[ 2018年12月 ] の記事一覧

2018.12.21

「が」と「の」の話

こんにちは、嶋村です。今年もあと少しになりクリスマスが終わるとあっという間に正月になって、また一年が始まりますね。今年は僕にとってあまりいい年ではなかったので、来年は良くなって欲しいと思っています。


さて、先週は研究会で三重大学に行ってきました。三重大学は僕がアメリカから帰って来てから最初に勤めた大学で一年かしかいませんでしたが、若手の言語学者が多く今でも時々友達と研究会を開いて今お互いがやっている研究を話し合っています。


今回は僕が発表担当だったので、先週書いたように新幹線でスライドを作りながら名古屋経由で三重大学に行って来ました。ちなみにどんな話をしたかと言うと、多分みんな興味無いでしょうが(笑)、日本語の主格・属格交替という現象について話して来ました。「なんやねんそれっ」ていう声が聞こえてきそうですが、例えば、「(昨日太郎が買った)本」のような関係代名詞(丸括弧で囲った部分)の中の「が」(主格)が「の」(属格)に随意的に交替する現象を指します。なので「昨日太郎の買った本」とも言えるはずです。他にも交替できる環境はあるのですが。。。さてこのような文法現象は日本語に限ったものではなく、例えば、トルコ語、ウイグル語、サクハ語などのいわゆるチュルク諸語の言語だけでなく、南米で話されているケチュア語やグアムあたりで話されているチャモロ語にも似たような現象があります。「「が」が「の」に替わるのがなんなんだ」って言う声も聞こえてきてそうですが、この違いは言語学的に非常興味深いもので、これまでたくさんの研究者がこの現象を研究してきました。まずこの現象が面白いのは、上代日本語の痕跡が見られるところです。皆さんは古文で「係り結びの法則」という文法を習ったことがあるとおもいます。「か」などのある一定の助詞が名詞にくっ付けば、動詞の活用が已然形になったり連体形になったりするやつですね。現在日本語はそのような文法を持っていないとされていますが、上代日本語では係り結びが起こっていた関係代名詞のような構文の中にその名残を見ることができます。例えば、伊勢物語で、「男の、着たりける狩衣の裾を切りて、歌を書きてやる(男が、着ていた狩衣の裾を切って、歌を書いて送った)」という一節があります。上代日本語では、関係代名詞のような文の中で今の「が」に相当するものは「が」と「の」のどちらでも現れることができました。「が」や「の」がくっ付くの名詞の意味や特性などによってどちらにするか決まっていたということらしいですが、昔の日本語は「が」と「の」の区別ががなく主語マーカーとしても所有マーカーとしても両方が使えたようです。現代でもちょっと古い表現で「誰(た)がために(誰のために)」とか言ったりすることがありますよね。現在では「が」が主語マーカー、「の」が所有マーカーと完全に住み分けでができています。誰も「大幅にバスの遅れた」とは言いませんが、関係代名詞のような一部の環境では、「大幅にバスの遅れた理由」というように今でもそれが出来ます。ちなみに一部の九州方言は「大幅にバスの遅れた」みたいなのが言えるそうです。不思議ですね。ちなみに最近の若い人はどんどん主格・属格交替ができなくなってきているようです。言語は変化してきますからね。もしかしたらこのブログを読んでくれている人の中で「大幅にバスの遅れた理由」が受け入れられない人がいるかも知れません。


まあ、こんな感じで他にもたくさん不思議なことはあるのですが、今日はこの辺にしたいと思います。さて、主格・属格交替の論文を今書いているのですが、この論文から旧式の樹形図のパッケージを使っています。言語学では、言語の構造を表すために樹形図を書くという話は以前したと思いますが、LaTeXには樹形図専用のいろいろなパッケージ(アプリみたいなもの)があります。最近ずっと tikzqtree(か forest)というのを使っていたのですが、どうも形が気に入りませんでした。いろんなことができて非常に描写力の高いパッケージなんですが、形がダサいので今回から旧式の qtree に戻しました。今週の写真ですが、左が tikzqtree で右が qtree。皆さんはどちらが好きですか?(笑)できることは減ったのですが、シンプルでいいかなって思ってます。て、この話をしたのはブログに載せる適当な写真がなかったからです(笑)


