますが、夏休みに10本の論文を読みまとめたわけです。ほとんどに目を通しましたが、どれも及第点。思わず、「やった!(心の中で)」と一人でニンマリ笑いです。

11個目のボックスは、ミニ論文提出ボックス。これも「11」。これはかなり嬉しくて、「おぉ~!」と声に出してしまいました。こちらも、まだまだ荒削りですが、図やグラフも使い、きちんと先行研究も引用しながら、ミニ論文が出来ていました。

今年は、今まで以上に学生自らに動いてもらっています。統計が必要なグループ、インタビューしそうなグループに分かれ自主勉強をしてもらっています。ミニ論文は、その題材にと思い実施しました。具体的な事象なしに統計を学ぶ、調査項目を設定し実施する、インタビューで引き出したいことを引きだす、などは難しいと考えたからです。結果的には、統計まではいかない、調査もまだまだ工夫の余地ありだったのですが、研究の流れや、書き方、必要となるパソコンのスキルなどを自ら学ぶ機会になったと思います。また、何度も繰り返してきた発表の成果で、プレゼンテーションのスキルは確実に上達しました。今までいろいろなことを試してきましたが、今回のミニ論文はかなりいい成果だったと思います。何よりも嬉しいことが、3年生の中であまり温度差がなく、気力のでこぼこも少なく、みなが同じ方向に向かって歩いている雰囲気があることです。並んだ「11」の数がそれを示しているように思います。

さて、次の課題は、自身がもった疑問や興味、それを知るためにはどのような方法が最も適しているのかをじっくり考えることです。もった関心はよかったのに、進めていくうちに目的と方法の乖離が生じてきます。そうなると、いったい今何をしているのかがわからなくなり、本来愛すべきデータが憎らしい存在になってしまいます。目的と方法の整合性を見失わないようにしてほしいと思います。

今の3年生みんなの目標は、「来年の夏休み(できれば前)には卒業論文を仕上げよう!」
夏休み前でなくてもいいから、夏休み中には全員仕上げたい・・・私の切なる希望です。

最近、特に思うこと。教員の大きな役割の一つは、学生個々がどう学ぶか、学生同士がどう学び合うか、その流れを作ることだと思います。今回の課題を通じて、学生・学生同士の自ら学ぶ・学び合う力を感じました。

この調子で、楽しみながら進めていってほしいと思っています。




2014.10.09

学部生が研究にチャレンジするということ

後期に入り2週目となり、授業内容も本格化しています。また、研究活動も一気に慌ただしくなり、私の研究室でも今日から2つの実験が新たにスタートしました。実験の規模にもよりますが、新しい実験が始まる際には数名でチームを構成し、原則としてそのチーム内で実験を進めていきます(験者が不足する場合には随時助っ人を補充します)。実験チームの構成は指導教員の私にとって重要な仕事の一つであり、実験内容やその実験を通して身につけて欲しいスキルなどを考慮しメンバーを決定します。以前は、大学院生全員がすべての実験に参加する「総動員スタイル」を取っていたのですが、大学院生が10名まで増えたこともあり実験毎にチームを編成するスタイルに移行しています(個人的には総動員スタイルの方が好きですが。。。)。

実験チームには大学院生に加え学部(ゼミ)生も含めています。学部生には大学院生の仕事を間近で見て、彼らのスキルや研究に取り組む実直な姿勢を体感して欲しい、逆に、大学院生には学部生の模範として教育的な配慮を忘れず、必要な手技を指導して欲しい、欲張りかもしれませんが常に2つの願いをもっています。幸い、大学院生はこのことをよく理解してくれていますので、実験終了後の私への報告や授業・部活動などで自分が不在にする際のその他の験者へのアナウンス(申し送り)の方法といった細かな点まで指導してくれています。大学院生と学部生はスキルも経験も全く異なりますが、彼らが同じプロジェクトの中で仕事をするというのは、双方にとってメリットがあることをこの数年間で実感しています。

