[ 2019年02月 ] の記事一覧

2019.02.18

立命館慶祥中学・高等学校 訪問

2月6日、7日と立命館慶祥中学・高等学校を訪問してきました。立命館慶祥中高への訪問は毎回楽しみにしていますが、今回は、北海道らしい冷え込みに遭遇しました。特に、2日目の2月7日は、82年ぶりに最高気温がマイナス11度。まさに記録的な冷え込みでした。そんな中でも、気持ちの良い、明るく元気な生徒の皆さんに出会えました。
  

初日のスポーツ健康科学部の学部紹介には、中学3年生から、高校2年生までの約90名が参加してくれて、質問も多数してくれて、スポーツ健康科学部の魅力を十分に伝えられたと感じています。今回、立命館慶祥中高の訪問をFBにて紹介したところ、2期生で立命館慶祥出身の竹内くんが、会いに来てくれて、竹内君からも学部の良さをメッセージしてくれました。そのメッセージを聞いたときに、卒業生の成長も感じ、さらに嬉しい気持ちになりました。

 

2日目は、昼休みの時間に、教職員の皆さんと懇親会をさせてもらい、学校での取り組み、これからのアイデアなどを聞かせていただきました。その後、来年度スポーツ健康科学部入学予定の高校3年生との懇談をさせてもらいました。写真は3名ですが、もう1名は現在、留学中で卒業式前に帰国のようです。いずれにしても面談した3名は、それぞれにしっかりとしたキャリアイメージをもって、スポーツ健康科学部に進学してくれることが分かり、今から非常に楽しみです。立命館慶祥、ならびにスポーツ健康科学部の卒業生で、職員の加藤君も、別件用務で来校しており、新入生懇親会に参加してくれ助けてくれました。

 

新入生懇談会の後、模擬講義を約90名の前でお話しさせてもらいました。楽しい時間を共有させて頂きました。多くの生徒さんに、スポーツ健康科学を理解してもらい、関心を持ってもらいました。

進学してきてくれるのを楽しみにしています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>> 
北海道2日目の夜は、立命館慶祥中高の保健体育の先生方と懇談させてもらいました。課外クラブ活動の新しいカタチについても議論させてもらいました。こちらは引き続き議論を深めていくことになりそうです。
【忠】 

2019.02.17

研究成果を現場に活かす取り組み

研究室では年間を通して様々な実験(研究)を行っていますが、それとは別に本学の運動部所属のアスリートに対する科学的サポートにも取り組んでいます。特に、インテグレーションコア3Fには低酸素室が設置されていますので、この施設を利用した「低酸素トレーニング」を積極的に導入しています。低酸素トレーニングというと以前はマラソン選手など持久性スポーツ種目の選手に対してのみ使用されてきたのですが、研究を通して、球技種目の選手など10秒以内のパワー発揮を短時間の休息を挟んで繰り返す「間欠的なパワー発揮能力」の改善に有効であることが明らかになりました。さらに、低酸素トレーニングの恩恵とは縁がないと考えられていた陸上競技の短距離種目の選手を対象にした研究においても、通常環境で行うトレーニングと比較して効果の大きいことが認められています。

これらはすべて実験室での研究を通して明らかにしてきたことですが、私達の最終目標は研究から得られた成果を実際のトレーニング現場に還元し、選手の強化に活かすことです。このような点から、1月中旬から約4週間にわたり、女子陸上部短距離種目の選手数名が低酸素トレーニングを継続してきました。室内の酸素濃度を減らした常圧・低酸素環境内で、専用の自転車エルゴメータを用いた数秒〜60秒程度の高強度でのペダリング運動を複数回繰り返すという大変厳しい内容です。低酸素環境では通常酸素環境と比較して筋肉内でのグリコーゲンの利用が亢進することから、乳酸の産生が増加します。また酸素摂取量は低下しますので、「少ない酸素で大きなパワー発揮を繰り返す」ことが求められ、このことが筋肉や呼吸循環系に対し強いトレーニング刺激をもたらします。トレーニング期間の前後では、数種類のパフォーマンステストを実施し、低酸素トレーニングの効果が十分に得られているかを徹底的に検証します。先日、トレーニング期間後のパフォーマンステスト(ポストテスト)を行い、予定していたすべてのスケジュールを終えました。

