2019.11.10
[ 2019年11月 ] の記事一覧
2019.11.09
ラグビーワールドカップ2019日本大会
今回開催されていたワールドカップは、15人制ラグビーの世界一を決める大会です。
観客動員数は延べ170万4,443人を記録し、日本代表が初のベスト8への進出を果たした決勝リーグでは、
日本対南アフリカ戦のテレビ視聴率が40%を超えるなど 、高い関心と熱い声援を受ける大会でした。
また、決勝戦は、前日本代表を率いていたエディジョーンズ氏が率いるイングランドと決勝リーグで日本代表を破った南アフリカとの対戦となりました。
結果は南アフリカが優勝。
何よりもアジア圏で初めて開催された大会だったということです。
世界的な競技力の高さは一般的に「世界ランキング」と呼ばれる指標があります。
ラグビーにはこれとは別の「Tier(階級)」というグループ分けがあり、
Tier1(ティアワン)は、世界の強豪国10か国で構成され、
北半球は、イングランド、ウェルズ、アイルランド、スコットランド、フランス、イタリアの6か国です。
南半球は、南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチンの4か国です
日本はその下の階級であるTier2に位置付けられています。
日本代表は今大会でTier1に所属する世界の強豪国に果敢に挑み勝利し続け、
Tierのグループ分けは歴史的な背景が影響をしており、
過去8回のラグビーワールドカップがすべてTier1に所属する国で開催されていることを考えると、
今回の大会をアジア初のワールドカップとして日本に招致したラグビー界の功績も素晴らしいものだと感じています。
今大会期間中、公益財団法人日本ラグビーフットボール協会からワールドカップの再招致の意思があることが表明されました。
早くて12年後になるのでしょうか。
2015年、2019年大会を通じて「みるスポーツ」としてのラグビーへの関心は高まりつつあります。
引き続き、国内でどのように人々の関心を維持し、スタジアムへと導くかは課題となっていくでしょう。
プロ化の構想も持ち上がっていますが、詳細はまだ不明です。
課題も山積かと思われますが、多くの人を魅了した素晴らしき大会がこの国で開催された感動を忘れないでいたいと思います
ゆ
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください
#3位決定戦
#上皇様と上皇后様もご観戦
#スタジアムにあたたかい空気が流れる
#W杯ロス
#2023年大会の開催地はフランス
2019.11.08
発表に関して
みなさん、嶋村です。ちょっと遅めの更新です。。。さて今日は先週の言語学の話の続きは次回にして、今日は研究発表の心構えについてちょっと話したいと思います。なんでかというと来週 P の中間発表があるからです。なので万が一学生さんがこのブログを読んでいてくれていて、参考にしてくれていたらな~なんてね。。。
さて、いい発表しようと思えば、「自分の考えたことは・調べたことはとても大事ですごくおもしろいよ!」ってことをオーディエンスにわかってもらうことを一番の目標にすべきだと思います。
「大事」というところを納得させようと思えば、きちんと大きな視点で問題設定できていることが必要です。いくらオリンピックの話をしようが言語学の話をしようが、それが個人の興味のレベルで止まっていては、「興味ないもん」と無視されてしまうかも知れません。もちろんいくら頑張っても全員に興味を持ってもらうことはできませんが、なるべく耳を傾けてもらえる様に努力すべきです。そのためには客観的事実に基づき、なぜ自分が研究していることにそれをする意義があるのかを説明する必要があります。もちろん専門家ばかりが集まる学会ならこの辺は多少端折ってもいいかも知れませんが、一般の人や自分が研究していることに馴染みがない人に向けて話すときは、まず「聞いてみよう」と思わせる努力が必要です。よく学生に「なんでそれを研究するの?」と聞きますが、「僕は・私は~だと思って、~はどうかなって思ったんです~」みたいな**(自粛)みたいな答えが返ってきますが、この返答に「思った・思う」が入ってはいけません。「なぜならば」で始まり研究背景の説明があり「思う」と使わず「である」で答えられる様になってください。
「おもしろい」とは「実に興味深い」ということです(なんかそんなセリフが出てくるドラマが昔ありましたが)」。考え出したアイデアで独創的でかつ設定した問題を解決するだけでなく何かしらのプラスαのメリットがあるとなおいいですね。プラスαの部分は帰結(consequecne)と言ったりしますが、それは大体予測とその検証からなります。「この主張・理論が正しければ、~の様な現象も予測する」と言ったものです。その予測が実際観察されたらその主張や理論の蓋然性は強化されます。