ではではまた。

2018.12.20

今年の授業ももう終わりです。


こんにちは、shinoです。

もう12月の半ばを過ぎました。もうすぐ今年も終わります。早いですね。

大学も次週月曜日で一旦終了し、年末年始の休みに入ります。

今週は、先週のブログでも書きましたゼミナール大会本選がありました。
他曜日担当の先生もブログで書かれると思うので、
詳細はお任せして、私のクラスの学生たちの発表について少し書きます。

私のクラスは、1チームが本戦に出場しました。
健康運動科学分野からです。

分科会前の予行練習の時は、結構不安を感じてましたが、
本番では全く違っていて、しっかり元気よく発表してくれました。

(shino)20181220-01

とても良い発表でした。

何よりも、最初から最後まで
みんなで楽しそうに作業をしていたことが印象的でした。

ゼミナール大会は、これからいろんな研究や勉強をする上で、
その楽しさを分かってもらうことが大切です。

残念ながら、賞を獲得することはできませんでしたが、
研究の楽しさを少しは分かってくれたのではないかと思っています。

この気持ちを忘れないように、学生生活でいろいろなことにチャレンジして欲しいです。

お疲れさまでした。よく頑張りましたね。

(shino)20181220-05
(shino)20181220-02


今週はもう一つ報告したいことがあります。

ゼミの1期生である新岡君が、私のところに遊びに来てくれました。

彼は、学生の時からカヌー競技の日本代表選手として活躍していました。
現在は滋賀レイクスターズに所属し、東京オリンピック出場を目指して頑張っています。

大きな怪我もなく、今のところ順調に経過し、
ベスト記録も更新し、オリンピック代表がいよいよ現実的になってきたとのことでした。

非常に頼もしいですね。

彼は滋賀レイクスターズの社員として働きながら、
空いている時間(早朝や夜間)を使ってトレーニングに励んでいるそうです。

まず、怪我なく、競技ができていることに嬉しく思いました。

是非ともオリンピックに出場できるよう頑張って欲しいです。
オリンピックに出たら応援に行こうと思っています。

(shino)20181220-04


その新岡君が所属している滋賀レイクスターズからのお知らせです。

滋賀県からの委託事業として、滋賀レイクスターズが、
次年度から続くスポーツメガイベントに参加してくれる
ボランティアスタッフを募集しているそうです。

2024年には滋賀県で国体もあります。


皆さん、せっかくなので、一生に一度のスポーツイベントに
どんどん関わっていきましょう。

興味のある方は、
添付したチラシを参照してください。

(shino)20181220-06


よろしくお願いします。


2018.12.19

第9回 スポーツ健康科学部ゼミナール大会 FINAL!!

こんにちは。

今日は、スポーツ健康科学部の1回生たちが、この秋学期を通して
取り組んできた基礎演習の集大成、
「スポーツ健康科学部ゼミナール大会FINAL」でした。

今年で9回目です。

「FINAL」では、先週の分科会で、
「スポーツ科学部門」「健康運動科学部門」「スポーツ教育学部門」
「スポーツマネジメント部門」そして「英語部門」のそれぞれから
選ばれたファイナリストたちがそのプレゼンテーションを競いました。