毎回のトレーニングには大学院生が立ち会い、マンツーマン体制でサポートをします。普段、大学院生の研究活動は実験、論文執筆や学会発表などが中心です。一方で、スポーツ科学(トレーニング科学)は応用分野ですので、研究を通して得た最新の知見をスポーツ現場に活かして欲しいというのが私の考え方です。そのため、2010年の学部開設時から今回のような科学的サポートに取り組んでいます。

幸いにも、低酸素トレーニングの導入を含む科学的サポートの依頼を学生側から受けることも増えてきました。しかし、すべて対応できるわけではありませんので、依頼を引き受けるかどうかは慎重に判断をしています。その際の判断基準としては2つあります。まずⅠつ目は、選手が本気であるかどうかという点です。2つ目は、その選手が所属するチームと密に連携が取れるかどうかという点です。所属する運動部で強化に尽力されているスタッフ(監督、コーチ、トレーナー、マネージャーなど)と意思疎通が図れるか、事前に議論ができるか・・・これはきわめて重要な点となります。選手を個人的にサポートするのではなく、「チーム」と「研究室」という組織同士での連携ができるか否か、この点を見極めています。こちらにも責任がありますので、安易に引き受けることは決してありません。

今回、嬉しいことがありました。トレーニング期間後のパフォーマンステスト終了後、サポートを担当してきた3名の大学院生に対して選手から感謝の気持ちを示す色紙などのプレゼントがあったようです。選手達に「サポートをしてもらって当然」という思いはなく、感謝の気持ちをもってトレーニングに参加してくれていたことがよく理解できます。「強くなりたいという選手」と「自分達の専門性を活かして選手強化に貢献したい若手研究者(の卵)」が大学という組織の中で上手く融合し、互いに成長していることが感じられました。

ちなみに、今回の科学的サポートを主導したNobukazuくんは、4月からは国立スポーツ科学センター(JISS)において研究員として勤務する予定です。科学的サポートの対象を、本学所属の選手からオリンピックを目指すトップレベルの選手にまで広げ、まずは2020年に迫った東京オリンピックに向けての選手強化に存分に力を発揮してくれることを願っています。
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2019.02.16

技術シーズ発表会 in 大阪

2月15日に大阪市で「技術シーズ発表会」が開催されまました。
技術シーズ発表会は、立命館大学スポーツ健康科学研究センターに所属する
研究者たちが主に民間企業の方々との協同に対して、
それぞれの研究を発表させていただき、
産学の協同を目指すことが主たる目的になります。
私にとっては、普段お会いするスポーツ健康科学部の先生方以外も登壇されるので、
他学部、他領域の先生方の発表を聞ける機会でもありました。

私は、2019年のラグビーワールドカップに始まり、2021年までの3年間に開催される
東京オリンピック・パラリンピック大会、ワールドマスターズゲームズ2021関西といった
メガスポーツイベントを契機に人々や地域を元気にすることを視野に入れた研究に関して
発表させていただきました。

今回、の技術シーズ発表会で嬉しかったのは、
昨年4月から同じタイミングで着任したF谷先生とご一緒に発表できたことと、
修士課程時代に同期だった若い研究仲間のお二人に再会できたことです。
まず、登壇者でとして佐久間先生のご指導を受けていたK君がBKC社系研究機構の
研究員として発表されました。

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そして、藤田先生のご指導を受けていたTさんは、企業の立場で参加されていました。
Tさんは、大学院を修了されてから、大手フィットネスクラブに就職され活躍中です。
2年ほど前、私が仕事中にプロ野球選手が練習中に投げた(か、打ったか定かではない)
硬球が膝にあたり(まだ時々痛いです)、
骨折は免れたものの、リハビリがてらトレー二ングが必要で、
Tさんに相談し、彼女が務めるフィットネスクラブで
パーソナルトレーナーさんを紹介してもらいました。
昨年4月の引っ越しに際して、そのフィットネスクラブに通えなくなってしまったのですが
今でも私にとってベストのパーソナルトレーナさんでした。
大学院にいた時からキラキラしていらっしゃいましたが、
既に入社して7年とのことで、活躍の場を広げてキラキラ度が増していたように思います。

私たちはスポーツ健康科学研究科の2期生です。
2020年のオリンピックイヤーに、スポーツ健康科学部・研究科は10周年を迎えます。
学びを共にした若い仲間たちにいろいろな形で再会するのを楽しみにしています。

