[ 2018年04月 ] の記事一覧

2018.04.10

ブログ担当最終日

 三月末から暖かい日が続き、昨年と比べると「桜の季節」が日本全国を早く過ぎ去りました。
 四月に入って暖かい日と寒い日が交互にやって来て、体調管理に苦慮しているのではないでしょうか。
 本州に来てから「衣替え」のタイミングに苦慮しています。今朝は昨日と同様に少し肌寒い気温でしたが、日中は20度を超えて、五月中旬の気温になるようです。まだまだ冬服が衣装ロッカーに残ったままです。

 桜は散ってしまいましたが、立命館朱雀キャンパスの北の通りにハナミズキが綺麗な花を咲かせています。間もなく、新緑が眩しい季節到来ですね。


 スポ健ブログも最後の担当となりました。ブログを担当させて頂いた当初は、最終回を別の職場で迎えるとは考えてもいませんでした。任期途中の異動となり、スポーツ健康科学部の先生方や学生の皆さんにはご迷惑をおかけする事を、ブログをお借りしてお詫び申し上げます。

 この二年間、スポーツ指導実習や教職に関する講義を担当させて頂きました。特に教職を目指す学生さんには、教員採用試験対策などに関わらせて頂き、この二年間で多くの学生さんが教職へと進まれました。
 学校教育の成果(評価は様々な角度で測られますが)を高めるためには、教員一人一人が指導力や人間力などの力量を上げる必要があります。大学での教員養成の期間や教員として就職してからの研修など、その時期(課題)に応じて研鑽を積む必要があると考えています。
 教職を目指す、または教員となった方々に対して、今後とも微力ながら支援する事が出来れば幸いです。

 学内兼務として木曜日午後にスポ健の講義を二コマ担当させて頂きますので、学生の皆さんとは講義を通じてお目に係れる事を楽しみにしております。
 この一年間、拙いブログを読んで頂きまして、ありがとうございました。

【司】表紙は自宅近所の公園に咲く「芝桜」です

2018.04.09

オリエンテーションでのACTIVE5

先週の木曜日までオリエンテーション期間でした。金曜日から、授業がスタートしました。

新入生は、学部・研究科で学べることにワクワクしている様子が感じられます。
「色んなことが出来るのでどこから手をつけたら良いか迷ってしまいます!」
という声も聞きました。

まずは、最初の一歩を踏み出して、どれからでも試してみてください。

オリエンテーション期間に、学部の学生団体の紹介がありました。
その時間に、スポーツ健康科学部の先生が中心となって進めている

文科省COI アクティブ・フォー・オール拠点
  http://www.activeforall.jp

で開発された、「ACTIVE5」 を紹介してもらいました。

  
特長は
その1
3世代(親・子・孫)で同時にできる 「個人でも、集団でも楽しめる」

その2
健康維持のために基本的な5種類のエクササイズが3分でできる

その3
続けていればカッコよく上手くなる!

下記に詳細とレッスン用のビデオがあります。
是非、お試ししてもらい、元気に、アクティブになってください
  http://www.activeforall.jp/active5/

スポーツ健康科学部の学生、院生、教職員にはマスターしてもらい、指導者ライセンスも取ってもらいたいと考えています。自らがアクティブになり、まわりも元気にさせる、スポ健ファミリーを目指します。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
  
3年間、事務局を支えてくれ、事務室をまとめてくれたM川事務長が、BKCの理工学部の事務長に異動となりました。M川事務長、ありがとうございました。新しい事務長に、石Nさんをお迎えすることになりました。石Nさん、よろしくお願いします
【忠】

2018.04.08

オランダの観光名所

3月末で日本に帰国ですが、よくよく考えると、オランダでほとんど観光らしきことをした事がなかったことに気がつきました。
で、慌てて幾つか訪問したので、今回はオランダ国内の観光名所をまとめていくつかご紹介したいと思います。

まずはオランダ最大の都市であるアムステルダム。ここは今滞在しているマーストリヒトから電車で2時間半以上かかるため、なかなか行くきっかけを作ることができませんでした。

