5/29から開催のアメリカスポーツ医学会(ACSM)の学会大会が目前に迫ってきました。スポ健からも多くの教員や大学院生・学部生が参加をします(多くの人は明日、日本を出発するのではないでしょうか?)。さて、前回のブログでも登場したYくんですが、Thematic poster sessionに向けての大学での練習を無事に(?)終了しました。出発前最後の研究室のミーティングでは、本番で使用するポスターを用いて研究室のメンバーに対してプレゼンテーションや質疑応答の予行練習を行いました。この1ヶ月間、連日の実験やその他にやらなければならないこともあり限られた時間での練習でしたが、博士課程前期課程1年生として十分なレベルにまで達したと思います。大学院生には日頃から「計画的にしっかりと準備した上でスタート地点にたてば、仮に本番で上手くいかなかったとしても得られるものがある」と話をしています(もちろん上手くいけば大きな自信を得ることができます)。指導教員の立場として、計画的に準備をした上でスタート地点へと送り出すことができそうで安心しました。ちなみに当日は、博士課程後期課程3年生のKくんもThematic poster sessionにおいて発表をします。ただし彼は国際学会での発表経験も豊富、これまでの努力の積み重ねもあり余裕が感じられます。Yくんにとっても最高のお手本です。
学会での出張中は授業は休講となります。全15回(90分間×15回)の授業も中盤となり、水曜日3限開講の「トレーニング科学」は7週分の講義が終了しました。ブログ担当初回(4/22)にも書いたのですが、毎回の授業時に受講生が書くコミュニケーションペーパーを読む中で、熱心にコメントを書く学生や鋭くユニークな質問をする学生の名前を覚えるようになってきました。数行のみの簡単な感想の受講生から1枚びっちりとコメントを書く受講生まで様々ですが、毎週楽しく読ませてもらっています。特に私の場合には、「この部分の説明、わからなかったらコミュニケーションペーパーに書いてね!」と授業中にお願いすることも多いことから、説明が不十分であった箇所はしっかりと指摘をしてくれます(笑)。その場合、次週の授業の冒頭で追加の説明をしますので、私にとって毎週のコミュニケーションペーパーはいわば「通知表」のようなものです。ところで今回、トレーニング科学の毎回のコミュニケーションペーパーにおいて「ありがとうございました。今日の授業も面白かったです。」という書き出しをする受講生がいます。また、「スポ健に来て良かったと心から感じることのできる授業です」と書いてくれる受講生もいます。その他、教員志望のAさんは、「自分の夢とリンクしていて、すごく勉強になります」と書いてくれています。教員が授業をするのは当然のことですが、受講生からの毎回のコメントが90分間の授業を行う上での大きなエネルギーになっています。
さて、前回の授業終了後に印象的な出来事がありました。受講生の一人が私の所にきて「先生、今日悔しかったです」というのです。一瞬「???」となりましたが、話を聞くと授業の途中で居眠りをしてしまったということでした。また、彼の居眠り中に私が説明した内容をどうしても聞きたかったので、居眠りをしたことが悔しくてしょうがないというのです。大学で講義を担当してから約10年が経ちますが、なかなかこういう学生はいません(笑)。彼は普段から教室の最前列部分で熱心に受講してくれています。「居眠りをした学生が目を覚ました時、授業を聞き逃した!悔しい!と本気で感じられるような授業をしたい」・・・以前からこのように考えています。もちろん居眠りをしないことが一番ですが、彼の口調が本当に悔しそうだったので思わず笑ってしまいました。水曜日3限の「トレーニング科学」は次回はお休みとなりますが、6/6の授業から再度気合いを入れて、熱い90分間の授業を展開できればと思います。
最後の写真は実習形式(筋力トレーニング時の筋肉の活動レベルの評価)での授業の様子です。実習形式での授業は楽しく、皆が楽しみながら学んでいます。
さて、次週のブログはアメリカからの更新です。
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