写真は技術シーズ発表会の様子
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#準備時も発表時も自然科学の発表が多くて不安でしたが、
#リサーチオフィスのIさんがしっかりサポートしてくだいました。
#Izumi先生、リサーチオフィスの皆さんありがとうございました。

2019.02.15

はしかと京都マラソンの話

どうも、こんにちは、嶋村です。寒い日が続きますが、皆さんどうお過ごしでしょうか。僕は基本的に論文を書いたり読んだり相変わらず自分のことをして過ごしております。まあ研究会やら出張やらがちょっと控えておりその準備なんかもしないといけないなあ~と思ってもいますが。。。


さてこの寒さで体調を崩してしまう方もおられると思うのですが、どうやら世間では麻疹(はしか)が流行っているそうですね。昨日もテレビのニュースでもやっていましたが、はしかにかかるとしばしば合併症を起こして重篤な状態になり、最悪死んでしまうこともある怖い病気だそうです。最近の若い人は2回予防接種を受ける必要があるらしく、2回受けると抗体もしっかり体内に形成され、罹患する可能性が低くなるそうなのですが、問題なのは 30 代や 40 代などの1回しか予防接種を受けていない世代だそうで、テレビに出演していたお医者さんは予防接種を改めて受けるように警鐘を鳴らしておられました。ちなみに僕はこの世代に属しているのですが、留学をする際にもう一度 MMR (はしか、おたふく風邪、風疹の3種混合)のワクチンを受けさせられたので、2回受けたことになっています。本当はアメリカの大学に証明書さえ出せば問題なかったのですが、なんせ子供の時に受けたので、それを子供の頃に通っていた小児科に行って英語にしてもらってどうのこうのというのができなかったので、結局注射することになりました。ちなみに注射は僕が世の中で嫌いなものの中のトップ3に入っています。どうでもいい話ですが、しばしば言語学者の中にフィールドワークをする人がいます。つまり調べたい言語が話されてる国や土地に行って実際に言語データを現地の話者からインタビューを通して取ってくるというのですが、それが例えばアフリカ大陸なんかになるとそれに応じた予防接種をいろいろ受けないといけません。僕の知り合いもそういう人がいますが、注射嫌いの(そして海外旅行があまり好きではない)僕は遠慮しておきたいですね(笑)。今の所自分の研究対象はゲルマン語系と日本語なのでなんとかなっています。。。あ、あとこういう医療系の証明書を英語で出す時に文書作成料を結構取られますので、留学を考えている方は気をつけてください。。。


ちなみに今週末の日曜日は京都で京都マラソン 2019 が開催されます。そして僕も参加して来ます。ただ最近寒すぎてあんまりちゃんと準備ができていません。。。体重も落とそうと思ったのにそれほどダイエットができていない。。。というわけで、前に書いたサブ 3.5 という目標を 3.75 ぐらいにしようかな~、いや 4 かな~。。。とにかく頑張ります。そう言えば、12 km 過ぎの給水所は衣笠キャンパスの近くらしく、立命の学生さんがボランティアとして参加してしているそうです。さすがにそこを通る頃はまだまだ元気があると思うので、恥を晒さなくていいですね(笑)。


ではでは。 また来週。

2019.02.14

まだまだ寒い日が続きます。。


こんにちは、shinoです。

先週からずっと寒いですね。
本日も雪がチラついています。
まだもう少し寒い日が続くようですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

大学は秋セメスターも終了し、キャンパス内に人気も少なく、さらに寒いような気がします。

そんな寒い先週末でしたが、
私はラグビードクターカンファレンスという研究会に参加してきました。

まだ第3回ですが、
ラグビー競技に活動しているスポーツドクターの勉強会です。

今年は大阪での開催となりました。

なんと言ってもやはり今年の秋には
ラグビーワールドカップが日本で開催されます。

なので、今年の勉強会の主な内容は、
ワールドカップに対する医療体制の取り組み、大会中の業務などについての話でした。

この勉強会は、
全国からラグビー競技に携わっているドクターが参加されます。

どの競技もそうですだと思いますが、
スポーツ競技に対するドクター業務活動は、半分以上ボランティア的なところがあるので、
その競技が好きではないと、実際に活動を続けることが難しいです。