 (Apollo)20181219-01

内容は確かに粗削りではありますが、それは当然のことです。
大学に入って、初めてみんなでチャレンジした論文の作成なのですから。

しかし、テーマの設定や、目的を明らかにするための方法は、
とてもユニークで、「なるほど、面白い」と思わせるようなもの
がたくさん見られました。。

 (Apollo)20181219-02

研究は、どの分野の研究でも、自然科学でも人文社会科学でも、
どんな方法の研究でも、量的研究でも質的研究でも、社会に貢献するもの
でなければなりません。

そのためには、社会を知り、問題を見つけ、それを解決することが
必要です。

そうであってこそ、人々の幸せの実現に役立つことができます。

しかし、実は、これらの姿勢は、学生諸君が社会人になっても求められる
ことなのです。

多くの学生諸君は、いずれ、就職し働くことになりますが、社会に存在
するあらゆる組織は、それぞれの領域を通じて、社会に貢献する存在です。
言い換えると、社会に貢献する、すなわち、人々の抱える問題を解決し、
ニーズに応えることなくして、顧客を得ることはできません。
顧客を獲得できなければ、利益を上げられず、健全な財政運営は不可能で、
消滅するしかありません。

すなわち、社会人になるということは、社会の組織の一員として、
人々をハッピーにする一翼を担うということなのです。
また、誰もが「生き甲斐」「働き甲斐」を得たいと考えますが、それは、
自分の仕事が社会に貢献していてこそ感じられるものなのです。

いくら給料が高くても、それだけではむなしいものですよ。

そのためには、社会を知り、問題を見つけ、それを解決することが必要で、
ほら、これは論文を書く、研究するプロセスと全く同じです。

ですから、1回生のみなさんには、スポーツ健康科学部での勉強、研究を
通じて、単に知識を身に着ける、ましてや卒業に必要な単位を取るため
だなんて、近視眼的なことを考えずにでっかいスケールで日々の
学生生活を送ってほしいのです。

これは、スポーツ健康科学部のすべての教員の願いです。

今日書いたことは、ゼミナール大会の舞台裏で、ハッシーこと、橋本先生と
語り合っていたことを私の言葉で述べさせていただきました。
橋本先生、有意義な会話をありがとうございました。

 (Apollo)20181219-03

最後の写真は、私の担当するクラスから優秀賞に選ばれたグループのみんな
との記念写真です。
みんな、ええ顔してますね。
アカデミックアドバイザーの裕也君、栞奈さん、ありがとうございました!!

Apollo

2018.12.18

障がい?特性?個性?

最近、「障がい」に関する様々な書籍が刊行されています。
障がいに関する書籍は、コンスタントに発刊されていますが、
このところ、発刊数は多くなってきているように思います。

やまゆり学園の事件、出生前診断のさらなる簡便化、優生保護法への批判など、
ひとの生命が他に委ねられる、あるいは、他がひとの生命を決めてしまうという
あり方に対する危惧であり、警鐘の表れでもあると思います。

「選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子」
出生前診断を受けて、異常がないと言われ生んだ子は、21トリソミーである
ダウン症だった。女性は、医師とその医院を提訴する。その過程で、母体保護法
(旧、優生保護法)の歴史を知る。
望まぬ出産、危険のある出産を阻止する方法が必要だと訴えてきた一部の女性たち。
誤診により望まぬ生を受け苦痛に苦しんだわが子に対する損害賠償を求める両親。
お腹に宿ったひとつの命は、いったい誰の命なのか、考えさせられる。

「運命の子 トリソミー:短命という定めの男の子を授かった家族の物語」
2013年の発刊であるが、「第20回小学館ノンフィクション大賞」受賞作である。
総合病院から依頼され、13トリソミーの赤ちゃんとその家族と共に歩む小児外科医の
記録である。心臓の奇形、脳の発達阻害などにより、多くの子が1歳までに死亡する。
出生前診断に対する議論が進む中、「命の選択」を深く考えさせる書である。

この他にも、様々な角度から、障がいに関する書籍が出ています。
「発達障害に生まれて-自閉症児と母の17年」という、自閉症児と母との
ていねいな歩みについて書かれたもの。