今日の実験は下り勾配に設定したトレッドミルで30分間のランニング(ダウンヒルランニング)を行い、その直後に各種跳躍パフォーマンスや周囲長の計測、採血を1-2分の間にすべて行うという内容でした。30秒の遅れも許されない、緊張感のある実験です。この実験に参加をしていた学部生の一人が「本当に勉強になります」とつぶやいていたことが印象的でした。彼にとって周りは経験豊富で優秀な大学院生、その中での実験はプレッシャーでしょう。「ミスをしたらどうしよう」「足を引っ張ったらどうしよう」「失敗したら先生に見放されるのではないか?(そんなことはしませんが。。。)」不安でいっぱいだと思います。けれども、プレッシャーを乗り越えた時に自分への自信がうまれます。そして、確かな成長へと繋がります。我が研究室のエースであるM嶋くんも、皆そうやって大きくなってきました。

学部生に積極的に研究を行わせる目的として、「研究者の養成」「研究力の強化」は筆頭ではないでしょう。むしろ、「チームの中で研究をする」「自分に与えられた役割を責任をもって全うする」このこと自体に大きな教育的価値があります。「研究」を一つのツールとして、「社会に出た際にプロジェクトを牽引できる」「年齢やスキルの異なるチームをオーガナイズできる」そういったリーダーシップと柔軟な姿勢を兼ね備えた人材育成を進めたいと考えています。

さあ、明日も実験です。明日の実験開始は7時20分!!(スポ健の実験は朝が早い。。。。)

2014.10.08

サービスラーニング 中間振り返り

こんにちは。ma34です。

今日の2限は、サービスラーニングの実習生を対象に、
「中間ふりかえり」を行いました。

それぞれが実習先で学んだことを、いったん立ち止まってふりかえり、
意味付け、そして次の行動計画を新たに立てる、という時間にしたいと思いました。

事前に計画していた流れとは変わって、
一人一人が、「実習中印象に残ったエピソード」を語ることで
時間が多く過ぎて行きました。

けれども、たとえば、小学校の体育補助の実習では、
小学生が失敗をしてしまったとき、どんな声をかけてよいかわからずにいたこと、
教師はすばやく対応していたこと、そしてそれがとても的確であって、温かいものだったこと。

また、生徒たちが自主的に団結していく場面に出会えたこと。
先生!せんせい!と信頼してくれていること。

彼らが心を動かされる場面を共有してもらうと、
それぞれの学生が出会い、経験している学びが豊かなものであると感じました。

今日はその共有で終わらずに、そこから学んだことと、
自分のこれからの学び、経験をどう作り出していくかについて
話を展開しました。

大学の授業で学んだ知識は、実際の現場での学びを通して、ふたたび意味づけられ、
肉付けされている様子がよく伝わる時間となりました。
私自身も、なるほど、そのように子供たちに関わればいいのか、と学ぶこともたくさんありました。

サービスラーニングは、11月、12月というように、
ふりかえり、意味付ける期間をすこし先に設定しています。

そこで、彼らがまたどのような気づきを得て、意味づけていくのか、
楽しみにしています。

ma34.

2014.10.07

TUSUR Univとの交流

Hassyです。

本日は大変爽やかな秋晴れで(さすが「爽やか」は秋の季語ですね!)、昨日までの台風とは大違いでした。
そんななか、本日、卒研生の卒論中間報告会がありました。
この様子はまた次週にご紹介したいと思います。

さて、先週はロシアからスポ健に訪問者があり、交流する機会がありました。
テクノロジーサイエンスの盛んなTUSUR Univ.
http://www.tusur.ru/en/
から、Physical Training and Sports学部の学部長であるIlin Aleksandr先生とその奥様のTatiana先生、Kapilevich先生がお越しになりました。
本学情報理工学部のクリサノフ先生(ロシアご出身)にコーディネイトしていただきました。
まず、Kapilevich先生に大学の紹介をしていただきました。

