[ 2018年07月 ] の記事一覧

2018.07.11

オリックスバファローズのビジネスを学ぶ。

こんにちは。

この間の日曜に、いつも私がスポーツを通じた社会貢献活動に一緒に取り組んでいる、
伊丹アスリートクラブ主催のスポーツビジネス視察ツアー2018で京セラドーム大阪に
行ってきました。


このツアーでは、普段観ることのできない京セラドーム大阪のゲームデーの
舞台裏を観て、オリックスバファローズのチケッティングとファンクラブグループを
統括する山本さんに、そのビジネスについて伺い、教えていただき、その後、
バファローズ vs ホークスのゲームを観戦するイベントです。

プロ野球チームのビジネスについて実際に観て、学んだ後でゲームを観戦すると、
それまでは気にならなかったことが気になったり、気づかなかったことに気づいたり。



立命館大学スポーツ健康科学部からも1回生を中心に積極的な学生諸君が参加。
山本さんにサッと手を挙げてなかなかいい質問をしていました。

そして、一行を統括するのは、ぼくの学部、大学院を通じての教え子、佐藤慎一君です。

積極的な学生たち、そして社会人として活躍しながら、社会貢献にも取り組む卒業生。
なんだかいろいろ嬉しくなってきました。

私に限らず、立命館大学スポーツ健康科学部の先生方は、いろんな分野にネットワークを
持っています。
そんなネットワークを積極的に活用して学びを深めるのもスポーツ健康科学部での
学び方の一つです。


Apollo


2018.07.10

したいこと。できること。

4回生+過年度生のみなさん、卒業論文の進捗状況はいかがでしょうか。

就職活動が一段落し、本腰を入れ始めた人もいるでしょう。
就職活動と並行しながら、テーマ決めに焦りを感じている人もいるでしょう。

私はいつもゼミの学生たちに同じことを言います。
「自分が『本当に』したいテーマが見つかった時点で、卒業論文は4割終わっている。
次に、それが『できるテーマ』であった時点で6割終わっている」

ゼミ生は、どうしてテーマが決まった時点で4割も終わっている?と怪訝そうな顔をします。
ここで大事なことは、「テーマが決まった」ではなく、「本当にしたいことが見つかった」
です。卒業論文は卒業要件ですから、決まらないと卒業論文は執筆できず、そうなると
必然的に卒業はできなくなるため、どんな形であれテーマは決まるものです。
ただ、それだけでは4割もは終わっていません。
「本当にしたいこと」が見つかれば、モチベーションは持続します。その意味で、4割が終わっています。

次に、少々難問が待っています。
「したいこと」が「できること」か、という問題です。

まずはじめに、どんなに「したいこと」でも、すでに多くの研究がしつくされ、知見が得られて
いれば、「したい」研究にどのような意味を見出すのかが問われます。

2つ目に、「したい」研究に倫理的な問題を含んでいる場合は、実施が困難です。
例えば…
実験等であれば、協力してくださる対象者の方に、身体的な危険が少しでもある場合。
インタビューや対話であれば、「話す」「語る」ことにより、協力者の方に精神的な
ダメージ・つらさを与える場合。

その他にも「できる」を成立させる要件は、かかる費用のことなどいろいろありますが、
どの教員も、この倫理的な側面に対し非常に慎重に考えます。
その結果、どれだけ学生が「したい」と思っても「できる」からは外れてしまいます。

早い時期から卒業論文に向けて取り組み、準備してきた学生は、この「したい」が強く
「できない」ことにがっくりと肩を落とすことも少なくありません。
また、テーマを一から考える、「したい」と「できる」のバランスにナーバスになる
人も出てきます。卒業論文へのモチベーションを下げてしまう人もいます。

そんなときは、思考の転換をしてみてほしいと思います。
「できること」を「したいこと」に近づける工夫をしてみてほしいと思います。
もちろん、少しでも興味があることが大前提の「できること」の中に、わくわくすること
がないか、これって社会にどんな風に役に立つだろうか、こんなことわかれば楽しいだろうな、
などなど、「できること」の中に、きっと「したいこと」も隠れています。

「したいこと」と「できること」が完全に重なることが一番いいのでしょうが、実際は、
「したいこと」と「できること」のせめぎ合いとバランスだと思います。

今年度の卒業論文提出まで、残すところ、ちょうど5か月になりました。

「たかが卒論、されど卒論」
30年も昔、自分の人生でまた読み直したくなるような、卒業論文を書きたいと、
繰り返しつぶやいてきた言葉を思い出します。

みなさんも、楽しみながら、今後の人生で「大切に」「愛せる」卒業論文を
仕上げてください!