アムステルダムは人口80万人の都市であり、経済そして文化の中心でもあります。
オランダの大企業が本社をおくだけでなく、ゴッホ美術館やアムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)アンネ・フランク(一家の隠れ家)など様々な観光名所もあり、年間約500万人がアムステルダムを訪れるそうです。



我々も観光客のようにクルーズ船に乗って、運河をつうじてアムステルダムの市街を観光した後、Rijksmuseumで多くの名画を鑑賞してきました。


次に、、オランダと言えばやはりチューリップです。アムステルダム空港ではお土産用にすでに検疫の検査を受けたチューリップの球根がたくさん売られているのが目につきます。
マーストリヒトから北に来るまで1時間半ほど運転すると到着するリッセに、キューケンホフ公園があります。キューケンホフ公園は「ヨーロッパの庭」と称され、世界で最も有名な庭園の一つだそうです。
https://keukenhof.nl/en/



まだ開園して間もなく、そこまで多くの訪問者はいなかったのですが、寒さが続いているせいか外のチューリップはまだ満開とまではいきませんでしたが、室内の温室空間で育っている花々を鑑賞することができました。


もう一つ、オランダと言えば、、風車です!
風車の歴史を学びにキンデルダイクに行ってきました。

キンデルダイクの風車は合計19基あり、大がかりな治水体系の一部として1740年頃に建設されたそうです。1997年にはユネスコの世界文化遺産に登録されました。



風車は基本的にはそとから眺めるのみですが、2つの風車は特別に中が博物館となっており、中に入って見学が可能です。風車の仕組みやその歴史について勉強することもできるようになっています。
我々が訪問した日はまだ少し肌寒い感じがしましたが風車の近くでその迫力を感じると興奮で一気に体が暖まりました。

かなりざっくりとした紹介になりましたが、ご覧のとおりオランダにも沢山の魅力的な街が沢山あります。

satoshi

2018.04.07

ようこそ立命館大学へ

 新入生の皆さんご入学おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。希望の大学・学部で、新たな環境のもとで、今後の人生を決定することになるかもしれない学問、友人、師など多くの人との出会いが待ち受けていると思いますし、きっと豊かな学生生活を築くことができると思います。

 これまで慣れ親しんできた環境とは異なり、自炊をはじめ生活が一変し、また大学でもこれまでとは比較にならないほどの自由が与えられ、戸惑うことが多いかと思います。自由という言葉には、大人になったというある種の開放感といった魅力を感じます。高校時代までの様々な制約・規則のもとでは自由に行動したいといった、自由を求める気持ちが時には反抗的な態度として衝突の原因になったりしたかもしれませんが、自由を実現するには結果の自己責任が伴いますし、その覚悟と共に、知識や能力、判断力、実行力などが必要となります。また、自己の自由だけでなく、当然他者の自由も尊重しなければいけません。そのためにも社会の一員(大学構成員)として自覚と規律が求められます。

 これからの4年間、健康に留意し、試行錯誤があるかもしれませんが、目標を持って自己管理能力を身につけ、勉強にクラブ活動にと思う存分自由を謳歌し、有意義な学生生活を送ってくれることを期待しています。(老ブロガー・ハル)


<ではいつものようにゼミ生(院生)からの歓迎メッセージです>

 新入生の皆さん!スポーツ健康科学部ご入学おめでとうございます。私もこの度大学院に入学しました。学部入学当初から考えていたスポーツ心理学を学びたいと思い、3回生からこのゼミを選択しました。卒業論文では、スポーツ選手の幼少期の記憶といった原体験と競技活動レベルとの関連性をテーマに研究を進めました。大学院でも原体験について更に掘り下げた研究を行うこと、また部活ではラクロスをやっていたので、以前から興味のあったメンタルトレーニングなど様々な視点で研究していきたいと考えています。一緒に頑張っていきましょう。



2018.04.06

そして時は動き出す

どうも!「講師」から「授業担当講師」に肩書きが変わったHitomiです。
新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
先週今生の別れのような記事を書きましたが、なんとブログはまだあと2回残っています!苦笑
そろそろしつこいでしょうが、いっそ飽きてもらったほうがこちらもすっきり終われるので、どうぞ最後までお付き合いください。



