[ 2015年02月 ] の記事一覧

2015.02.08

アメリカ便り (17): Maryland Neuroimaging Center

日本でも寒波が到来して寒いようですが、
受験生の皆さんは、体調など崩されていませんか?
受験は、知力も大切ですが、体力も
大切ですので、くれぐれも気をつけてください。

今回は、メリーランド州立大学 College Park 校にある
Maryland Neuroimaging Center を紹介したいと思います。



Neuroimaging とは、脳の活動を調べる手法で、
MRI (Magnetic Resonance Imaging: 核磁気共鳴画像法) などは、
テレビで見たり、或いは病院で検査を受けたりして、
知っておられる方も多いと思います。

Maryland Neuroimaging Center では、3T の MRI や
MEG (Magnetoencephalography: 脳磁図計) などが備わっており、
最先端の研究が行われています。
また子供を対象にした研究を行うために、
MRI に慣れてもらうための、ダミー MRI まで備わっています。
http://www.mnc.umd.edu/

今学期は、Program in Neuroscience and Cognitive Science  の
授業を聴講しているので、毎週火曜日と木曜日に、
センター内で授業を受けています。
授業の中では、MRI や MEG を用いた実習があるので、
今から楽しみにしています。
http://www.nacs.umd.edu/

それでは、また。失礼いたします。
皆様、季節柄くれぐれもお体ご自愛ください。


<<街でよく見かける英語表現#17>>
よく日本では、テレビなどで「脳科学」という単語を
耳にしますが、アメリカでは "Brain science" という単語を
耳にすることは余りありません。こちらでは、上に出てきたように
"Neuroscience" (神経科学) という表現を用います。
何でもかんでも「脳科学では・・・」という人がいますが、
まだまだよく分かっていないことが多いので、
あまり鵜呑みにせず、気をつけてください。

2015.02.07

気になる職場…

なぜあの会社で働きたいのか?
今週号のアエラ(2015年2月9日号)がこんな特集記事を掲載していました。先週のブログでも既に採用を見据えた企業の様々な活動が始まっていることを書きましたが、3回生は就職活動を進める上で、企業の見極めや企業研究にエネルギーを注いでいることでしょう。

あの会社で働きたい!この会社ならば、きっと楽しいだろうな…と想いを巡らせていると思います。働きがい、年収、理系・文系の人気企業、ワークライフバランスなど、様々な角度から人気を集める企業の「職場に惹かれる理由」が語られています。

“Happy people sell more cases.(充実している人は、より多くの商品を売る)”という思想を持ち、個人の成長、部下の育成、キャリア形成とワークライフバランスを社員自身に自覚と責任を持たせる働きがいNo.1のP&G…

理論とエビデンスに基づき、身につけた専門知識を研究開発ではなく、顧客の心をつかむことが求められる商品企画や広報の仕事に活かすことができる「リケジョ」人気No.1のカゴメ…

本学部でも大企業、とりわけ、上場企業への就職希望が多いのですが、単に「大企業」と呼ばれる企業を志向するという短絡的な発想ではなく、その企業が持つ魅力をしっかりと分析し、その企業の成果に自分がどう貢献したいのか、企業の発展と自身の成長の両面から企業を分析し、就職活動を見据えてもらいたいものです。

Jin

2015.02.06

博士論文審査会

今日は他大学の博士論文審査会に出席してきました。公開の審査会で誰でもが参加できます。
学内から3名、学外の異分野から1名の計4人の審査委員の方と学内外から10数名の参加者でした。
午後1時から、論文執筆者から15分程度の概要説明があり、その後、各審査委員の方からの質問というスケジュールでした。1人の審査委員の持ち時間が約30分あり、続いて参加者からも質問を受け付けられます。