2018.07.09

保護者との懇談

先週は、猛烈な大雨でした。近畿地方でも避難指示が多くの地域で出されました。

JRも、とまった区間が多く、先週木曜日の夕方から金曜日、そして土曜日にかけて全学で休講となりました。

みなさまのところで被害が出ていないことを願っています。

下記の写真は、BKCで開催しましたオープンカレッジでの様子です。

  

副学部長のMOTO先生にコーディネイトをしてもらい、学部生、院生の3名に登壇してもらい、「学生生活・キャリア」についてパネルディスカッションを行いました。

スポーツ健康科学部でどのような学びがあり、生活があり、そして将来のキャリアをどのように描いているのか、について学生・院生として語ってもらい、それを保護者のみなさんに直接聞いてもらうという内容です。
このパネルディスカッションのあと、3つのグループに分かれて、保護者の皆さんから、直接、学生・院生に聞きたいこと、教職員への要望なども出していただき、懇談をいたしました。

普段はなかなか聞けないこと、直接触れられない情報にも接していただくことを願って、毎年、6月頃に開催しています。我々としても、直接に保護者の皆さんからご意見を頂く貴重な機会となっています。

保護者のみなさんの関心は、やはりキャリアにありますが、「この学部にきて楽しそうにしています」という声も多数きくことができ、ホッと安心することもできました。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
1日キャンパス、というのも大学で展開しています。全国47都道府県を、教職員で分担して6月から7月にかけて回っています。今年は、香川県と青森県を担当させていただきました。大学がでむいて、大学の様子をつたえ、保護者の皆さんと直接お話しできる非常によい機会となります。両県とも非常に素敵な懇談が出来ました。お子様を起点として、「立命ファン」になって頂いていることも感じられ、嬉しい限りでした。
 写真は青森からの帰りの飛行機から撮影した富士山です。
   
【忠】

2018.07.08

ヨーロッパスポーツ科学学会(ECSS)

7/4〜7/7の日程でアイルランドにおいて、ヨーロッパスポーツ科学会(ECSS)が開催されました。ECSSはスポーツ科学分野において最大規模の国際学会であり、スポ健からも多数の教員や大学院生が参加しています(私は残念ながら参加できず。。)。
http://ecss-congress.eu/2018/18/index.php


GOTO研究室からも博士課程前期課程2年のItoくん、Maruくんが参加し、口頭発表にチャレンジしてくれました。また、他研究室からも口頭発表に積極的にチャレンジしています(写真はItoくんおよび忠先生の研究室の博士課程前期課程2年Uenoくんの発表の様子です)。大学院生、特に、博士課程前期課程の大学院生が口頭発表に臨むことは他大学では一般的でないかもしれませんが、スポ健では珍しいことではありません。私も以前は、「博士課程前期課程の大学院生に国際学会での口頭発表は荷が重い」と考えていました。一方、最近数年間でこの考えは完全に変わり、現在では、国際学会での口頭発表は「事前に準備すれば十分に対応できる」「チャレンジすべき最高の舞台」と感じています。




大学院生が国際学会でチャレンジする様子は、学部生にも頻繁に紹介しています。その効果(?)でしょうか、「国際学会で発表をしたい」「先輩のように、自分の研究成果をスポ健から世界に発信したい」という目標を掲げる学部生も増えています。「最先端の施設・整備」「優れた教育・研究環境と高度な研究活動」「グローバルな視点」などスポ健の強みを活かし、学生が自ら一歩足を踏み出し海外での発表に挑戦をする姿は教員からみても頼もしい限りです。今後も彼ら・彼女らの挑戦を全力で支援したいと思います。

学会期間中、他大学の先生方からも「立命館頑張ってるよ!!」と写真を送っていただきました。その中の何枚かをアップします。




GOTO

2018.07.07

ボルシア・ドルトムント&シグナル・イドルナ・パルク1

みなさん、FIFA(サッカー)ワールドカップをご覧になっていますか?
日本が決勝リーグに残り一気に話題性が高まりました。
スポーツビジネスでは「勝敗に関わらないマネジメントの必要性」が謳われる一方で、
一時的とはいえ、「勝利」が爆発的な話題性と人気をもたらすというのも事実です。
その一方で、「敗戦」はその国に大きな落胆をもたらします。
今回のワールドカップの大きなニュースの一つとして、
グループリーグでドイツが予選リーグで敗退したことは挙げられるでしょう。
これは、サッカー大国ドイツではどれほどのビックニュースになっているのでしょうか。
そしてお世話になっているケルン体育大学の先生方はどれほど落胆されていることか、
と少々気の毒な気持ちでいました。
その流れで、ケルン体育大学に訪問した2016年夏、
足を延ばして訪れた、ボルシア・ドルトムント(ドルトムント)の本拠地、
ジグナル・イドゥナ・パルクを思い出しました。

