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2016/11/21 キャリアを聴く:林綾子先生(びわこ成蹊スポーツ大学)のキャリア形成を学ばせていただきました


スポーツキャリアプロジェクトにて、びわこ成蹊大学の林綾子先生をお招きし、ご自身のキャリアについてお話していただきました。
林先生の専門分野は「野外教育」、「冒険教育」、「野外レクリエーション」で、アメリカインディアナ大学にてPh.D.を取得され、現在はびわ湖成蹊大学にて「冒険教育」を普及するための研究と、社会に貢献できる人材を育成することに尽力されています。
「冒険教育」とは主に自然の中に身を置き、冒険の要素を特定の教育目的として持ち、また体験学習として組織的に行う活動です。人と協力して生き延びる経験と他者への思いやりをもつことから社会性を育む、自分に向き合い自分の力で乗り越える体験を通して自己効力感を養う、という教育上のメリットから特にアメリカでは注目を集めています。

林先生のお話の中で強調されたのは、「ワークとライフ、二つのキャリアの融合」でした。
冒険教育という日本ではあまり馴染みのない分野の研究でワークを、2児の母として家族サービスもかかさないライフを、それぞれ充実させておられます。ロールモデルのない難しい道ではありますが、研究と家庭の両立というご自身のスタイルを貫く生き様に心を打たれました。同時に、支えてくれる友人や家族、恩師に対する感謝の気持ちを忘れず、また人と自然との出会いを大切にされているお人柄も、とてもよく伝わってきました。
一方で「素の自分」に立ち返る、というモットーは大学院生の印象に強く残ったようで、自分の胸にそっと手を当て自分のやりたいことは何だろうかと、自分自身に問いかける姿もみられました。仕事の面もプライベートな面も含めた今後のキャリアを考える、貴重な授業となりました。