こんにちは。
先週末は、第59回全日本新人選手権大会でした。
立命館大学ボート部からは、女子ダブルスカルと男子舵手付きフォア、
そして男子シングルスカルがエントリーしました。
スポーツ健康科学部に所属する部員は、男子シングルスカルで出場した
2回生の鶴巻太雅君、1回生で女子ダブルスカルに出場した福原萌意さんと
男子舵手付きフォアに出場した尾上龍哉君の三人です。
結果は、女子ダブルスカルが準決勝4位で敗退、
男子舵手付きフォアも準決勝4位で敗退。
いずれも決勝進出ならず。
男子シングルスカルは敗者復活戦で、コースのブイにオールを引っかけて
転覆、準決勝進出はなりませんでした。
結果をみれば残念ですが、これからのボート部を担う新人たちです。
それぞれが自身の課題をもって臨んでおり、来シーズンに繋がる課題が
認識できたのならそれは成果です。
例えば、男子舵手付きフォアに出場した尾上龍哉君は、これまで経験の
少なかったスウィープの経験を積むことで選手としての厚みが増すこと
でしょう。
さて、男子シングルスカルの敗者復活戦で途中までは2位、3位争いを
繰り広げながら、自らのミスで転覆し、途中棄権となった鶴巻太雅君は、
大学からボート競技を始めました。
彼は小柄ではありますが、だれよりも努力家で頑張り屋です。
水上経験は乏しいですが、エルゴメーターでのタイムは部内でもトップ
クラスで、彼がもの凄く頑張っていることはすべての部員が認めるところ
です。
そんな彼にとって、数少ない戸田オリンピックボートコースでの出場レース
で、自らのミスで途中棄権となったことは大変な悔しさだろうと思います。
しかし、誰が悪いわけでもなく、自分自身の犯したミスです。
きっとこの悔しさは、今後に向かう鶴巻君の原動力の一つになるだろうと
思います。
私はそんな鶴巻君を応援しています。
大学スポーツにとって競技成績は大変重要ですが、私はむしろ、その勝利
に向かうプロセスこそが重要なのではないかと思います。
自らの限界に挑むそのプロセスは、選手に競技能力の枠を超えた「人と
しての力」を培うことに役立ちます。
これからの立命館大学ボート部を担う彼ら、彼女らの今後の成長を心から
願っています。
Apollo