2016.12.05

BASES 2016


先週1週間ほど、イギリスへ行かせてもらいました。
BASES 2016の学会へ参加するためです。
BASES とは、Britsh Association of Sport and Exercise Sciences の頭文字を並べたもので、イギリスのスポーツ・運動科学会といえます。発表領域は、心理、教育、生理、バイメカ、が中心です。2日間で、約200演題の発表があり、それ以外に、基調講演、招待講演などがあります。非常にコンパクトにまとまっており、かつ学際的にスポーツ・運動科学を学べる学会でした。

今回、【AKNR】先生の院生・Ku藤くん、学部生の奥Valeくんの発表がありました。質の担保と幅広い研究室から演題を求めるためなのか、ひとつの研究室から登録できる演題は、2題と限定がされています。面白い制度です。


今回、オープニングの基調講演は次の通りでした。
テーマ: Reflections on Team GB at the Rio 2016 Olympic Games
講演者: Mark England(Team GB chef de mission)

講演者は、今回のリオデジャネイロオリンピックの統括責任者でした。肩書きが、chef de mission というのが興味深いですね。英語で言えば、chef of missionでしょうか。このあたりは言語に詳しい先生に聞かないといけませんが、いずれにせよ、“Missionの料理人”です。

そのMissionは、one team GB です。「英国は一つのチームである:one team GB (Great Britain)」ということを選手、スタッフに常に意識させたということです。選手は、誇り(pride)、 尊敬(respect)、一体感(unity)、責任(responsibility)をもって大会期間中、自らの競技に専心し、自競技がないときには、みずからのTeam GBとして他競技の応援することが徹底されていたようです。もちろん、選手、スタッフの行動には、高い意識と思いに裏打ちされてのことと考えています。

その成果として、開催ホストであった国が、次のオリンピックでの獲得メダル数を増やした史上初のケースを示すことができたようです。

Mission達成に向けた、料理人の腕も良かったのでしょう。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
帰国便が早朝のため、ロンドンに立ち寄り、大英博物館をのぞくことができました。写真は、歴史の教科書で目にしていた、ギリシャ時代の壺で、走跳投の競技が描かれたものです。


ちなみに、案内してくれたのは、語学留学中のゼミ生、Keitaくんです。すっかり語学が上達したようです。地元のサッカーチームでも活躍し、選手間のコミュニケーションも難なくこなせるようになり、日常会話のスピードが遅く感じてしまうほど。のこり3ヶ月さらに磨き上げて帰国してくれるでしょう。


【忠】