長くなりそうですので、今週と来週で「クラブとスタジアムの概要」
「スタジアム内部の施設」に分けて記したいと思います。

クラブとスタジアムの概要です。
ドルトムントは、1909年に創設された
ドイツ、ブンデスリーガの一部リーグに所属するサッカークラブです。
2010年シーズンからは、香川真司選手がこのドルトムントで活躍されています。
シグナル・イドルナ・パルクは、収容人数が約81,000人(ゴール裏25,000人の立見含む)です。
甲子園球場の収容人数が約47,000人、2018年現在、
サッカースタジアムとしては国内最多の収容人数の日産スタジアムが約72,000人ですので、
シグナル・イドルナ・パルクがいかに大規模なスタジアムであるかお分かり頂けるでしょうか。
シグナル・イドルナ・パルクは、FIFAワールドカップの試合会場としても使用されていますが、
通常のブンデスリーガの試合であっても、熱狂的なファンで満席になります。

アウェイチームのサポーターに「座席」は与えられず、
(最初の写真の左側の)限られたゴール裏の立見からしか応援できません。
安全面からなのか、座席など与えないという意思が強いのか、
アウェイチームの応援立見場所は、鉄の囲いで囲まれています(2つ目の写真)。
日本では、プロスポーツのチケットであっても、
ホームのチケットを完売させるにも一苦労の場合があります。
プロスポーツが日本では、考えられないことですね。


スタンドの座席にも表れているように、ドルトムントのイメージカラーが黒と黄色、
そしてマスコットは、黄色と黒を基調とした蜂の「エマ」です。
スタジアムに併設されるショップを観てもチームカラーやロゴ、
マスコットキャラクターが統一されています。
どちらに正解があるかはわかりませんが、
ここ数年日本のプロスポーツチームでは「○○シリーズ」と銘打って
、様々なユニフォームで試合が開催されます。
その時々でグッズとしてのユニフォームは売れるのでしょうが、
経年的に続けた結果、最近では異なるデザインのホームのユニフォームを着たファンがいるため、
統一感のない応援スタンドが見受けられます。


スポーツマーケティングの分野では、
1990年代ごろから一つのリーグや一つのチーム・クラブを
一つの「ブランド」として研究が進められています。
ドルトムントのようにチームマネジメントが有能なクラブは、
チームのブランドマネジメントにおいて、
チームカラーやマスコットの展開がブレていないように思います。


今回このブログを書くに当たって、
ドルトムントのオフィシャルホームページを訪れたところ
もちろんホームページもイメージカラーで統一されているのですが、
ドルトムントの日本語のホームページがあることに驚きました。
ヨーロッパの海外チームがアジアマーケットを視野に入れていることは既知の事実ですが、
独、英、日、仏、中に並んで、日本語のホームページが用意されています。
香川選手の影響もあるのでしょうか。
そういえば、
海外の研究者と春先にサッカークラブの国際化について話をしたことを思い出しました。
クラブの国際化に「選手」の影響をも少なからずあるようです。
Jリーガーのグのクラブも、大変有名な海外の選手たちがプレイするようになりました。
Jクラブの国際化も近い将来あるのかもしれません。

ドルトムントの日本語ホームページhttp://www.bvb.jp/


写真はシグナル・イドルナ・パルク
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#つづく
#試合観戦にはいつもご縁がない
#スタジアム訪問時、香川選手は日本で代表戦

2018.07.06

P3 の最終発表 etc.

こんにちは、嶋村です。一昨日からの雨で昨日の夕方から大学の授業が休講になっているようです。僕が住んでいる京都でも左京区や右京区などの地域では河川の増水や土砂崩れの危険性があるため避難勧告・指示が出ている地域もあるようで大変です。鴨川もこんな感じになっていました。いつもストリートミュージシャンがいたり川岸に座ってのんびりしたりする三条大橋付近ですが、これはちょっと怖いですね。



というわけでお互い今週末は気をつけましょう。


さて天候も大変ですが、今週から P3 の最終発表が始まりました。(僕は見てないですけど)ワールドカップの中継と発表の準備が重なった学生さんが多かったらしく、寝てないという人も何人かいたようです。けど「ワールドカップの心配より、オタクの単位を心配した方がいいですよ」と言ってあげたい発表もいくつかありました(笑)