丁度ロシアの真ん中に位置する街で、自然豊かな町並みにあり、大学スポーツではボート競技や冬のスポーツ(写真:雪上サッカーなど珍しいものがありました)が国内においても強いとのことです。
また、サンボや柔術なども盛んで、ブラジリアン柔術をされていたAkinori先生の目が輝いていました。

スポ健からは、Hama先生のコーディネイトのもと、聡先生、Akinori先生、私で研究紹介をし、クリサノフ先生からかなり鋭い質問が各紹介者に投げられ、異分野ながら核心的な質問に感銘を受けておりました。

人との接し方など日本とロシアは近い部分を感じるとのクリサノフ先生のお言葉。
その上で向こうは半年以上がマイナスの外気温となる風土であり(時には-50℃を下回るとも・・・)、食生活も異なるし、ウインタースポーツも盛んであり、スポーツ健康科学の学術的観点(栄養学、環境生理学、スポーツ科学など)からも興味深い研究交流ができるのではないかとディスカッションが進みました。
学部生・院生の短期インターンシップなどから交流を深めていければ、今後グローバルなスポーツ健康科学の発展とその発信に繋がっていくのではと、一同期待致しました。

最後に、たくさんのお土産を頂戴しました。
中でも、写真にある松の実からつくったウォッカは40度の強いお酒ですが、非常にまろやかで爽やかでさーっと口中に広がり、松の実の香りを楽しむことができる素晴らしいお酒でした。
現在Sana先生が保管されていますが、まだ存在しているかどうか・・・笑
こちらからは、ab研究室の皆さんが淹れてくれたお茶(おいしかったです!)と立命館どら焼きをサーブ致しました。

おいしく召し上がって頂けたようです。

今回、はるばるご訪問いただいた先生方やコーディネイトいただいたクリサノフ先生に深謝致します。
今後とも研究交流が繋がっていければ幸いです。

2014.10.06

スポーツ健康科学特殊講義Ⅰ(サイエンスの扉を開く)

 今年度入学生から、カリキュラムが少し変更されています。その中で新しく設置された科目が表題にあるとおりです。スポーツ健康科学部では、1回生の時に、基礎理科、基礎数学の理系科目ならびに日本語表現法、簿記入門などの科目をリテラシーとして学びます。とりわけ、高校生の時の数学、理科から学部の専門を学ぶための基礎数学、基礎理科へ展開していきますが、さらにこの接続を考え、かつ最先端研究からみたときに、理科、数学がどのように活用されているのかを学んでもらう科目です。

 そのため、講師陣は、新進気鋭の若手研究者5名にお願いしています。トップバッターは、筋-骨格シミュレーションを研究してる【本JO】先生です。1回目の講義では、運動とは何?という問いかけから始まり、微積分を分かりやすく説明してくれました。学生、生徒(AP科目のため付属高生も受講)に向かって、「みなさんは朝起きたときから、スケジュールを進めるために繰り返し微積分を行っていますよ!」。つまり、自らの移動速度(行動速度)を計算しながら次への行動を予測していることを分かりやすく解説してくれました。また、微分は「過去の過程を分析すること」、積分は「未来の状態を推測すること」と、高校では習わない表現で、微積分の理解を進めてくれました。

 私も聴講していて、非常に分かりやすい説明に感心していました。自らの研究、その研究手法を分かりやすく説明(伝達)できる能力は、教育者、研究者に求められる能力です。この授業を通じて、若手研究者がその力をより磨いてくれることも期待しています。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

【光O】先生の論文が、アメリカのバイオメカニクス研究雑誌に掲載されました!いつも明るく、熱心に、研究を進めている【光O】先生が2011年に本学に着任してから、ここでデータを取得し、解析して、論文をまとめたものです。これからもどんどん成果が発表されていくでしょう。楽しみにです。

http://www.ritsumei.ac.jp/shs/news/article.html/?id=95

【忠】

 