少し時間が経ってしまいましたが、新入生オリエンテーションの様子もyoutubeで拝見しました。
皆さん相変わらずで、笑っちゃいました。今年度のスポ健も頼もしい限りですね。
「教員紹介」初見時の個人的見どころです。
・スーツの偉い先生方+なわとびのギャップ(ngn先生のただ物ではない感がすごい…)
・去年よりパワーアップした恋ダンス。あれ、ダンサーズ増えた!?
・nao先生の声量にただただびっくり。年齢おいくつでしたっけ!?
・Joe先生の熱さと後ろ3人の温度差を楽しむ10秒間。Jin先生、せめて顔上げて!(笑)
・安定のスポ健特戦隊。新メンバーホワイト、いきなりセンター(新任助教への洗礼?)
・去年の教育の真似したな!(笑)「ん」かと思ってわくわくしてたら最後美味しいところをかっさらってった敦先生
カット部分も加えたディレクターズカット版を熱望します。


こちらもなんとか新しい環境に慣れてきました。
芸能人プロデュースの入学式にも参加しました。もはや式というよりコンサートでびっくりです。



学生のアイデンティティを高める仕掛けが盛りだくさんで、各校趣向を凝らして独自性を打ち出しているんだなぁと実感しました。

私は別の学科になるのですが、現在の所属学部にもスポーツ・マネジメントコースがあります。
混乱してたまに行く場所を間違えそうになりますが、歓迎会では「スポ健の○○先生は僕の後輩だよ!」「○○先生と以前仕事してたんだ!」とたくさんの先生から声をかけていただきました。
嬉しく思うと同時に、スポ健の先生方の知名度の高さ、そしてスポ健のすごさを改めて思い知りました。
このご縁を大切にして、学内でも研究交流していきたいです。

立命館大学では、今日からいよいよ授業開始ですね。
親入生の皆さん、スポ健では他の大学では受けられない面白い授業がたくさんありますので、ぜひこの機会を有効に使って様々な知識を学んでください。
在校生の皆さんも、心機一転、ここからさらなる飛躍を期待しています。
実は私も今から初授業です。新しい顔ぶれにドキドキしていますが、一緒に頑張りましょう。

スポ健には毎週木曜午前に顔を出します。たぶん古巣の辺りをしれっと歩いていると思うので、授業の話、研究の話、雑談…用事があってもなくても、見かけたら気軽にお声かけください。喜びます。

皆様、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

Hitomi

2018.04.05

早いですね

こんにちは、shinoです。

早いもので桜もあっという間に散り、
桜の木には青々とした葉が見えてますね。



今週から新学期が始まります。
先立って、新入学生のオリエンテーションや、入学式が行われました。

私は今年度、初めて1回生のクラスを受け持つことになりました。
毎年、1回生に対しては基礎機能解剖論の講義で顔を合わせていますが、
今年度はクラスを受け持つということで、
新入生オリエンテーションから参加しました。

日曜日に第1回のクラス懇談会があり、AA、オリターが企画してくれ、
お互いに自己紹介をしました。




続けて、火曜日に第2回、昨日、水曜日に第3回と懇談会が行われました。
私は第1回と第3回に参加しました。

新入学生は、日曜日にかなり緊張した面持ちで、大人しい感じだったのですが、
水曜日にみんなと会うと、緊張した顔も少なく、
1回生どうしも、AAやオリターの上回生に対しても、気さくに話している姿が印象的でした。



この3日間で上回生達が考えてくれた企画でかなり緊張もほぐれて、
落ち着いてきたんだと思います。
これで、リラックスした良い状態で明日からの講義に入って行けそうです。

さすが上回生です。

彼らも昨年、入学した時に上回生から手厚いサポートを受けたのでしょう。
自分たちも新入学生に対して、できるだけのサポートをしてあげようと、
一生懸命取り組んでいることが素晴らしいと思います。
1年経つとかなり頼もしくなりますね。