もちろん、ラグビーに携わっているドクターも、ほとんどの人が学生時代にラグビー競技を行っています。
さらに、医師となった今でも競技を続けている人が結構います。
要は、ラグビーが大好きな人が多いということです。

ということもあって、
毎年、この勉強会は、翌日にラグビー大会が行われる決まりになっています。

これが目的で参加されている人も、いるとか、いないとか・・・

今年は、カンファレンスが大阪開催でしたので、
翌日のラグビー大会は花園ラグビー場で行われました。

私は、別のラグビー大会のドクター業務があったので、
翌日のラグビー大会は残念ながら参加できませんでしたが、
かなり盛り上がったようでした。

我々ドクターも、全員で団結してワールドカップが成功するよう、
しっかりとサポートしていきたいと思います。



2019.02.13

ボート部と相撲部

こんにちは。

今週の月曜日は体育会歓送会でした。
体育会のこの一年を振り返り、入学以来頑張ってきた
4回生を送る会です。
ボート部、相撲部も4回生を歓送し、両部から沢山の選手、
スタッフを表彰していただきました。

みんな、本当によく頑張ってきました。

しかし、いつも頑張っている体育会の部員たちは、自分の
競技に忙しく、他の部の活動をあまり知りませんし、
ほとんど観たこともありません。

今、ぼくは、例外的ではありますが、ボート部と相撲部の
二つの部の部長を拝命しており、この機会にお互いの部を
よく知り、応援し合える関係になることを強く願っています。

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ボート部と相撲部…
どちらも大きなクラブではありませんが、長い伝統を持ち、
立派な戦績を修めています。
両部ともスポーツ健康科学部の学生たちも所属し、
アットホームな雰囲気を大切に、みんなで切磋琢磨して
頑張っています。

私は、その中に部員一人ひとりの成長があると確信しています。

そして、その部に関わっている私も、彼たちら、彼女らに
励まされて成長しようと努めています。
人はいくつになっても成長できますから。

みんな、頑張ろう。

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写真は、体育会歓送会の会場で交流するボート部と相撲部の
部員たち。
そして、4年間頑張ってきた両部の部員たちです。

これまで競技を通じて培ってきた力を、人としての自分の
力に一般化して、胸を張って元気に笑顔で社会に羽ばたいて
くれることを願っています。

幸せは笑顔から生まれます。

みなさん、
今日も元気に笑顔で充実した一日をお過ごしください。

Apollo

2019.02.12

修士論文公聴会

2月11日(祝)は、毎年の恒例になった修士論文の公聴会の日です。
1月下旬に口頭試問が終わり、ホッとしたのも束の間でしょう。
毎晩遅く、毎朝早くから大学院生の部屋には明かりがついていました。

私もこの時期は、毎晩翌朝の天気が気になり落ち着きません。
雪や凍結の可能性が高いこの時期、片道80キロを走って出勤する私には天気が味方してくれるかどうかとても気になります。バスと電車を乗り継げば、3時間半の道のりが車では1時間半。始発に乗っても、間に合うかどうかギリギリの時間なので、本当に心が休まりません。
今朝の冷え込みは厳しかったものの、私の定刻早朝4時半に自宅を出発。無事6時に到着しました。

8時半、大友研究科長のご挨拶から公聴会が始まりました。
発表する大学院生10名の顔は、ホッとした様子半分、緊張半分といったところでしょうか。
一人12分の発表に続き、7分の質疑応答。発表が始まると緊張感も徐々に姿を消すようです。

発表を聞いていつも思うことがあります。
大学院1年生の時の構想発表会、あるいは、合同ゼミでの発表と比較した時の、彼らのプレゼン力の成長ぶりに感心します。同じ分野ならまだしも、まったく異なる分野の教員や学生に研究内容をたった12分で伝える。これにはかなりの力が要求されます。背景・研究の枠組み・目的・方法・結果、これらが相手にわかるように伝える能力が、こんなにも高くなるのかと驚くばかりです。彼らのプレゼン力の高さがなければ、私などにはさっぱり理解できない内容が多く、やはり感心させられるばかりです。

質疑応答にもしっかりと答え、堂々とした姿がそこにありました。
それぞれの研究内容をしっかりと理解しているからこそ、どんな質問にも対応できるのだと思います。
彼らの自信に満ちた、そして楽し気な姿は、研究の原点であり、刺激を受けるいい時間です。

