[ 2015年10月 ] の記事一覧

2015.10.11

スポ健な人 (16) : 海外インターシップ

世間では、三連休の中日ですね。
皆様いかがお過ごしですか。

今週からは、スポ健で頑張っている人を紹介する
「スポ健な人」を再開したいと思います。
今回、紹介したいのは、ハワイ大学で行われた
海外インターシップに参加した4人の学生です。

彼らは、スポ健で実施している GAT プログラムによる
アスレチックトレーナー資格 (ATC) 取得を目指している学生達です。
(GAT プログラムについては、以下を参照して下さい
https://www.ritsumei.ac.jp/shs/education/strength/global.html/ )

今回、それらの学生が、GAT プログラムの前段階として、
George 先生と共に、夏休みに、ハワイでの
2週間のインターシップに参加してきました。
その様子を、火曜のお昼休みに、英語で発表してくれたので、
私も、興味津々で、聞きに行ってきました。

発表を聞いていると、朝早くから、現地の高校や大学を訪問する
インターシップで、充実した学びを送ったことが伝わってきました。
また今回のインターシップは、Hi-ATEC (Hawaii International
-Athletic Training Educational Clinic) Program  という、
ハワイでアスレチックトレーニングを学ぶ学生を
海外から集めるという企画の
第一弾となったということも報告がありました。
今後は、立命スポ健の学生だけでなく、諸外国の学生と共に、
アスレチックトレーニングを学ぶという仕組みが非常に面白いと思います。

このインターシップには他の学生の関心も高く、30人以上の学生が
聴講し、会場となったアカデミックラウンジは熱気に包まれていました。



ぜひこれらの学生が GAT プログラムを通じて、
ATC を取得してもらいたいのと同時に、
他の学生も、どんどん海外で学んでいってもらいたいと思います。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を


2015.10.10

ダイバーシティについて考える

今日の写真は、先日能登半島まで行った時の夕陽の写真。
きれいに撮れたので、使ってみました。

ちなみに撮った場所は、「世界一長いベンチ」という名所?
確かに、端から端まで歩く気にならないほど、長かった・・・


で、今日の本題は、能登半島ではなく、ダイバーシティ。
なんとなく、思うとことがあるので、書いてみます。
いつも通り、オチまで意識していませんが。

ダイバーシティ、多様性は、ちょっと前に流行った言葉ですが、
重要性は誰もが理解しつつ、行動のできないことの一つかと思っています。
Social Inclusionという日本語での社会的包摂と言われることとも関わるのですが、
違いを理解し、その違いを受け入れていく、と言う事がダイバーシティの主です。

最近の問題意識と関わるのですが、今までの社会の中では、
唯一の理想的な回答・社会を求めてきました。
理想として有名なのが、ユートピアという言葉です。
ユートピアは日本語では理想郷とも言われますが、
社会がこうあってほしい、人としてこう生活したい、と言う事を、
言語化・イメージ化していったものです。

このユートピアは、社会や技術の発展とも密接に結びつきつつ、
社会のあり方として、多くの声の大きな意見を受け入れつつ形成されてきました。
これが大きな声が偏ったものでなくなり、違ったユートピアもあるのでは、
というあたりからゆらいでいったような気がしています。

一方で、ディストピア(ユートピアの反語)として、
ジョージ・オーウェルの1984、動物農場など、
社会のあって欲しくない姿についても色々と出されてきました。
その多くは、管理・監視される中で、希望や自由がない社会、
または、差別が強く、生まれながらの違いが社会生活に影響を与える姿でした。

で、何が言いたいかと言うと、最近の日本社会を見ていると、
多様性とは正反対の方向に進みつつあるような気がしています。
国が「一億総活躍社会」というよくわからないテーマを掲げ、
枠をはめてモノゴトを進めようとしているように思えます。
たぶん「活躍したくない」という自由や意見は封殺されるのでしょうね・・・

