2016.06.25

学校におけるスポーツ教育学的課題とその解決:その2 OJT


OJT.

On the Job Trainingの略語です。
仕事中に、仕事の遂行を通して仕事の力量を獲得すること、と言えば良いのでしょうか。

小学校、中学校、高等学校の現職の先生方を対象にした研修の講師を引き受けることがあります。

この写真は、その研修の1コマです。

写真



研修は、次のように進めています。

第1に、体育授業・スポーツ指導に関する基本的な内容を話します。

第2に、実際にどのように指導するかの計画を資料に基づいて話します。

第3に、先生方自身で、具体的に、どのように指導すればよいかを、自分たちのクラスの子供達を想定して
検討します。

写真は、その状況を写しています。



写真を見ると、指導に関する情報を獲得し、実際に先生方で、指導できるかどうか、何を指導すれば良いか、
どのように指導すれば良いかを、机を離れて、それぞれ理解しながら練習しておられます。

この研修を受けたのは、この小学校の1年生から6年生までの全てのクラスの先生方でした。
先生方は、この研修で受けた指導を元に、次の週から、自分のクラスの子供達に指導します。

そして、自分たちのこれまでの指導について振り返り、これからの指導の在り方を深く理解していきます。

人は、情報を受け取る、情報を元に実際にやってみる、自分自身を振り返る、そのようなOJTの中で、
本当に大切なこと・多様なことを、自分自身の力で理解していくのだと思います。

そんな経験を、スポーツ健康科学部・スポーツ健康科学研究科の在学中に、全ての学部生・院生に、
積んでもらえると、大変嬉しいと思っています。

それでは、良い週末を!


【 智 】