スポ健の良い伝統として続けていって欲しいと思います。

この調子で新学期を楽しく、頑張って過ごして下さい。

2018.04.04

初々しい桜

いよいよ新年度がスタートです。
1年ぶりに、1回生の小クラス(基礎演習)を担当することになりました。どんなクラスに成長していくか、楽しみです。

小集団クラスに入ってくれる、オリターやAAと呼ばれる先輩(学生生活や勉学の支援メンバー)たちの力添えが、かなりのものです。
(初日のIクラス、26名全員が揃いました!オリター・AAの余念のない準備のもと、
いい感じでオリエンテーションが進んでいきました)

(ここから関係づくりがスタート。初々しくドキドキの感じです)

翌日は、みやこめっせで入学式。

1回生には、オリターやAAから宿題が出されていました。それは、入学式に、みんなで連絡を取り合って記念写真を撮ること。私が担当しているIクラスも、しっかりと撮影できたようです。

いろんな特徴を、その人の好さとして認めあえるようなIクラスになってくれることを、今年もまた願いたいと思います。
The Important thing is not to stop questioning,
  Curiosity has its own reason for existing ”
    ── Albert Einstein ──

ippo

2018.04.03

希望の春

 新年度がスタートしました。自分の夢の実現に向けて、決意を新たに大学生活を迎えた新入生の皆さんが多いと思います。また、在校生の皆さんも学年が一つ上がり、上回生のとしての自覚が持てている事と思います。
 昨日は入学式でしたね・・。昨年と比べて桜の開花が早く、平安神宮の桜も「花吹雪」状態ではなかったかと思います。
 「思います」・・・ということで、4月からスポーツ健康科学部を離れて、朱雀キャンパスにある一貫教育部に勤務していますので大学の入学式には参加しておりません。
 スポーツ健康科学部の皆様方とは、高大連携等で良好な関係を築けて行ければと思っております。
 皆さん、附属学校教育の活性化にご支援・ご協力下さい。よろしくお願い致します。

 新入生オリエンテーションや入学式の状況は分かりませんのでお任せするとして、先週の大津の桜を紹介しようと思います。

 大津にあります「琵琶湖疎水」の桜を観に出かけました。三井寺周辺の桜と合わせて、満開の状態で「見事」でした。
 昨年も同時期に訪れましたが、全体的に蕾状態でした。今年の桜は開花が早く、強い風にあおられて花びらが舞い、とても綺麗で幻想的でした。疎水の入口の方向を見渡すと、滋賀県の母なる「琵琶湖」がその雄大な姿を見せておりました。


 大津市内の商店街、電気店の看板証明の上に、ツバメが巣を造り、子育て真っ最中。新しい命が元気に育っています。
 希望の春、スタートです・・・。

【司】

2018.04.02

学部新入生歓迎式典

新年度がはじまりました!

 昨日、満開の桜のもと、希望に満ちた新入生が集まってきました。
 

新入生歓迎式典の冒頭に学部長として挨拶させてもらいました。
我々、教職員のメッセージは、

  それぞれが望むキャリアに進むため
  自らの可能性をこの学部で磨き上げて欲しい
    ということです。
 
 
そのために、4年間で学んで欲しいこと、成長して欲しいこと、そしてこれからの世の中の動向の中で、『プロフェッショナル』として活躍し、成長し続けることなどを話しました。

 身につけて欲しい力は、
 『未来を拓く力(創造する力)』

 そのためには、
 ①問題を見つける力(考える力)
 ②解く力(論理的な思考力)
 ③諦めない人間力(知・徳・体)

 を磨くことを伝えました。

 入学初日に、このような話しを聞き、

『スポーツ健康科学プロフェッショナル』宣言
立命館大学スポーツ健康科学部・大学院同研究科の一員として
ヒト・ひと・人を科学し
人々の健康と幸福 世界の平和に貢献するとともに
未来を拓くプロフェッショナルになることを
ここに宣言いたします

   

 に署名し、その裏面に、今の時点での夢・目標を記入してもらいました。

   

 真剣な眼差しで、記入していました。そこで記載されたものが見事に達成されるように、
スポ健ファミリーである、教職員、院生、学部生、卒業生、保護者の全がサポートしていきます!
新入生のみなさん、遠慮なく、話しかけ、相談してください。

 プロフェッショナル宣言のあとは、スポーツ健康科学部の先生方による、教員紹介がありました。
コースごとに分かれて、楽しいパフォーマンスをしながらでしたので、新入生の緊張もほぐれたようです。

 実りある4年間になることを心から願っています!