「発達障害 生きづらさを抱える少数派の『種族』たち」という、発達障がいの
人たちの特性をわかりやすく解説した書。

ひとの命のあり方が問われる中、手に取ってみてはいかがでしょうか。

2018.12.17

りつき君

先日、りつき君を連れて、ダンマツさんが来てくれました。
現在、育児休業中ですが、その前は、スポ健の事務室で、バリバリかつきめ細かく働いてもらっていました。

  [aikoa]20181217

昨年の夏は、ダンマツさんと、Tマサ助教と3人で、アメリカ横断、弾丸、GAT受け入れ先開拓ツアーにも、しっかりと同行いただき、その成果も着実に実ってきています。

それにしても、半年をむかえた「りつき」君のなんとかわいらしいこと!
みているだけでも、ほのぼの幸せになります。りつき君、訪問ありがとう!
あと18年したら、スポ健ファミリーの一員として、「あいコア」で学んでくれていることを夢見ています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先週は、関西スポーツ推進振興協議会が立ち上がりました。その設立総会に、一般社団法人大学スポーツコンソーシアムKANSAI(KCAA)として参加させてもらいました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38731260Q8A211C1LKA000/?n_cid=SPTMG002
【忠】

2018.12.16

卒業論文の提出

12/13(木)は卒業論文(卒論)の提出締め切りでした。今年度私のゼミでは13名が卒論を執筆し、
無事に全員が提出しました。

スポーツ健康科学部の学生は1回生の基礎演習、2回生の研究入門などの小集団の授業において
論文や研究計画書を書く方法を学びます。卒論はこれらの学びを経て取り組むわけですが、
これまでの授業の中で取り組んできた課題と比べても完成までに長い時間を要する大変な作業です。

卒論を完成するまでに数ヶ月かかり、その間に様々なことが起こります。今年度もいろいろありました(笑)。なお、実験実施からデータの解析、論文の執筆に際しては大学院生がサポートをしてくれています。毎年感じますが、卒論執筆の一連の作業を通して大学院生が大きく成長します。特に、博士前期課程1回生の大学院生はちょうど1年前に卒業論文を書いていたのですが、今回はしっかりと4回生をサポートしてくれました。その姿は非常に頼もしく、卒論執筆時から1年間での成長を改めて感じました。

卒論を作成する上で最も重視することは、「自分で計画をたてて、最後までそれをやり抜くこと」です。研究を行う上ではデータの新規性や独創性は重要ですが、卒論においては時間をかけ卒論という一つの作品を創り上げること自体に大きな意義があると感じています。4回生には、「最後まで手を抜かずに頑張りなさい」「(卒論の内容は数年経ったら忘れますが)妥協せず頑張ったことは自分への自信として心の中に残ります」という2点を繰り返し話してきました。写真は卒論提出後の1枚、皆良い笑顔です。

GOTO




2018.12.15

キャリア企画


11月の終盤から3回生を対象にスポーツ健康科学部独自のキャリアセミナーが開催しています。
第一弾として、NHKのM様と、JR西日本グループのT様とを講師としてお迎えしました。

(ゆ)20181215-01


NHKときいて何を思い浮かべるでしょか?
JR西日本グループと聞いて何を思い浮かべるでしょうか?


今回のゲストのお二人からは、
この会社はこんなことも手がけていたのか、
という私たちが知らない事業をご紹介いただきました。

参加者からの質疑応答にも大変ご丁寧にご回答いただき
講演後も学生たちの輪の中に入ってコミュニケーションをとってくださいました。


業種の異なる企業の方にお話をいただきましたが、
内容を突き詰めてると、手段こそ異なるものの
どのようにして社会をより良くするのか、社会に貢献するのかという
共通の理念が見えてきます。


授業でもたびたび取り上げていますが、
1993年のJリーグの誕生は
「スポーツでもっと幸せな国へ」という新し概念をこの国にもたらしました。
今回は、あえてスポーツとかかかわりのない企業の方にお話をしていただきましたが
鉄道、電波、スポーツとプラットフォームが異なるだけで、目指す方向は同じだと感じます。