僕はといえば、自分の論文に加えて先週末くらいから発表原稿を見て欲しいとメールでファイルを送ってくる人が多くてちょっと困っています。もちろん添削して指導するのが僕の仕事ですが、もうちょっと前もって相談にきて欲しいですね。。。ギリギリになっていきなりワケのわからない長文の内容で持って来られても、英語ができているかどうか以前の問題でこっちが困ります。なので、もう少し計画的に、他の授業の課題との兼ね合いも考えて持って来て欲しいです。Procrastinate するのは学生の特権だと思いますが、残念ながらそれは責任と実力を伴います。。。自分のことをしっかり把握して Procrastinate してください。


って、文句ばかりですが、最後に今週の発表の様子を載せておきますね。円陣を組んで気合いを入れているグループもありました。ワールドカップでは、日本は敗退したそうですが、P3 では、あまり多くの人が「敗退」しないことを願っています。。。


2018.07.05

7月になりました。


こんにちはshinoです。

7月になりました。
梅雨や台風でまだ雨が続いています。
なかなかすっきりしませんが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

大学は春期授業も今月で終わりです。
学生は定期テストの準備やレポートに頑張っていると思います。
同じく、我々教員もより一層忙しくなってきました。

そんな中、私は、相変わらず、
週末に、スポーツドクターとして、どこかのスタジアムや競技場に行っています。

先週末も、なでしこ女子サッカーの試合のマッチドクターとして出務していました。

先週末は、本日と違って、天気は快晴で良かったです。

試合開始は午後2時でした。
こんな日に注意しないといけないのは、なんと言っても熱中症です。

風はそこそこ吹いていましたが、試合が近づくにつれ、気温は上昇し、
試合開始前より運営スタッフは、かなり気にしていました。



試合自体は大きな怪我人が出ることなく進行し、問題なく無事に終了しました。




しかしながら、
大会スタッフ数名と選手に、熱中症様の症状が出てしまいました。

医務室で休ませ、身体の冷却、水分や塩分摂取を行いました。
病院受診のタイミングを逸しないように、注意深く観察します。

熱中症は、症状が進行していくので、経過をしっかり観なければいけません。

全員、熱中症が悪化することなく、病院受診も必要ない程度で落ち着き、
少しずつ改善してきました。ホッとしました。


これから皆さんも、
イベントやスポーツ現場で熱中症に注意しないといけない機会がたくさんあると思います。
水分、塩分の補給、無理せず休みを多めに入れるなど、しっかり予防に努めて下さい。

もし、熱中症になったかも・・・と思ったら、
たかが熱中症と、軽視しないで、しっかり状態をチェックし、
何か気になることがあれば、早めに医療機関へ受診して下さい。

熱中症だけでなく、事故や怪我のないよう注意し、
夏を楽しく過ごしましょう。



2018.07.04

女子相撲インカレ!!

こんにちは。


さて、この間の日曜日に、自慢の教え子の一人、佐野芳尚君が副部長を
務める相撲部の応援に行ってきました。
女子相撲のインカレ、第6回 全国学生女子相撲選手権大会。


女子相撲の団体戦は3人制。
団体戦に出場するのは三大学で、日大3チーム、朝日大2チーム、
そして立命館が1チーム。
立命館の女子部員は3人…総力戦。
そんな中で立命館大学は団体優勝の座を奪還しました。


個人戦では、
野崎舞夏星さん 軽量級優勝 無差別級三位
今日和さん 重量級 無差別級優勝
松本渚さん 中量級三位


みんなよく頑張りました。


最上回生の野崎舞夏星さんの取組みからは毎回、気迫が満ち溢れています。
1回生の松本渚さんは今回、三位ではありましたが、相撲の取り口がなかなかいい。
これからに期待しています。


郡上八幡での全国大会、全日本選手権での大活躍を祈念します。


野崎舞夏星さんと松本渚さんは、スポーツ健康科学部の学生。
今日和さんは国際関係学部の学生。


学生スポーツの目的は、人として成長することです。
勝ちを目指して努力するプロセスを通じて、みんな成長していきます。
勝ちは結果。
それが立命館スポーツの誇りです。
そして、彼女たちは、いうまでもなく、一人の立命館大学の学生として
日々の学生生活を送っています。
彼女たちは、日ごろ、ゼミ、クラスで勉学に励み、ゼミやクラスの友人たちの
応援を受けて相撲でも頑張っているのです。