修了後、博士後期課程に進学する人、就職する人、それぞれ進む道は異なりますが、2年間切磋琢磨してきた同輩たちとの出会いをこれからも大切にしていってほしいと思います。

写真は、一番緊張感が伝わってきたU君です。
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2019.02.11

「超合理的思考法」

ネットニュースなどをみていて、ハッとしたり、考えさせらり、有用な情報に出会うことがあります。
また、各個人でそのように感じたことをネットで拡散してくれる方も多いので、考えさせられる記事に出会う頻度も高くなっているように感じます。

今回お知らせするニュースもそのうちの一つです
文春オンラインから、
鳥取一の進学校・米子東をセンバツに導いた
「超合理的思考法」とは
http://bunshun.jp/articles/-/10511?page=1

部員16名の公立校が甲子園出場をなぜ成し遂げたのか、についてインタビューも含めて解説しています。詳しい内容は、直接読んでもらえればと思います。私もこの情報にであったので、担当するゼミ生に、転送しましたところ、4回生のゼミ長から下記の感想をもらいました。本人の許可をもらっていますので転載します。

      ----感想 米子東高校の記事を読んで----
 監督がチームのメンバーと共に向かう方向、またその方法が明確に頭の中にあることを感じた。監督が率先して、チームに課している課題に取り組んでいると感じた。その課題の具体例として、以下の3つを明確にしていることが挙げられると思う。

1.時間の有限さ
2.学校教育の目的
3.目標達成で得られる何かと達成までの筋道

1.時間の有限さ
「10円はすぐ拾うのに10分はすぐ無駄にする」という言葉が響いた。これは、2年間、ゼミ担当の先生が時間をとても大切に扱うのを間近で見てきて、より深く実感出きた。時間だけは、万人に平等である。その時間の使い道を思考し、実際にどう使うか、これから社会で多くの人と関わる際に、「その人らしさ」がでる1つの指標であると思う。自分の時間だけでなく、相手の時間も尊重できる人間になりたい。

2.学校教育の目的
監督が、学校の目的を「学力を身につけること」と明確に定義し、部活動をその教育や勉強の一つと考えていることがとても新鮮だった。僕はアルバイトで塾講師をしているが、「先生が何でも教えてくれると思っていて、全く自分で考えない子」がとても多い。これから先、自分で問題を探せる人、探した問題点の解決策や社会に役立つアイデアを生める人の価値が高まると思う。今のままでは、学校の価値もどんどん低下すると思う。今までの学校生活を経て、先生からただ情報を伝達する講義型の授業ではなく、学校のブランドや認知力を活かし実際の社会と関わり合える授業や活動を提供できる学校がとても魅力的に感じる。そのような学校に将来、自分や自分の子どもを入学させたいと感じる。記事の先生のように、先生の役割は「生徒にブレーキをかけること」になれば、子どもや社会は凄まじい速度で成長していくと思う。

3.目標達成で得られる何かと達成までの筋道
期日や場所を込みで、目標を達成している自分のイメージ、また、目標を達成したい理由まで考えるような指導を受けられる生徒が羨ましいと思った。目標を立てる際、このような視点を見逃してしまい、目標を立てただけで満足することも多い。これから、目標を立てる際、その奥に潜む自分の理想像や動機まで深堀りすることを自分に課す。ゼミで立てた今年の目標にこれ等の視点を加え、年末に「目標達成できた」と堂々と言えるようにする。
      ----感想 米子東高校の記事を読んで----

 この感想を読んで感じるのは、情報を得て、咀嚼して整理して、自分なりに考え、文章に表現できる力をつけてくれたこと。加えて、今後の大学のあり方についての示唆も与えてくれていることです。学部でしっかり学んでくれたことを感じるとともに、今後の大学教育についても意見をもらえたことが嬉しくブログに転載させてもらいました。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>> 
本日は、修士論文の公聴会です。修士論文としてまとめあげた研究の成果を、広く、多くの人に伝える機会です。修士院生の成長をみる楽しい舞台です。
【忠】 

