2017.05.27

運動の効用

古代ローマの詩人、ユベナリスの皮肉を込めた格言(と言われている)「健全なる精神は健全なる身体に宿る」の解釈は人それぞれに任せるとして、健全な身体と健全な精神との関連性については心理学的には根拠のあることと言えますし、また、日頃から経験されていることでもあります。写真は家の近くの奈良市鴻ノ池総合運動場(ネーミングライツで、なら電フィールドに名称変更)での市民体育大会の様子です。陸上競技場をはじめ、体育館、武道場で多くの種目が行われていた中で、最も活気を呈していたのがゲートボールでした。運動をできる幸せ=良好な健康状態を反映しているかのようでした。

運動・スポーツを行った動機について、内閣府の調査を基に整理してみると、楽しみや気晴らしといった心理的、目的的動機は減少する傾向にある反面、健康・体力つくり、肥満解消のためといった身体的、手段的動機と、友人や中間との交流、家族のふれあいのためにといった社会的、手段的動機が増加していることがうかがえます。
「肉体はひとつの大きな理性である」(ニーチェ)といわれているように、運動と精神機能との関係は高齢者ほど顕著になっています。若いときには運動習慣の有無による記憶力には違いの見られなかったのに、中年期では13%、60歳以上では23%もの差の見られることが報告されています。たかが運動、されど運動。“運動がすべて”老ブロガーの信念!(ハル)