そして発表といえば欠かせないのはスライドですね。僕は Keynote か Beamer ですが多分多くの人は Microsoft の PPT を使っているのではないでしょうか?文字は小さすぎず、文字ばかり載せないでください。たまに馬鹿みたいに1枚のスライドに色々情報を載せてくる奴がいますが、それはダメです。学会では僕はいつも1スライドにつき1分以内を心掛けていますし短ければ 30 ~ 40 秒ほどです。あと効果的に箇条書きを使って何がポイントかをしっかり書いてください。話す内容をそのままスライドに貼るのはダメです。ま、スライドの作り方はネットに溢れているし、ここであまり言っても仕方ありませんが。。。
最後に質疑応答はどの様な質問が出るかを想定してある程度準備しておくべきだと思います。そして答えが分からなければ「今のところ分からないけど今後の研究で考える」とはっきり言いましょう。もし、あなたの研究が誠実で理不尽でなければそれで大丈夫です。
というわけで来週発表する人には頑張って欲しいと思います。ではでは、また来週。
2019.11.07
男子陸上部駅伝チームの活躍
多くの競技において、全国大会(インカレ)が始まっています。
その中で、女子駅伝、男子駅伝が熱い戦いを繰り広げています。
立命館大学内では、常に上位(3位以内)に入る戦績を残している女子チームが注目されてきました。
しかし、男子駅伝チームも負けてはいません。
大学駅伝と言えば箱根駅伝が脚光を浴びていることから、高等学校の優秀な選手のほとんどが関東に集まっています。
その関東勢に常に戦いを挑んでいるのが立命館大学男子駅伝チームの猛者たちです。
第31回出雲全日本大学選抜駅伝競走大会では、関東の強豪校を破り6位に入賞しました。
長距離パートのリーダーであり、100名を超える陸上部全体の主将を務める岡田浩平君は5区を任されアンカーに順位を落とすことなく襷(タスキ)を繋ぎ、総合6位と大健闘しました。
この出雲の大会は、選手一人一人が走る距離が短いため高速駅伝と言われています。
少しでもブレーキがかかると順位を落としてしまう大会です。
7位以下には、箱根駅伝で活躍している強豪校が多く、それらのチームを破ったのです。
続いて、11月3日には名古屋を出発し伊勢神宮までを繋ぐ秩父宮杯第51回全日本大学駅伝対校選手権大会が開催されました。
出雲駅伝と違って各区間の距離が長いことから、箱根駅伝を目指す関東勢のチームに有利な大会です。
岡田君は、一区を任され1位通過チ-ムから26秒差で襷を2区に繋ぎました。
岡田君は、大会前に私のゼミの中で、緊張している自分、不安会を感じている自分を仲間に語っていました。
陸上以外の競技を実践する仲間たちは、「そっかー、確かに緊張するよな~」と聞き入っていました。
ゼミの仲間らがじっと聞く姿は、岡田君の緊張を和らげる支援(サポート)になっているように感じました。
立命館大学は、いくつかの関東の強豪校を抑え12位で大会を終えました。
しかし岡田君は、「8位(シード権)に入らなかったことが悔しい」と語ってくれました。
また「短距離、跳躍や投擲といったパートの仲間の全員が名古屋から伊勢にかけて応援してくださり、さらに在校生のご父母や多くの卒業生の応援によってRの襷を繋ぐことができた」と感謝していました。
駅伝は、立命館大学のRを繋ぐ選手の汗と苦痛と戦う姿を応援することが魅力ですね。
nao
2019.11.06
研修会_勉強会_懇話会
2019.11.05
学び宣言
こんにちは、かわいです。
スポーツ健康科学特殊講義という授業では、スポーツ健康科学の学びを
考える授業を行っています。
先週まで、Learning in Contextの空田さん、植竹さん、宮田さんと
コラボして学生による《学び宣言》動画を作る会を一緒に創ってきました。
スポ健での学びは、(学生たちによれば)
「学んだことをアウトプットできる」
(理論と実践を両輪で学ぶということですね)
や「異なる価値観と出会い、価値観が変わる、成長する」
といったところに魅力があるのだそうです。
3回で駆け足で進んでしまいましたが、彼らの挑戦と
つくった動画の面白さを感じる3回でした。
彼らの力があれば、5回ぐらいに分けて挑戦し続ければ、
いいアウトプットができるし、彼らの学びへの意識も深められる
のではないかとリフレクションしています。
彼らの今後の挑戦と成長に期待です。
かわい
2019.11.04
少し紅葉がはじまりました
2019.11.03
「今日から始める健康習慣」に参加してきました
