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2016/12/19 「スポーツ生理学」の授業において、筑波大学 医学医療系の下條 信威先生に「最新の心肺蘇生のメカニズムと運動」について授業をして頂きました。


 スポーツ・運動中での心停止による事故が多い中で、指導者として、また、選手として、最低限、心肺蘇生の重要性の理解と方法を知っていることは重要です。スポーツ・運動中での心停止の原因として、「心室細動」という心臓がけいれんしている状態があげられます。心室細動に効果的なのは除細動(AED)の使用と胸骨圧迫などの心肺蘇生(CPR)ですが、発症から1分経過するごとに生存率が7~10%低下するため、早期のAEDやCPRを実施することが重要です。国内ではマラソン中、60,000人に1名が突然心停止になっており、しかも、コースの終盤に発症することが多いといわれているため、今後、スポーツイベントだけでなく、各学校や運動施設にAEDの設置やAEDが利用できる人・CRPが行える人などの人材の育成と配置などのリスクマネジメントの重要性について非常に分かり易くご説明して頂きました。