学内は、新入生歓迎イベントで盛り上がっています。
そして上級生らは様々なサ-クルが色とりどりのユニフォ-ムを着て新入生に声をかける1年間で一番賑やかな時期です。
新入生らは、「体育会は厳しいから嫌だけど、週1~2回の活動をするところなら・・・」と体育会から逃げる学生もいれば、「俺は、テレビでライスボウルを見てパンサ-ズに入部を決めた」と受験に合格し士気高く自らアメリカンフットボ-ル部員に声をかけている学生もいるそうです。
一方、背広姿で統一のネクタイをして、「体育会ラグビ-部です。私と汗を流しませんか~」と勧誘する姿も。
ラグビ-部、格好いいな~。
体育会の学生にとってこの期間だけは、「先輩・後輩めっちゃ仲いいよ。・・・ほらこんなに~」と上級生とタメ口で話したり、お昼を食べに行く?といった甘い誘いなど盛り沢山の方法で勧誘しています。
知人に聞くところ、大手国立大学体育会では、1週間続けて晩御飯をおごるのは当たり前のようで、歩留まり率は10%以下だとか。
凄い出費だと思うのですが、選手の数は戦績に繋がってくるので当然のことだとか。
例えば、アメリカンフットボ-ルは11名で競技が行われますが、選手が11名だとオフェンスとディフェンスの両方を行うことになります。
また1名でも怪我人が出れば、それこそ大変~。
また1回生はル-ルも知らないし、体力もない。
よって最低60名以上の選手がいないと1部リーグでは戦えない。
パンサ-ズのように大学日本一になるためには、60名では足りない。
マネジメントスタッフはじめ、トレ-ナ-、アナライジングスタッフ(分析班)など多くの「影の部隊」も必要になってくる。
結果的には150名という大組織を作らなければならない。
だから団体競技の部員たちは必死に声をかけています。
写真に示すような1名の新入生に複数の部員が取り囲み、チームのいいとことを最高の笑顔で伝えることが出来るのがチ-ムの力。
やはりこういった積極性が女子ラクロス部の戦績に繋がっているのかなと感心しています。
一方、自動車部の松田君は衣笠(法学部)からの応援部隊(写真)。
自動車部は部員が少ないから、勧誘よりも自動車部のPRしかできないな~と。
昔は、理工学部の部員が大勢いた体育会。
頑張れ、体育会自動車部!
立命館大学体育会にとって厳しいのは練習拠点の分散化。BKC、衣笠、柊野、OICという4つのキャンパス(練習場)での活動です。
皆、「体育会」と一括りで言うけど、チ-ムによって文化も運営方法も異なってくる。
また指導体制も予算も異なります。
新入生の勧誘活動を観て、各体育会チームの戦績や運営体制(伝統)を左右するのは、スポ-ツを科学することよりも、まずは「部員(選手やスタッフ)の数」だと改めて勉強しました。
今回学んだこと:「立命館大学体育会の発展・競技力の向上は、部員の数を増やすこと」