2014.10.05

Blog from USA (3): Textbooks

いよいよ今年も残り三ヶ月となりました。
皆様いかがお過ごしですか。

アメリカの大学生は、日本の大学生と比較して、
非常に勉強するというイメージがありますが、
実際こちらに来てもそう感じます。

学部レベルの場合、50分授業が週3コマだったり、
75分授業が週2コマだったりしますが、
(語学の授業などは、毎日あるものもあります)
授業の予習のためのリーディングアサインメントが
毎週100ページ近くあります。
加えてペーパーを書いたり、実習があったりします。
これを4〜5種類の授業を取るので、平日は
勉強に追いまくられているというのが実情です。

授業で使って繰り返し改訂されていくために
教科書も、非常によく出来ています。
また非常に分厚く、高価です。
(5000円〜10000円のものが多いです。
日本の教科書に比べると、圧倒的に高いです)
実際、2002年から2012年の10年間で、
テキスト代が82パーセント上昇したという記事もあります。
http://www.washingtonpost.com/blogs/answer-sheet/wp/2014/09/17/more-students-are-illegally-downloading-college-textbooks-for-free/
そのため UMD  では、図書館でリザーブブックを使って
勉強するという手もあるのですが、やはり手元に置いていた方が
勉強も捗りますので、買うもしくはレンタルするという方法が採られています。
新品もあれば古本もありますし、もちろん電子版も準備されており、
学生のニーズに対応できるようになっています。
こういう点は日本の大学も見習わないといけませんね。



スポ健のプロジェクト英語も、課外学習の時間が90分程度という
アンケート結果が出ていて、通常の授業と比較すると
課外学習の時間が長いのですが、さらに英語力を伸ばすには
もう少し課題を多くした方が、効果が上がるのでは?と感じています。

大学生は勉強するのが本分ですから、
きちんと勉強している学生が評価される
そんな社会であって欲しいものですね。
それでは、また。失礼いたします。
良い休日を。

<<街でよく見かける英語表現#3>>
学生同士でご飯に食べに行って、
支払いを別々にしたい時に、
"Can we split / separate?" と店員に言うと、
各人が支払うことが出来ます。
"Go Dutch" はあまり聞かないですね。

2014.10.04

企業の採用内定解禁…

2015年3月卒業予定の大学生らを中心とした採用内定が10月1日に解禁され、多くの企業がこの日、「内定式」を開きました。

一般社団法人日本経済団体連合会が2014年9月29日に公表した「新卒採用(2014年4月入社対象)に関するアンケート調査結果の概要(660社・回答率50.4%)」では、昨年と比べて(2013年4月入社対象)、44.4%が「採用を増やした」と回答しており、「採用を減らした(29.1%)」と「変化なし(25.1%)」の割合を大きく上回りました。
http://www.keidanren.or.jp/policy/2014/080_kekka.pdf

採用を増やしたと回答する企業の約半数は、「業績回復・事業拡大」をその理由に上げているように、景気回復で2015年3月卒業の学生にとっても、首都圏を中心に採用状況は、「売り手市場」となり、就職氷河期と呼ばれた数年前と比較して、企業の採用の門戸は、若干広がっている状況です。

私の周りにいる学生の傾向であるため、偏った解釈かも知れませんが、全般的に今年の企業の採用選考活動は、短期化しているような印象を受けました。つまり、選考から内定までの期間が従来に比べて、「短縮」している傾向にあります。



図に示すように、日本経済団体連合会が加盟企業で申し合わせている「採用選考に関する企業の倫理憲章」に基づき、進められている採用選考活動は、報道されているように、2016年3月卒業予定者から8月1日(現行は4月1日)に変更されるため、今年の選考活動は、来年の採用を見込んで、「前倒し」で短期間採用のシミュレーションをしたのではないかと思われます。