なぜこんな事を思うかと言うと、
男女平等社会の実現=女性が働く社会
といつの間にか言い換えられているように強く感じているからです。

社会と関わり、社会を作っていく中で、企業で働くだけが全てではありません。
地域のために活動する、と言う事も社会を作っていく中で重要ですし、
家族と言うコミュニティを支えるために活動する事も重要です。
これは、別に男女のどちらかが担うわけではなく、
両方ともに担っていけばいいですし、
そんな姿を認めていく事も広い意味でのダイバーシティの一環だと思うのですが、
どうも違うようです。

そんなあたりが気になったので、今回のネタにしてみました。

なんとなく、独り言として、満足したようなしていないような・・・
また、どこかで続きを書くかもしれません。

ではでは。
みち
北海道出張に行くので、先取りブログ。今日は木曜日ですが、忘れませんでした。今週こそ。先週・先々週共に忘れかけていて、思いだして引き返して書くというなさけない状態・・・来週も忘れずにいくぞ。予告:来週の写真は北大。

2015.10.09

深夜特急 読了

「深夜特急」全6巻を読了しました。筆者は以下のような道筋をたどります。
4巻「シルクロード」:パキスタン、アフガニスタン、イラン
5巻「トルコ・ギリシャ・地中海」:トルコ、ギリシャ、地中海クルーズ
6巻「南ヨーロッパ・ロンドン」:イタリア、モナコ、フランス、スペイン、ポルトガル、イギリス
一部船も使っていますが、基本全て路線バスを使って旅しています。この様にしてイギリスまで行けるという事は、可能だと言われれば「そうだろうなあ・・・」とは思いますが、島国の日本に生まれ育った私としては今ひとつピンと来ないなというのが正直な所です。

旅の途中、国境を越えたところで急に物価が変わる、という描写が何回かありました。その国の経済状態によってホテルやレストランの値段が明らかに変わっていたようです。ヨーロッパに向かうにつれて徐々に物価が上がっていくとの事。この本が最初に発行されたのは 1986年ですのでかなり以前の情報にはなりますが、現在同じルートをたどるとどう感じるのでしょうか。そもそも同じルートはまだ通行できるのでしょうか?当時と現在の情勢を対比したら随分変わっているだろうな、と思いました。

これは所謂「紀行文」のジャンルの作品ですが、昨年も何冊か紀行文を読みました。さくら剛さんの作品で、書店で平積みになっていた本の表紙にインパクトを受けて衝動買いしたものです。読んでみたら思いの外面白く(「笑える」という意味でも面白く)あっと言う間に読んでしまいました。ネットで書籍を検索・購入するのが容易な今日この頃ですが、実店舗に行ってみると当初目的とは別に興味を惹かれるものを見つけたり、時間が無くて保留していた事を思い出したりします。幸い草津にも南草津にも品揃えの良い書店がありますね。普段あまり本を読まない、という方もたまに立ち寄ってみては如何でしょうか。



2015.10.08

日本学術会議 総会

先週、年2回ある日本学術会議総会に参加してきました。日本学術会議とは、学者の国会と呼ばれています。役割は、将来の科学研究の有り様について議論することをはじめ、我が国の行政機関に対して、それぞれの立場から提言を行うことなどです。210名の会員(http://www.scj.go.jp/ja/scj/member/index.html)は、日本の科学者80万人弱を代表しています。学会という名の付く組織が数千ある(日本学術会議登録の協力学術研究団体1998団体)なかで会員は限られています。そのなかで、It’s meはスポーツ健康科学・体育学の代表として会員となっています。会員とともに2000名以上の連携会員(http://www.scj.go.jp/ja/scj/member/renkei.html)が、これらの活動を支えています。これらの会員や連携会員は非常勤の国家公務員という立場にあります。

日本学術会議は大きく3部に分かれており、生命科学を中心とする第二部に It's meが所属しています。また、その下に委員会・分科会があり、It’s meは生活・健康科学委員会、健康・スポーツ科学分科会に所属しています。これまでに健康スポーツ科学分科会は文部科学省及び厚生労働省に対して、“子どもを元気にするための