2019.02.10

年度末に向けて

2〜3月は授業のない期間です。この期間は4回生は卒業旅行をしたり、4月からの新しい環境での生活に向けての準備を行います。1〜3回生は実家に帰省をしたり、課外活動やアルバイトに力を注ぐなど様々な過ごし方をしています。さて、教員は何をしているかと言うと、後期の成績をつける、次年度の授業の準備、学会などによる出張など・・・こちらも様々です。私に関しては、3月末までは多くの時間を研究に費やしています。研究実施に関わる研究費は年度単位の会計となることが多く、この時期は年度末に向けての追い込みとなり複数の研究が同時に進行しています。

そのような中、先日、低酸素実験室では学部3回生のKurumiさんが大学院生のサポートを受けながら実験を行っていました。人工気象室(温度、湿度、酸素濃度などを変えることのできる特殊な実験室です)を用いて、暑熱環境での運動に伴う筋肉での代謝の様子を調べています。学部生にとってはすべてが初めての経験ですが、大学院の先輩と共にチームを構成し計画的にプロジェクトを進行する過程で、連絡・報告・情報の共有の方法など、実践的な力を身につけていきます(これらは社会に出て仕事をする上で必要となる基礎力です)。

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私の研究室では、今年度末に大学院生以上のメンバーの半数以上が就職のため所属が変わるという転機を迎えます(私はこれを2019年度問題と呼んでいます)。2019年度問題に向けての対策も必要なのですが、現時点では今年度末で大学を離れるメンバーを中心に、日々、研究を進めています。これから新たに始動するプロジェクトも複数ありますので、3月末までの1ヶ月半が最後の追い込みとなります。

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2019.02.09

Bリーグアルビレックス新潟BB観戦 in 長岡市


新潟県長岡市でBリーグの試合を観戦してきました。
Jリーグ(サッカー)の「アルビレックス新潟」の
ホームタウンは新潟県新潟市ですが
Bリーグ(バスケットボール)の「アルビレックス新潟BB」の
ホームタウンは新潟県長岡市になります。
Bリーグの観戦はまだ2回目で、初観戦は
2016年9月22日に国立代々木第一体育館でTip offとなった
記念すべき開幕戦でした。

2016年の開幕戦、あるいは今回もBリーグの観戦者には
いかにも「バスケットボールをやっています(きました)!」という感じの方が
他のスポーツと比較して少ないのではないかと感じました。

公益財団法人日本バスケットボール協会の公式発表によれば、
2017年のバスケットボールの競技者登録数は63万人程度です。
同年のサッカーの競技者登録数は
91万人(公益財団法人日本サッカー協会公式発表)、
ラグビーは10万人(公益財団法人日本ラグビーフットボール協会発表)です。
「みる」スポーツから「する」スポーツへ導くことの難しさをお伝えしましたが
数字だけを追うと、「する」スポーツから「みる」スポーツも同様なのかもしれません。
しかしながら、そもそも会場となるアリーナの収容人数が
NPBのプロ野球やJリーグの試合会場よりも少なく
アルビレックス新潟BB戦が開催された
アオーレ長岡の収容人数は5,000人であることを考えると、
バスケットボールの競技経験者ではない、
多様な人が楽しみを求めてアリーナに集っているとも言えます。

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スポーツマネジメント領域において、Bリーグおよび
リーグに所属するチームの挑戦から学ぶことは数多くあります。
既に我が国のスポーツ組織の常識となってきた
健全経営の追求と地域に根差したスポーツクラブ作りは
一つの試合からも垣間見ることができます。
当日は様々なイベントが開催され、地元の酒造とのコラボ商品も販売されていました。

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Bリーグは使命として、
・世界に通用する選手やチームの輩出
・エンターテイメント性の追求
・「体育館」ではなく「アリーナ」作りの3つを掲げています。

今日の試合は良かった、あのプレイは最高だった、ではなく
「今日は楽しかった!」が重要なのです。
競技そのものに理解がある、スポーツする人たちだけが「試合」を楽しむのではなく
これまで縁のなかった人たちがその時間や空間を楽しめる
エンタテインメントの一つとして人々や地域の幸せを創造することを追求しています。
雪深い長岡市にて大歓声のアリーナにいながら、
私も「あぁ、楽しかった」というひと時を過ごせました。


写真はアルビレックス新潟BBの試合会場
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#対戦相手は、琉球キングス
#試合以外の演出が豊富になると
#観戦者調査は難しいのです