ただ、その一方で、景気回復と採用門戸の拡大という状況が相まって、学生の「大企業」志向がより一層高まったため、中小企業を中心とした一部の企業では、現在でも採用選考活動が続いているようです。次年度、就職活動を進める3回生は、情報収集やエントリーシートの作成など、計画的な就職活動を進めるとともに、エントリーする“企業の見極め”も事前にしっかりと準備をする必要があるでしょう。


余談ですが…
今年は、比較的学生の採用内定が早く決まったので、卒論指導が滞らない!と期待していたのですが…
卒論の進捗状況は、惨憺たるもの…
8月1日から採用選考活動が始まる次年度のことを考えたら、卒業論文の作成が卒業要件であるスポーツ健康科学部、就職活動をする学生のみならず、我々教員側も戦々恐々です…

Jin

2014.10.03

カヌー部、インカレ3連覇!


先週は、ボートの橋本さんでしたが、今日はゼミの3年生カヌー部の二人です。インカレ3連覇、おめでとう!優勝に貢献したお二人からコメントをいただきました!上写真左から井上君、浪越君です。浪越君は、次期主将でもあります。二人ともますます頑張ってほしいと思います。ゼミでの活動も学びも同じくらい頑張ってくれることを大いに期待しています。


井上一光君コメント

このたび立命館大学体育会カヌー部はインカレ三連覇を達成することができました。自分は4×500mリレーに出場し、優勝しました。4×500mリレーは立命館の得意としている種目で5連覇中でした。去年はあと少しのところでリレーメンバーに入ることができずに悔しい思いをしたので、今年はリレーメンバーとして優勝することができて良かったです。


浪越将幹君コメント

今年で3連覇となる重要な大会だったため、とても緊張しました。僕はリレーという種目に3年連続出場させてもらいました。今年もリレーは優勝でき、今回で7連覇となります。今まで迷惑をかけてきた先輩を表彰台に立たしてあげられて非常に嬉しかったです。今後も4連覇に向け練習に励みたいと思います。



2014.10.02

予期せぬトラブルを通して感じたこと

先日、南草津駅から乗車したバスの中でメールを書いていた際に、PC(Mac)の画面が真っ暗になり完全に固まってしまいました。ただこういうことはこれまでにも経験がありましたので、その際には特に気にせずiPadで残りの文章を書きあげました。大学に到着後、さて、PCを再起動しようとしたのですが、起動しません。しかし、こういった事例もこれまでに経験がありましたので、リカバリーディスクからOSを起動させ、OSの入った起動ディスクを修復した上で再起動を試みました。けれども依然として上手くいきません。どうやら、起動に関わるシステムにエラーが生じ、起動不可の状態になっているようでした。

通常であればかなり慌てる事態だと思いますが、私の場合はこういった自体に備えてMacのシムテム全体のバックアップを取っています。したがって、最悪の場合はPCを初期化した上で(内部のデータをすべて消去する)、バックアップディスクからトラブルが起きる直前の状態に完全復元することが可能です。その日は午後に仕事が詰まっていましたので、余り時間をかけることができないと思い、ハードディスクの初期化+OSの再インストールを行いました。これでパソコンは出荷時と同じ中身がからっぽの状態です。その後、バックアップのディスクからシステム全体を復元する作業を開始しました。しかし1時間少し経過した時点でエラーが出てしまい作業が完了しません。ここで嫌な予感がしました。そこでアップルのサポートセンターに連絡をし、オペレーターの指示を受けながら再度復元作業を行いました。設定条件などを変えながらさらに2回ほど繰り返しましたが、やはり同じ結果です。復元することができません。考えられる原因としては、バックアップをとったディスク自体に問題があり復元作業を妨げているということでした。