2019.11.02
OIC FESTIVAL
お天気に恵まれた10月27日(日)にOICで学園祭、OIC FESTIVALが開催されました。
アコースティックギターに夢中になっているゼミ生のT君がステージに立つというので、OICに立ち寄ってきました。
いつもスポーツの試合会場ばかりに通っているせいか、私は、ついつい「みる」という動詞を使い「みに行きます」と言ってしまいます。
しかしながら、T君は「聞きに来てください」と「聞く」という動詞を使います。
音楽がメインなのですから、T君のいう「聞く」の方が適しているのでしょう。
大学に入ってからアコースティックギターを始めたそうですが、多くの人の前で堂々とパフォーマンスをされていて驚きました。
T君の写真と動画をゼミ内で共有したところ、「本当に楽しそうにみえた」「こんな一面もあるんだ」と少し驚いたようです。
プロスポーツイベントの演出やファンクラブのオペレーションはレコード会社が担当している場合も多いです。
また、私に十分な知識がなくて詳しくはわかりませんが、アーティスト(ミュージシャン)たちは何時間にもわたるライブを数日間こなします。
そんな彼らがアスリートと同じようなトレーニングに励むのも興味深いところです。
スポーツ健康科学部で学ぶ学生さんには、スポーツ以外の興味のあることに対して、スポーツを通じで何ができるか、ということも考えて欲しいなと思う時間となりました。
写真はT君のステージの様子
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください
#癒される演奏でした。
#何よりも本人が楽しそうでした。
#12月1日(日)にBKCでソロでステージに立つそうです
2019.11.01
言語学の話(2回目)
みなさん、こんにちは、嶋村です。今日こそ言語学の続きの話をしたいと思います。さて3週間前のブログの最後に「さて、「X が Y を/に~する」のスキーマで X を(「ゴマをする」の「ゴマ」のように)固定した名詞表現で Y を好きなように変えることができるイディオムを見つけることができますか?ちょっと考えてみてください」と書きました。要は他動詞の主語を固定した名詞表現にして、目的語名詞を固定しないで得られるイディオム表現はありますかって質問です。目的語と動詞から構成されているイディオムはたくさんあります。「墓穴を掘る」は自分の手で自らを破滅させるような行為を行うことを表すし、「目を疑う」は目の前で起こっていることが信じられない時に使いますね。身体の部位を表す名詞は色々な動詞と結びつきイディオムを作ります、「手を焼く」、「頭を捻る」、「足をすくう」、などなど。しかしどれだけ頭を捻っても(笑)、他動詞主語と動詞の関係で特別な(イディオム的)意味が出る表現ってないような気がします。もちろん自動詞ならば「足が出る(予算オーバーって意味ですね)」のような表現はあります。しかし他動詞主語は僕の知る限り動詞のイディオムの解釈に参与しません。これは英語などの他の言語でも当てはまります。ちょっと不思議ですね。なぜでしょう。
前回動詞の意味は、例えば kick ならば形式意味論的に二つ項をとるので λx.λy.kick(x)(y) と書くといいました。x が主語で y が目的語であるとします。そうすると John kicked a ball は kick(a ball)(John) となりますが(この辺の詳細は3週間前のブログで)、ようは x に相当するものしかイディオム解釈に関係することができません。ちなみに kick the bucket は「死ぬ」という意味があります。
まあ他にも色々理由があるんですがそれの話をするとあまりにも専門的になりすぎるので、とりあえず結論だけ言うと、λx.λy kick(x)(y) という意味表示はあまりよろしくないのではないかということになったんですね。それで、主語に相当する動作主(Agent)を動詞から切り離そうということになりました。それですごい一般向けの書き方をすると、λx.λy.Agent(y) & kick(x) という感じになりました。本当は動詞の事象(イベント)に相当する項もあるのですが割愛します。それで、kick という動詞部分と Agent(~する人的な。。。)部分はそれぞれ別な要素があるという話なりました。これがいいのは例えば、先ほどのイディオムの事実を説明できるのです。つまり動詞によって直接選択される名詞(つまり目的語)のみ動詞のイディオム解釈に貢献できるというものです。
本当はもっと話は複雑なんですが、動詞と Agent を分けるのがいい理由はまた来週以降ということで。。。ではでは。