各審査委員から2~3つの質問がなされたのですが、1つの質問に対するやり取りが10~15分程度ありました。発表者の方は緊張した面持ちで答えておられました。人文系の論文ですが、質問の中心は、研究の方法・手続きに関することでした。また、言葉の定義や使い方についても質問もありました。例えば、データを「解釈」することと「分析」することはどう違うのか。「~における」という言葉の使用が的確なのか。など、その他にも言葉に関する質問がなされました。さらには、論文の体裁についても言及がありました。論文の内容を読者に的確に読みやすく伝える体裁についても指摘がありました。見ているこちらも緊張しましたが、とても勉強になりました。

審査委員の質問が終わる時には、すでに2時間が経過しようとしていたのですが、参加者からの質問が受け付けられ、2名の方から質がありました。その質問に対する回答が終了した後、審査委員の方がコメントをされました。質問者の方の質問が的確であることを含めてのコメントでした。このような質問があるから、公開審査とし質問も受け付けるようです。結局、2時間20分ほどの審査時間でした。

終わった後すぐに審査委員の方は別室に移動し、審議が開始されました。発表者の方は緊張の糸が切れたようにほっとしていました。生きた心地がしないだろうなと思いながらご挨拶をして別れました。

いろいろな意味でとても勉強になりました。発表する側の発表の仕方と審査する側の態度も大きな学びでした。同時に、改めて言葉の大切さを実感しました。何気なく言葉を使ってしまうとその言葉は生きてこない可能性がある。その言葉の意味を最大限に発揮させるためには考えて使わなければならないことを学びました。当たり前のことのようですが、句読点や接続詞の頻用などもよくよく考えてければならないことの一つだということも改めて感じました。有意義な半日を過ごし、気持ちのいい一日の終わりでした。

2015.02.05

大学院生の海外での修行

今週月曜日から、研究室に所属する博士課程後期課程のYOSHIさんが約3週間の日程でギリシャに滞在しています。博士課程の大学院生を対象に海外での研究活動を支援する予算枠があり、この制度を利用して渡欧が実現しました(本学では、大学院生の海外での研究活動に対する助成が非常に充実しています)。昨年、アメリカスポーツ医学会(ACSM)での発表の際にディスカッションをした先生と学会終了後も交流があり、今回、YOSHIさんの受け入れを承諾して下さりました。

本人にとっては、初の海外での本格的な研究交流です。研究室の見学(ただのお客さん)で終わらないように、大学院で実施してきた研究内容をプレゼンテーションする機会を設けていただけるよう予め先方にお願いをしています。短期間ではありましたが練習を繰り返し、約20分間の英語でのプレゼンテーションができる状態で出発しました。初めて訪れる国で、見知らぬ場所で周りに日本人(アジア人)が誰もいない中でプレゼンテーションをする・・・大きなチャレンジです。日本で練習した時のように上手に発表することはできないかもしれませんが、逃げずにチャレンジしてくれるとを願っています。

来月には、同じく博士課程後期課程のMORISHIさんが次年度からの共同研究実施の打ち合わせのために渡米します。研究指導をする立場として、大学院生が世界に目を向け、次々と行動を起こしてくれる姿は本当に頼もしい限りです。そして、彼らをしっかりと後押ししてあげなければと心に誓っています。長年、一緒に頑張って来た大学院生、本心はずっとこの場に居て欲しい(笑)、けれども、自分で未来を切り拓く力をつけるために、いつか次のステージに進まなければなりません。準備万全でそのスタートラインにつけるよう、私なりのやり方でしっかりと指導を続けていきたいと考えています。

大学院生は着実に成長しています。5年後、10年後、そして20年後、インテグレーションコアで育った学生が国内外で活躍する瞬間がやってくると私は確信しています。

2015.02.04

JAおうみんちのお弁当

こんにちは、ma34です。

今日は、月曜日にいただいたお弁当をご紹介します!

