2017.10.20

オラァ!

Hitomiです。

ブログのネタがなさすぎて、何か起こらないかと18時まで粘ってみましたが特に何も起こりませんでした。
おもむろに学内をカメラ片手に徘徊してみたりしたのですが、ユニオンの前で「そういえばお腹すいたな」と学食で夕飯を食べて、戻ってきてから「何しに外行ったんだ!!」と自分で自分にあきれ返りました。

一応、「このネタはブログにはさすがに…」という事があったのですが、もうネタがないので書きます。

昨日、授業中に“G”が出現しました。
グループワーク中、教室の一角が騒がしいので「どしたん?」と聞いてみたところ、カサカサカサカサッと…

きゃー、あっち行ってー!

っと、ならないのが田舎育ちの性。
即座に教員モードから戦闘モードに入り、適当にいらなそうな紙束をつかんで渾身の一撃。そしてクリーンヒット。
テメーは俺を怒らせた…!(授業を妨害して)
ちなみに、とっさに掴んだ紙束は自分が日曜日に休日返上して作った力作のレジュメでした。
全然いらない紙じゃなかった。余ってたからいいんだけど…。

とまぁ、こんな訳で教員やってると色々なハプニングもあるもんだなぁと思った次第です。

ちなみにちょっとした豆知識ですが、社会心理学の実験にはなんとGを被験体としたものがあります。

「Social Enhancement and Impairment of Performance in the Cockroach(ゴキブリにおける社会的促進とパフォーマンス低下)」というZajoncが1969年に行った実験です。

余談ですが、Zajonc博士は社会心理学の授業で必ず習う大御所の一人なので、学生の頃、「Zajoncをザイアンスとすんなり読めたら、心理学コースの学生」と言う笑い話がありました。

どんな内容かというと、「単純で慣れた課題をする場合、一人でするより誰かに見られていた時のほうが、パフォーマンスが上昇する」という社会的促進(観衆効果)とよばれる現象があるんですが、この効果について、高次の認知機能を必要とするのかどうかを検討するためにGを使って検証が行われました。

Gに筒状の透明なレーンを走らせ、1匹で走った時と他のGに見られている時のタイムを比較したそうです。

シュール…。

ちなみに1匹の時より他のGに見られている時のほうがタイムが早いという結果が得られ、Gでも社会的促進が見られることが明らかになりました。Gでも応援って効果あるんですね。

学問的にはとても興味深い結果なのですが、実験風景を想像するとなかなか衝撃です。

まさかこんな話をブログで紹介することになるとは思いませんでしたが、「単純作業をする時やよく練習した課題をする時は、人前だとパフォーマンスが向上する!」という教訓のある実験結果でもありますので、いつかどこかで、誰かの参考になれば幸いです。

※なお、慣れていない難しい事をする時は、逆に人前だとパフォーマンスが下がってしまうという効果(社会的抑制)もありますので、課題の質によって使い分けることをお勧めします。

来週こそ、真面目に。ゼミナール大会の準備の様子をご紹介できればと思います。
ではでは、今日はこのあたりで、失礼します。お食事中の方、すみませんでした。

Hitomi