運動・スポーツ推進体制の整備”(平成20年)(http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-20-t62-10.pdf

)や“子どもを元気にする

運動・スポーツの適正実施のための基本指針”(平成23年)(http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-21-t130-5-1.pdf)という提言を行っています。

今回の総会では、今年6月8日に出されたいわゆる人文社会系の廃止誘導ともとられかねない文部科学大臣通知に対して公表された幹事会声明「これからの大学のあり方―特に教員養成・人文社会科学系のあり方―に関する議論に寄せて」(平成27年7月23日)(http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-23-kanji-1.pdf)についてや、今年度から創設された防衛省の研究補助金である安全保障技術研究推進制度に対して、科学研究の健全性という観点から軍事技術研究する科学者の対応について議論されました。

 

卒業生の活躍

 株式会社ドームの新本社を訪問してきました。社長様を含む同社の幹部に加えて、同社勤務のスポーツ健康科学部卒業生の阿香さんに会いました。躍進している企業での仕事は、ハードな面もある反面、充実しているということでした。スポーツ健康科学部からも、これからも多くの元気な方が就職してくれれば良いなと思いました。

2015.10.07

「志摩のあかもく」レシピの撮影。

<RecOだより131>

 以前ご紹介した「志摩のあかもく」レシピ集。
この数週間、RecOが磯の香りになる位、海老研研究員、院生が、がんばってレシピを仕上げ、
10月2日朝からいよいよ撮影となりました。レシピの中には学部のゼミ生が考案したものもあります。

 まずは、表紙の候補となる、「志摩のあかもく」そのものの撮影。
志摩のあかもくをいかに魅力的に見せるか、
この数週間、編集担当Yさんは、ずっと頭を悩ませ考えた結果、
生のあかもくにお湯をサッとかけて、透明度を高めたあかもくを、
ガラスの水槽の水に入れ、動きを出しながら撮影する事に。



 「じゃまもく」とは言わせないきれいな志摩のあかもく・・・なのですが、
すみません、私の写真では伝わりにくいですね。
トライアスロン等、数々のスポーツシーンを撮影するカメラマンJeroさんの写真では、
もっと躍動的で、本当にきれいです。



 その間にみんなで料理の準備。
料理の撮影は、タイミングがとっても重要。
段取りの善し悪しが問われます。



 また、今回は「志摩のあかもく」の魅力を引き出すレシピにしたかったので、
「志摩のあかもく」として製品化されている、乾燥、茹で刻み、粉の3種が、
おいしく、栄養的意味を持ち、かつ、使いやすい量になるよう調整しました。

 例えば「志摩のあかもく(乾燥)1/2袋」「志摩のあかもく(粉)大さじ1」
というように、あかもくだけではなく、他の材料も合わせて切りの良い分量に揃えるように調整するのは、なかなか難しいところです。
調理行程、器具、材料、全てが、なるべくシンプルになるように、
何度も何度も試作を繰り返しました。



 その甲斐あって、「志摩のあかもく」炊き込みごはん(写真)を始め
お好み焼き、佃煮、酢の物、天津丼、プレッツェル・・・と、
どれもとってもおいしいレシピに仕上がりました。
Kさん、Sさん、Mさんお疲れさま!
これからも作業が続きますが、冊子の出来上がりが楽しみです。

 このレシピと写真は、冊子完成の前に、
11月18日から東京ビックサイトで開催される、農林水産省主催の
アグリビジネス創出フェア2015(Agribusiness Creation Fair 2015)
にて展示、試食が予定されています。

 このフェアでは立命館大学のブースもあり、そこでは以前ご紹介した
京都の老舗のみなさんと開発した、アスリートスイーツ「SOY DELI」を出品します。
RecOの研究成果の東京お披露目フェアとなります。

 RecOにも「実りの秋」がやってきた、という感じです。

 ちなみに「SOYDELI」、新聞の全国版に紹介されてから、ネットの注文・問い合わせが殺到し、一時、製造が追いつかなくなったとのこと。こちらもうれしい限りです。
ab

<今週の別腹>
 酢の物に登場してもらった志摩の地蛸。
「イセエビとアワビを食べて育ったタコ」と聞くだけで、贅沢品に思えますが、
香り、噛み応え、瑞々しさ・・・本当に贅沢なおいしさです!



