周辺で被害のあったすべての家にまだブルーシートがかけられています。
吹き飛んだ瓦も外壁もガレージのドアも、そのままの状態。
近所の人と道で会っても、話題は台風のことに尽き、ため息ばかりです。
どの家も、業者さんが修繕に入るのは、数カ月先という状態です。
ひどいところは、来年の春と言われ、他の業者さんを探しておられます。
車のガラスを修理しようにも、ガラス工場が電話に出ないようで、修理屋さんも
対応に追われていました。私が持って行ったときには、すでに、修理待ちの車で
駐車場が溢れていました。
その間にも、雨が降り続け、二次被害も続出しています。
しみ込んだ雨により、我が家の隣家のベランダが倒壊し、また瓦礫の山です。
どこも大変だから…とわかっているものの、茫然としてしまいます。
ホームセンターには、トタンの波板が1枚も残っておらず、懐中電灯も完売。
手に入らなかったブルーシートは、少しずつ入荷し始めているようです。
確かに、かなりの風と雨に見舞われ、被害も小さくはなかったのでしょうが、
もっと大きな災害が起きている場所があり、どのように復旧していくのかと
考えてしまいます。
被害そのもののストレスはもちろん大きいのですが、なかなか修繕のめどが
立たず、被害の現状を維持したままの生活が人の気持ちを暗くするのだと、
実感しました。
そんな中、始まった岸和田のだんじり。
私の村でも10月にだんじり祭りがあります。
被害を受けた祭り小屋を青年団が片づけ、近辺の道路すべてに提灯が設置
され、落ち込む多くの人の気持ちを少しだけ明るく照らしたようです。
来週から秋学期が始まります。
気持ちを切り替えて、学生たちとの時間を楽しみたいと思います。