彼女たちの闘う姿から勇気をもらい、真摯な笑顔に元気をもらいました。
ぼくもまだまだ頑張りますよ。


彼女たちの姿をイギリスでドキュメンタリー番組にしようとMat率いる
撮影クルーが同行しています。
Matも彼女たちにインスパイアされた一人。
きっと素晴らしいドキュメンタリーができることでしょう。


ところで、相撲部のみんなは、ボート部主催のRitsレガッタにもクルーを
組んで参加してくれている仲間。
ボート部もこれからインカレ、全日本。
頑張りますよ。

Apollo

2018.07.03

古きよきもの

私の暮らす堺の伝統産業は、刃物・自転車・染物です。

鋼(はがね)の包丁は、だんだん使われなくなり、ステンレスが主流になってきています。
鋼は錆びやすく、敬遠されがちですが、やっぱり鋼の包丁の切れ味は抜群です。
ハンドル部分は朴の木(ほうのき)が一般的で、刃とハンドルをつなぐ口輪部分は、牛の
角でできています。自分の手にぴったりはまるものを探せば、切れ味と重なり、さらに
心地よく切ることができます。菜切(なっきり)、ペティ、出刃、刺身、この4つがあれば
家庭での料理にはほぼ対応できます。それぞれ、食材にあった包丁が作られてきたことに
感心します。本当に使いやすい。

家の近くに石津川という川があります。私が幼い時には、ここで染物の洗い作業がされて
いました。染めた生地の洗い流しをする作業ですが、川を汚染すること、川の汚れ、工場
の減少などによりその風景は姿を消しました。日本てぬぐいで有名な「毛穴(けな)町」
すぐ近くにあり、数件の工房が残っています。主に、さらしや日本手拭い、風呂敷を制
および製作しています。

日本てぬぐいは本当に便利です。
私たちが幼いころ、おしめには日本てぬぐいが使われていました。
今は、いろいろなオムツが販売され、若い人にはピンとこないかもしれないですね。
ただ、私の日常には日本てぬぐいが多く登場します。ぬか床の空気調整のために掛布とし、
お風呂での洗い、食材の水絞り、など用途は様々です。中でも、体を洗うには優しく
最適な布です。化繊のゴワゴワしたタオルは、確かに汚れをこすり落としますが、必要な
油分までもを取ってしまいます。日本手拭いはきめが細かいので、こすり落とさず、吸着
させて落とす感じがします。

大判でしっかりした風呂敷は、隅をくくり合わせて買い物用マイバックにしています。

古いものがだんだんとなくなり、便利な新しいものに変わっていきますが、古いものの中
には便利なもの、工夫次第で楽しく使えるものがたくさんあります。新しいものの便利さ
の恩恵も受けながら、古いものの価値も残したいと思います。



2018.07.02

藍星賞

 いよいよ蒸し暑い夏がやってきました。
 みなさん、体調管理にはくれぐれもご注意下さい。

 スポーツ健康科学部・大学院同研究科には、「スポーツ健康科学会」という組織があります。
   https://sites.google.com/view/spoken-gakkai/
 スポーツ健康科学に関連する学術の研究と普及を目的として、2010年から発足し、立命館大学スポーツ健康科学部の教員、学部生、院生から構成されています。

 この学会にて、『藍星賞』という表彰制度を設けました。先日の学会総会で表彰式を行いました。
研究部門、教育部門、国際部門、社会連携部門において、顕著な成果を収めた若手を対象としています。

     

2017年度の受賞者は次の通りです。
1.研究部門   大塚 光雄(立命館大学スポーツ健康科学部 助教)
2.教育部門   岡松 秀房(立命館大学スポーツ健康科学部 特任助教)
3.国際部門   西条 正樹(立命館大学OIC総合研究機構プロジェクト研究員 )
4.社会連携部門   藤本 雅大(立命館大学スポーツ健康科学部 助教)

表彰内容は、次の通りです。
https://sites.google.com/view/spoken-gakkai/藍星賞

4名の素晴らしい若手研究者をモデルにして、学部生、大学院生が活躍してくれることを願っています。

本年度も募集(自薦、他薦)しますので、「我こそは、彼こそは、彼女こそは!」という若手研究者のご推薦、自薦をお待ちしています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
食マネジメント学部の開設記念行事にて、『美味礼賛』の言葉が紹介されました。
「どんなものを食べているか言ってみたまえ。君がどんな人か言い当ててみせよう」
「食」というのが栄養学的な観点にとどまらず、歴史・文化・社会的な観点から反映されていることを示していています。「食」も奥深いものです。
【忠】