2015.10.06

卒論中間発表とゼミ選択

 本日、4年生は、卒業に向けて最後の難関である、卒業研究の中間報告会がありました。Motoのゼミ生は全員、それぞれの研究の新規性や意義、今どこまで研究が進んでいるかなどを1人ずつ3年生の前で発表しました!みんな意外とちゃんと発表できたので、一先ずはホッとしています!残り2ヶ月間、実験と論文作成まで時間はあまりありませんが、卒業論文を全員提出してもらいたいと思います!

 また、昨日は、2年生が来年度、3年生から専門演習のゼミ配属についての説明会がありました。ゼミの先輩である、3年生や4年生が各ゼミでどんな研究や勉強をしているのか、どんな取り組みをしていて、どんな雰囲気なのかなど、2年生がゼミ選択する上で参考になるような説明を行いました。2年生も3年生からはより専門的な知識を学んでいく上で専門分野を選択する時期になり、少しずつですが、自分の卒業後のキャリアを考える時期になってきました。よりよい選択ができればいいですね!!


Moto

2015.10.05

良い季候になりました

10月に入り、素晴らしい季候となりました。猛暑であった夏を忘れさせてくれる清々しい秋の季節です。○○の秋、といわれるように何をするにも快適で、心地よく、実りのある季節です。

大学は本格的に後期の授業が始まりました。後期は、回生ごとに大きなイベント、学修のまとめがあります。
1回生・・・ゼミナール大会
2回生・・・ゼミ選択・コース選択(今日は、オープン・ゼミ・デイ)
3回生・・・いよいよ卒論にむけた研究計画まとめ
4回生・・・卒論の仕上げ
大学院生・・・学会発表、論文仕上げなど
先生方・・・研究費の申請書(特に科研費) 学会発表 論文作成 卒論・修論・博論指導

それぞれに、力をつけるべき課題があります。課題を「こなす」のではなく、本気で向き合い、格闘する中で力がつきます。教育の醍醐味は、厳しい条件での体験・経験を積ませながら、充実と実感と成功体験を与えることと考えています。その意味で、スポーツ健康科学部の先生方は、本気で学生と向き合い、厳しい条件設定を与えながらも、成功体験まで導く指導力・教育力をもっています。安心して課題と格闘して下さい。

受験生の皆さんにとっては、夏に追い込んで勉強したことの整理、総まとめの時期でしょう。体調には十分注意しながら、この良い季節でさらに学力を磨いて下さい。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
JMOOCで、【aknr】先生、【hassy】先生が講義された「ランニングのスポーツ健康科学」を私も高校生の気分で受講しました(既に受講期間は終了しています)。二人の先生ともにそれぞれの特徴を生かした授業で非常におもしろかったです。テストで6割以上の成績を収めると修了証をもらえます。私も無事頂きました。これも小さな成功体験ですが、嬉しいですね。
【忠】


2015.10.04

アメリカ便り (50): Epilogue

早いもので、夏季休暇も終わり、立命館大学では
後期授業が始まりました。
私も、先日、無事に日本に帰国し、後期授業を行っています。

この一年間の外留を振り返ってみると、最初の1ヶ月は
ビザの関係で、大学から ID カードももらえず、
ネットも使えず、家には机もなく、
段ボールを机にしながら、ご飯を食べたり、
課題をこなしたりと、かなり厳しい生活でした。