月曜日のお昼に、以前スポ健の助教をされていたma20先生が
研究の一環でスポ健に来られるということを知り、
お昼ごはんをご一緒しましょう!ということとなりました。
海老先生にもお声がけさせていただいたところ、
こんな素敵なお弁当を手配してくださることとなりました。


これは、JA近江富士さんのファーマーズマーケット「おうみんち」さんのお弁当です。
海老先生が研究等で繋がっていらっしゃり、
いろいろな取り組みも進められているそうです。

お弁当には、滋賀県の郷土料理がふんだんに取り入れられ
(アイノイオの混ぜご飯おにぎり、赤こんにゃく。。。)
いちばんの驚きであったのは、なんと、材料は「ごま」を除いてすべて地元で採れたものであるということ。
味付けも、地元のお母さんたちの普段の味付けで、とてもほっこりとするお味でした。

お弁当を作られた担当の方々、そしてma20先生が研究でタッグを組まれているカルビーの担当の方とご一緒しながら、色々なお話を聞くことができました。
郷土料理やお野菜の話、お野菜のプロデュースや商品化の話、カルビーの「フルグラ」の話も・・・
大変興味深いお話の連続でした。

最後には、おうみんちさんの特製ジェラード(ミルク味)にフルグラをトッピングしたデザートも。
このコラボレーションは秀逸でした。普通のアイスクリームでは甘さがくどくなりますが、
ジェラードにはピッタリ。ぜひみなさんもお試し下さい。

おうみんちさんでは、ランチバイキングでたくさんの地元のお野菜を生かしたお料理が食べられるとのこと。
近いうちにぜひお邪魔しようと思います。

スポ健では、それぞれの先生方がとっても素敵なつながりをお持ちです。
そのつながり同士がどんどんとつながって、さらにいろいろな可能性が生まれていく。
昨日のお弁当タイムでは、それを間近で見せていただいた貴重な時間でした。
お話もお弁当もお腹いっぱいの、充実した時でした。

ma34.

2015.02.03

牛乳

こんにちわ、Hassyです。

先週の怒濤の博士・修士論文審査が終わり、ほっと一息・・・はつけなく、定期テストの採点などに追われています。

さて、修士論文口頭試問でab先生の研究室のMa238さんの研究内容は、「乳製品による高カルシウム摂取が、脂肪分解を促し、運動中の脂質利用を高め得る」というものでした。
食事性カルシウムが脂肪分解活性に作用する機序を学ぶことができ、非常に興味深い内容でした。

そんななか、三条市では、学校給食から牛乳を廃止する試みが試験的に実施されていますね。
http://www.city.sanjo.niigata.jp/kyouikusoumu/page00092.html

私の小学校時代は、毎週水曜日がご飯の日で、その時の牛乳に違和感を感じたのは確かです。
(でも、欠席者がいて余った牛乳を獲得するためのいわゆる「牛乳ジャンケン」には、ご飯の日であっても毎回参加し、熱くなっていましたが・・・)

Ma238さんから、以下のコメントを頂戴しました。

学校給食で牛乳を提供することには賛否両論あると思います。
ごはんにお味噌汁というような伝統的な和食の場合、
それに牛乳という組み合わせは確かに合わないような気もします。
しかし、「学校給食実施基準」における摂取基準でも、
「日本人の食事摂取基準」の推奨量の50%近くは
学校給食で摂取することが設定されています。

現在、試験的に実施されているように給食から牛乳をなくし、
代わりにその他のカルシウムを多く含む食材を
積極的に取り入れることで補う工夫がされています。
しかし、牛乳は、1回あたりに摂取できる量や
吸収率の面から優れたカルシウム摂取源であるといえます。

成長期である児童・生徒がこの時期に食事から
カルシウムをしっかり摂ることはとても重要です。
また、牛乳はカルシウムだけでなく、
たんぱく質やその他のミネラルも豊富に含んだ食品です。
給食の時間にごはんとの組み合わせが合わないのであれば、
間食のような形で取り入れることもひとつなのではないかと思います。

Ma238さん、ありがとうございます。
皆さん、色々ご意見をお持ちだと思いますが、骨量増加・筋肥大・脂肪減少に関わる可能性がある牛乳は、スポ健の研究材料として魅力的なものだと感じました。

牛乳は好きなのですが、すぐにお腹がゆるんでしまう自分の体質が悔やまれます・・・涙

2015.02.02

空閑先生、ありがとう!