これは焦りました。なぜなら、バックアップを取ったディスクに問題が生じるということは想定をしていなかったからです。さらに、パソコンには多数のアプリケーションが入っており、それぞれのアプリケーションも使いやすいようカスタマイズされています。本来、バックアップディスクから完全復元を行うと、これらのアプリケーションの設定もトラブルが起きる前の時点と全く同一にすることが可能です。けれでもそれが不可となると、手動ですべてのアプリケーションの再インストール、ネットワークや各種ドライバーの再設定が必要となり相当の時間を要します。これだけは避けたい・・・と思い、バックアップディスクからの完全復元にこだわっていました。

その時、「自分にとって一番大切なものは何か?」「自分が守らなければならないものは何か?」という思いが頭に浮かびました。この時、私にとって一番大事なことは研究データや論文、授業のスライドなどこれまでの仕事に関わるすべてのファイルが集約された約90GBのフォルダ内のデータです。そして、何らかの原因で、これらのデータ自体も破損している可能性も否定できませんでした。

アプリケーションの再インストールやネットワーク設定は、時間をかければいつかは復元可能です。けれでも、これまでの15年間以上の仕事の蓄積を失ったとすると・・・一気に寒気が襲ってきました。私の尊敬する先生はバックアップディスクに「いのち」という名前をつけていらっしゃいましたが、今の私にとってはこの90GBのフォルダが「いのち」であることは紛れもない事実です。この90GBのフォルダの中身が破損をしてデータを取り出せなければ・・・完全復元にこだわっていた自分が馬鹿らしくなりました。別のパソコンを用いフォルダ内を確認したところ、幸いファイルは無事でデータを取り出せることがわかりました。その後、アップルサポートのオペレーターの方と相談し、ソフトを使ったシステム全体の復元を断念し、最も大切なフォルダのみをバックアップフォルダから取り出すことにしました。この間、約30時間の戦いでした(笑)。

トラブルの原因は結局わかりませんでしたが、アップルのオペレーターの方は的確な指示でリードして下さいました。一般に、サポートセンターに連絡をする際には私達は何らかのトラブルを抱えているものです。ただしサポートセンターの電話回線数にも限りがありますので、多くの場合は1回でオペレーターには繋がらず「現在、電話が混み合っています。時間を空けて再度お掛け直し下さい」「現在、大変電話が混み合っています。順にお繋ぎしますので、しばらくお待ち下さい」といった自動音声が流れるものです。けれどもこのアップルサポートでは、「オペレーターによる対応までに要する時間は約3分です」という音声が流れました。これは素晴らしい!!トラブルを抱えて不安な私達に待ち時間を具体的に提示してくれるのです(ちなみに、別の機会で電話した際には待ち時間が約2分の場合もありましたので、待ち時間は一律ではないようです)。また、今回私が遭遇したトラブルは通常のサポートでは対応が難しいこともあり、途中からはより専門的な知識をもった「スペシャリスト」と呼ばれるオペレーターの方に対応していただきました。このスペシャリストの方に直通で連絡した際、真っ先に「大丈夫です。データの復旧まで責任をもって担当しますので、ご安心下さい」とおっしゃりました。この一言には感動しました。トラブルの概要は前オペレーターから引き継いでいるでしょうが、その時点ではトラブルの原因もその全容も不明確な状態です。その状態での「大丈夫です。私がついています」といったメッセージは、私の心に響きました。ご自身の知識やスキルに自信がなければ、なかなか出てこないメッセージです。

今回、アップルのオペレーターの方の対応には感銘を受けました。プロフェッショナルな人間は自分の仕事に自信を持っているということ、そして不安や問題を抱える状態の人間に対する「大丈夫ですよ」というメッセージがどれほど相手を勇気づけるかということ、、、、選手や指導者にトレーニングメニューを提供する際、私自身はそこまで自信に満ちたメッセージを発することができているのか、、、などいろいろと考えながらアプリケーションの再インストールを行っています(現時点でほぼ復旧しました)。

これから卒論や修士論文・博士論文執筆が本格化します。皆さん、バックアップにはくれぐれも万全の対策を!