一ヶ月を過ぎると、メリーランド州立大学の様子も分かり、
大学での環境も整い、教授陣や周りの大学院生とも
関係を構築して、落ち着いて研究することが可能になりました。

この一年を振り返ってみると、本当にアメリカの研究大学が
日本の大学と比較して、人・資金・設備において、
圧倒的に恵まれた環境にあることを実感しました。
これからも益々アメリカの研究大学は、大規模に研究資金を獲得しながら、
恐ろしい勢いで、研究を推進していくと思います。

それに引き替え、日本の大学が、人・資金・設備において劣るのは否めません。
一方で、分野によっては、環境の差にも関わらず、
何とか研究の世界で海外と戦っていっている分野もあります。
スポーツ健康科学の分野も、海外と伍して戦っている分野の一つです。
海外から見ることで、スポ健の先生方の偉大さを、
これまで以上に認識することが出来ました。
これからの日本の研究は、これまでのように何でも行うのではなくて、
選択と集中をしながら、有望な分野を伸ばしていくという形に
ならざるをえないのかな感じながら、帰国致しました。
(私が研究している「言語学」の分野は、残念ながら厳しい状況です・・・)

正直経済的には苦しい生活でしたが、
本当に充実した一年を送ることが出来ました。
今回、私が、スポーツ健康科学部設置以来初めての外留、
しかも一年間も外留を行うことが出来たのは、
快く送り出して頂いたスポーツ健康科学部の教職員の皆様や、
温かく迎えて下さったメリーランド州立大学言語学科関係者、
様々な方のご協力のお陰だと感謝しております。
個々に伏して御礼申し上げます。

これからのスポ健生活では、向こうで体験してきた経験を、
授業の中で学生達に伝えていきたいと思います。
また留学に興味があるけど決心がつかないという学生の
背中をどんどん押して、留学してもらおうと思います。

次週からは、頑張っているスポ健生を紹介していきたいと思います。
それでは、また。失礼致します。
良い休日を


<<街でよく見かける英語表現#50>>
写真のコップは、Walden 「森の生活」の作者、
Henry David Thoreau の言葉が書かれているもので、
向こうで使用していました。重すぎて、
持って帰ってくることは断念せざるを得ませんでしたが、
いつもこのカップでお茶を飲みながら、勇気づけられていました。
"Go confidently in the direction of your dreams! 
Live the life you've imagined."
「夢の方向に向かって、自信を持って歩め。思い描いた人生を生きよ」


2015.10.03

新しい事を考えるということ

さて、今日の写真は、先日、野菜収穫+お弁当づくり教室に行った時の写真。
と言っても、お弁当づくりではなく、野菜の収穫をしたハウスの写真です。

半分は仕事として、半分は楽しみとして参加。
当然、自費です。
そもそも参加するようになったのは、草津市のスクールランチ検討委員会に参加した事が縁です。
そこで、お弁当づくりの苦手な人向けのお弁当教室をやる話になって、
昨年が1年目・・・その中で収穫体験+お弁当づくりを提案してやってみたら好評で、
これが2回目の収穫体験+お弁当教室。

みんな楽しんでやっていましたし、生産者の方に好きなだけ持ってっていいよ、と言われたら喜んでいました。
特に、子どもがいっぱい収穫をしつつ・・・
「しばらくほうれん草ばかりご飯に出るね」と言ったら、
ちょっとへこんでいたりして、面白かったです。

と書きながら、まだタイトルを決めていない・・・決めずにブログを書き終わってからタイトルを考えようという実験(笑


何を書こう・・・
開講の話はきっと誰か書いたし、Jリーグによる授業の話は新聞に載ったし・・・
そもそも村井チェアマンが来て講義をした時の写真も撮ったけれど、写りがいまいち・・・

それに・・・ブログを読んでいる中心の人がどんな人だかわからずに書いていると、
誰対象の文章かもわからず・・・
グチッテイテモシカタガナイ


そうそう、思いついた!
よし、タイトルも決まったぞ!