(ゆ)20181215-02


今回のお二人のお話からお仕事に対して、
大変だという言葉やネガティブな発想は一切見られず、
本当に楽しいというという思いが伝わってきました。
そして、人々の役に立つことが嬉しく、
やりがいにつながっていらっしゃるとおしゃっていました。

お話は少し変わりますが、
このセミナーのために東京でTさんと打ち合わせをした際、
面白いところがあると紹介された丸の内にある
「鹿屋アスリート食堂」で昼食をとりました。
スポーツ栄養学に則ったメニューが展開されており、
東京2020の影響が強いと推測するのですが、
ここ数年、東京にいるとメガスポーツイベントが開催されることを
関西にいるよりも実感することが多く、
アスリート食=健康というイメージが世の中ではやっている、
あるいは定着している印象を受けました。
また、産学間の事業展開にも様々な形がることを知り、刺激を受けました。

鹿屋アスリート食堂の詳細はこちら https://www.asushoku.com/index.php 


#Mさん、Tさんありがとうございました。
#京都駅辺りにできるといいな、
#「立命館アスリート茶屋+R」とか。


2018.12.14

Beamer とゼミナール大会の話

こんにちは、嶋村です。今日はいつのより早めの更新です。なぜそうなったかと言いうと今日は今から出張で研究発表しに行くからです。そしてゆっくりそのことについて書きたいのですが、もう行かないといけないしまだスライドができてません。あはは。。。いつも学生には早め早めの準備をと言っているのですが。。。


しかし心配無用。今日のトークは今書いている論文の一部なんですが、僕は前にも言った通り LaTeX を使っていて、TeXShop でその論文のコードを別のファイルにコピーしてちょこちょこっといじるだけで「あら不思議」とスライドに変わってしまいます。LaTeX で作るプレゼン用のフォーマットは Beamer というんですが、文書クラスを \documentclass{article} から \documentclass{beamer}(\ と出ていますが、これはバックスラッシュです)として、あとは適当に消したり足したりしてフレーム分けするだけでそれなりのものが出来ます。僕ぐらいになると多少ギリギリでもそれなりのクオリティのものができるわけですね(笑)。というわけで新幹線の中でちょっとスライド作りしたいと思います。


ところで発表といえば、今週ゼミナール大会の分科会がありました。僕は英語部門の審査を担当しておりまして、参加してきました。まあ月並な言い方ですが、頑張っているところもあればイマイチなとこもあって、結局いろいろでした(笑)。けど頑張っているグループは本当に良かったと思います。僕は自分が1回生の時にこんな風に発表できたかというと疑問です。。。


ちなみに今日の写真はその様子です。来週はファイナルだそうで、分科会を勝ち上がったグループが発表するということで、それにも僕は参加します。。。朝早いけど。。。


あ、そろそろ行かないと。。。すみません、今日はこの辺で。


2018.12.13

ゼミナール大会分科会


こんばんは、shinoです。

先週末からかなり寒くなりましたね。
急な気温の変化で体調は崩していないでしょうか?

今週水曜日に、1回生基礎演習の授業で次週行われるゼミナール大会本選に向けて、
予選会となる分科会が行われました。

スポ健にある4つのコースグループのうち、
研究内容テーマ別に分け、
それぞれの研究成果を発表するのがゼミナール大会です。

1回生は、1年の学びの集大成として、
秋セメスターからこのゼミナール大会の準備に取り組んできました。

この大会を通じて、研究とはどんなものかということから学んでいきます。
最終的には4回生の卒業論文につながる第一歩となるものです。

私は、健康運動科学分野に所属しているので、
健康運動科学分野のテーマに関する分科会に、
審査員として参加しました。

細かいところは、まだまだ勉強する必要はありますが、
テーマは斬新で、アイデアに富んでいるものも多く、
非常に面白かったです。
みんな、よく勉強していました。

このゼミナール大会の準備に時間をかけ、みなで考えたことで、いろいろ感じたことがあったと思います。

なぜそうなるのだろう?と、思ったことが、
次の研究につながっていきます。

この興味を継続させて、来年度からの学びをより充実させて欲しいと思います。

次週はゼミナール大会ファイナルです。
このような場所での発表も、たいへん良い機会だと思います。
しっかり準備して頑張って欲しいです。

私の担当するクラスからもファイナルに進出するチームがありました。
嬉しかったですよ。次も頑張って!!


