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2016年7月1日、スポーツ健康科学部アカデミックラウンジにて、スポーツ健康科学部・研究科特別セミナーを開催致しました。


講師はデンマーク・コペンハーゲン大学のLonnie Petersen 博士(医師)です。

今回、共同研究の関係で日本に招聘することになり、こうしたセミナーの機会を賜りました。

タイトルは「Gravitational physiology and Intracranial Pressure」で、(無)重力環境における姿勢と循環調節についてお話いただきました。

 

我々は2足歩行をしますが、重力の影響で、血液の7割が心臓より下に位置することになります。そうすると、静脈還流量が低下し、心拍出量や動脈血圧の低下を招来し、運動パフォーマンスにも大きく影響してくることになります。

Petersen 博士は、地上での姿勢変化がこうした循環調節に及ぼす影響をお話くださいました。特に、ヒト脳内にカテーテルを挿入し、脳内圧をダイレクトに測定する独創的な技術を有しておられ、姿勢と脳内圧に関する知見をご紹介いただきました。

また、模擬無重力を作るため、飛行機で上昇し、上空から自由落下するパラボリックフライトでの実験の様子やデータを紹介し、重力が循環調節に及ぼす影響を話してくださいました。

 

今回は、英語でのセミナーではありましたが、学部1回生を含む多くの意欲的な学部生、大学院生が聴講してくれました。生理学的な講義において、理解が困難な部分もあったかと思いますが、こうした研究のお話は非常にインパクトがあったものと思われます。


Thank you very much!!

Takeshi Hashimoto