 *歓迎式典の様子は、下記のYouTubeでみることが出来ます。是非、ご覧下さい。
    https://youtu.be/IBzNIpACrnQ

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
 先週、学部1期生、2期生と、東京・新橋で同窓会をさせてもらいました。
 
 
 それぞれに、思い描いたキャリアを進んでいます。彼ら、彼女らの新入生の時のことも思い出しながら、成長、発展とさらなる飛躍に心が弾みました。卒業生の元気、そして活躍は本当に嬉しいです。今年は、各地を訪問して、同窓会をします。是非、お声かけ下さい。
【忠】

2018.04.01

修士課程のインターンシップ



オランダも冬は雪が降ります。ただ、今年は雪が積もっても翌日には溶けてしまう事が多く、雪景色を楽しめるのは一瞬です。

さて、今回はインターンシップについてご紹介します。オランダの修士課程における研究活動はスポ健とは大きく異なることが幾つかあります。

マーストリヒト大学のDepartment of Human Biologyでは、修士課程の大学院生は「インターン」として約6カ月の間、博士課程の院生に張り付いて研究のサポートを実施し、その経験に基づいて修士論文を書き上げます。
マーストリヒト大学ではこれを「インターンシップ」と呼ぶようです。

スポ健の場合は修士課程の院生が独立してそれぞれプロジェクトを立ち上げることが多いかと思いますが、Dr. van Loonの研究室では基本的には独立した研究プロジェクトを実施するのは博士課程の院生の役割となっています。
インターン修士課程の院生の数が10名を超えることもあり、1人の博士課程の院生に対して2〜3名の修士課程の院生が張り付くことになります。

博士課程の院生にとっては知識レベルの高い修士課程の院生がサポートに入ってくれることで研究の実施がかなりスムーズにはなりますが、同時にインターンの修論を書き上げるサポートもその担当の院生が全て請け負います(その結果、指導教員の作業量はぐっと減ります)。

これも博士過程の教育カリキュラムとなっているようで、博士課程の院生はインターンへの研究指導を通じて教育力やリーダーシップ能力を向上させていくのです。

ちなみに博士課程の院生はほぼ独立して臨床試験を独立して実施することができます。採血などの医療的行為は日本では看護師さんや医師免許を持つ先生など、資格を有する方による実施が法的に定められていますが、オランダでは院生が一定のトレーニングを受けると各自が研究実施の範囲内で採血を行うことが許可されています。



筋組織を採取するバイオプシーという試技も以前は博士課程の院生が実施していたようですが、現在は医師免許を有する博士課程の院生が全ての実験のバイオプシーを実施しています。

僕もアメリカにいた時はテキサス州ではポストドクターとしてバイオプシーの実施が許可されていましたが、こういった臨床実験における安全基準の設定や状況は国ごとに異なり、また同じ国内でも大学によっても異なるようです。
効率性と安全性のバランスだと思いますが、明確な議論も難しいトピックです。

さて、担当の院生は被験者のリクルートから被験者への事前説明、実験の実施からデータ管理、そして学外から定期的に第三者機関による監査が来た際のモニタリングへの対応など、同一実験に関わる全ての作業を全てこなします。
このように研究に関わる一連の作業を全て経験することで、その研究分野に関する深い知識とスキルの獲得が可能となります。

ただ同時に特定の分野のみにすべてのエネルギーを集中してしまうため、ときには他の分野に対する興味を失いがちになります。
そういった意味でも毎週行われている研究室内のミーティングでそれぞれの院生の研究に関する情報を共有し合うことが重要となります。

satoshi