先日、アドバンスト・コーチング(実習)プログラムの報告会がありました。英語の頭文字を取って、「ACP」プログラムといっております。

 

このプログラムは、「理論と実践」を教学の柱としている本学部における特徴的なものです。随意の実習プログラムで、参加要件として、スポーツ指導実習の科目を2クラス以上受講し、2つ以上の「AもしくはA+」の成績を持っていること、を明記しています。「スポーツ指導実習」でスポーツ指導の理論と実習を学び、よりその実践能力を高めるために、全学の共通基礎科目である「スポーツ方法実習」に、実習生として授業に入ります。事前学習から始め、15回の授業参加、そして報告会と密度高く、実践経験と指導力量を高めるプログラムです。2012年からスタートしたプログラムで、このプルグラムを運営するにあたって、中心的な役割を果たしていただいたのが、写真の空閑先生です。

 


空閑先生の指導を2年間受けた学生もいました。その学生は、先生から本当によく指導を受けていて、後半のところでは「指導者らしく」授業の中で、受講生を前にして指導できるまでに育ちました。ACPの実践的な学びのおかげもあったのか、見事に教員採用試験もクリアしてくれました。今後も、『空閑門下生』から、先生のように、メリハリの効いた授業実践ができる先生がつぎつぎと誕生することが期待されます。

 

空閑先生には、多くのACP実習生がお世話になり、最終報告会では多くの修了生が集まって、感謝の色紙を手渡しておりました。空閑先生、本当に長い間お世話になりました。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

先週参加したあるセミナーで、チャンスをつかむための能力開発として、『将来予測する訓練』を積んでおくことが良いという話を聞きました。その前後に、オムロン(株)の方と打ち合わせする機会があり、懇談の中で、創業者の未来を描く「SINIC理論」についてお話しを聞きました。詳しくはHPにも載っていますので、そちらをご覧ください。話題もつながる時はつながりますね。

【忠】

 

 

 

 

 

2015.02.01

アメリカ便り (16): Super Bowl

いよいよ今日から立命館でも、全学統一方式が始まります。
受験生のみなさんが、平常心で、自分の学んだことを
発揮されることを心からお祈り申し上げます。

アメリカでは、本日 2/1 は アメリカンフットボールリーグ (NFL) の
No.1 を決定する Super Bowl が開催されます。
日本人にとってはあまりぴんと来ませんが、
Super Bowl は、視聴率が50%近くあり、
アメリカ人の多くにとって、一大関心事です。
ハーフタイムに開催されるハーフタイムショウーも
有名アーティストが行うとあって、非常に注目が集まります。

今年は、ニューイングランド・ペイトリオッツと
シアトル・シーホークスで争われるのですが、
ペイトリオッツが、準決勝のインディアナ・コルツ戦で使用した
ボールの空気圧が低かったのではないかという
疑惑が持たれています。
http://www.bbc.com/sport/0/american-football/30960969

空気圧が低いと、クオーターバックがボールを投げるにも、
レシーバーが受け取るにも、都合が良いということで
大問題になっています。
一応、クオーターバックの選手は疑惑を否定していますが、
この事が、試合に水を差さないことを願っています。

それでは、また。失礼いたします。
受験生のみなさん、くれぐれもお体ご自愛ください。

<<街でよく見かける英語表現#15>>
「(ボールの空気圧)を低くする」という英語表現ですが、
"deflate" で表されます。経済状態が、縮小することを
"deflation" (デフレ) と言いますが、その動詞形です。
逆に、「空気を入れる」は "inflate" です。その名詞形が、
"inflation" (インフレ) です。