で、新しい事を考える、と言う事の話。
昔からイノベーション(新しいものを生み出す)と言うと、けっこう限られた人が限られた範囲で考える、
と言う事が主でした。
要はコントロールできる範囲で、コントロールできる結果を生み出す、ということ。

それがここしばらくで、だいぶ変わりました。
色んな人を入れて、コントロールできない状況を作って、その中から意外性のあるものを生み出そう!
という事です。
実は、このコントロール可能かどうか、がけっこうな肝で、
昔ながらの人になればなるほどコントロールできないことへの恐れがあります。
一方で新し物好きの人は、コントロールできない状況の方が喜びがあります。

だってねぇ、予想できない結果や予想できない価値を生み出すのは、
やっぱりコントロールできない状況ですから。
こんなことを書こうと思ったのも、色々と提案する時に、
コントロールできないような事を提案すると、
中間管理職のあたりの人が怪訝な顔をする事が多い事を思い出したからです。

新しい事をやる時には楽しまなければならないですし、
多くの人の色んな意見を聞いて、より良いものを作っていく事が必要になります。
ところが、こんな楽しんで前に進める事よりも、コントロールする事でできた気持ちになる人が多いなぁ、
と思っています。
新し物好きで、自分でドツボにはまっていく私から見ると、不思議ですが・・・

最近、就学前の子どもと遊ぶ(に遊んでもらう)ことも多かったですが、
子どもとすぐ仲良くなれるのは、私が大きな子ども?かもしれません。

今日は、このあたりで。
ではでは。
みち
書いてほしいこと募集中!というのをここに長々書いていて、追記しなきゃいけないことをみつけ、反転して文字読んで書こうとしたら・・・当たり前ですが・・・書いたものが消えました(笑)ついでい追記しようとした事を忘れました(笑)

2015.10.02

幻の名著

バイオメカニクスの分野の「幻の名著」を紹介します。Winters と Woo 編著の "Multiple Muscle Systems" です。この本は当初 1990 年に出版されました。執筆陣には当時の第一線の研究者が名を連ねています。ほぼ全員がビッグネーム揃いの蒼々たるメンバーですが、一部の名前を抜き出しても、Alexander、Bobbert、 Crisco、 Ettema、 Feldman、Flash、Hasan、Hatze、Hinrichs、Huijing、van Ingen Schenau、Latash、Levine、Loeb、McMahon、Morgan、Mungiole、Pandy、van Soest、Winter、Yamaguchi、Zahalak、Zajac、といった名前が並びます。それぞれの分野を切り拓いて構築して来られた方々です。そしてその多くが今も現役で精力的に仕事を続けられています。

分野としては筋・腱・骨格系のバイオメカニクス、そしてモーターコントロールに関する書籍です。内容は非常に豊富で、私もこの本から多くを学んで来ました。また論文の中で引用されることも多いので、該当分野の論文の References をよく見ると結構な頻度でこの書籍が挙げられていると思います。正しくこの分野の「名著」だと思います。

では何故「幻」か?というと、この本は一度絶版されたのです。研究者の観点からは非常に非常に貴重な書籍ですが、当初マーケティング的に上手く行かなかったのかもしれません。いずれにしても、私が学生の頃には「非常に有名で良く引用されているけど現物が無い」という状態で、まさしく幻の名著、でした。私はどこかの図書館で借りて、コピーを取った物を大切に(無くさない様に、破らない様に)使っていました。

それが再び販売される様になったのが2011年です。何かの折に気付いて即注文しました。実際に本物を手に取った時は少し感激しました。現在からすると25年前の本ですが、内容は全く色褪せること無く、今現在の研究の為にも非常に有益な情報が山盛りになっています。開くと面白くてついつい読み進めてしまう一冊です。

それぞれの分野にこういう特別な書籍があるでしょう。そういった本は購入してじっくり読むと勉強にもなり、将来は宝物になるかもしれません。