2019.07.23

アイデアソン

こんにちは。河井です。


大学生の重要な学びの1つに視野を広げるとか、自分とは異なる立場に立つということがあります(社会的視点取得Social Perspective Takingと呼ばれます)。知識の体系的な核とも重要な成長です。しかし、知識をどう使っていくのかという問題に直面するときに、視野が狭くてはうまく使えません。また、自分中心の世界観で自分とは異なる立場の考えに広く開かれていないと、知識を良く使うことはできません。こうした意味で、自分自身の視野を広げるということは、大学生の重要な学びです。


視野を広げるということと、アイデアを出すということに緩やかな結びつきがあるような気がしています。企画立案やアイデアコンテストに挑戦することは、大学生にとって、刺激的な経験になるように思います。


アイデアを出すということについては、梅棹忠夫(1969)『知的生産の技術』(岩波新書)や川喜田 二郎 1967)『発想法―創造性開発のために』(中公新書)という知の財産があります。


最近ですと、アイデアソンという言葉をよく耳にするようになりました。

須藤順と原亮さんによる『アイデアソン!: アイデアを実現する最強の方法』という書籍が徳間書店より2016年に刊行されております。アイデアソンとは、アイデアを出すということとマラソンを掛け合わせた言葉のようです。


アイデアを出す経験を通じて、自分とは異なる考えに向けて自分の世界を広げていくことは楽しいことだと思います。学生の皆さんにも楽しんで成長していってもらいたいです。


 (kawai)20190723


かわい