4回生は本日が卒論の提出最終日です。

みなさん、おそらく無事に提出できていると思います。
お疲れ様でした。

最後に口頭試問がありますので、
この勢いで気を抜かず、最後まで突き進んでください。


2018.12.12

USFスポーツキャンプ in 滋賀 Autumn 2018が開催されました!!

こんにちは。

この間の土曜日と日曜日、立命館大学びわこ・くさつキャンパスを会場に、
USFスポーツキャンプ in 滋賀 Autumun 2018
が開催されました。

 (Apollo)20181212-01

このUSFスポーツキャンプは、一般財団法人United Sports Foundationが
主催し、小学校3年生から6年生を対象に行われる宿泊型のキャンプです。

このキャンプで子どもたちは、メジャースポーツとマイナースポーツ、
チーム競技と個人競技などを考慮して選択された複数の競技を経験します。

 (Apollo)20181212-02

今回のキャンプでは、野球、サッカー、バスケットボール、アルティメット
スポーツの四競技のすべてに、キャンプに参加した85人の児童がチャレンジ
しました。

これらの競技を教えてくれる先生は、元プロ選手や元日本代表選手です。
今回、野球は元メジャーリーガーの大家友和さん、サッカーは元プロ選手の
齋藤竜さんから。
バスケットボールは元日本代表の小畑亜希子さん、アルティメットスポーツは、
元日本代表の久保和之さんから。

 (Apollo)20181212-04

また、このキャンプでは、スポーツに挑戦するだけではなく、4つに分かれた
チームごとにユニフォームや応援歌を作成したり、ボランティアとして参加
した外国人スタッフによる英語アクティビティに取り組んだりと、友だちも
たくさんつくります。

こうして子供たちは、楽しみながら運動能力を高めながら、社会性を身に
着けていきます。

こんな素晴らしいスポーツキャンプですが、このキャンプ、6月に始まる
企画の作成から講師依頼、後援依頼、フライヤーの作成、参加者募集、
ボランティア募集、関係各所とのやり取り、メディアへのリリース、運営
マニュアルの作成、キャンプ本番の運営までのすべてを、USF事務局の指導を
受けながら、スポーツ健康科学部のインターン3名が担いました。

彼らは今、後援いただいたスポーツ庁や滋賀県、大津市、草津市、京都市の
各教育委員会、そしてスポーツ健康科学部に提出する実施報告書を作成中です。

今回のキャンプの開催に協力いただいたすべてのみなさんに心から感謝します。

このインターンシップは、来月の総括事後研究でのインターンによるプレゼン
テーションで終了します。

この8か月にわたるインターンシップは、確かにハードな局面もありますが、
スポーツイベントを企画運営するすべての要素を学ぶことができるだけではなく、
社会とのかかわりを持つことによって、そこに生ずる社会的な責任とは
どのようなものかを学ぶこともできます。
それは彼ら一人ひとりの成長に繋がります。

 (Apollo)20181212-03

また、このキャンプはおよそ30名のボランティアによって支えられていますが、
今回のキャンプでは、その内の約20名がスポーツ健康科学部の学生たちでした。

子どもたちと時間をともに過ごしていると、本当に予期しないようないろんな
ことが起こりますが、また彼らの輝く笑顔に様々な苦労は報いられ、癒され
ます。

あなたもスポーツ健康科学部で、スポーツイベントのすべてを学べる本格的な
インターンシップにチャレンジしませんか。

立命館大学の教員としては、こうした社会に貢献できる有意義な取り組みに、
立命館大学が貢献できたことを誇りに思います。

Apollo